明大に敗戦し、5位で大会を終える

男子バスケットボール

 東京六大学リーグ戦も最終日。この日は関東大学リーグ1部の明大と対戦した。序盤は明大にペースを握られるものの、第2クオーター(Q)に1年生の活躍で逆転に成功する。後半も様々な選手を投入し、明大相手に食らいついていった。しかし試合時間残り2分からターンオーバーや、リバウンドでの競り負けなどミスが相次ぎ、51―58で敗戦。3敗目を喫し、5位で今シーズン初の公式戦は幕を下ろした。

 第1Q、G石原卓(社2=東京・京北)がスリーポイントシュートにアシストなど試合を作り、まずまずな立ち上がりを見せた。しかしファウルトラブルと連続ターンオーバーで、すかさず明大に流れを奪われ7点のビハインドを背負う。この流れを変えたのが期待のルーキーたちだった。早大は第2Qからコート上に5人1年生を送り込む。G長谷川暢(スポ1=秋田・能代工業)がオールコートで激しいプレッシャーをかけ、相手に得点を許さない。長谷川を中心にこのQわずか5失点に抑えると、F中野諭(人1=長崎西)のジャンプシュートで逆転。23―22の1点リードで前半を終える。

激しいディフェンスで早大に流れをもたらした長谷川

 後半、F橋本悠平(教2=東京・早実)とG佐藤智也(社3=北海道・札幌日大)のスリーポイントシュートが決まるが、明大も個々の能力の高さを見せつけ一進一退の攻防が続く。第4Qに入ると、C富田頼(スポ1=京都・洛南)がジャンプシュート、ポストプレーと幅広いプレーを見せ、試合時間残り4分49―46とリードした。このリードを守り切りたい早大だったが、この大事な終盤でターンオーバーなどミスを連発し再逆転を許してしまう。最後のチャンスもインバウンズパスをスティールされ万事休す。51―58で敗れ、関東大学リーグ1部の相手に白星を挙げることができなかった。

今大会で成長を見せた橋本

 2勝3敗、6チーム中5位と結果が出なかった早大。チームが大きく変わり迎えた今シーズンは厳しい戦いが予想される。しかし、富田を始めとした高いポテンシャルを秘めたルーキーが今後チームに溶け込めばさらなる飛躍につながるだろう。また今大会では、これまでなかなか出場機会に恵まれなかった選手たちもそれぞれの持ち味を発揮した。まだシーズンも始まったばかり。まずは関東大学選手権に向けてチームの完成度を高めていく。

(記事、写真 東哲也)


※記事中の学年は新年度のものです。

第11回東京六大学リーグ戦 3月22日(vs明大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

10 13 15 13 51
明大 17 20 16 58
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎主将(社4=東京・京北)
G#7 石原卓(社2=東京・京北)
G#22 國枝健太(社4=東京・早大学院)
SF#36 澁田貴大(スポ3=東京・京北)
C#38 宮脇隼人(スポ3=京都・洛南)
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コメント

C富田頼(スポ1=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうの試合は自分の中でもターンオーバーが多くて、チームに迷惑をかけたプレーの方が多かったかなと思います。

――大会全体を振り返っていかがですか

この大会は大学生として初めて出させてもらった試合で、高校の時と審判のファウルの笛とか体の当たりとか違う部分がわかったので、その部分では大きな収穫だったと思います。

――高校と大学の違いなどは感じましたか

体の強さであったりスピードであったり、ちょっとした間合いで決め切るシュート力だったりそういった部分が違いますね。

――ワセダのチームの雰囲気はいかがですか

非常にチーム一丸となってゲームを楽しんで勝負をするという感じなんですけど、いい雰囲気で楽しくやっています。

――自分の持ち味はどんなところですか

身長はそんなにないんですけど体格はある方なので、その部分で体を張ったリバウンドであったりポストアップであったりそういうところかなと思います。

――今後はどんなプレイヤーになりたいと考えていますか

自分は外のシュートがあまり上手くないので、今後試合出るとしたらたぶん相手に外でボールを持った時に離されることが多くなると思うので、そこでノーマークになった時にミドルシュートを決められる選手になれたらと思います。

――今後に向けて意気込みをお願いします

もうとりあえず1部昇格を目指して、一つでも上にいけるように頑張っていきたいと思います。

F濱田健太(社1=福岡第一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

まだ新チーム始まってというか、自分もチームに合流して少しなんですけど、先輩方も自分のいいところを出せた試合だったと思います。

――大会全体を振り返っていかがですか

個人的にはまだ誰がどんなプレーをするのかがわからなくて、とりあえず自分のできることをやろうと思って、それを探したというかやりながら探していたという感じです。

――高校と大学の違いなどは感じましたか

体の当たりが強いということと、一つ一つの技の精度が高くて相手の技に引っかかってしまったりしたので、自分もまだまだだなと思いました。

――ワセダのチームの雰囲気はいかがですか

自分の高校は結構先生が厳しくてピリピリした雰囲気だったんですけど、ワセダは盛り上がるところはしっかり盛り上がって、でも緊張感のあるところはしっかりやってとメリハリがすごくあるチームだと思います。まだ入ってすぐなんですけど、楽しい生活を送っています。

――自分の持ち味はどんなところですか

自分は幅広くポジションをやれるところが長所だと思うので、自分の起用されたポジションによってリバウンドだったり、泥臭いルーズボールだったり、後は1年生なので速攻の先頭を走ることを頑張っていきたいと思います。シュートも得意な方なので、どんどんチャンスがあれば狙っていきたいと思っています。

――今後はどんなプレイヤーになりたいと考えていますか

自分がいいプレーをするというのはもちろんなんですけど、チームが苦しい時に声を出すなり流れを変えるプレーをするなり、チームを引っ張っていく選手になれればいいなと思っています。

――今後に向けて意気込みをお願いします

まずワセダは2部リーグにいるので、1部リーグに昇格するために自分が何ができるのかを考えて練習して、そしてチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。