堅守光り、白鴎大に勝利!

男子バスケットボール

 関東大学選手権(トーナメント)4戦目。前日の試合で筑波大に敗戦し、順位決定戦にまわった早大は白鴎大と対戦した。序盤は均衡状態となったが、第2クォーター(Q)から玉井勇気(スポ4=福岡第一)のスリーポイントシュートを始めとして得点を伸ばし、試合を優位に進める。終盤は相手の猛追を受けるも、65-58と勝利。5位決定戦へと駒を進めた。

ドライブで攻めていく山本

 試合開始直後、相手のスリーポイントシュートがリングへと吸い込まれた。一方の早大はイージーシュートを落とすなど、攻撃のリズムをつかめない。得点が決まらない時間が続く中、攻撃の口火を切ったのはF山本純平(スポ2=福岡第一)だった。初シュートが決まると、徐々に攻撃が機能し始める。7分にはG河合祥樹(スポ1=京都・洛南)がファールを受けながらもゴール下のシュートをしっかりと決め、チームの士気を盛り上げた。第1Qを13-13の同点で終えた早大は、第2Q序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。開始1分半、G池田慶次郎(社2=東京・京北)が敵陣でボールを奪取。玉井へ速攻を出し、ゴールを決めた。またディフェンスも集中し、なかなか相手に仕事をさせない。リバウンドにおいても、競り合いに勝つ場面が目立った。試合の主導権を握り、前半を29-24で折り返す。

 玉井のシュートで始まった第3Q。速いパス回し、速攻から相手のファールを誘っていく。そして4分、玉井のスリーポイントシュートが決まると早大の猛攻が始まった。池田がミドルシュート、山本がスリーポイントシュートを入れ、得点を引き離す。終了間際には玉井がこの日4本目となるスリーポイントシュートを沈めた。第3Qを54-33で終え、迎えた第4Q。ここまで早大優位で進められていた試合は苦しい展開に。相手の攻撃に対して受け身になってしまう時間が続き、徐々に点差が縮められていく。しかし、最後は池田を中心にしっかりとゲームをコントロールした。結果、点差は詰められたものの65-58と逃げ切った。

4本のスリーポイント含む21得点を決めた玉井

 「僕たちのスタイルが出せた」と試合後、玉井は振り返った。しっかりと守り抜き、速い攻撃につなげる早大らしさが随所に光ったこの試合。いままで集中して練習してきたディフェンスが機能したことは、選手たちの自信になったことだろう。次戦の相手は明大。これまで幾度となく競り合ってきた相手だ。「みんなで一つになれば勝てる」(池田)。この言葉を胸にあした、今大会最終戦に挑む。

(記事 近藤万里奈、写真 岩本剛志)

第62回関東大学選手権
早大 65 13-13
16-11
25-9
11-25
58 白鴎大
【スターティングファイブ】
G 池田慶次郎(社2=東京・京北)
G 玉井勇気(スポ4=福岡第一)
F 河上宗平(人4=京都・洛南)
F 山本純平(スポ2=福岡第一)
C 宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)
コメント

G玉井勇気(スポ4=福岡第一)
――きょうの試合を振り返って
きょうはディフェンスがよかったと思います。出だしはいつものように悪かったんですけど、途中からディフェンスができてたのが勝因だと思います。あと、ディフェンス頑張って走るっていう僕たちのスタイルが出せたので、それがあったから勝てたと思います。
――白鴎大は今季から1部に上がってくるチームですが、どのような印象ですか
勢いはあるのじゃないかなと思います。全体的に能力があるチームなので、乗せたら怖いのはきょねんから変わっていませんが、きょねんよりも勢いがあるのじゃないかなって思いますね。
――きょうの試合ではインサイド陣のディフェンスがよかったと思うのですが
特になにをやろうという話はしてなくって、僕たちはトーナメントまでディフェンスの練習を頑張ってきて、それを頑張ろうっていう話しかしてないので、当たり前じゃないですけど、きょうはそれができていたのでよかったと思います。
――シュートがとてもよく決まっていましたが
きのうの試合でのシュートが入っていたイメージが残っていて、気持ちよく打てたというか、気持ちが入っていたのではないかなと思います。シュートタッチというよりは気持ちですね。
――次戦は明大戦ですが、ポイントはどこになると思いますか
明大はトランジションとスリーポイントが多いチームだと思うので、他にもディフェンスもいいしセンターもでかいし、結局僕たちが自分たちのバスケットができるかだと思います。技術的なことは監督とかの指示に従うだけなので、僕たちはディフェンスやって走れば勝てるのじゃないかなって思います。
――明大戦に向けての意気込みをお願いします
トーナメントは僕たち4年生は最後ですし、明大とは練習試合も結構やっていて公式戦でもいつも接戦なのであしたは絶対勝ちます。

G池田慶次郎(社2=東京・京北)
――きょうの試合を振り返って
きのうの試合の反省を生かすことができたと思います。きのうはディフェンスが悪かったので。きょうはワセダのペースでゲームができたと思います。
――きょうのスコアについては
得点が少ないのは気にしていないです。相手を60点以内に抑えることができたのは良かったと思います。
――きょうはご自身で仕掛けることも多かったですね
自分がボールを持ちすぎてしまったので、オフェンスが重くなってしまうところがありました。これからはもっと攻め方を考えていきたいと思います。
――最後は得点が停滞しましたが
相手が最後、勢い任せに攻めてきたところで受け身になってしまいました。
――次戦の明大戦へ向けて意気込みを教えてください
きょうはディフェンスもオフェンスも頑張ってチーム一丸となれました。あしたもみんなで一つになれば勝てると思うので頑張ります。