リベンジ果たしベスト8進出!

男子バスケットボール

 関東大学選手権(トーナメント)の2戦目。ベスト8を懸けての一戦で早大は法大と対戦した。前日の反省を生かし、出だしから積極的に攻めて行きたかったが、悪い流れを引きずったまま試合に入ってしまう。しかし、徐々に落ち着きを取り戻した早大が最後は突き放し、80-60で快勝。きょねんのリベンジを果たすとともに、2年振りのベスト8進出を決めた。

シュートを放つ河上

 第1クォーター(Q)、きのうに続き立ち上がりを法大に攻められる。ターンオーバーを連発しているあいだに連続でシュートを決められ、わずか3分半で10点を奪われる。出鼻をくじかれた早大ではあったが、F河上宗平主将(人4=京都・洛南)のスリーポイントシュートなど外角のシュートで食らいつき14-18で終える。第2Qには、一進一退の攻防を繰り広げるが、高確率でシュートを決めた早大が逆転に成功し、31-27の4点リードで前半を折り返す。

 後半に入ると、早大が徐々に引き離しにかかる。法大のゾーンディフェンスに対しても少しずつ対応していき、パスが回るようになる。中の守りを固める相手に対して、ミドルシュートを次々と沈めていきじわじわとリードを広げていく。第3、4Qと最後まで攻撃の手を緩めなかった早大が、80-60と大差で勝利を収めた。

シックスマンとして活躍するルーキーの河合

 きょうの試合では、試合に出たメンバー9人のうち5人が2桁得点を記録した。中でも、F木村晃大(スポ3=京都・洛南)、G河合祥樹(スポ1=京都・洛南)の2人はベンチから出てくると、試合の流れを変えるプレーで勝利に貢献した。チームの目標でもあるベスト4を懸けた次の相手は筑波大に決まった。正確なアウトサイドシュートとのインサイド陣の豊富な運動量が持ち味の強豪校だ。しかし、立ち上がりの悪さを修正し、きょうの後半のような集中力を見せることができれば、勝機も十分にある。早大らしい楽しいバスケットで強者からの勝ち星を狙う。

(記事、写真 岩本剛志)

第62回関東大学選手権
早大 80 14-18
17-9
21-17
28-16
60 法大
【スターティングファイブ】
G 池田慶次郎(社2=東京・京北)
G 玉井勇気(スポ4=福岡第一)
F 河上宗平(人4=京都・洛南)
F 山本純平(スポ2=福岡第一)
C 宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)
コメント

F河上宗平主将(人4=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返って
きょねん負けている相手だったので勝ててよかったですし、トーナメントはベスト8に入れるか入れないかで全然違う大会だと思うので。経験というか、これから強い相手と対戦できるという意味でもよかったと思います。
――きのうに引き続き立ち上がりが重かったのでは
正直、きょうの入りをしてしまった時は、やばいなと思ったんですけど。きのうの反省があったんで、きょうは出だしからしっかりしていこうってみんなで言っていたんですけど、それでもまだ足りない部分があるのかなって感じます。
――アウトサイドシュートがよく決まっていましたが
相手が中を小さく守っている印象だったので、こっちはあいたら打つってことでした。みんなシューティングとかよくやっているので、その成果が出たのかなと思います。
――相手のゾーンに対しての指示は
基本的にはポストに一度ボールを入れてから展開していこうって話をしていて、前半はなかなかうまく機能していない部分があったんですけど、後半からはボールもよく回って相手が嫌がる形になってミスを続けてくれたので、よかったです。
――現在の体調は
万全ではないんですけど、僕としてはやることをやるだけなので一生懸命プレーしたつもりですけど、最後に足をつっちゃったので、このままではまずいかなって思います。
――次戦に向けての意気込みお願い
すごい大きな挑戦でもあり大きなチャンスだと思います。僕が入ってから筑波大に勝ったイメージが一度もないんですけど、一発勝負なので立ち上がりさえしっかりできれば、いい勝負になると思うので立ち上がりから頑張っていきたいと思います。

G河合祥樹(スポ1=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返って
出だしが悪くて、昨日も交代で入ったんですけど、先輩方が最初に出ていて、点差をあけられてから入るというのは、まだ1年生なので怖いというのはありますが、自分のやれることをやろうと思って入りました。
――出だし離されたとき、ベンチから見ていていかがでしたか
悪い雰囲気というか、昨日と同じような雰囲気で、このままいったらだめだなという気持ちでずっとベンチでそわそわしていました。
――コート上では、スティールもありましたし、速攻も出ていましたが
ディフェンスを頑張って、ノーマークとかではきちんと決めるというのが、つなぎで出てきたら大切だと思うので、先輩に代わって出ているときはその時間帯は耐えられるようにしようと思ってプレーしていました。
――相手ディフェンスを攻略するための指示などはありましたか
パス回しを早くして、インサイドの人たちにパスを多く入れてそこから外のシュート打ったり中で攻めたりと、もっとパスを早く回すという指示がありました。
――これでベスト8を決め、次勝てば目標のベスト4ですが
まだ大学バスケをよく分かっていないんですけど、ずっと見ていて、筑波大とか東海大とか青学大というのはとても強いイメージなので、そういうチームに勝てたらいいなと思います。
――次の筑波大戦に向けて一言お願いします
きょう同様に代わってプレータイムがあれば、自分の持ち味のプレーが出せるように頑張りたいと思います。