早大男子バスケ部、Aチームが今季最後の試合を迎える中、もう一つの戦いは続いていた。東京都秋季選手権。Bチーム今シーズン最後の大会である。先週の初戦、76-66で勝利した早大は、きょう社会人チームのRBC東京と対戦した。トーナメント方式であるため、負ければ4年生が引退となってしまう。そんな中その4年生のプレーが目立った。第1クオーター(Q)35点を挙げ波に乗ると、そのまま逃げ切り92-73で勝利した。
最高の入りを見せた。F中島渉(スポ4=東京・八王子)がブロックショットや速攻でチームを盛り上げる。その勢いを全選手が受け継いだ。G國枝健太(社3=東京・早大学院)のブレイクや、G中野瑛介(教4=東京・早実)の技ありのドライブなどで得点を積み重ね、第1Q35-15と相手を大きく引き離した。第2Qに入っても、F北代智樹(社1=東京・早実)が速い展開で得点を挙げる。打てば入るようなオフェンスだったが、ファウルがかさみ始めると、徐々に早大の勢いが止まってしまう。それでも相手にフィールドゴールは与えず、49-25で前半を終えた。
チームに流れをもたらした中島
後半に入っても、ファウルの数を抑えることができなかった。わずか2分弱でチームファウルが5に。相手のシュートも入り始め、少しずつ追い上げられる。ここでSG佐藤智也(社2=北海道・札幌日大)が2本のスリーポイントシュートを沈めるなどで活躍。迎えた第4Q、一時は7点までその差を詰められてしまうものの、F北原大暉(商4=東京・早実)など、このQチームで4本のスリーポイントシュートを決めた。G井上康(教4=東京・早実)のゲームコントロールも光り、92-73と最後は突き放して勝利を収めた。
冷静なプレーでチームをまとめた井上康
負ければ引退の中、4年生が意地を見せた。激しいディフェンスから思い切りのいいシュートで流れにのり、チーム一体となって勝利を収めた。Aチームがこの日引退試合を迎える中、Bチームの戦いはまだまだ終わらない。頼りになる4年生を中心に、関東大会を目指す。1年間共に練習してきたAチームの想いも背負って、来週も勝利をつかみにいく。
(記事 加藤恵、写真 東哲也)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません。
結果
〇早大B 92-73 RBC東京
コメント
G中野瑛介(教4=東京・早実)
――きょうの試合振り返っていかがですか
自分たちが計画していたゲームプランというのに沿えたかたちで、出だしが本当によかったので、ああいうゲーム展開になったと思うんですけど、本当にミーティングして話したゲームプラン通りに8割方進んだと思います。
――前半はシュートもよく決まり大きく点差を離しましたが、前半を振り返って
前の年からずっと言われていたのが試合に入りをよくしようという話だったんですけど、本当にきょうは今シーズンの中でも一番の入りができたんじゃないかなというのがあって、チームとして波に乗れたのが一番最初のスタートダッシュができた要因かなと思います。
――後半はファウルトラブルに苦しみましたが
試合の中で審判に合わせていかなければいけないので、とにかく我慢我慢ということで審判にファウルを吹かれても切り替えて次のプレーに集中しようというのをみんなでハーフタイムに話し合ってやっていきました。
――きょうの個人の評価は
まだまだやれるところはディフェンスもオフェンスもあったと思うので、とにかくミスを無くせればいいかなと思います。次の試合とかミス一つで大きく試合の流れが変わると思うので、ミスを無くすことを第一に考えながらやっていきたいです。
――この大会が最後の大会になると思いますが、この大会に懸ける意気込みは
このチームこのメンバーで最後なので勝ちたいという4年生の意地を出しながら、後輩たちをキャプテンとして引っ張っていければいいなと思います。
――この大会の目標は
目標はもちろん優勝ですね。優勝して関東大会に行ければ、Aチームがきょうで引退というかたちなので今シーズンのワセダのバスケットボール部を終わらせないためにもBチームがどこまで頑張れるかだと思うので、いままでAチームに支えられてきた部分がたくさんあるので、そういったところも背負いながら一個一個勝っていきたいと思います。
――次の試合に向けて意気込みをお願いします
次の相手も自分たちよりもフィジカルや身長が上回っているので、すごくきつい試合になると思うので、自分たちのやってきたことをコートで体現するだけなので、もう一回練習の中で再確認して来週に備えたいと思います。
SG南木俊樹(社1=東京・早実)
――きょうの試合振り返っていかがですか
出だしはすごくよかったんですけど、後半点差が縮まってきて相手のフリースローも増えちゃって流れがあまりつかみ切れなかったんですけど、最後の最後の第4Qでちゃんと自分たちのディフェンスからリバウンドを取ってブレイクしてといういいかたちで終われたかなと。最後は気持ちよく終われたなと思います。
――前半はシュートもよく決まり大きく点差を離しましたが、前半を振り返って
最初の出だし3分って言われていたので、出だし3分でボールマンにしっかり当たってブレイクというのを出だし心がけろと修平さん(吉岡学生コーチ、スポ4=広島皆実)に言われていたので、そこがしっかりできていたかなと思います。ファウルも前半は抑えられていたのでその辺は気持ちよくできたのかなと思います。
――後半はファウルトラブルに苦しみましたが
審判に合わせないと、相手は審判ではないので、我慢しつつ自分たちのバスケをしないといけないというように思います。
――きょうの個人の評価は
僕個人の評価は低いですね。最後の方は流れに乗ってシュートを決めたりはできたんですけど、自分のドライブのミスで流れをまた悪くしてしまったり、悪循環を僕が生み出してしまった部分があったので評価は低いです。
――改善していきたいことは
僕らはやっぱり審判にアジャストするということが苦手なので審判の笛にアジャストすることと、シュートが入らなかった時の戻りを速くする。ディフェンス面でボールマンに対してであったり、リバウンドだったりシュートチェックであったり、そういうディフェンスの面でしっかりカバーできれば、オフェンスはシュートは水物なので、とにかくディフェンスをまだ修正できると思うのでそこを改善していきたいですね。
――次の試合に向けて意気込みをお願いします
僕たちの走るバスケットボールというのを1分1秒心がけて、自分たちのバスケットボールをしたいです。それができれば勝てると思うので、我慢しつつ自分たちのバスケができるように集中していきたいです。
SG佐藤智也(社2=北海道・札幌日大)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
最近スタメンが変わって、そのメンバーがディフェンス頑張ってくれて流れにのれて、交代の人たちもその流れと切らさずにいけたことと、終盤点数止まったんですけど、みんなで声出して我慢できたから最後大事なところで離せたと思うので、きょうは我慢できたところが良かったと思います。外角のシュートも調子よかったと思います。
――ファウルに悩まされたと思いますが
審判に対応できなかったことは自分たちの反省だと思いますし、自分もファウルトラブルでチームに迷惑をかけてしまったので、ゲームプラン通りに進めるために頭を使っていかなくてはと思います。
――活躍されていましたがご自身のプレーを振り返っていかがですか
ゾーンがくると分かっていたので、途中で慌てたりしている部分は自分が何とか声を出してコントロールしようかなと思っていて、シュートもきょうは調子がいいと思っていたので、自信を持って打てたと思います。
――終盤相手を突き離せた要因はなんでしょうか
インサイド陣がリバウンドを粘って取ってくれて、そこからガードが速い展開に持っていけたので、終盤はリバウンドが取れていたことが良かったと思います。
――Aチームも応援に駆け付けてくれましたね
途中からいなくなっちゃいましたけどね。でもいつも僕たちもリーグ戦を応援していて、きょうは来てくれたので、何とか勝ちたかったです。
――シーズン最後の大会ですが、どのようなものにしたいですか
今の4年生が大好きなので、今までベスト8までしかいけませんでしたが、先輩たちと全員で粘って、ベスト4、優勝までいって、関東大会までいけば引退も伸びるので、そこまでいきたいですね。