関東大学リーグ戦(リーグ戦)第6週1日目、現在3連敗と苦しい状況にある早大は、気持ちを切り替えて専大戦に臨んだ。しかし、結果は56-81の惨敗。第3クォーター(Q)で相手に点差を大きく広げられると、そこで勝負あり。チームの士気はすっかり消え失せ、暗雲立ち込めるリーグ中盤戦となった。
前半はシーソーゲームが続く。身長で上回る専大はゴール下を積極的に狙ってきては、得点を積み重ねる。負けじと早大も速攻を仕掛け、リーグ戦で初のスタメン出場を果たしたF平野哲朗(人2=京都・洛南)がパスカットから得点を決めるなどするが、いまひとつ流れに乗れない。なんとかファウルをもらいながらフリースローで得点を稼ぎ、食らいつく。第2Qに入るとスローテンポな攻防戦に。セットオフェンスを中心にお互い点を取りにいくが、どちらも流れを引き寄せるまでには至らず。早大らしいスピードバスケットは鳴りを潜め、停滞気味のまま32-36で後半へと進む。
迎えた第3Q、ついに試合が動く。相手が連続スリーを決めて勢いづくと、早大も簡単にターンオーバーされるなどミスが相次ぎ、流れを完全に奪われてしまう。専大は攻撃の手を緩めることなく点差をどんどん離し、早大はタイムアウトの効果もなく一気に20点差をつけられる。そして試合終了までそのビハインドを埋めることはかなわなかった。前回は勝利を収めた相手に56-81で完敗を喫し、チームは4連敗。勝つことの難しさを改めて痛感する結果となった。
「自分自身がいま何をすればいいか分かっていない」(G大塚勇人主将、スポ4=福岡大大濠)。これまでチームを引っ張ってきた司令塔は迷走を続けている。自身のプレーからは思い切りの良さが消え、出場時間も減った。何をやってもうまくいかない状況から抜け出すには、何としても次の拓大戦で勝ち星を収めたいところ。「自分たちのバスケットを思い出したい」。次戦が一つのヤマ場になることは間違いなさそうだ。
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◆コメント
G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)
――負けが続いていますが、いまのチーム状況をどのように捉えていますか
そうですね。雰囲気が悪いわけではないんですけど、何かが噛み合わないというか。それで倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)にもビデオを観ろと言われて観たりだとか、気持ちを切り替えてやっているんですけど、試合になると何かがダメで。気持ちの問題が一番大きいのかなと思うんですけど。はっきりしないというか、ちぐはぐしています。
――中だるみなどはしているのでしょうか
ずっと負けていて中だるみはしていないと思うんですけど、自分自身で迷ってしまっているというか。倉石さんから言われるのもそうだし、自分自身がいま何すればいいかを分かっていないので。自分が感覚を戻そうとはしているんですけど、その自分がちぐはぐしているのがみんなに影響しているのかなと思います。キャプテンなので、精神的に強くならないとまずいかなと思います。
――きょうの敗因は、第3Qで崩れたのが大きかったですね
そうですね。そこでミスが続いたというのもあるし、切り替えられずにディフェンスもやらなくなって(点を)取られたので、一つ気持ちが切れたのがあると思います。最近そういうのが続いているので、我慢する力が必要だし、僕自身がコートに立っていないからそれを食い止めるのも難しいんですけど…。ベンチから声を出し続けることもしなくてはと思います。
――次は拓大戦です
やられたらやり返すというか、止めどころとか特徴はつかんでいるので、あとは気持ちですかね。身長で上回っている分インサイドプレーもできるので、慌てずにインサイドで一つひとつやっていって、走る時は走って自分たちのバスケットを思い出したいと思います。あしたは(気持ちを切り替える)いい機会なので、ちゃんとやれば勝てると思うし、頑張ります。
F平野哲朗(人2=京都・洛南)
――きょうの敗因は
3Qになって全員ボールが外に回ってしまったというか、もっと一人ひとりがリングに向かってアタックしていければ勝てたのかなと思います。
――きょうはスタートでの起用でしたが
僕をスタメンにするということはサイズもダウンします。でも、監督が求めていることはディフェンスとか速い展開に持ち込んでほしいという思いがあったと思います。だから、ディフェンスとブレイクの先頭を走ることを意識してました。
――早大にとって苦しい戦いが続いてますが
いまは負けが混んでいるので、普段の練習とかからやっていかないといけないと思います。今週はディフェンス練習に重きを置いていました。あとはチームを盛り上げることを意識してます。相手に一気にやられて10点差とかつけられた時に、そういう時こそ試合に出てる人間もベンチにいる人間も盛り上げていかないと勝ちはついてこないと思います。
――あしたに向けての意気込みをお願いします
あしたこそ勝つだけです。それだけですね。