接戦を制し今大会を5位で終える

男子バスケットボール

 第63回関東大学選手権は最終日を迎えた。きのう白鷗大に勝利した早大は、神奈川大と5位を懸けて対戦した。序盤は一進一退となるが、第2クォーター(Q)に入るとチームとして4本のスリーポイントシュートを決めるなど流れに乗り、40-23と大きくリードをして後半を迎える。神奈川大を突き放したいところだったが、徐々に点差を縮められ、終盤まで競った展開となる。最後はファウルゲームでG池田慶次郎(社3=東京・京北)がフリースローを落ち着いて沈め、76-70で試合終了。5位という好成績で今大会を終えた。

インサイドも果敢に攻めた伊藤

 気合十分で臨んだ5位決定戦。第1QはF山本純平(スポ3=福岡第一)が躍動する。スリーポイントシュートに続き、ロングシュートを沈めると、オフェンスリバウンドから得点を挙げる活躍を見せた。15-14と第1Qは競るも、第2Qに入り、相手シュートが入らない間に早大が抜け出す。終盤にC宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)がスリーポイントシュートを決め盛り上げると、続けてSF伊藤諄哉(人2=京都・洛南)が高いアーチのスリーポイントシュートを沈め、40-23と大きくリードをして前半を終えた。

 迎えた後半、池田のスリーポイントシュートから始まり、流れに乗りたいところだったが、相手のシュートが入るようになり、次第に追い上げられてしまう。第4Qに入ると立て続けに早大のシュートが相手にブロックされるなど、苦しい展開になる。残り3分を切って2点差まで詰められる大接戦となった。残り1分でSF新川敬大(スポ1=東京・京北)のスリーポイントシュートで5点差にするも、20秒を切ったところで神奈川大もスリーポイントシュートを沈め2点差に。時間がないところでファウルゲームを仕掛けられるが、ここで池田が計4本のフリースローをすべて沈めた。最後は神奈川大が打って外れたボールを山本がしっかりとキープし、76-70で試合終了。落ち着いたプレーで勝利を収めた。

速攻を決める新川

 今大会を通して、速攻など早大らしいプレーも随所に見られた。そして、チームで守るディフェンスが機能している時間帯は早大のペースを作ることができ、結果も5位と善戦し、きょねんの6位よりもいい成績で大会を終えた。ただ、浮き彫りになった課題も多くある。試合の入り方や、ピリオドごとの入り方。ディフェンスが崩されてしまう時間や、ターンオーバーなど。来週に控えている早慶戦に向けて改善する点はある。早慶戦は前期最大の山場ということもあり、選手たちの意気込みは十分だ。今大会の経験を生かし、ディフェンスから走るバスケットを展開し、慶大を圧倒する。

(記事 加藤恵、写真 藤巻晴帆)

第63回関東大学選手権6月1日(vs神奈川大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

15 25 16 20 76
神奈川大 14 22 25 70
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎(社3=東京・京北)
G#11 河合祥樹(スポ2=京都・洛南)
SF#36 澁田貴大(スポ2=東京・京北)
F#16 山本純平(スポ3=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  池田慶次郎:23得点
リバウンド 山本純平:10リバウンド
アシスト  池田慶次郎:7アシスト
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コメント

G池田慶次郎(社3=東京・京北)

――前半は良いペースで試合を進められましたが、振り返っていかがですか

入りはそんなに良くなかったのですが、2ピリでディフェンスで頑張れて相手が苦しんでいる時に自分たちのシュートがポンポンと入ったのでそれでリードが奪えたなと感じています。

――逆に後半は相手に追い上げられる場面が多くみられましたがその原因は

自分たちのターンオーバーから相手の速攻が決まるシーンが結構あったので、自分たちのターンオーバーと、後は自分たちのシュートセレクションが悪くて相手にいいリバウンドを取られてブレイクに繋がってしまったというのがあったのでそれが原因かなと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

ターンオーバーが多くてガードのターンオーバーというのは相手に勢いを与えてしまうし、そのまま速攻に繋がってしまうのにも関わらず、自分が、しかも後半の大事な時にミスを出してしまって、反省するべき点は簡単なミスをしてしまったというのが良くなかったかなと思います。

――今大会の成果と課題は

きょねんより順位が1つ上っていうのは成果ではあると思うのですが、内容としては本当に5位に見合った内容ではないなと思っています。自分たちは1部昇格を目標に掲げている中で1試合通してディフェンスを厳しく続けられなかったり、外のシュートの正確性だったり、ターンオーバーとか課題は色々あって、そういったものを1つ1つ直していかないと1部昇格はないと思うので、このトーナメントで出た課題というのを秋にかけて皆で修正していけたらなと思います。

――来週の早慶戦への意気込みは

日吉での試合で相手のホームですが、関係なく勝ち切りたいと思います。

F山本純平(スポ3=福岡第一)

――今大会を終えての感想をお願いします

いいところもありましたが、課題も見えてきた大会だったので、そこを次の大会につなげていきたいです。

――どのような課題が見つかりましたか

ディフェンスが弱くなる時間や、疲れが見えてしまう時間があるので、そこをもっと我慢してしっかり強気でいけるチームにならなくてはと思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

第2Qに離せましたが、3,4Qで追い上げられてしまいました。2部のリーグでもあたるチームなので、本当だったらもっと点差を開けて勝たなくてはいけなかったと思います。

――後半から追い上げられてしまった原因はなんでしょう

強気でディフェンスができなかったり、オフェンスでも消極的なシュートになってしまったところが追い付かれた原因だと思います。

――きょうはご自身好調でしたが、振り返っていかがですか

体力切れとかで迷惑をかけてしまった部分もありましたし、もっとディフェンスでプレッシャーをかけられるようにしたいです。

――リーグでもあたることになる神奈川大の印象はいかがでしたか

僕のポジションは僕より大きいですし、体も強くてシュートも入ったので、リーグ戦までに突き放せるくらい強くなろうと思います。

――来週には早慶戦がありますが、意気込みをお願いします

この大会の経験を生かして、圧勝したいです。