関学大を相手に1勝1敗

男子バスケットボール

 85回目を迎えた伝統の早関定期戦。2日間にわたる試合は1勝1敗。得失点差で勝った早大が2年連続で優勝した。1日目は第4クォーター(Q)で苦しみながらも、74―68で勝利し、2日目は最後までわからない熱戦を繰り広げたが、71―73で惜敗した。両日ともに早大のペースで試合を運ぶ時間帯も多かったが、後半に関学大に反撃を許す形になってしまった。

速攻を確実に決めた河合

 1日目、G河合祥樹(スポ2=京都・洛南)が3連続で得点をあげる好調の出だしをみせる。第1Qは互いに譲らず競った展開になるが、第2QはSF新川敬大(スポ1=東京・京北)の2本のスリーポイントシュートなどで相手を徐々に離し、第3Qまでに14点のリードを奪う。しかし最終Qに入ると相手に流れを持っていかれ、残り3分を切って同点に追い付かれる。しかしこの日はその後、立て直しに成功。G池田慶次郎(社3=東京・京北)の速攻などで逃げ切り、74―68で勝利した。

 2日目は第1Q、チームとして4本のスリーポイントシュートを沈めると、河合、SF澁田貴大(スポ2=東京・京北)らの速攻も光り、前半40―32とリードし後半を迎える。しかし第3Q失速し、その後も立て直しができないまま、第4Q残り3分で9点のリードを奪われる。そこから池田が奮闘。スリーポイントシュートを決めると、ドライブでファールをもらい、フリースローで得点を重ねる。残り時間わずかで放った池田の同点シュートも決まり、盛り上げる。しかし、その直後逆転のチャンスがくるも決めきれず、試合終了のブザーと共に痛恨のファウル。このフリースローを決められ、そのまま試合終了。最後の1歩が届かず、勝利を逃した。

終盤の活躍が光った池田

 2日とも接戦となった。そんな中で1勝1敗と勝ちきれない早大の弱さも出た試合であった。相手にペースを握られたときの立て直しが遅いという課題も浮き彫りになる。しかし、ディフェンスや速攻などの面で成長も見られ、今後に期待が持てる。そしてこの2戦、ベンチや応援席を含め、声で盛り上げようとするチームメイトの姿が目立った。2週間後に控える関東大学選手権でひとつでも上を目指すために、さらなるチーム力が今早大に求められている。

(記事 加藤恵、写真 渡部歩美)