明大に完敗。最下位でリーグ戦前半を終える

男子バスケットボール

 8月の終わりから始まった関東大学リーグ戦(リーグ戦)もことしは変則的日程で行われているため、早くも1巡目最終戦となった。これまで1部の強豪校と8試合を戦ってきて手にした勝ち星はわずかに一つ。窮地に立たされている中で迎えた相手は新チームになってから4度目の対戦となる明大だ。試合は序盤から明大の堅い守りとシュート力の前に圧倒され、48-82で完敗。連勝とはいかなかった。

前半は孤軍奮闘状態だった河上

 第1クォーター(Q)、スタートダッシュに成功したのは明大だった。開始早々スリーポイントシュートを決められると、その後もテンポよく展開する明大の前に早大ディフェンスが思うように機能せず、3分間で0-7のランを許す。その後、C二宮弘憲(スポ4=福岡大大濠)がゴール下で得点を重ねていくが、追いつくには至らず13-22で第2Qに突入。反撃の糸口をつかみたい早大はF河上宗平主将(人4=京都・洛南)が積極的に1対1を仕掛けていき、チームを鼓舞する。しかし、シュートがリングに嫌われたこともあり、後が続かない。結局この10分間で6点しか奪えず、19-38で前半を折り返す。

 後半、巻き返しを図りたい早大であったが明大の強固なディフェンスの前に、自分たちの形を作り事出すことができずに単発のシュートが続く。ディフェンスでも高確率でシュートを沈め、点差を離しにかかる相手の前に後手に回ってしまう状態に。29-58とさらに点差は広がり、最終Qを迎えることに。ベンチや応援席の雰囲気も下がってしまった中での第4Q、徐々にベンチメンバーをコートに送り出す明大。対する早大にもG玉井勇気(スポ4=福岡第一)の攻守から速攻が飛び出すなど、徐々にリズムが生まれる。だが、相手オフェンスを抑えることができず、点差が縮まらない。最後までいい所を出し切れないまま、49-82でタイムアップ。リーグ戦8敗目を喫した。

プレータイムにも恵まれず不振にあえぐ玉井

 全18試合のうち、半分の9試合を消化し1勝8敗とかなり厳しい状況に立たされている早大。入れ替え戦を回避するためには、2巡目でかなりの勝ち星が必要とされるだろう。負け込んでいる中でも、強豪校相手に確かに戦える姿を見せることもあった。背水の陣に立たされた早大が、自分たちのバスケットを取り戻すことはできるのか。今後の巻き返しに期待したい。

(記事 岩本剛志、写真 角田望)

結果

●早大49―82明大

第89回関東大学リーグ戦9月11日(vs白鴎大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

13 10 20 49

明大

22 16 20 24 82
◇早大スターティングメンバー
G #34池田慶次郎(社2=東京・京北)
G #2 木澤義椰(人2=京都・洛南)
F #21河上宗平主将(人4=京都・洛南)
F #27平野哲朗(人3=京都・洛南)
C #4 二宮弘憲(スポ4=福岡大大濠)
◇主なスコアリーダー
得点    河上宗平:11得点
リバウンド 山本純平:6リバウンド
アシスト  二宮弘憲、池田慶次郎:2アシスト
コメント

G玉井勇気(スポ4=福岡第一)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

全体的に良いとはいえない試合で、最悪の試合だったと思います。気持ちも入ってなければ、やる気もないとベンチから見て思っていて、あとベンチもあんまり盛り上がれなくて、本当に最悪でした。

――自分自身のプレーはどうでしたか

全然だめです。ディフェンスはある程度でしたけど、そこまでできませんでしたし、もっとできるんじゃないかと思います。オフェンスの面では最近シュートも入ってないんで、いつも通りといえばいつも通りって感じです。

――最近はスタメンで出れていない試合が続いていますが、モチベーションはどのように保っていますか

ワセダは毎年こうなんですけど、最後の年なので僕が悪いって受け止めて、チームが勝てればいいって思いながらやってます。

――きょうでリーグ戦の半分が終わったが、最上級生として今のチーム状況をどう思いますか

これまでにないくらい悪い状態で、毎年4年生が引っ張ってくれたおかげだったのかなと思うんですけど、ことしがこういう状況なので、今の僕ら4年生がチームを引っ張れてなくて盛り上げることができない状態でいると思います。4年生の責任だと思うし、本当によろしくないんで、次の週からちゃんと4年生らしくやってかないといけないと思います。

――次週への意気込みをお願いします

今1勝しかできていないっていうのはあるし、4年生にとっては最後のリーグ戦なのに気合が入ってない試合ばかりやっているというか、簡単に言うと技術とかではなくてメンタル、気持ちで負けている試合がいっぱいあるので、次の週では気持ちで勝てるようにみんなで盛り上がっていきたいです。