5月9日に第34回東日本大学リーグ戦が行われた。今年は例年とは異なり、予選リーグは無く、決勝はトーナメント方式で行われた。出場校は早稲田を含め全9校。中央大学に勝利し、決勝進出するという目標を掲げて、今大会に臨んだ日本拳法部。しかし、中大の壁は高く、最終的に順位は3位に終わった。
(写真提供 日本拳法部)
今回の東日本大学リーグ戦では、例年よりも規模を縮小して行われた。出場校を減らし、1試合における出場選手人数を7人から5人に減らし、新型コロナ対策を講じた。男子はトーナメント1回戦で青山学院大学と対戦した。先鋒戦、次鋒戦で勝利し、中堅戦は落としたものの副将戦では来代進(国教4=千葉・渋谷教育幕張)が勝利をおさめて、1回戦突破に貢献した。続く準決勝では前回大会準優勝の中央大学が立ちはだかる。先鋒戦と次鋒戦で立て続けに試合を落とし、決勝進出の運命かかった中堅戦には杉井政樹(スポ3=大阪・関大高)が出場した。先に一本を取られたが、諦めずに攻撃を続けた杉井は鬼気迫る左面突きで一本を取り返す。その後は両者譲らず、タイムアップとなり中堅戦は引き分けに終わった。そして、試合の勝敗は副将戦に託された。副将戦では駒形佳大(文2=埼玉・浦和)が出場。序盤に中大の田中創大(2年)の右胴突きによって1本目を取られるものの、積極的な攻撃で駒形は抑え面突きで1本を獲得した。その後も果敢に攻め込むが、最終的に相手の面突きにより1本を取られてしまう。これにより、中大が先に3勝したので早稲田は準決勝敗退が決定し、3位決定戦に進むことになった。3位決定戦では同じく準決勝で敗れた国士舘大学と対戦することとなった。先に勝利を収めたのは早稲田。そこから流れに乗り、次鋒戦と中堅戦でも勝ち、3位を確定させた。大将戦に出場したのは主将・太田翔一朗(先進4=海陽中教校)。先に一本を取ったのは太田。最後には相手を押し倒し、抑え面突きで一本を獲得し、チームの完勝を達成させた。
目標であった決勝進出は叶わなかったものの、部員が試合経験を積むことができた良い機会となった。新しいチームを引っ張っていく上で、雰囲気を良くしたいと語った太田。新体制の中で試行錯誤しながら、全日本学生拳法選手権大会に向けて練習を積んでいく。
(記事 湯口賢人)
結果
▽男子団体戦
1回戦
対青山学院大学 4勝1敗
〇先鋒 杉井政樹
〇次鋒 駒形佳大
●中堅 河合澪(教3=WISS)
〇副将 来代進
〇大将 太田翔一朗
準決勝
対中央大学 4敗1分
●先鋒 来代進
●次鋒 河口陽(教2=新潟第一)
△中堅 杉井政樹
●副将 駒形佳大
●大将 太田翔一朗
3位決定戦
対国士館大学 5勝
〇先鋒 杉井政樹
〇次鋒 河口陽
〇中堅 西村世潤(教2=大阪・桃山学院)
〇副将 石垣裕基(基理3=愛知・南山)
〇大将 太田翔一朗
コメント
太田 翔一朗
――まず、今大会で掲げていた目標を教えてください。
今回の大会では準決勝で中央大学に勝ち、決勝に行くことを目標に掲げていました。
――日本拳法部として本日の試合を振り返ってみていかがですか。目標は達成できましたか。
今回の大会では、早稲田の日本拳法部として初めて試合に出る人や久しぶりに試合に出場する人が多くいました。その中で各個人が試合経験を積めて良かったです。ですが中央大学との力の差を感じたので、もっと準備していきたいと思いました。
――3位という結果を主将としてどう受け止めますか。
いつも3位なので、実質3位は最下位という捉え方をチームで共有しています。今回も3位という結果に終わってしまったので次こそはそれを打破できるように努力していきたいです。
――今大会でみつけた課題はありますか。そして、どのように解決していきますか。
まだ試合に出ることができていない選手も何人かいるので、その人も試合に出ることができるように、常に試合に近しい雰囲気で練習を行っていきたいです。
――個人として今大会の成績はいかがでしたか
中央大学の選手に完敗してしまったので、自分の持っている得意技に磨きをかけたいと思っています。
――今後、主将として日本拳法部内で行っていきたいことは何ですか。
現在は主将としてチームの雰囲気を良くしようと努力しています。この努力を継続的に行っていきたいです。
――今年度の目標を教えてください。
常に掲げていますが、府立大会(全日本学生拳法選手権大会)を優勝することです。それを成し遂げることができるように頑張っていきたいです。