昨年を上回ることはできなかったが、橋本主将が2位入賞!

日本拳法

 東日本の学生1位を決定する大会がことしも開催された。早大からは段の部8名、級の部2名が出場。橋本周平主将(社4=大阪・清風)が段の部で見事2位入賞、茂木蔵人(社3=東京・早実)が級の部ベスト4という好成績を残した。その一方で一人ひとりがなかなか勝ち残れず、チームとしては苦しい結果になった。

 級の部の茂木は初戦から積極的な攻撃を仕掛けた。組み技で相手の動きを抑えた後面突きを決めるというプレーで第4回戦まで順調に勝ち進む。しかし準決勝では開始早々に相手にペースを握られた。開始10秒で抑え込み面突きを決められた直後、蹴りにいった足を掴まれバランスを崩したところを再び抑え込み面突きで1本。15秒ほどで決着を着けられ、悔しい敗戦となった。その後の3位決定戦には体調を優先し出場せず、茂木はベスト4で今大会を終えた。

主将として奮闘した橋本

 橋本主将は段の部に出場。様々な手で次々と1本奪っていく。初戦は面突き、第2回戦は胴突きというようなパンチで相手を下す。第3回戦では攻撃をかわした勢いをそのままに相手をタックルで倒しパンチで1本奪うなど、スピードを生かした攻撃で勝利した。第4回戦、準決勝はともに胴蹴り、胴膝蹴りで制す。ついに決勝戦を迎えた。昨年は同大会で2位に終わったが、ことしも同じ舞台までたどり着く。ここまで相手の攻撃を防いできた橋本だったが、今大会初めて先制を許す。その5秒後何とか胴蹴りを決め試合を振り出しに戻した。ここから反撃したいところだったが、直後素早いパンチを決められ1対2で敗北。2位に入賞したものの、昨年の雪辱を果たすことはできなかった。

準優勝した橋本

それぞれが一生懸命闘ったが、あと一歩届かない場面が見られた今大会。「対戦相手が強かったというのもあるんですけど、準々決勝に進んだのが私と小川(友太朗、商3=広島・基町)だけでしたので、そこに関してはもっと研究をして勝ちに貪欲にっていうのが必要だったのかなと思います」。チーム全体の成績を橋本はこう振り返った。秋以降の団体戦にむけて、これから夏にかけて課題を修正していきたい。

(記事 森原美紘 写真 藤本壮汰)

※掲載が遅くなり、申し訳ございません

結果

▽級の部

ベスト4

茂木蔵人(社3=東京・早実)

3回戦敗退

天野陽仁(政経2=東京・早稲田)

▽段の部

2位

橋本周平主将(社4=大阪・清風)

ベスト16

小川友太朗(商3=広島・基町)

2回戦敗退

伊藤天晴(人3=東京・世田谷学園)

森川晋平(スポ1=奈良・青翔)

1回戦敗退

田島崇行(教3=埼玉・浦和)

宮脇希(教4=神奈川・山手学院)

小坂怜亜(教2=大阪・関西福祉科学大高)

齋藤龍之介(法4=埼玉・早大本庄)

コメント

橋本周平主将(社4=大阪・清風)

――去年と同じ準優勝に終わりましたが今の気持ちを教えてください

正直、本当に悔しいです。去年から成長してない順位で終わったので悔しいです。

――決勝まではスムーズに勝ち進めたように思えましたが

個人的には結構苦しい戦いだったと思います。対戦相手の研究を念入りに行って、あとは気負わずやろうという意識で戦えた結果かなと思います。

――決勝戦では追いつきながら勝ちきれませんでした

もう一本取りたい、勝ちたい、優勝したいというような欲が変に出てしまって、足を止めてしまって一本取られたのかなと思います。最後、冷静に戦っていれば勝てたのかなと、まだ思っていたりもします。

――主将としてチーム全体の結果をどう見てますか

対戦相手が強かったというのもあるんですけど、準々決勝に進んだのが私と小川(友太朗)だけでしたので、そこに関してはもっと研究をして勝ちに貪欲にっていうのが必要だったのかなと思います。

――これからたくさん練習する時間のある夏に向けて強化していきたいことはありますか

まずはフィジカル。準決勝以上に進んできた大柄な選手は体の強い選手が多かったので、そういった選手に負けないような体を作ること。あとはそういった選手から一本を取れる武器をしっかりを身につけるということに重点を置いてやっていければなと思います。