六大学の実力を見せつける/予選リーグ 北関東選抜戦

準硬式野球
TEAM
北関東選抜
六大学選抜 10
(六)大沢(早大)、上岡(立大)、古川端(法大)―小松(立大)、沢野(法大)
◇(二塁打)永井2(明大、1回裏、4回裏)、岡田(早大、1回裏)、新井(早大、1回裏)、鈴木歩(法大、2回裏)◇(三塁打)古屋(法大、4回裏)

 この日、関東地区大学連盟が主催する「関東JUNKOオールスター2022」が行われた。この大会では、関東地区大学連盟に所属する東京六大学連盟、東都大学連盟、神奈川大学連盟、新関東大学連盟、北関東大学連盟の5リーグがそれぞれ選抜チームを結成し、3チーム総当たりの予選リーグと、その翌日に行われる決勝を経て優勝を争う(東都大学連盟は選抜チームを2チーム結成)。早大からは、東京六大学選抜(六大学選抜)として新井健太主将(商4=東京・早大学院)、大沢龍登(文構2=埼玉・星野)、久保嶋真也(社2=神奈川・桐蔭学園)、岡田和也(スポ2=東京・国学院久我山)の4人が参加した。また、東京六大学連盟の学生副委員長として西村豪朗(法3=東京・早実)、関東地区大学連盟の学生委員として池田有矢マネジャー(スポ2=愛知・名東)も今大会に参加した。

先発した大沢

 六大学選抜の予選リーグ初戦の相手は北関東大学連盟選抜(北関東選抜)。この試合では、早大の大沢が六大学選抜の先発としてマウンドに上がった。東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)で大車輪の活躍を見せ、今大会に監督推薦で選出された大沢は、北関東選抜を相手に安定した投球を披露する。大沢は初回、2死から連打を許すも、後続打者を空振り三振に仕留め、ピンチを切り抜ける。3回には内野安打やエンドランを含む3連打を許し1点を失うも、続くピンチの場面では2者連続三振を奪い、この回の北関東選抜の攻撃を最少失点で切り抜け、この回でマウンドを降りた。

 一方の六大学選抜打線は初回から畳みかける。初回、先頭の唐橋悠太(法大)が敵失で出塁すると、2死三塁となったところで4番・永井克樹(明大)が左翼への適時二塁打を放ち、幸先よく先制する。その後も六大学選抜の勢いは止まらず、続く5番・岡田が右翼への適時二塁打を放ち追加点をもたらすと、6番・新井も適時二塁打を放ち、初回から一挙に3点を先制した。

適時二塁打を放った岡田

 六大学選抜は2回以降も得点を重ねる。2回、先頭の魚崎仁潔(慶大)が安打を放つと、3番・鈴木歩夢(法大)が適時二塁打を放ち追加点を挙げる。さらに続く3回には、先頭の早大・新井が安打を放つと、8番・福本陽生(法大)が適時打を放ち加点した。そして、4、5回にも加点して迎えた6回には、先頭の新井の安打をきっかけにして2点を加え、北関東選抜を大きく突き放した。大きくリードした六大学選抜は、大沢の後を上岡凛太郎(立大)、古川端晴輝(法大)とつないだ。上岡、古川端の両投手は失点する場面こそあったが、しっかりとリードを守り切り、六大学選抜が初戦を飾った。

3安打を放った新井

 この試合では早大勢の活躍が光った。先発の大沢が3回1失点の好投を見せると、5番・左翼でスタメン出場した岡田が4打数1安打1打点、6番・三塁でスタメン出場した新井が3打数3安打1打点と、いずれも活躍。チームの勝利に貢献した。大学準硬式の中でも長い歴史と伝統を持つ東京六大学連盟。その力を見せつけるかのように、選手たちが躍動している。

(記事 渡邊悠太、写真 渡邊悠太、藤田珠江)

コメント

大澤龍登(文構2=埼玉・星野)

――東京六大学を背負って投げた心境はいかがですか

  開幕試合の先発を任せていただいたので、プレッシャーがありました。ですが、いつもと違った環境でやれることを楽しみながら、思いっきりできたと思います。

――他大の選手からどういったことを言われましたか

  後ろに素晴らしい投手の方々が控えているので、思いっきりやって来いと声をかけていただきました。そのおかげでなんとか抑えられたと思います。

――今日の調子はいかがでしたか

  打たれてしまったところもありましたが、フォアボールがなかったことは自分の中で成長できたと思います。

――チームに持ち帰りたいことはありましたか

  今日の勝因は守備から粘り強くいけたところだと思うので、そのことをチームに共有したいです。

――明日に向けての意気込みをお願いします

  明日の決勝戦は絶対に勝って、初代王者を六大(東京六大学)で取れるように頑張りたいと思います。

岡田和也(スポ2=東京・国学院久我山)

――東京六大学を背負って戦うことについてはいかがですか

 まず、今回選んでいただいたことが光栄だと思っていて、六大(東京六大学)の選ばれた人たちの中でスタメンで、2試合フル出場させていただいたことへの感謝の気持ちと、結果で応えられずに少し悔しい気持ちがあります。

――他大の選手とコミュニケーションは取れていますか

 野球の面だったり、野球以外の面だったり、本当に色々なことについて、プライベート面でもいろいろとコミュニケーションを取れていると思います。

――フル出場されましたが、調子はいかがですか

 調子はあまり良くない、調子の問題かどうかは分かりませんが、実力の面でもまだまだ田リーグの良いピッチャーだったり、東京六大学の、試合に出ていた他の選手に比べて全然劣っているので、これからしっかりとそういったところを分析して練習をしていきたいと思います。

――今大会を通じて様々なことを学んでいると思いますが、早大に持ち帰りたいことは

 たくさんありますが、特に法大のバッター陣は「ここでこの厳しい球をカットされたら嫌だ」という球をカットしてきたり、走塁の面でも「この場面で盗塁してほしい」という時に盗塁が決まるなど、「嫌な野球」、「嫌なバッティング」をしてくるので、そういった技術的な面で本当に多くの収穫があったと思います。

――明日の決勝への意気込みをお願いします

 東京六大学の名を背負って、絶対に優勝して、六大学の野球の「強さ」を証明できたらな、と思います。