上位進出ならずも収穫を得る

柔道

 15歳~20歳までの選手に参加資格が与えられた全日本ジュニア体重別選手権がことしも埼玉県立武道館で開催された。ワセダからは6月に開催された東京都ジュニア体重別選手権を勝ち抜いた2名が代表選手として出場。女子70kg級では滝澤美咲(社1=群馬・前橋育英)が1回戦で埼玉大の選手と対戦した。試合中盤、相手に指導を取られたが、何度か攻めの姿勢を見せ相手を崩しにかかる。しかし、ポイントを奪うことはできずに敗退。また、女子78kg級では小林真実子(社3=埼玉・常盤)がきょねんに引き続き出場し、1回戦から推薦枠での出場権を得た鹿屋体大の選手と激突。中盤から後半にかけて果敢に攻めたが、序盤に取られた指導とさらに残り1分を切ったところで指導を取られ優勢負け。小林は試合を振り返り、「自分より強い選手と戦うことによって、全日本に向けてという気持ちになれた」と語る。上位進出には及ばなかったものの、強敵と戦い自分の弱さと今後への課題を再確認できた大会となった。

攻める滝澤(右)

(記事、写真 笹澤桜)

結果

▽女子70kg級

滝澤 1回戦敗退

▽女子78kg級

小林 1回戦敗退

コメント

小林真実子(社3=埼玉・常盤)

――初戦から推薦枠から出場した選手との対戦でしたね

やはり、推薦だけあって柔道のうまい選手でした。自分の柔道ができず負けてしまいましたが、自分より強い選手と戦うことによって、全日本に向けてという気持ちになれた試合だったと思います。

――試合中盤から後半にかけては攻めの姿勢が多く見られましたが意識されていたのですか

はい。指導を取られてしまったので、攻め続けないと反則負けになってしまうので。

――東京学生体重別選手権のときは、「負担のかからない柔道をしたい」と話していましたがいかがでしたか

そうですね。相手の柔道スタイルが、負担のかかるというか腰にくるスタイルだったので工夫しようとは思ったのですがあまりできていませんでした。

――今日の試合を今後にどう生かしていきたいですか

組手をもっと向上していきたいです。

滝澤美咲(社1=群馬・前橋育英)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

自分の柔道ができませんでした。取れるところでしっかりと取っていきたかったです。

――自分の柔道とは具体的にどのような柔道でしょうか

2本持って、そこから技につなげていくというのが自分の柔道です。それができませんでした。特に引き手が持てていない部分が多かったので直していきたいです。

――東京学生体重別選手権からわずか1週間で今大会を迎えましたが、体への負担はありましたか

筋肉痛が治らなかったくらいですかね。

――調整方法を工夫したりしましたか

先週は組手負けもあったので、もう一度きちんと組手を練習しました。技も決め切れるように意識しました。

――今回の敗因はどこにあると思いますか

自分の気持ちの弱さかなと思います。

――今後の強化ポイントは具体的にどこだと思いますか

メンタル面としっかりと技を決め切れるようにしたいです。