世界選手権の1次予選であり、全日本強化選手の選考も兼ねる講道館杯全日本体重別選手権(講道館杯)。世界大会への登竜門とも呼べるこの大舞台に、斎藤光星(スポ1=静岡・加藤学園)が挑戦した。1回戦の相手は東京学生体重別選手権の準決勝で対戦し、勝利を収めた向翔一郎(日大)。序盤に大腰で技ありを奪うも、「相手があまり積極的にこなかったので、倒すのが難しかった」と、その後は攻めあぐねる。技を出すのが遅れ、指導4で累積負けを喫した。勝利を手にすることはできなかったが、「来シーズンはきょう戦った相手に勝って、大会でいい成績を残したい」と語った斎藤。同学年の強敵への再戦を誓った。
相手の奥襟をつかむ斎藤(左)
(記事 山本葵、写真 三尾和寛)
結果
▽1回戦
斎藤-○向
コメント
斎藤光星(スポ1=静岡・加藤学園)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
初めての大舞台でしたが、1回戦の相手は東京学生(東京学生体重別選手権)の準決勝で勝った選手でした。一度勝っているからといって手を抜いたわけではなく、しっかり研究もして試合に臨んだのですが、今回は負けてしまいました。講道館杯(講道館杯全日本体重別選手権)はランクの高い大会なので学生大会より指導を取るのが早くて、自分が技を出すのが遅かった分、ふがいない試合になってしまったと思います。
――前回の対戦と異なっていた点はありますか
東京学生の時は相手がかなり攻めてきていて、それを自分が後の閃という右の技で投げて勝ちました。でも今回はそれを警戒したのか相手があまり積極的にこなかったので、倒すのが難しかったです。
――技ありで先制したことについてはどのように考えていますか
向選手(翔一郎、日大)は世界ジュニア(世界ジュニア選手権)にも出場している強い選手で、その相手からポイントを取ることができたのは自信につながりました。ただ、そこから後は自分の力不足が表れたと思います。スタミナ不足もありますし、組手が悪くて。これは前からずっと言っていることですが全然改善できていないので、もっと頑張らないといけないと思いました。
――来季への意気込みをお願いします
来シーズンはきょう戦った相手に勝って、大会でいい成績を残したいと思います。