連覇は途切れたが、ARでは早稲田が表彰台を独占!

射撃

 今年度最後の大会となる早稲田大学・慶応義塾大学定期戦(早慶戦)。早大は惜しくも連覇を逃したものの、10m立射60発部門では表彰台を独占し、実力を見せつけた。

早稲田が表彰台を独占

 10m立射60発部門ではレギュラーとして、廣島温弓(法4=東京・早実)、岡部藍(法4=東京・早実)、紙田梨華子(社3=茨城・清真学園)を起用。紙田は3年ながらもポイントゲッターとなり、609.4点で優勝。本人は「全体の点数としては自分の思った点数よりは出なかった」と悔しがり、「次の試合まで時間結構あるので、安定して、1個上でいうと杉山さんみたいな感じの存在になれるように頑張りたい」と現状に満足せず、さらに高い目標を見据えていた。また、荻原里夏(法2=東京・頌栄女学院)は個人出場で2年生ながら608.8点で2位、杉山瑞季(スポ4=神奈川・横須賀学院)は607.9点で3位となり、表彰台を独占した。

今年度主将を務めた宮本

 50m伏射60発競技には宮本裕喜主将(政経4=東京・早稲田)、杉山、小久保綾華(人3=東京・創価)がレギュラーで出場。風の影響がある厳しい環境の中行われ、「悔いが残り過ぎる結果かなという感じ」と537点で7位に入った宮本は振り返った。K(膝射)で5点が出る場面もあり、本来の実力を発揮できなかったが、団体では優勝した。

エースとして射撃部を引っ張った杉山

 50m伏射60発競技では吉間民音(教育4=岡山・津山)、須田智晴(先理4=茨城・茗渓学園)、陶山絹香(法4=東京・早実)の4年生トリオがレギュラーとして出場。それぞれ5位、8位、9位という結果に。吉間が「最低限ではあったが、もっといけた」と語れば、須田は「結果から申し上げますと全然振るわなかった」と振り返るように、こちらも風などの影響で思うような結果が出なかったが、射撃を続ける須田は「修正できたら」とこれからに活かしていくもようだ。

レギュラーメンバーとなった陶山

 本大会を持って4年生は射撃部を引退となる。コンディションの問題もあり明暗が分かれたが、射撃を続けるメンバーは多い。しかし、これまでの4年間、射撃という難しいスポーツに向き合ったことはかけがえのない経験になっただろう。来年は最上級学年が3人と少数精鋭になる。「私たちの代が少ないので後輩たちを育て上げるのも目標」と語る小久保を含む3人には、既に頼もしい風格が漂っていた。

射撃部一同

(写真、橋口遼太郎 記事、写真 臼井恭香)

全出場選手結果

【10m立射60発競技】

▽団体 1804.3点(優勝)

紙田梨華子 609.4点(個人優勝)

廣島 温弓 604.5点(5位)

岡部  藍 590.4点

▽個人

荻原 里夏 608.8点(2位)

杉山 瑞季 607.9点(3位)

岡本 健人 604.8点(4位)

橋本 人美 599.2点(9位)

神下 茉衣 593.2点

島田明日嘉 591.3点

鳴海 彩音 590.7点

須田 智晴 589.6点

小林 大輔 587点

久保木智也 580.9点

中島 依澄 579.7点

神田 笑里 575.2点

小野  颯 570.6点

高橋 敏生 563.3点

高築あずさ 559.3点

須藤 貴也 553.9点

上村 直輝 547.6点

内田 耀心 547.3点

柴  拓夢 541.6点

石橋 正梧 534.3点

櫻井 圭純 534.1点

【50m三姿勢60発競技】

▽団体 1622点

杉山 瑞季 548点(4位)

宮本 裕喜 537点(7位)

小久保綾華 537点(7位)

▽個人

陶山 絹香 539点(6位)

吉間 民音 522点

渡辺 泰央 483点

【50m伏射60発競技】

▽団体 1779.3点

吉間 民音 601.2点(5位)

須田 智晴 589.5点(8位)

陶山 絹香 588.6点(9位)

▽個人

宮本 裕喜 600.9点(6位)

渡辺 泰央 552.4点

【総合】

慶應義塾大学 5253点(優勝)

早稲田大学 5205.6点

コメント

須田智晴(先理4=茨城・茗渓学園)、廣島温弓(法4=東京・早実)、吉間民音(教育4=岡山・津山)

――レギュラーを務めた競技の内容について振り返ってください

吉間 P60のレギュラーを務めました。目標点数としては610点から615点を撃って、慶応は平均やベストでその点数を撃ってくるので(610点代を撃って)なんとか食らいつけるか、というところで目標にしていたのですが、実際のところは600点を超えた程度の点数になりました。(得点は)最低限ではあったのですが、もっといけたというのが正直な感想です。

廣島 AR60発立射競技でレギュラーを撃ちました。事前にある程度予想をしていた、目標にしていた、自分の実力程度の点数を出せたのでそこは良かったのですが、ただそもそも自分の元々の実力がこの早慶戦までに十分に上げきれなかったです。今年の最初に立てていた目標は610点あたりを狙っていけるようにという目標を立てていました。結果として605点手前ということで、慶応の他のレギュラーと比較して、一応点数が数点高いような状況にはなっているのですが、そもそも点数がこの時期まで上がりきっていないことが、悔いの残る結果となってしまったかなと考えています。

須田 伏射60発のレギュラーでした。結果から申し上げますと全然振るわなかったという形で、前日練習でもいい点は取れていた中で、本番では様々なトラブルもあり、緊張もあり。とても本番に弱いということがわかった大会であり、点数でもあったかなと思います。来年度も射撃を続けていくことになるので、そちらの方で修正ができたらいいなと考えています。

――SBに関しては風の影響がありましたか

須田 だいぶ…そうですね。

吉間 SB始めて以来、一番強かったのではないかというくらい強かったです。右に(風が)吹いて、それに合わせたら逆に吹くとか、手前から吹く風と奥から吹く風とがあって弾が下に沈んだり、などがあったりして、風との戦いがかなりありました。

――須田選手はAR(個人参加)ではかなり笑顔が見えていたように思いますが

須田 ARは2年生から続けてきて、本当に集大成になると考えていました。何も考えずに自由に撃っていたので、笑顔になったという感じです。何も考えずに撃って、最後いい形で終われるかなと思ったのですが、だんだん点数を意識してしまったのと、集中力と体力が完全に切れてしまったので、結果的には大会で600点に乗ることが一回もなく終わってしまったのですが。最後に自由に撃てて、これが今の実力かなという感じで。出し切れたのはすごく良かったのかなと思います。

――早慶戦ということで、やはり雰囲気は一味違いましたか

吉間 そこまでみんな意識していない、みたいな感じだったのですが、始まってみるとどの選手どの種目も、やはり点数が下がっていたりとか。普段外さないような実力のある選手も8点とか7点とかを撃ってしまって、早稲田慶応関わらずやはり下がっている印象があります。難しいのかなと思います。

廣島 お互いに直接、レギュラーの点数が見られるような感じでやっていくので、そういった意味では自分が足を引っ張らないようにしないといけないとか、下に点数が下がってはいけないと意識する選手がすごく多いのかなと思っています。自分も今朝撃ち切るまで、「自分が下げてしまうのではないか」とすごく考えていました。やはり早慶戦は戦っている相手がすごくよく見えるのと、同時に団体戦であるという2つが重なって、他の大会にない緊張感が生まれているのではないかと思います。

須田 本当に2人が言ってくれた通りです。雰囲気が変わることに関しては僕もそう思います。みんな自分の番が回ってくるまではスカしてるんですけど(笑)。僕も含めてなんですけど(笑)。たかが早慶戦だ、みたいな感じでスカしているんですけど、やっぱり本番が始まると雰囲気が変わって。僕もその雰囲気に飲まれてしまうみたいな感じが大きく反映されていたかなと思います。

――早慶戦を終えました。まずはこの4年間、率直にいかがでしたか

吉間 部活動として、始めて良かったなというのと、4年間やり遂げることができたのはいろんな人が周りで優しかったり、温かい人が多い部活だったのが一番大きかったかなと思います。競技的な面で振り返ると、みんなそうだと思うのですが、自分の目標の実力に達することができずにほとんどやめていく部活だと思います。競技的にもすごく苦しいスポーツだと思いますが、今後続ける人はそれを目標に頑張っていけばいいし、やめてしまう人もそれを経験したことで精神的に大きく成長できたと思うので、すごく充実した4年間だったかなと思いました。

廣島 この4年間を一貫してひとつのことに取り組めたということは、自分の中でもすごく良かったことだなと思っています。競技をやっていく中で自分自身と向き合うということもありますし、合わせて同じことをしている仲間がいるというのは、やはり4年間という時を過ごす中でもとても実りあることなのかなと思っています。そういった意味で、自分は射撃と出会えて本当に良かったです。今日、競技で撃っていて、やっぱり射撃って楽しいなということを再確認できたので、やはりいい競技だなということを改めて感じています。

須田 4年間続けてきて、本当に楽しかった反面苦しかったなというのがあって。練習通りの実力が出ないと言ったら少し違うのかもしれませんが、練習でできたことが試合でできなくなるというのが当たり前の競技で。本当に点数が伸び悩んで。僕の場合は銃が変わった時に点数が大きく落ちたりして。本当に「射撃、おもんねえな」って感じたり。辞めようとは思わないですけど、やっぱり嫌になってしまったりして。そういうのにも耐えたということで、僕は個人的に成長できたのかなと思います。学生ではあまりいい結果は残せなかったのですが、今後続けていきますし、競技面でも精神面でも成長していきたいと考えています。

――4年生、どんな同期でしたか

吉間 全員が全員違う、個性が爆発してます。

須田 ソンナコトハナイ!

廣島 ユニークな同期ですね。

――ユニークですよね

吉間 感じました?

――ひしひしと感じていました。

廣島 あらあら(笑)。

須田 ま、おもろい人ばっかりでしたね!僕がうるさいのが大きいとは思うのですが、結構物静かで。話せるのかな?って最初思いました。コミュニケーションを取れるか?とかではなく、言葉を発するのかな?ってところから始まって、話してみたら本当にいい同期だったので。本当に僕は同期に恵まれて射撃ができたなと感じています。本当に感謝です。

――後輩に、こんなこと言い残しておこうかな、というのがあれば教えてください

吉間 自分は「早い」ということが言いたくて。4年間が過ぎるのが。4年間部活をすることってないじゃないですか。3年間とかで終わったり、2年半で終わったり。4年まであれば、時間もたっぷりあるし、ある程度上手くなるかなって最初思っちゃうのですが、全然終わってみると足りなかったなと思っていて。今その瞬間に集中して部活をするべきだと、過去の自分にも言いたいです。

廣島 やっぱり射撃は、どんどん自分が上手くなってレベルが上がっていくと、同時にどんどん楽しくなっていきます。自分は…、高いレベルの入り口までしか行けなかったので、もうちょっと、2年とか3年の時にもっと練習してればなってすごくやっぱり感じるんです。今日の点数的に見ても。なので、どんどん練習してくださいと言いたいです。

――もうひと頑張りで、というイメージでしたか

廣島 610点は多分…、乗ったんですよ。でも、今の実力だと伸びるんですけど、練習しないと、半年後とかじゃないと絶対に達しないので。今の実力が605あたりだというのはよく認識しているので。その分、改善点もよくわかるというか。ここをもうちょっとできれば絶対行くなというのが見えたりするので。そういったところを詰めていくのも射撃競技の楽しみだと思うので、どんどん練習してどんどん上手くなってほしいということです。

吉間 いいこと言った。

――では須田さん、お願いします

須田 人それぞれ、いろいろあるとは思うんですけど、僕が言いたいのは、個人競技だけど周りの人と協調性を持ってやってほしいなというのは本当に思います。協調性というか、周りと協力しながら、やっていってほしいなというのはあります。なんだかんだ言ってモチベーションというのが大事だと思いましたし、個人競技でやっている反面、部活として集まっている部分が多いので、一緒に射撃してくれる人とか、すぐにいろんなことを教えてくれる人とか。そういう人をどんどん味方につけておくといいのかなと僕は本当に思います。個人競技で孤立しないように、頑張ってください、という感じです。

吉間 リアル。シンプル。

廣島 それはそうだね。

宮本裕喜主将(政経4=東京・早稲田)、杉山瑞季(スポ4=神奈川・横須賀学院)

――レギュラーを務めた競技を振り返ってください

宮本 かなり点数から言うと低く出てしまったのかなと…。本当に2年ぶりくらいの点数を自分は撃ったので。風の影響もそこはあったと思うのですが…、なんだろう。緊張感というわけでも…。

杉山 風のせいだけにしてはいけないのかもしれないですが、やっぱり風が結構影響していたような外し方が多かったなというのが全体を通して思ったかなという感じです。

宮本 K(膝射)で5点が出たのですが、あれは多分風のせいだろうなと…。そもそも10点には当たっていない弾だと思うのですが、風でかなり外れてしまって。Pも弾行を見ると風が拭いている時の弾行だったので、そこは少なからずあるかなと感じます。

――風がかなり右に左に吹いていたという話もありました

宮本 一定方向ならまだしも、いろんな方向に流れていました。

――学生最後の大会としてはいかがでしたか

宮本 ちょっと…、悔いが残り過ぎる結果かなという感じです。

――チームとしてはいかがでしたか。ARでは下級生も奮闘しました

宮本 ARはそうですね、ただベストメンバーを選べていないとか、そういうところが若干。課題というよりも、もう少し喰らいつけたかなという状態です。ちょっと底力の足りなさが結果に出てしまったかなと思います。

杉山 (早慶両校が)お互いに点数は下がったけど、いつも通りの差が結局出ているのかなと思います。

――4年間を振り返って、射撃部での生活はいかがでしたか

宮本 楽しかった、というとありきたりではあるのですが、ひとつの物事に打ち込めることってなかなか無い中で、射撃という自分との対話みたいなスポーツを選んで、やり切れたことは本当に良かったかなと思いますし、自分で自分を見つめ直す生活ができたのかなと思います。ここがこうだったから改善しなきゃいけないんだ、みたいなのがずっと考え続けられたのは、射撃部にいたからかなと思います。

杉山 大学から始めて、ここまで真剣に打ち込めるというのもやはり楽しかったなと思いますし、これからも私は続けていくのですが、そういうものを見つけられたという意味でもすごく良かったなというのがあります。あとはやはり、早稲田で、みんなと辛かったことも、話し合ったこともあったのですが、それも含めて今思えば楽しかったし、いい思い出になったなと思います。

――大学から競技を始めた中で、お二方は得点でチームをけん引する選手になられました。何が要因となって、点数を伸ばしていくことができたと考えていますか

宮本 自分が(大学の)外の人と戦えているかというと怪しい部分があると思うのですが、それでもおっしゃっていただいたように部内で男子ではそれなりにいい点数を撃てたというのは、やはり基礎の時間にしっかりと時間を費やして、しっかりといろいろな人に聞いて、考えながら射撃をするということができたのかなと思います。技術的な話でいうと、『当てる』のがちょっと自分は他人よりもうまいのかなと。例えば揺れ具合、というのは、杉山はしっかりと止まっていると思いますが、それ以外の選手と比べると同じくらい揺れていて。ただ、当てるのが上手い、というのが若干点数が高かった要因かなと思います。

――銃が止まりきらない時でも中心に当てるのが上手、ということでしょうか

宮本 そうですね、そういう上手さもひとつ必要ではあるので。

――杉山さんもお願いします

杉山 自分の場合は、結構負けず嫌いなところがあって。まずはとにかく部内で一番を最初は目指していて。去年の上級生の前田(留那、令4スポ卒)さんであったり、鈴木(志佳、令4人卒)さんであったりを、まずは最初に目指させていただいていたのですが、そこをまず目指した上で、お二方が引退したあとは、とにかく部内で常に一位を取るというのを目標にしていたというのも、やはりいい点数を取り続けられたひとつの要因なのかなと思います。また私の場合は学生連盟に入っていたというのもあったので、他大の方と話す機会や関わる機会も多くて。自分の点数、早稲田内で良くても外から見ると低かったり、というのもあったので、外との点数というのも学連の方で比べることができたということもあったので、そこは大きかったなと思います。

――4年生の同期はどんな同期でしたか

宮本 本当にいろんな人がいる、の一言です。

――先ほどお話を伺った吉間さんも全く同じことをおっしゃっていました

杉山 本当に個性が。

宮本 豊か過ぎる(笑)。

杉山 こんなにひとりひとりの個性を曲げることなく4年間を、みんな貫き続けたのはすごいと思います(笑)。

宮本 いやすごいよね(笑)。お互いにお互いを尊敬していたというと言葉が硬いけど。それぞれのすごい部分を認め合っていたというか。

杉山 個性が強いのを、逆にお互いで嫌い合わないで、認められていたかなというのが強かったところだと思います。

――みなさん尖っている中で、それでもぶつかっていた感じでは無いという感じですか

杉山 ここが無理だからこの人は無理、みたいなのはなかったかなという。個性がありながらもという感じです。

宮本 いい意味で個性があった(笑)。

杉山 い、いい意味で!(笑)。

――何か、後輩たちに言い残すとすればどんな言葉を残したいですか

杉山 本当に射撃を楽しんでほしいというのは一番にあるなと、自分の中ではありますね。射撃って自分との戦いなので、考えることも多くて。やっていても辛くなってきたりとか。「なんで当たらないの」ということもあるので。だんだん楽しくなくなってきちゃう瞬間もあるとは思うのですが、そこもありつつも自分と向き合いながらも、楽しんでやってくれたら、最後も悔いなく終われるのではないかと思うので。みんな楽しんでやってほしいなという感じです。

宮本 自分としては、お互いの射撃にもっと興味をぜひ持ってほしいというか。もちろん自分が撃って、自分に点数が返ってくるのですが、それが他人から見てどうなのかという。自分でわからない部分が多くて。言い合えているとは思うのですが、少し遠慮してしまっている部分とかも後輩を見ているとあるので。そこは違うと思うよ、みたいに強く言い合える関係になれば個々のレベルがもっと上がって、全体のレベルももっと上がっていくのではないかと思います。お互いの射撃に、もっと強く言い合えるようになればいいのではないか、と言い残したいです。

――以前のインタビューで、競技中に「ちょっと重心が曲がっている」と吉間さんからアドバイスがあって修正できた、というお話がありました。そういった部分につながっていきますか

宮本 そうですね。試合中はますます自分ではわからないことがあるので、外から見た意見はすごく生きてきます。

――最後になりますが、お二方は最初から射撃部に入りたいと思って大学に入学したわけではないと思います。射撃部を選んでいかがでしたか

宮本 最高です。

杉山 一緒です。最高でした。

宮本 最高の4年間を過ごせたなと思います。

杉山 こんなに全力で何かに打ち込めるってなった時に、やっぱり射撃を選んで良かったなと4年を振り返って思います。

小久保綾華(人3=東京・創価)、紙田梨華子(社3=茨城・清真学園)

――早慶戦を終えて感想をお願いします

小久保 来年勝てるように、SBマスターとしてみんなを育成していきたいなという気持ちと、私自身も活躍できるようになりたいです。

紙田 思ったより悔しいというか(笑)。やっぱり来年は勝って終わりたいなというのは思って。で、結構後輩のARが見ていて点数上がってきている子とかが増えていて、自分もすごくうれしくて。そういう子たちをSBとか持ってもらって来年勝てるように面倒見つつ、自分も頑張っていきたいなと思います。

――それぞれの結果を振り返っていただけますか

小久保 私はさんかけのレギュラーとして出たんですけど、練習通り点数が出たシリーズもあるけど、思うようにいかなかったときもあったので、安定した射撃をしたいというのと、全体的な課題をなくしていって、点数を上げていきたいなと思う試合でした。

紙田 1シリーズがあまりうまくいかなくて、でも今日良かったこととしては5シリーズ目が105.6を撃つことができて、そこだけ見たら良かったなと(笑)。そういうのを撃てるというのが分かったからそういうのを増やしていきたいというのと、全体の点数としては自分の思った点数よりは出なかったというのはあるので、次の試合まで時間結構あるので、安定して1個上でいうと杉山さん、みたいな感じの存在になれるように頑張りたいなと思います。

――来年の目標を教えてください

紙田 自己ベストをどんどん更新していけるようなそういう試合を毎回積み重ねていきたいなと思うのと、やっぱり早慶戦勝ちたいね(笑)。

小久保 (笑)。私も自己ベストを毎回出し続けるというのがすごく重要かなと思ったので、それを来年からもしていきたいなと思ったし、目標としては私たちの代が少ないので後輩たちを育て上げるのも目標です。

――最上級学年になると思いますが、来年に向けて意気込みをお願いします

紙田 あまり実感が湧かない。4年生がいての射撃部という感じでした、今回の早慶戦のレギュラーとか見ても。そんな感じだと思うので。

小久保 運営もしっかりして、射撃部としてもちゃんと成り立つようにというか、現状維持、発展を目指すのと、競技成績も上げていきたいですね。

紙田 この代は3人しかいないけど、下に優秀な子がたくさんいるので、同期だけじゃなくて下級生とも力を合わせて頑張っていきたいなと思います。