新チームとして臨んだ初めての公式戦、関東学生ライフル射撃選手権春季大会が聖地・長瀞で行われた。男子は宮本駿(スポ4=茨城・竜ヶ崎一)を中心に安定した射撃を見せ、二部校1位の成績で2年ぶりの一部復活を果たした。一方の女子はエース・蛯原綾乃(スポ3=茨城・竜ケ崎一)が個人伏射60発部門で3位入賞、期待の新星・長島遥(スポ1=埼玉・栄北)がエアーライフル40発部門でファイナルに進出し6位入賞など、目覚ましい活躍を見せた。団体でも強豪校と僅差で4位につけ、上々の滑り出しを見せた。
大会通しての自身の出来を「100点満点で40点くらい」と語った宮本。確かに3部門とも高得点というわけではないが確かな得点でチームを牽引した。前田崇宏(政経2=神奈川・横浜緑ヶ丘)、辛島喬任(法2=東京・青山学院)ら2年生も及第点を残した。全体順位は8位だが二部校では1位、一部校の下位と比べても肉薄する結果を残した。
落ち着いて射撃に臨む宮本
女子では塚田恵美(スポ2=埼玉・栄北)の高校の後輩であり高校時代ともに総体団体優勝を果たした長島が存在感を示した。初の公式戦ながらいきなりレギュラーで出場。エアーライフル40発部門では386点を叩き出しファイナルに進出し見事6位入賞を果たす。不動のエース・蛯原も負けじと団体3P部門で549点をマーク。個人で出場の伏射60発部門では579点という高得点で3位入賞を遂げた。
初めて3部門に出場した眞部
悲願の一部昇格となった男子部。しかし昇格もようやくスタートラインに立ったに過ぎない。本来の戦いの場で上位を狙うには全体的な底上げが必要不可欠である。新戦力が加わり増々頼もしくなった女子部。レギュラー陣の活躍次第で優勝に手が届く所まで来ている。舞台を北の大地・北海道に移しての東日本学生選手権で、どこまで成績を伸ばせるか。新生ワセダの狙う標的から目を離せない。
(記事、写真 山辺剛士)
結果
▽男子団体伏射60発部門 600点満点
宮本 572点
山本浩史(法3=東京・早大学院)560点
梶山友則(社4=東京・開成)524点
▽男子団体3P部門 1200点満点
宮本 1086点
木村介度(人4=東京・早実)1055点
梶山 1031点<
▽男子団体エアーライフル60発部門 600点満点
宮本 568点
前田 557点
辛島 548点
▽男子個人伏射60発部門 600点満点
山村英介(基理3=静岡聖光学院)562点
吉原真人(教4=東京・青山)561点
眞部優人(社3=東京・早大学院)553点
木村 551点
前田 540点
小宮隆弘(法4=神奈川・厚木)538点
広川圭汰(法3=新潟・柏崎翔洋中教校)534点
嶋田太郎(政経4=長野・松本深志)524点
▽男子個人3P部門 1200点満点
山村 1082点
山本 1049点
眞部 984点
広川 978点
前田 957点
▽男子個人エアーライフル60発部門 600点満点
山村 571点
梶山 561点
揚原由統(創理3=東京・攻玉社)541点
広川 539点
眞部 534点
木村 失格
熊田隆信(基理2=宮城・尚絅学院)失格
▽男子個人エアーライフル40発部門 400点満点
小川智裕(スポ2=東京・東学大付)367点
▽男子個人デジタルピストル部門 400点満点
熊田 299点
戸井田勇介(スポ1=東京・国学院)222点
広川 失格
コメント
眞部優人(社3=東京・早大学院)
――今日の射撃を振り返って
今日は撃つ直前に自分の部品がルール違反であると注意を受けて、動揺してしまい駄目でした。
――本大会を通して振り返るといかがですか
100点満点で40点くらいですかね。
――どうして40点なのですか
就活とか言って練習をあまりしていなかったので点に響きましたね。
――次の東日本学生選手権に向けて意気込みをお願いします
とりあえず今大会よりは良い成績を残せるようきちんと練習したいと思います。
宮本駿(スポ4=茨城・竜ヶ崎一)
――今日の射撃を振り返って
最近SBを撃ち出して今回のエアーは半年弱くらい握ってなくて練習不足というのがあって成績も伸び悩んでしまいました。
――ブランクに悩まされたということですか
そうですね。銃自体が違うと姿勢も変わってきますので自分の慣れがSBの方に向いてしまいました。
――本大会を通して振り返るといかがですか
今回は3種目全部に初めて出て日は違いますが体力面であったり精神面であったりまだまだ自分が足らなかったなということを強く感じました。
――次の東日本学生選手権に向けて意気込みをお願いします
また3種目に出るので少なくとも今大会の成績以上は出せるよう頑張りたいと思います。