第１回は小学生の頃からお互いのことを知っているという四国出身の中原菜月(社３＝愛媛・帝京第五)と松山若樹(社１＝熊本・八代白百合)のお二人にお話を伺った。
※この対談は10月13日に対面で行われました。
「尊敬できるところがかっこいい」（松山）
相手と対峙する松山
――他己紹介をお願いします
松山 普段は面白くて優しいのは当たり前なんですけど、ちょっと天然でお茶目です。でも、剣道になったら人一倍努力してて、尊敬できるところがかっこいい先輩です。
――中原選手は聞いてみていかがですか
中原 あとで何か奢ります（笑）。
一同 （笑）。
――中原選手からもお願いします
中原 私は小学校の時から同じ四国で、松山のこと知ってたんで、その時はもうめっちゃちっちゃくて可愛らしい子だなって思ってました。高校は日本一になって、でも、また早稲田で同じ環境で、剣道ができるのがすごいなって思ってます。
――小学校の時からお互い直接交流がありましたか
中原 仲（の良さ）はそんなにだったけど、よく試合とか遠征試合をやってました。
――お二人の戦績は
松山 私負けてます（笑）。
中原 四国大会の準決勝で。（松山は）１年生で、（私は）３年生でやりました。
――続いて５月の関東女子学生選手権大会について伺わせていただきます。お二人とも出場されて、中原選手は全日に出場されましたが、松山選手は惜しくも４回戦で敗退されました。試合を振り返っていかがですか。
中原 私は試合前に怪我をしてしまって、万全な状態では試合に挑めなかったのを後悔しています。それでも全日に行けたのは良かったのかなと思ってます。来年はもっと上がれるように頑張りたいなと思った試合でした。
松山 あと１試合で（全日本女子学生選手権大会（全日）出場が）決まるっていうところで、惜しい技もあったのですが、最後雑になったところがありました。そこが今までずっと課題だったのに、また雑になってしまったところが、 反省を生かしきれない自分がいたので、来年はそこを反省して全日の切符を取れるように頑張ります。
――松山選手は大学に入ってから公式戦初出場だったと思うのですが、高校と大学で試合の違いはありましたか
松山 高校では監督の指示に従うだけだったのですが、大学だと自分が主体で全部考えないといけないので、そこが少し大変でした。
――中原選手は全日に出場されましたが、その試合を振り返っていかがですか
中原 なかなか良い試合ができなかったという印象です。私も最後ちょっと雑になったところがあったので、そこは団体に向けて頑張っていこうっていう感じでした。
――松山選手は中原選手の試合見てていかがでしたか
松山 なんだろ、頑張れ頑張れ頑張れーって（笑）。
中原 弱かった？（笑）。
松山 ちっちゃいですけど背中は大きかったです（笑）。頼れる感じです。
――８月には夏合宿が行われましたが、１番記憶に残っている練習はなんですか
中原 ５人が元（立ち）に立ってそこに打ち込むという練習がきつかったのですが、その練習の時に励まし合ってやったのは楽しかったです。それを本気でやって、どこの組よりも楽しそうにやるっていうのが楽しかったです。
松山 いつも追い込みしてるんですけど。いつもは合宿みたいに盛り上がらなくて。合宿の時にここまで盛り上がるんだと思い、いつもの何気ない （練習の）変化がとても印象に残ってます。
――練習以外で合宿の思い出はありますか
中原 私は同級生で桃むきを頑張ったことです。桃の皮むきを頑張りました。
松山 も同級生と夜に外に出て、 しんどいけど「明日はきっといい日になる」をかけて、みんなで歌いながら歩いたことです。
「『四国人やるやん』と思われるように」（中原）
メンを打つ中原
――９月の関東女子学生優勝大会について伺わせていただきます。お二人とも出場されましたが試合振り返っていかがですか
松山 私は大体中堅のポジションでやらせていただきました。前（のポジション）でしっかり（一本を）取ってくれて、私は繋ぐってことしかできなかったです。全日（全日本女子学生優勝大会）では（一本を）取ってくれたのを、しっかり自分も決めて後ろに回したいなとおもいます。
中原 去年がベスト16で、今年はベスト８だったので、結果は良かったなと思うんですけど、 優勝校に１ー０（０勝１敗）で負けたっていうのが悔しくかったです。全日に向けて頑張ろうって思える試合でした。
――松山選手が全試合中堅で試合に出られて、中原選手が後ろのポジションで試合出られましたが、松山選手の試合を見てる時の印象はありますか
中原 安定感が半端ない、負ける気がしないみたいな、 みたいな感じでした。見てて頼もしかったです。１年生とは思えないような試合をしてくれたので、さすが日本一の子だなって思いました。
――10月の早慶戦では見事19連覇を達成し、中原選手は副将、松山選手は次鋒で早慶戦に出場されました。試合を振り返っていかがですか
中原 初めての道場開催だったので結構緊張していたのですが、その場を楽しめて試合ができたいたし、勝てたのでよかったと思います。
松山 初めての早慶戦でだいぶ緊張してしまって、思うような試合ができなかったんですけど、 結果として勝てたので、よかったかなと思います。
――中原選手は優秀選手賞を受賞されましたが、いかがでしたか
中原 嬉しかったです（笑）。
――応援など、会場の雰囲気はいかがでしたか
中原 すごくいい感じですね（笑）。
松山 はい（笑） 。
中原 部一丸となって勝てた試合だったと思います。
――全日本女子学生剣道優勝大会（全日）について伺わせていただきます。トーナメント表を見て対戦相手についてなにか印象はありますか
中原 やるしかないなって思わされるトーナメント表ですね。
松山 ほんとにそうです。
――中原さんから松山さんに期待することは何ですか
中原 全日でも安定感はある試合をして、相手を吹っ飛ばして欲しいです（笑）。
――松山さんから中原さんに期待することは何ですか
松山 なんというか、頼もしい先輩なので、相手をなぎ倒して勝って欲しいです（笑）。
――４年生の横山選手（横山舞香、スポ４＝京都・日吉ヶ丘）にとっては最後の全日となります。お二人からメッセージをお願いします。
中原 舞香さんが卒業することが本当に実感がないのですが、 最後、舞香さんが笑って終われるようにみんなで頑張りたいと思います。
松山 一緒に頑張りましょう（笑）。
――最後に全日への意気込みをお願いします
松山 全日は関東よりも厳しい戦いになってくると思うので、もう一段階気を引き締めて、全日に向けてしっかり取り組んでいきたいと思います。
中原 四国の２人が「お、四国人やるやん」と思われるように2人で頑張りたいです！
――ありがとうございました！
（取材・編集・写真 小島大典、植村皓大）
◆中原菜月（なかはら・なつき ※写真左）
愛媛県・帝京第五高出身。社会科学部３年。最近は就活をしていないのに「就活やべぇ」と口にすることが多いそうです！
◆松山若樹（まつやま・わかな ※写真右）
熊本県・八代白百合高出身。社会科学部１年。映画鑑賞にハマっているという松山選手。最近は「ホーンテッドマンション」を観に行ったそうです！