【連載】早慶戦・全日本直前特集『不屈』第1回 安井奎祐×秋山健太×中嶋優樹×藤田啓人(10/27)

剣道

 最初に登場するのは安井奎祐(スポ3=茨城・水戸葵陵)、秋山健太(スポ2=福岡大大濠)、中嶋優樹(法3=東京・国学院久我山)、そして藤田啓人(スポ1=東福岡)の4人。早大を引っ張ってきた4年生と共に戦う最後の全日本学生優勝大会(全日本)、その次に待ち受ける関東新人優勝大会(新人戦)に懸ける思いを伺った。

※この取材は10月20日に行われたものです。

「自分を試す」(安井)

関東では敗者復活を勝ち抜き全日本出場を果たした安井

――まずは春の個人戦で意識していたことは

秋山 とりあえず全員、全日本(全日本学生選手権)まで頑張ろうというのを意識していました。でも私は全国大会懸け前に瞬殺されて。まあ(相手は)強い人なんですけど、安井さんの中学校の時の先輩で今国士舘の4年生で。どうにかなるかなとは思ってたんですけどまさか瞬殺されてしまうとは(笑)。

中嶋 私は初めての個人戦だったので、とりあえず自分の力を出し切れたらいいなって思ってたんですけど、全日本懸け前の一つ手前のところで、安井さんの高校の同期のすごい実力のある中根(悠也さん、流大3年)にあたって、延長でどうにかして勝てればと思ってたんですけど、気が緩んだところを一本取られてしまったので最後に勝負をものにする力が足りないと思いましたね。

安井 私はとりあえず、全日に出場できるまで。そこからは自分の力を試すという気持ちで挑んだんですけど、全日が決まってから慶大2年の伊藤(謙剛)さんという選手が関東学生選手選手権(関東)が始まる前からヤマだと思っていたので、そこを乗り越えられなかったのが、一番やっぱり自分の実力が足らなかったんだと思いました。

――中嶋選手は初の個人戦でしたが緊張などありましたか

中嶋 ものすごく緊張しました。一回戦の相手が個人的にも仲が良くて強い選手で、すごく緊張していたんですけど、その試合に勝ってからは緊張が無くなったんですけど、っていう感じですかね。

――やはり仲のいい選手とあたるときついですか

中嶋 そうですね、手の内を知り合ってる相手なのでどんな試合をすればいいのかってすごい考えちゃって、それで緊張しました。そこでなんとかものにできてよかったです。

――安井選手は見事全日本進出となりましたが、敗者復活戦はきつかったでしょうか

安井 そうですね、やっぱり伊藤選手がヤマだったんですけど、そこで負けて気持ちが緩んでしまった感じですね。自分の試合ができず集中できなくて、一回負けて次も負けてっていう感じで気持ちを立て直せれなかったのが、一番反省している点です。

――藤田選手は関東の選考いかがでしたか

藤田 1年生は一次選考から始まるんですけど・・・。

安井 見事に負けたな(笑)。

藤田 何とも言えないです(笑)。緊張は最初してたんですけど、一次リーグがトーナメントでその決勝で4年生の先輩と当たってそのときはあんまりしてなくて。そこで油断してしまってやられちゃいました。

――個人戦を経て各自で見つけた課題などありましたか

秋山 関東が終わって、全日本出れないってなると、次の関東団体まですごく期間があくんで、気持ちを切らさないように頑張りましたね。OBの人とかには結構剣道を綺麗にしろ、とか言われたんですけど、今はそんなにする必要もないのかなと思ってます。4か月の間は(できていないところを)修正してましたね。

藤田 私は出てないんですけど、(関東の)先輩方の試合見てて、緊張してるのとか見えて、勝てそうな試合でも上手く勝てなかったりしているのを見て、大学も簡単には勝たしてくれないんだなっていうのを学んで。それから、団体戦に向けてまず選考からしっかり勝てるように、例えば久田松(雄一郎主将、スポ4=佐賀・龍谷)とか同帯の先輩方に稽古お願いして、色々アドバイスをもらったりして、勝てるようにもう一回剣道を見直すよう意識しました。

中嶋 個人戦振り返ると、やっぱりただ単純に実力が足りなかったのもあると思うんですけど、勝ち上がった選手を見ていると粘り強く試合してて、その中で自分の持ち味を生かして試合してるかなっていう風に私には見えたので、私も個人戦で粘り強く戦うことと自分の持ち味をもっと生かして、稽古で実力もつけていければいいかなと思いました。

安井 私は全日本出場が決まったので、後はこれから自分の実力がどのくらい通用するのかというのを試す舞台だと思って、全日本に挑みました。まあ、結果ポカ(ミス)で負けてしまったんですけど、本番は団体なのでそこで気持ちを切り替え、自分の悪いところを反省して今に臨んでます。

――夏合宿、きょねんと同じくらいきつかったとお聞きしましたがいかがでしたか

藤田私は初めての合宿で、体力的なきつさとかは高校の時のほうがきつかったんですけど、合宿中に試合の選考とか、あと1年生は稽古以外に仕事とかいろいろあって、そういうメンタル的な部分での疲れというかそっちのがきつくて。最終日の最後に千本素振りっていうのがあるんですけど、気合いで乗り切って、それ終わった後の開放感がすごかったです。あと1年生は、合宿まで白い垂れネームに自分でマジックペンで名前書くんで、合宿終わってそれが外せてうれしかったです。

中嶋 きょねん合宿はけがをしていて練習ができなくて雑用と夜の一発芸だけした感じですごい辛かったので、今年は稽古もできて、それだけでもう満足しましたね(笑)。

――一発芸もされるのですね(笑)

中嶋 そうですね。各班で一発芸を練りあって、みんなの部屋に見せに行くってのがあって。1年生はそれをやる数が多くて、いっぱい作らないといけなくて、面白くないと部屋に入れてもらえないっていう。

秋山 いじめかよ(笑)。

一同 (笑)。

中嶋 まあ、伝統なんですけど。いじめとかそういうのではなく、明るく楽しんでるんですけど(笑)。その場でなんかいっぱい作って、見せて、つまんなかったらまた出されて、面白かったらよしそれまた使おうってなって。基本的にほとんどの学年がやりますね。3、4年生になるとあんまりやらなくてもいいですね。

――藤田選手もやりましたか

藤田 はい。全裸になって、体を張って。じゃないと笑ってくれないんですよ(笑)。まあ、面白い人は(脱がなくても)面白いですけど (笑)。

――安井選手は夏合宿いかがでしたか

安井 3年目の合宿で、仕事もないし自分が上級生として立場をしっかり見て、夏合宿の間剣道だけに打ち込めるので、自分の実力がちょっとでも上がれるように詰めて、しっかりできた夏合宿になりました。

――ちなみに安井選手は一発芸は

安井  やりました。もちろん自分も裸で(笑)。

――今年は松葉選手がMVP賞でしたよね

安井 あいつはOBのモノマネとかすごい上手で。剣道部内だったら万人受けけみたいな(笑)。

秋山 チートですね(笑)。

安井 あいつ脱いでなくて、そこはプライドがあるらしくて、絶対に脱がないっていう。脱がずに笑かすっていう(笑)。

――秋山選手と中嶋選手は1年生の仕事がなくなって楽になったそうですがどうでしたか

中嶋 1年生が今年ちょっと少ないんで、手伝いみたいなのはあったんですけど、基本的には1年生がやってくれるのですごくありがたかったですね。剣道にも打ち込めて。

「自分のポジションは何をすべきだったのか」(秋山)

2年連続の全日本出場となった秋山

――関東団体について、まず安井選手の日体大戦についてお伺いしたいのですが

安井 副将大将に、最悪0−0のタイで回すと、ワセダは後ろ二枚が強いので、そこは信頼してたんで、中堅三将の私と秋山でタイにまでは持っていくって話してて、一本差で回ってきたので私か秋山が取るってなって、ちょっと試合やってみてこれはいけると思ったんで、私が取りに行ってそこで挽回できました。

――惜しくも破れた筑波戦を振り返っていかがでしたか

藤田  日体戦でまず、前二つで負けて回してしまったので、筑波戦ではタイ、できればリードして回そうと思ったんですけど、向こうも強いので先鋒の先輩が取られて、私が一本取ろうという気持ちがあったんですけど、中途半端な気持ちになってしまって。その結果打たれてしまって、向こうに二人リードで後ろに回してしまったので、筑波(大)戦の負けた要因になったなあと思いました。

中嶋 前2つが負けてきた時に、私の後ろが安井さんだったんですけど安井さんが、お前絶対(1本)取りにいけって言ってきて、これはじゃあいってみようと。得意技のメンで勝負しようと思っていったら、メンがちゃんと入って決まってくれてそれで一本とって。この一本の勝ちを大事にして後ろにつなげようと思ったんですけど、二本目の合図の時に手元が上がってしまって、自分の気の緩みで打たれたと思っているので、その反省を生かして全日本では、1本とっても、どんな場面でも試合時間全部気を緩めずに戦えるようにしていこうと思いました。

秋山 2-0で私に回ってきて、後ろから3番目のポジションで後ろに勇さん、久田松さんという2枚看板がいる状況で私の相手がすごい強い選手で。

中嶋 日本代表の選手って言っとけ(笑)。

秋山 まあとりあえずジャパンの強い人だったので、どうしたらいいのかっていう。自分のポジションはあんま答えのないポジションで、すごい悩んで、負けたらその時点で試合が終わってしまうし、勝てばいいんですけど、取りに行ってそこでポカをして負けるっていうのとすごく悩んで、結局取りにいきつつ空いたところのワンチャンスをずっと狙って試合やったんですけど、結果的にとれなく後ろに回ってしまったので、自分のポジションで何をすべきだったのか、取れる力が自分になかったってところをすごく反省し、取れる力をつけなきゃなと思いました。

安井 私は前で二人リードされていたので、チームから見るとやっぱり私が一本欲しいところだったと思うんですけど、相手も強いのでそこで無理に行ってしまって取られてしまうと、後3人が全員勝たなきゃいけないという状況に追い込まれるんで、むやみに攻めることができない状況で。取らなきゃいけないことはわかっていたんですけど、後々考えると安全パイな試合をしていたなって思っていて、もうちょっと攻めてもうちょっと自分から技を出して取りに行っていたら結果が変わってたんじゃないかなっていう反省がありますね。

――藤田選手はご自分のポジションどう考えていますか

藤田 小中高時代あんまり前のポジションをしたことがなくて、大学入って前(先鋒、次鋒)のポジションをするようになったので、慣れてないんですけど、前だと後ろの人よりも思い切って試合ができると思うので、そこで後ろの人を信頼してしっかり自分の持ってる剣道をできればって思っています。

――筑波大戦の後チームで話し合ったりして見つけた課題などありましたか

中嶋 相手のチームがすごい実力のあるチームだったので、前2つでリードされると、どこで返すのかっていうのがきつくなるので、とにかくリードを大きくされないようにということを話しました

秋山 きょねんの関東終わった後、気が抜けてそれで全日本で負けたってのがあったんで、今年は関東から気合を入れて全日本につなげるっていうのが全体の目標でしたね。

――では早慶戦について伺います。藤田選手は初の早慶戦で先鋒に選ばれましたが、どうでしたか

藤田 最悪でした(笑)。先鋒に選ばれて、今年は抜き勝負で任されたときに、先輩やOBからも先鋒で抜いて後ろにつなげって感じだったんですけど、結果を見ると一人も抜けずに終わってしまって。いつも通りの剣道ができていればよかったんですけれど、初めての早慶戦でその独特な雰囲気に飲まれて全然ダメで。全然自分の試合ができなかったです。あと、なんか先鋒は8年連続で勝ってるとかそういうのも聞いてて、プレッシャーがありましたね。でも、やっぱり自力が足りなかったですね。プレッシャーがあってもしっかり勝てるようにならなきゃなって思いました。

――秋山選手は無双されましたね。

秋山 まさか自分(中堅)が(相手に)リードされて回ってくるとは思っていたので(笑)。結構やる前は抜けるかなっていうちょっとうれしい気持ちもあって、本当はもっと抜きたかったですけど、最後は足が止まって体力切れで打たれてしまい、大学入って気力も体力落ちてるんだなあと感じて、もう一回検討しなければと思いました。でも本当に大したことないんで。だよね?

中嶋 いや、秋山さんだからこそ(笑)。 

秋山 いやほんとに(笑)。実際私あとそこに勝って次勝って、後ろ3、4つまでいけたら後ろも勝てるし流れも変わったと思うので、そこまでは本当に行かなきゃいけないっていうのが私の宿題みたいな感じだったんで。

安井 お前宿題って(笑)。それはやばいわ(笑)

秋山 実際それ(宿題に)全然届いてないけどな。

安井 出てくるところが思ったより早かったってのもあるけどな。

秋山 そうっすね。

中嶋 いやでも宿題って(笑)。

秋山 黙れお前(笑)。

「先輩は全員尊敬してます」(中嶋)

4人の掛け合いからも仲の良さが伝わってきました

――部内は仲良いですか

秋山 こいつ(中嶋選手)めっちゃ私こと好きなんですよ。

藤田 私のことも(好き)です。

中嶋 なんか勘違いしてるらしいんですけど(笑)。常に秋山くんがかまってほしそうな感じなんで、私が遊んであげてるんですけど。なんか、私に好かれてるってみんなに言いふらしてそれで満足してるっていう。

一同 (笑)。

秋山 こいつ(中嶋選手)休みの日とか何にもなかったら絶対私にLINEしてくるんですよ、何してるの、暇?みたいな。で遊ぼうって言ってくるんですよ。

中嶋 こっち(秋山選手)からも言ってくるんですけど。まあ仲良しです、お互い様ですね。

――趣味やオフの過ごし方などはありますか

中嶋  秋山くんが私の家に来て犬と遊んだりゲームをしたりとかそういう感じですね。

――きょねんの対談でもコタロウ君を飼っていらっしゃると伺いました。

秋山  なんかもう一匹飼い始めたんですよ。(中嶋選手の)お母さんが7段審査合格したら飼うみたいなこと言ってて、それで落ちたのに飼ってもらったんですよ。

一同 (笑)。

秋山  その犬の名前がケンタロウって言うんですよ。私の名前取って。

中嶋  いや、そう言いたがるから私は親にやめてっていったんですけど、親がつけちゃって。案の定「俺の名前つけた俺の名前つけた〜」って言ってこいつが(部内で)言い回るっていう面倒くさいことが起こっちゃって。

――何にも関係ないんですか

中嶋 全然関係ないのに関係あることにしたがります。

一同 (笑)。

秋山 いや、関係ありますね。

中嶋 言わせておけばいいんですよ。

――では安井選手はオフの日は何をされてますか

安井 最近は釣りに行きました。どこか忘れたんですけど、サメが釣れるって聞いて。でも結局私は釣れなかったんですけど、隣の人が2、3メートルくらいあるくそでかいサメ釣ってて。しかも釣り堀なんですよ。チョウザメっていうめっちゃでかいやつです。まあでも、全然センスなかったんで趣味にはしないですね。

――お互いの第一印象と今の印象を伺ってもいですか。秋山選手と藤田選手は同じ福岡出身ということで

秋山 同じ福岡出身っていうか高校同じなんですよ。 印象は全然変わらないですね。

――では秋山選手と中嶋選手は

秋山 あんまり今まで友達いなさそうな陰キャやなって。あんま受け付けなかったですね(笑)。

一同 (笑)。

中嶋 最初からすごい馴れ馴れしくて。なんだこいつって思ったんですけど慣れました。

一同 (笑)。

――安井選手は

安井 とりあえず秋山は、真面目で誠実なやつなのかなって思ってたんですけど、(高校時代は)すごい眉毛も極太でシャツインして草履履いて。すっごいやつが来たなって思ったんですけどすごいちゃらんぽらんで、かなり残念でしたね。

秋山 はあ?

一同 (笑)。

――と言われてますが

秋山スポ推(スポーツ推薦)は(ドラゴンボールの)ベジータって言われてるんですよ。俺様ではちゃめちゃでっていう。でも私だけ唯一悟空って言われてるんですよ。

安井 自分で言ってるだけなんですけど(笑)。

一同 (笑)。

――では他のお二人の印象はいかがですか

安井 藤田は可愛い後輩ですね。生意気な後輩って聞いたんですけど、全然そんなことなくて。可愛い後輩です。中嶋は最初はほんとに喋らなそうな感じでとっつきにくそうなんですけど、絡んでみると案外話もできるし、面白いと思います。

秋山 俺だけ評価がちょっと。

安井 思ってたよりだいたいみんないい子なんですけど、(秋山選手は)思ったより悪い子やった。

一同 (笑)。

――尊敬する先輩はいらっしゃいますか

秋山 久田松さんです。

藤田 久田松さんです。

中嶋 全員尊敬してます。

安井 私は船橋(惇冶さん、社4=茨城・水戸葵稜)ですね。

――中嶋選手は全員ですか

中嶋 先輩はみんな尊敬できる人しかいないんで。

安井 いやまあそうなんですけど、やっぱり船橋先輩は日頃の生活からきちんとしていらっしゃるので。剣道の取り組みの姿勢も常に日本一目指してて。もうお手本のような人なんですよ。私も高校入るときに船橋先輩がいるから安心していけたので今でも1番尊敬してます。

――剣道を始めたきっかけはありますか

秋山 幼稚園のときはサッカーしてて、小学校上がるときに一番仲のいい友達が始めたので私も始めました。

藤田 私は3つ上の兄が剣道してて、その練習場所で双子の弟と一緒に暴れてたら(そこの)先生に、暴れるくらいならすり足しとけって言われて始めました。

中嶋 私は両親と2つ上の兄が剣道やってて、兄が始めるのと一緒に始めたんですけど気付いたらやらされてたって感じですね。

安井 私は船橋先輩に誘われて。家族ぐるみの仲なんで。一度試合を見に行ったらすごいかっこよかったんですよ。見た目もそうなんですけど試合もすごいかっこよくて。それで剣道自分もやりたいなと思って始めました。

――各学年の印象はいかがですか

安井 下級生は大人しいですね。4年生はなんかとりあえず暴れてる感じですね。飲み会でも何でも暴れてますね。

秋山 1年生はとりあえず私のことをもっと先輩と思って欲しいな、って感じですね。2年は仲良いですね。3年はおとなしくもなくうるさくもなくてちょうどいいですね。4年生はどこいっても目立ちます。

――安井選手は部内戦2連覇おめでとうございます。いかがでしたか

安井 ありがとうございます。きょねん優勝してるってこともあって、今年勝ったら2連覇ってことでやってやろうって思って(笑)。久田松さんが韓国行っててチャンス!と思って、結構景品もいいし。それですごい気合い入れて、本試合並みに気合い入れていきました。他の人はお祭り気分でやってたと思うんですけど、私だけ多分ガチやったんで、そこの差で優勝できたんだと思います(笑)。

一同 (笑)。

秋山 エグかったです。

――秋山選手も2年連続のベスト4となりました

秋山 まあ景品がいいんで。

一同 (笑)。

秋山 3位に入ると商品券がもらえるんで。で、安井さんと当たって、いつも勝てないんですけどやってやろうと思っていったんですけど、やっぱり景品への思いがすごくて。

一同 (笑)。

――ちなみに1位の景品は何でしたか

安井 ディズニーのチケット、BEATSのイヤホンと三品食堂の1万円券とかですね。とにかくいっぱいもらえます。

――藤田選手も入賞となりましたね

藤田 自分はそんな景品とか意識してなくて、まあ選手だし負けられないな、と思って。でも副将の勇(大地さん、スポ4=東福岡)に軽く2本負けしてしまったので頑張りたいですね。

――順番前後しますが、新人戦への意気込みをお願いします。

中嶋 今年は結構メンバーが揃っていて、藤田君とか秋山君とかっていうエースもいるので。とりあえず精いっぱい試合をして上まで上がれたらいいなと思います。

――安井選手は次期キャプテンとのことで、どのようなチームを作っていかれますか

安井 練習はすごく厳しくやりたいと思ってるんですけど、普段は先輩後輩関係なく楽しい部活にしたいと思います。

「チームに貢献できるように」(藤田)

藤田。早慶戦の先鋒戦では延長戦の末惜しくも敗れた

――では、最後に全日本に向けて意気込みをお願いします

安井 全日本は私が入学したときからこの代で日本一になりたいと思ってて、今の4年生と同じくらい気合い入ってるんで、部内戦と同じ、いやそれ以上に気合い入れていきたいと思います。

中嶋 どういうスコアで回ってきても、どういう状況で回ってきても、とりあえず自分ができることを考えて、自分の力を100パーセント出していければいいなと思います。

藤田 私は選手に入って、関東も早慶戦も負けてしまって迷惑を掛けているので。1年生だからって負けていいってことではないし4年生にとっても最後の試合なので、選手に入ったからにはチームに貢献できるようにしっかりやって、1本に結び付けられるように頑張りたいと思います。

秋山 安井さんもおっしゃったように今年は(日本一を)狙える代だと思うので。今回の試合を目標として1年間きついことをやってきたし、楽しみにしていることもいっぱいあるので早く(それを)したいなって感じです。

――ありがとうございました!

(取材 千葉洋介、編集 松本一葉)

左から中嶋『真』、藤田『剣』、安井『勇』、秋山『絆』

◆安井奎祐(やすい・けいすけ)(※写真中央右)

1996年(平8)4月3日生まれ。身長168センチ、体重67キロ。AB型。茨城・水戸葵稜高出身。スポーツ科学部3年。3度目の対談となった安井選手。3人の後輩をしっかりとまとめて下さりました。高校からの先輩、船橋選手への愛を語る場面も。4年生と迎える最後の全日本での活躍にも期待が懸かりますね!

◆秋山健太(あきやま・けんた)(※写真右)

1997年(平9)8月15日生まれ。身長174センチ、体重68キロ。AB型。福岡大大濠高出身。スポーツ科学部2年。入学時からフレンドリーだったという秋山選手。実は藤田選手とは中学の先輩後輩だったそう。3世代での対談となった今回も中心となって盛り上げて下さりました!

◆中嶋優樹(なかじま・ゆうき)(※写真左)

1998年(平10)1月26日生まれ。身長173センチ。A型。東京・国学院久我山高。法学部2年。秋山選手と藤田選手が大好きだという中嶋選手。休みの日には毎回秋山選手に連絡するほどのニコイチぶり。一緒に新宿に行って遊ぶこともあるというエピソードからも仲のよさが伺えました!

◆藤田啓人(ふじた・けいと)(※写真中央左)

1998年(平10)4月2日生まれ。身長171センチ、体重65キロ。A型。東福岡高出身。スポーツ科学部1年。1年生ながらにレギュラー入りを果たした藤田選手。初めての対談に少し緊張気味だった様子で、先輩たちにフォローされる場面も。普段から周りの人に愛されていることが伝わってきました!