時田は悔しくも2回戦敗退 天本主将は2部で優勝を果たす

空手

 7月1・2日に、ヴィクトリーナ・ウインク体育館にて第67回全日本学生空手道選手権大会が開催された。先月開催された関東学生空手道選手権大会で3位に入賞した時田隼門(社3=滋賀・玉川)はDivisionⅠの区分で出場。悔しくも2回戦敗退となった。天本菜月主将(スポ4=宮崎・宮崎第一)、原田栞里(教4=東京・大泉)、藤平梨沙(スポ3=埼玉・花咲徳栄)はDivisionⅡの区分で出場。天本主将が優勝し、藤平は3位入賞。原田は初戦敗退となった。

 1日に開催されたDivisionⅡには天本主将、原田、藤平が出場。原田は積極的に技を仕掛け、上段突きを決めるも、相手選手からのカウンターに苦しめられ初戦敗退となった。天本主将は、力強く多彩な技を用いるという、藤平は、様子を伺い試合後半から隙を狙って技を出すという、おのおのの持ち味を活かした試合運びで順調に駒を進める。準決勝では天本主将と藤平が対戦。互いに様子を伺う時間が長く、両者警告を受ける。その後、天本主将から技を仕掛け始めたが、両者得点が入らず試合終了となり、判定により5-0で天本主将が勝利。続く決勝では互いに様子を伺いつつも、ダッキングや至近距離の打ち合いが多い激しい試合となった。試合後半で天本主将がカウンター中段突きを決め先取を獲得する。その後両者1点ずつ得点を獲得し、2-1で試合が進んだ。試合終盤では天本主将は相手選手の技をかわし、そのまま逃げ切り勝利をおさめ、優勝を果たした。

 2日に開催されたDivisionⅠには時田が出場。シード権を獲得していたため、2回戦から姿を現した。強豪である京都産業大学の選手を前に、時田は積極的に技を仕掛けるも、相手選手の逆上段突きが決まり先取を取られる。その後も時田は前に出て戦う姿勢を見せるが、相手選手の精度の高いカウンター逆上段突きを返され、点差が開いてしまう苦しい展開となった。終盤も相手選手に技をかわされるなど、時田は得点を決めることができず0-3で2回戦敗退となった。この試合について、時田は「最初の立ち上がりを失敗してしまった」と振り返った。

2回戦で戦う時田

 前半シーズンの集大成となった今大会。早大からの出場選手全員がおのおのの持ち味を見せてくれた大会であった。後半シーズンは団体戦がメインとなる。「全日本(全日本大学選手権)出場に向けて頑張りたい」(時田)が語るように、前半シーズンの収穫や課題を活かし、後半シーズンの団体戦に向けていっそう鍛錬に励むであろう。

(記事、写真 宇野結子)

結果

男子 DivisionⅠ

時田隼門(社3=滋賀・玉川) 2回戦敗退

女子 DivisionⅡ

天本菜月主将(スポ4=宮崎・宮崎第一) 優勝

藤平梨沙(スポ3=埼玉・花咲徳栄) 3位

原田栞里(教4=東京・大泉) 1回戦敗退

コメント

時田隼門(社3=滋賀・玉川)

――今大会の目標は何でしたか

 ベスト4進出、3位入賞でした。

――身体のコンディションはいかがでしたか

 2週間くらい前までなかなか調子が上がらないなと思っていたのですが、ここ1週間で何とか本番の状態に持ってこられたかなと思っていました。しかし試合ではいまいち身体が動いてくれなかったです。

――関東学生空手道選手権大会から今大会に向けて重点的に練習した部分はありますか

 以前に前に出て戦う組手がかたちになってきたとお話ししたと思うのですが、前よりそのかたちを徹底的にこだわってより自分の武器にできるようにという意味で、前に出て戦うバリエーションを増やすというところを重点的に練習しました。

――試合内容を振り返っていかがでしたか

 先取というルールがある中で最初にポイントを相手選手に取られてしまい、そこから崩れズルズルと引きずってしまって、最初の立ち上がりを失敗してしまったなというところに尽きます。

――今大会で得た課題や収穫はありますか

 前に出て戦うという中でも、自分の中で入ったと思った技を取ってもらえなかったり、自分がプレッシャーを相手選手にかけることができていると思っていても、相手選手はそうは思っていなかったりと、結構自己満足的な組手になってしまっていたということが、収穫というより反省点です。

――秋シーズンに向けての意気込みをお願いします

 秋は団体戦がメインでして、いま早稲田大学の男子団体が4人しかいなくて、MAX5人の団体戦で全員では出られないのですが、何とかその少ない中で全日本(全日本大学選手権)出場に向けて頑張りたいと思います。