5月28日、全日本学生空手道選手権大会(全日本)への出場をかけた関東学生空手道選手権大会が慶應義塾大学日吉記念館にて開催された。形・組手ともに個人で戦う今大会において、組手選手の時田隼門(社3=滋賀・玉川)のみが全日本への出場を決めた。
男女形には総勢5名が出場。塩冶城春(人4=山口・岩国)と岩渕凌(スポ2=茨城・水上)はエンピを、熊谷拓也(スポ3=東京・世田谷学園)と秋吉優斗(スポ2=埼玉・埼玉栄)はクルルンファを、酒井春帆(スポ4=東京・国分寺)はカンクウショウを披露。形に点数がつけられ、グループ内で得点上位4人が次のラウンドに進むことができるという競技方法の中、早大選手全員が第1ラウンドで上位に入ることができず姿を消した。
クルルンファを披露する秋吉
男女組手には総勢7名が出場。一昨年に全日本に出場した天本菜月主将(スポ4=宮崎・宮崎第一)、藤平梨沙(スポ3=埼玉・花咲徳栄)は初戦で姿を消した。吉田蒼一朗(スポ3=東京・世田谷学園)、池田倖紀(スポ3=北海道・恵庭南)は1回戦を突破し2回戦で共に最後まで攻め抜くも及ばず2回戦敗退となった。
時田は1,2回戦は危なげなく勝利をおさめた。全日本がかかった3回戦では相手の隙を逃さず上段突きを入れ、3-0で勝利し全日本出場を決めた。どの試合でも上段突きを中心に得点を重ねていく時田であったが、4回戦では上段突き一本や上段蹴りを決める場面もあった。さらには1回戦から準々決勝まで無失点で勝ち進んだことで、攻撃力だけでなく防御力の高さもうかがえた。準決勝では先取を獲得したが、試合時間残り半分というところから相手選手の精度の高い突きが続けて入り、2-8で敗れた。
準決勝で戦う時田
時田は「前に出て戦う自分の組手というものがやっとかたちになった」と語り、全日本での戦いに期待がかかる。しかし昨年に続き、組手選手1名のみが全日本への出場を決めたが、多くの選手が序盤で姿を消すという、チームとしては悔しい結果に終わった。時田の今大会の躍進を機に、秋シーズンに向けてますます成長していくであろう。
(記事、写真 宇野結子)
結果
▽男子個人組手
時田 ベスト4 全日本出場
※上位入賞者のみ掲載
コメント
時田隼門(社3=滋賀・玉川)
――今大会の目標は何でしたか
ベスト4を目標にしていました。
――ベスト4,全日本に出場となりましたが心境はいかがですか
目標を達成できたということでは嬉しさはあるのですが、最後準決勝を勝ち切れなかった悔しさがあるので、次の全日本に向けてさらに頑張ろうかなというように思います。
――今大会の身体のコンディションはいかがでしたか
大会1週間前まではがっつりと追い込んで、そこから当日に向けてしっかりと調整ができたのでコンディションはばっちりでした。
――今大会で印象に残った試合は何でしたか
3回戦の全日本出場が決まるかどうかという試合です。1、2回戦は少し体の動きが悪いなと思っていたのですが、3回戦からはしっかりと自分本来の組手ができたので3回戦が印象に残っています。
――今大会で得た収穫や課題はありますか
前に出て戦う自分の組手というものがやっとかたちになって結果に繋がってきたので、このスタイルをさらに磨きをかけていこうと思いました。
――次戦に向けて意気込みをお願いします
1か月後に全日本があるのでそこでは初めての挑戦というようなスタンスで一戦一戦大事に戦おうと思います。