関東の強豪校がその力を競い合う全関東学生選手権がことしも日本武道館で始まった。男子部は83チーム、女子部は84チームが関東の頂点を競い合う。6人順立の24射で争う男子部に対し、女子部は3人順立の12射の合計的中で順位を争う。男女共に上位24チームしか決勝トーナメントへと歩を進められない過酷な戦いだ。男子部は、予選を18中でシード権を奪って突破し、あしたの二回戦へと進む。女子部は、8中で予選を突破するも、決勝トーナメント一回戦で惜しくも涙を飲んだ。
独特の緊張感が漂うきょうの日本武道館。先に始まった男子部予選は、ワセダが集中力の高さを見せつける。大前の牧山千莉(スポ3=千葉)が初矢を決めると、1本目は6人中4人が決め、いいスタートを切る。2本目、3本目も的中を伸ばして迎えた最終矢。6人中5人が決め、予選突破を確実なものにした。中でも牧山と落前の宮川晃弥(スポ1=茨城・清真学園)は皆中と圧巻であった。あすの二回戦へとシード権を手に、駒を進めた。
あすの決勝トーナメントへ幸先の良いスタートを切った
続いて行われた女子部予選。一立目では3射中2中と良いスタートを切ると、その後も集中力を最終立まで切らすことはなかった。予選を12射8中、全体でも5位の好順位で突破した。特に、中を務めた渋谷有希乃(文構1=東京・早実) は皆中を出し、チームの決勝トーナメント進出に大きく貢献。その後行われた勝負の決勝トーナメント。一回戦の相手は女子栄養大。1本目は3人全員決める最高の立ち上がりを見せ、リードを奪う。しかし2本目3本目は大きく崩れ、まさかの的中0本に終わる。それでもここまで女子栄養大と一進一退の五分の戦いを演じ、勝負は最終立へ。ワセダは的中1本に終わり、最後に女子栄養大に振り切られ、合計1本差で涙を飲んだ。
女子部は惜しくも一回戦で敗退
アベックでの決勝トーナメント進出決定と最高の結果で始まった全関東学生選手権。女子部は一回戦で敗退してしまったが、男子部の戦いは続く。各選手が良い状態を維持したまま、あすの試合に臨みたい。まずは初戦、決勝トーナメント二回戦、そして狙うはもちろん関東の頂、優勝だ。
(記事 廣瀨智優、写真 石﨑開)
結果
▽男子団体戦
牧山、千葉智弘(先理1=東京・早大学院)、志岐伊織(スポ4=群馬・前橋西)、中谷透(基理4=東京・早実)、宮川、幸明千尋(スポ4=東京・城北)
予選
牧山 4中
千葉 3中
志岐 3中
中谷 2中
宮川 4中
幸明 2中
24射18中
▽女子団体戦
森田梨穂子(文3=大阪・北野)、渋谷、細井愛理(教育3=千葉)
予選
森田 2中
渋谷 4中
細井 2中
12射8中
決勝トーナメント1回戦
●早大4-5女子栄養大
コメント
渋谷有希乃(文構1=東京・早実)
——試合を振り返って
予選は皆中を出すことが出来て、良かったのですが、次の試合で勝つことが出来ずそれを反省しています。皆中を出したなら、最低でも3中を出すことが出来るようにしていきたいと思います。
——日本武道館での試合でしたが、雰囲気はいかがでしたか
自分のやってきたことを信じてやればいいと思ったので、そこまで緊張はしませんでした。
——全国大学選抜大会に向けた抱負をお願いします
明治神宮は弓を引き慣れているところなので、緊張せずに自分の射を出していきたいと思います。