リーグ戦2勝目!課題と収穫を得た射に

弓道

 初戦の国学院大との戦いを制し、白星スタートとなった平成27年度東京都学生連盟リーグ戦(リーグ戦)。早大にとって2戦目となったこの日は中大との一戦だった。立ち上がりの悪さが影響したのかいつも通りの早大らしい射を見せることはできなかったものの、11本の差をつけて勝利。リーグ戦2勝目を挙げた。

試合独特の緊張感を語った梅原

 初戦を上回る的中数を出すべく、各自しっかりと調整して臨んだこの試合。しかし、梅原丈博(社4=神奈川・川和)が「緊張が大きかった」と語るように選手たちがリーグ戦独特の雰囲気に飲まれてしまう場面も見られた。1立目では2人が皆中を出す一方で、個々のミスが全体の的中に影響し32射24中という結果に。対する中大は4人が皆中し27中。出だしで3本の差をつけられ、流れを作ることはできなかった。それでもこの差を縮めようとその後は互いに声を掛け合い修正しながら的中を重ね、徐々に硬さをほぐしていった早大。3立目を終えた時点で76-65と引き離しに成功した。

今回の反省を生かして次戦での好的中を誓った永山

 さらに差を広げていきたい早大は、続く4立目では26中。追う中大も負けじと28中でそれに応え、逆転勝利へ向け着実に的中を伸ばしていた。リードしているとはいえ、徐々に詰め寄ってくる中大相手にまだまだ油断はできない。勝敗の行方は最終5立目での両者の戦いぶりに懸けられた。初立では早大が6本抜いたのに対し中大は5本とほぼ互角の戦いが繰り広げられる。しかし弐ノ立では大きく的中を落とした中大を尻目に早大が16射14中と実力を発揮しリードを死守。126―115で勝利を手にした。

 この日の試合について永山豪朋主将(文構4=東京・早実)は、「流れがずっと悪いままだった」と振り返る。1部昇格へ向け140中以上を目標に掲げる早大にとって、126中という結果はやはり満足のいく数字とは言えなかった。今後は技術面、精神面のさらなる強化が必要となってくるだろう。とはいえ、梅原の「良かったところはプラスに受け止めて次へつなげていきたい」という言葉通り、それぞれうまくいった点はしっかり評価し自信につなげていくことも忘れてはいけない。次戦まであまり時間は残されていないが、しっかりと準備を整えリーグ優勝に王手をかけてほしい。

(記事、写真 松崎はるか)

※平成27年度リーグ戦は平成26年秋に行われます。

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結果

○早大126―115中大

初立

大前 橋本和久(先理4=東京・早実) 20射13中

弐的 髙間光司(スポ4=奈良・橿原) 20射18中

落前 梅原丈博(社4=神奈川・川和) 20射14中

大落 河本悠輔(商4=広島・修道) 20射16中

弐ノ立

大前 中村浩太郎(創理2=東京・芝浦工大高) 20射18中

弐的 大久保侑(スポ3=岩手・福岡) 20射18中

落前 松野祥大(政経4=東京・早大学院) 8射4中

   清水雄貴(人2=東京・早稲田) 12射10中

大落 永山豪朋(文構4=東京・早実) 20射15中

コメント

永山豪朋主将(文構4=東京・早実)

――リーグ戦(平成27年度東京都学生連盟リーグ戦)2戦目でしたが、気持ちの面で1戦目との違いはありましたか

緊張はみんなほぐれてきていたと思うので、しっかり引けるかどうかというところがカギだと思っていました。

――この試合を迎えるまでに普段の練習で心がけたことはありますか

1戦目でできなかったことを各自で調整していくようにということを心がけていました。

――そのできなかったことというのは具体的にどのようなことでしょうか

緊張感で思い切って引くことができなかったりだとか、1本抜いてしまった後に続けて抜いてしまったりというような精神的なことを修正していくようにしていました。

――練習を経ての126中という結果についてはいかがですか

正直なところ、もっと出ると思っていました。4年生中心の立にしては自分を含め全員調子を崩してしまったというかたちで、いろいろなことが裏目に出てしまって流れがずっと悪いままだったという印象です。

――チームの全体的な調子について印象はいかがでしたか

今週に関しては先週より確実に良かったと思いましたが、まだまだあともう一歩といったところです。

――今後の試合に向けてさらに強化していきたい点を教えてください

今の的中ではまだ不安な部分があるので、平均的な的中率の底上げは絶対必要になってきます。そのためにはまず技術的なところを高めていくことと、それから出場して経験を徐々に積んでいきますのでそのうえで練習のときのような思い切りのいい射ができるような精神的なところも高めていきたいと思っています。

――次戦へ向けての意気込みをお願いします

だんだん相手も強くなってきますので、しっかりと自分たちの射ができるようにして少しでも1部昇格への足掛かりとなるような結果が出せるようにしていきたいです。

梅原丈博(社4=神奈川・川和)

――リーグ戦2戦目でしたが、気持ちの面で1戦目との違いはありましたか

1戦目は途中から出場してうまくいかずに交代となってしまったのですが、きょうはずっと出させてもらって緊張が大きかったです。あまりいい的中も出ずにスタートしたということでそこはみんなも同じだったのではないかなと思います。今回は前回よりもさらに的中が下がってしまって、なかなか練習では出ないような数字が出てしまったのもその影響ではないかと思っています。

――全体で考えると立ち上がりがあまり良くなかった印象なのですが、やはり緊張が要因だったということでしょうか

もちろん試合特有の緊張感はあったと思います。前日の土曜日の練習から的中が下がってしまうところがあるので、精神的な部分で気を付けていかなければいけないと思いました。

――ご自身のきょうの調子はいかがでしたか

自分自身では調子はいいと思っていたのですが、14中という練習でも出したことがないような数字を出してしまいました。試合になって実際に引いてみるとこうして的中が下がってしまうというのは、自分でもわかっていない原因もあると思うのでそこはしっかり突き止めていきたいです。

――次戦へつなげていきたい点、もしくは改善していきたい点はありますか

試合という緊張した雰囲気の中でも自分なりにいい矢を中てることができていたということなど良かったところはプラスに受け止めて次につなげていきたいです。でもそうした空気の中で崩れてしまうときは大きく崩れてしまうので、そこは真剣に見つめ直していきたいと思います。

――次戦へ向けての意気込みをお願いします

次戦まであまり時間がない中で考えすぎてもいけないかなとも思うので、やれることはしっかりやって次も勝ちにいきたいです。