【特集】早慶戦前必見!イメージを裏切れ!わーおくん×越沢太一

応援

 早大生の応援部に対するイメージはどのようなものだろうか。応援部が大切にしていること、それは皆の身近な存在であり続けるということ。今、その大事な役割を担う者がいる。応援部のマスコットキャラクター『わーおくん』だ。少しでも応援部に親しみを持ってもらえるよう彼は日々広報活動に励んでいる。しかしまだ、わーおくんの実態をよく知る早大生は数少ない。そこで、わーおくん本人と彼の広報活動を支える越沢太一(教4=埼玉・早大本庄)に話を伺った。

※この取材は5月14日に行われたものです。

わーおくんの正体

快く取材に応じてくださったお二方

――お二人は仲良しなのですか

越沢 はい。私は応援部で学生誘導対策責任者を務めています。役職を聞いても伝わりづらいと思いますが、球場での観客の誘導や広報活動も私の仕事です。わーおくんが広報の一環でツイッターを始めたいと言っていたので、アカウントを登録してあげました。

わーおくん そうなのである。それからは、わーおくんがアカウントを動かしているのである。

――わーおくんのサポートもしてあげているのですね

越沢 わーおくんが何かやりたいことがあったら叶えるようにはしてます。最近わがままが増えてきて困ってます。どうにかしないといけないという感じです(笑)。

わーおくん わがままのつもりではないのである!

――わーおくんはいつ誕生したのですか

わーおくん おととしの4月4日なのである。獅子の日なのであるー。

――どうしてライオンなのですか

越沢 『吼えろ早稲田の獅子』という応援歌があって、そこからきました。

――趣味はありますか

わーおくん やはり最近始めたツイッターなのである。あとは、一万円札の両替なのである。

――なぜ、一万円札の両替を

わーおくん 福沢諭吉を財布にいれたくないのである。

――わーおくんはどのような性格なのですか

越沢 おっちょこちょい、うっかりさん、という感じです。

わーおくん わーお。

――わーおくんは普段、どこで応援を行っていますか

わーおくん リーグ戦の期間中は神宮はもちろんのこと、主に体育会各部の早慶戦に現れることが多いのである。

――神宮球場には他大学のマスコットもよくいますが

わーおくん 応援部のマスコットが存在するのは、ワセダとケイオーだけなのである。

越沢 ただ大学のキャラクターは他大学にも存在します。

――慶大應援指導部のマスコットキャラクターのユニコンくんは知っていますか

越沢 はい。

わーおくん お友達なのである。

――どちらが先に誕生したのですか

越沢 どちらが先という感じではないです。

わーおくん そうなのである。もともとケイオーの應援指導部のキャラクターはある有名なねずみに似たキャラクターであったのであるが、大人の事情により姿を消してしまったのである。だから、誕生のことに関しては不明なのである。

――早大応援部には女の子のキャラクターは存在しないのですか

越沢 わーおくんは一人っ子なので。

わーおくん そうなのである。まだいないのである。親の頑張り次第なのである。

「応援部と早大生をつなぐ役」(わーおくん)

スムージーを片手に語るわーおくん

――ツイッターをやっていて感じることはありますか

越沢 どうなの、わーおくん。

わーおくん おととし始めて、フォロワー数も約4000なのである。もっといろんな早大生とお話したいのである。

――フォロー数も多いですね

越沢 わーおくんはあまりフォローを返さないので、私が代わりにフォローしてあげてます。

――ツイッター上では色々な人に絡んだりしていますが

わーおくん 応援部公式のアカウントが各情報を伝えるのである。そこで、公式アカウントを見た学生の反応に対してわーおくんが絡んだりして身近な存在になりたいのである。

越沢 わーおくんのツイッター上での役割は、少しでも学生に近いようなキャラクター、アカウントになってもらうこと。そういう子に育ってほしいと思います。

――わーおくんの誕生は広報活動の一環でもあるということですね

越沢 はい、そうです。いわゆる応援部というのは他の学生からしたら、学生服を着て大きい声を出して暑苦しいなどと思われがちです。実際にワセダの応援席は学生がとても多いですし、応援席をリードする応援部にマイナスイメージを持たれていたら皆さんも声を出して応援ができないと思います。

わーおくん そうなのである。だから、応援部と学生をつなぐこともわーおくんの大事なお仕事なのである。

――わーおくんのラインスタンプが完成しましたね

わーおくん ついに完成したのである。ぜひとも買っていただきたいのである。

――ラインスタンプについてですがいつ頃から準備をしていたのですか

越沢 きょねんの8月くらいから作り始めて、12月の頭に申請しました。約4か月くらいかかってようやく完成しました。

わーおくん 六大学はもちろんのこと、全国の応援部、応援団初のラインスタンプなのである。

――わーおくんの絵はどなたが

越沢 イラストレーターさんにお願いしました。

わーおくん デザインは、わーおくんが作りたいものをお願いしたのである。

――製作にあたってターゲットは

越沢 第1弾はとりあえず一手目ということで幅広い層に受け入れてもらえるよう、あいさつなど日常系のスタンプが多いそうです。

わーおくん ワセダらしいものは、学生注目・紺碧歌おう、などである。

――第1弾があるということは、第2弾があるということですね

越沢 はい、現在わーおくんと話し合い中です。もっと早大生をターゲットにしたスタンプを計画しています。

わーおくん ぜひともよろしくなのである。

――早大生にはどのようなスタンプが流行りそうですか

越沢 今考えているのは、勉強よりも飲み会とかに力を注ぐ早大生をモチーフにしたものですかね。レポートやばい、課題やらなきゃ、といった感じのものもいいねとわーおくんと話し合っています。

――ラインスタンプに関するお知らせもしていますよね

わーおくん ツイッターやフェイスブックでしているのである。

――実際にスタンプを買った人は

越沢 そうですね。実際に購入してくれた人はまだまだ少ないです。

わーおくん まだまだなのである。

越沢 でも一番嬉しかったのは、ラインスタンプの申請が通ったときです。手が震えました。

「わーおくんの知名度を上げる」(越沢)

応援を広報の視点から語る越沢

――これからの広報活動について聞かせてください

越沢 わーおくんのグッズを作りたいと思っています。売れるかわからないですが(笑)。

わーおくん 絶対売れるのである。

越沢 神宮で販売するかもしれないです。神宮来てね。

――わーおくん以外の案も考えていますか

越沢 集客とかの一環では、勝活女子というムーブメントを作れたらいいと思っています。すでに応援部のフェイスブックにもあがっているのですが、カープ女子のような感じをイメージしています。応援に来てくれる女子を取り上げて、六大学野球を見ることに対するハードルを下げたいという考えです。

――今のところ集客率はどうでしょうか

越沢 今のところ、きょねんに比べて3割増しという感じです。六大学全体で多くの人が来てくれています。

わーおくん ここだけの話、前売り券が400円で売っているのでお得なのである。

――わーおくんの目指すところはどこでしょうか

わーおくん 早大生全員がわーおくんのことを知っている、ということが目標なのである。

越沢 わーおくんの知名度を上げるのが、我々応援部の使命でもあります。わーおくんの頑張りによって応援に来てくれる人々の声が、2倍にも3倍にもなればいいと思っています。

――六大学野球早慶戦も近くなってきましたが

わーおくん 早慶戦は絶対に楽しいので皆さん来て欲しいのである。

越沢 広報という意味では毎年、春季は多くの早大生が来てくれます。楽しめる早慶戦ということで雰囲気作りもしていきたいですし、新入生に六大学野球の楽しさを伝えていきたいと思います。

――きょねんと比較して応援で変わった部分はありますか

越沢 細かいところは変わったりしました。たとえば、『スパークリングマーチ』のテクであったり。基本的なところは変わってないです。指揮台を見て欲しいのですが、ここぞという場面でリーダーが大勢上がったりするのでそこに注目していただきたいです。

――優勝まであと一歩ですね

わーおくん ことしは監督も変わって、追い込まれても最後まであきらめないチームという印象なのである。目の前の試合一戦一戦に確実に勝利し、絶対に優勝してみせるのである。

――最後に早大生に向けて

わーおくん もっと早大生の友達が欲しいのである。みんな仲良くしようなのである。

越沢 最近の六大学野球は学生の割合が少ないです。もっと早大生に親しみ深い応援席を作っていくのでよろしくお願いします。

――ありがとうございました!

(取材・編集 難波亮誠)

最後に庭園で大隈講堂をバックに

◆わーおくん(※写真左)

2013(平25)年4月4日生まれ。身長125センチ、ワセダの杜出身。特技は雄叫び。夢は百獣の王になること。口癖は大隈重信と同じ「~なのである」。本人の希望でスムージーを購入後、大隈庭園に移動。「対談形式でしゃべるのは苦手」と言っていたわーおくんでしたが、少しずつ打ち解けて楽しく話をしてくれました!

◆越沢太一(こしざわ・たいち)(※写真右)

1992(平4)年7月4日生まれ。埼玉・早大本庄高出身。教育学部4年。わーおくんととても仲が良いとのこと。高校時代から続けてきた応援もことしが集大成の年。応援に対する思いも語っていただきました!