華麗なパフォーマンスを観客に「プレゼント」

応援

 チアリーダーズ・BIG BEARSにとって年に1度の大舞台、チアリーディングステージ(チアステ)がことしも大隈記念講堂で行われた。今回のステージでは『Present』をテーマに掲げ、メンバー一人一人が思いのこもったパフォーマンスを披露。1年間の集大成として、また4年生にとってはこれまでの活動の締めくくりとして、最高の演技と笑顔で会場を沸かせた。

 メンバー総勢57人の登場で幕を開けたチアステ。第1部では、普段見ることのできないチアリーダーズのパフォーマンスを「プレゼント」してくれた。まずステージに彩を添えたのは、インターカレッジAチームによる大会演技。ここでは12月の全日本学生選手権に向けた演技を披露し、応援活動のものとは一味違った技で観客を魅了した。続くDisnyメドレーで軽快な音楽に合わせたダンスとスタンツが会場を明るく楽しい雰囲気に包み込んだ後、4、5曲目では一転してクールなダンスナンバーに。元気な印象のチアリーダーズが青や白を基調とした衣装を身にまとい、舞台を美しく舞った。そして第1部の最後は他団体とのコラボレーション企画。チアリーディングへの情熱を共有するチアダンスサークル・MYNX、そして男子チアリーディングチーム・SHOCKERSと共演し、メンバーも「想像以上の演技を用意してくださった」(松崎有彩、4=東京・成城)と満足のいくパフォーマンスとなった。

他団体との見事なコラボレーションを見せた

 第2部へ移り、観客の熱気はさらに高まっていく。ここではリーグ戦にちなんだ演技が次々と披露され、試合で見たパフォーマンスの再現に会場は応援席さながらの盛り上がりを見せる。続く応援歌ステージではリーダー幹部2人も加わり、3パートそろった迫力あるステージへ。おなじみの『紺碧の空』や『ワセダ必勝応援歌メドレー』の演奏が流れると観客も手拍子で参加し、会場は一体感に包まれた。大きな歓声の中、チアステは終盤に差し掛かるが依然として盛り上がりは衰えない。六大学の4年生が参加してのステージでは各大学がそれぞれのカラーを表現しつつ、全ての大学が入り混じったチアステならではのパフォーマンスで華やかさを表現。「カラフルでにぎやかな感じ」(桂江里、4=広島女学院)を醸し出し、観る者の目を引きつけた。そしていよいよクライマックスを迎えたステージは、チアリーダーズ全員の登場で息のそろった演技を見せ、拍手喝采の中幕を閉じた。

最後はメンバー全員で演技を披露

 「新人から4年生まで楽しむことができたステージだった」(鈴木珠子、文構4=東京・聖ドミニコ学園)、「成功で終われて本当にすごく良かった」(原汐里、教4=神奈川・北鎌倉女子)とメンバーも納得のいく出来で、大成功を収めた今回のチアステ。4年生にとっては最後のステージとなったが、技術や思いは後輩へとしっかりと引き継がれていくことだろう。さらなる進化へ、BIG BEARSは歩み続けていく。

(記事 松崎はるか、写真 三井田雄一)

コメント

鈴木珠子(文構4=東京・聖ドミニコ学園)

――きょうのステージを振り返って

落下などはありましたが、いままで練習したことをそれぞれが出し切ることができましたし、また新人から4年生まで楽しむことができたステージだったのではないかなと思います。

――今回のコンセプトは『Present』でしたが、どのような気持ちを込めて演技しましたか

いつも支えていただいている方への感謝の気持ちをかたちにして、自分たちのできる最高のものを演技に込めてお届けしたいという思いで演技をさせていただきました。

――夏からの練習で苦労した点は

やはり曲目が多いうえにそれぞれカラーも違いますので、そうしたたくさんある曲目をいかに効率よく応援の練習なども両立しながら進めることができるかというところをいろいろと工夫してやっていくのが難しかったです。

――会場は観客で埋め尽くされていましたが、どのようなかたちで今回のステージを宣伝していったのでしょうか

フェイスブックやツイッターなどのウェブでの活動を新たに行っていました。特にツイッターでは、「(本番まで)あと何日」といったかたちで各曲の担当者がオリジナルで作った紙を持って宣伝させていただきました。こういったことは私が4年間やってきて、行ったことのないような取り組みでありまして、工夫したと言いますか力を入れてきた広報活動だったと思います。あとは例年通りポスターを作成して早稲田周辺に配らせていただいたりしました。

――そういった活動の中で外部に最も知らせていきたかった点はどこでしたか

本年度のチアリーダーズの目標が『こだわる』ということでしたので、その言葉通りことしの『Present』というテーマですとか、宣伝媒体というものにこだわりを持って活動しているということを中心にお知らせしていきました。

――そうした長い準備期間を経て迎えた今回のステージですが、点数を付けるとすれば何点でしょうか

100点満点をあげたいと思います!全体での活動の中で、各学年こだわって頑張ってきたと思いますので。

――きょうのチアステ(チアリーディングステージ)が4年間の締めくくりとなりましたが、ご自身の演技はいかがでしたか

4年間活動してきた中で経験したことや感じたことに対する思いをかたちにすることができたステージだったのではないかなと思います。

――最後に4年間一緒に頑張ってきた同期のみなさんに一言お願いします

みんながいなかったら私はここまで一緒に頑張ることができなかったので、本当に感謝していますと伝えたいです。

松崎有彩(ステージ企画責任者)(人4=東京・成城)

――きょうのステージを終えられて

まだ終わった実感がないです。

――きょうのテーマは『Present』ということでしたが、どのような気持ちを込めて演技されましたか

やはり下級生の笑顔や、同期の笑顔がずっと本番で見たかったので『Present』ということで1年間の集大成として私たちが最高の演技をしたいという思いと、あとはどうしても私たちが絶対に楽しまないといけないと思っていたので、そういった思いを含めてみんなに楽しんでもらいたい、笑顔になってもらいたいという思いが強く『Present』という言葉に思いを込めました。

――ステージの企画はいつ頃から考えられていたのでしょうか

代交代をして私たちが4年生になった際からどんなステージにしようかということは常に考えていて、たくさんのOGの方々であったりですとか、コーチの方にアドバイスをいただいて、いいステージが作れるようにずっと考えてきました。

――夏からの練習で苦労した点やなかなかうまくいかなかったことなどはありましたか

チアリーディングは全員でそろえることが1番大切で、そろえることの難しさも同時に感じたのですが、やはりステージが近づくにつれて全員の気持ちが1つになって完成度が高まったことはすごいうれしかったので、そろえることが難しくてでもそろった瞬間が私自身は1番楽しかったです。

――他の団体とのパフォーマンスも印象的でしたがいかがでしたか

私たちの要望以上のものを用意してくださり、3年生やMYNX、SHOCKERSの代表の子を中心にしてすごくたくさんの企画を練ってくださって、本当に私たちの想像以上の演技を用意してくださったことは本当に感謝しています。

――他大学とのコラボレーションに関しては司会の方からも苦労があったのではとお話がありましたがいかがでしたか

朝早くからの練習にずっと付き合ってくださって本当に5大学のみんなとの友情も深まりましたし、いつもはライバルだけどここのステージを作るために全員で1つのものを作り上げることができて本当にうれしく思っています。

――4年生だけの演技ということもあり何か特別な思いもあったのではないですか

やはり1年生の時からずっとライバルとして切磋琢磨して連盟行事であったり、そういう際には一緒に顔を合わせるような中で、大好きな4年生とこの4年間の全部の技術や精神力を全て詰まった演技をラストですることができて本当に感謝しています。

――長期間の準備を経て終えられたきょうの演技は得点をつけるとしたら何点でしょうか

スタンツなどで残念な落下などもあったのですが、それからのリカバリーだとかは本当に全員に最高得点をあげたいなと思っているので100点でお願いします。それからいままでの練習も含めてみんながこのステージに向けて完成度をすごい高めてくれたので100点でお願いします。

――今回のステージは4年間の集大成だったと思いますが、早大のチアとして過ごした4年間を振り返られていかがでしたか

集大成としてこのステージを用意してくださって本当にありがたいです。

――最後に4年間共に頑張ってきた同期と、後を継いでいく後輩に向けて一言お願いします

信頼できる同期とここまで最高のステージを作り上げてこられて本当によかったなと思うのと、下級生はこのステージ以上のものを見せてくれるという風に先ほど言っていたのできっと来年の方がことしよりもすごくいいステージになると思うので、引退してからもずっとずっと応援し続けたいと思います。

桂江里(ステージ運営責任者)(商4=広島女学院)

――きょうのステージを終えての感想をお願いします

やっぱりすごく楽しかったです。皆さんに気持ちをお届けできたらいいなと思ってずっと練習を重ねてきたので、その成果が発揮できて良かったなと思います。

――今回のコンセプトは『Present』ということですが、個人的にどんな思いを込めましたか

私たちの活動を支えてくださっている方々は、本当に、すごく大きくて。その方々にいままでの感謝の気持ちを、特に私は4年生なので、4年間の感謝の気持ちをお伝えできればなと思っていままでずっと準備に取り組んできました。

――運責任者は、音響・証明やステージの進行を見る役職ですよね

はい、そうですね。ステージ全体の進行や、来てくださるお客様の対応だったりですとか、全部音響も司会も照明も全てを、ステージ全体を見る役目としてことしは活動させていただきました。

――この役職に就かれたきっかけは

昨年度、チアリーディングステージを作る、3年生の補佐をさせていただいて。こんなに多くの方々に楽しんでいただけるようなステージをまた来年も作りたいなと思って、ことしも頑張って準備をたくさんしてきました。

――この1年間、この役職で一番大変だったことは

ステージ全体を見ることが本当に大変で。技の演技の完成度ももちろんなのですが、やはり来てくださる方々に本当に楽しんでいただけるステージは何かというのを、私以外にもう二人ステージの責任者がいるのですが、ずっとその二人と連携をとりながら頑張ってきました。

――今回工夫された照明や背景は

ことしはスライドをたくさん使ったりですとか、いままでのチアリーディングステージとはまた違ってカラフルでにぎやかな感じを、各担当者が各曲にいるのですが、放送研究会さんとも一緒に綿密な打ち合わせをして作り上げてきました。

――この1年間を乗り越えてきょう見えた景色はいかがでしたか

最高でした。本当に、私はトップなので一番上に立つことがすごく多かったのですが、皆さまの顔が見えるたびに、本当にすごく嬉しくて。こんなにいいステージがつくれて本当に良かったです。

――4年間一緒に頑張ってきた同期の方に一言お願いします

本当に、みんながいてくれて、私はここまで頑張ってこれました。みんなの頑張りは、私の力になったし、みんなと活動できたのが、いままで活動してこれたことが本当に楽しくて。残りあと1ヶ月ですが、これからも一致団結して17人で頑張っていきたいと思います。

原汐里(ステージ広報責任者)(教4=神奈川・北鎌倉女子)

――きょうのステージを終えての感想をお願いします

一月から構想を練ってきて、夏からずっと練習をしてきたステージだったので、緊張はしていたのですが、本当にみんなが楽しんでくれた2時間だったので、終わってみてすごくほっとしたのと、良かったなとすごく思っています。

――ことしはテーマが『Present』ということでしたが、個人的にどのような思いを込めて臨まれましたか

応援部というのは、体育各部を応援する団体なのですが、それだけではなくていつもすごく応援部自身が周りの人から応援されて成り立っている団体なので、こうして主役として立たせて頂くステージでパフォーマンスというかたちとして皆さまへの日頃の感謝の気持ちをかたちとしてプレゼントしたいという思いで臨みました。

――広報ではどのような仕事をなさっていたのですか

パンフレットと、ポスターと、こちらに広告契約を載せて下さっているので、その企業の方々とのやり取りですとか、ツイッタ―やフェイスブックでのチアリーディングステージの広報というのを行っていました。

――その中で一番効果があった、やって良かったと思うことは

広報はやはり、ツイッタ―を一番やっていたので、カウントダウン企画で一か月前から広報していました。よくお気に入りとかリツイートをしていただいて、それをいろんな方から見ていただいているのかなと思いました。

――ポスターも貼ってありますよね

たくさんの早稲田界隈のお店に張らせて頂いて。こちらを見てきっと来てくださった方もいらっしゃるかなと思います。

――4年間一緒に頑張ってきた同期の方々へ一言お願いします

本当にパワフルな学年なんですけれども、4年間本当にいろんな悔しさですとか喜びを全て共有してきた17人なので、本当に最後のステージをこういうかたちで、成功で終われて本当にすごく良かったなと思います。