17得点で東海大に圧勝 FINAL4進出に望みをつなぐ/リーグ戦 東海大戦

女子ラクロス
1Q 2Q 3Q 4Q
早大 17
東海大
▽得点者
拝原5、脇田3、星川3、山口2、上野、茅野、西川、水野

 逆転負けを喫した東農大戦から1週間、『金井組』は関東学生リーグ戦(リーグ戦)で東海大と対戦した。序盤から早大の猛攻がさく裂し、7点リードで試合を折り返す。後半に入っても攻撃の手を緩めることなく、点数を積み重ね続け、終わってみれば17ー5の大差で東海大に圧勝した。これでリーグ戦の成績は2勝2敗となり、FINAL4進出に望みをつないだ。

 ゴールラッシュの口火を切ったのは、前の試合で3得点を挙げたMF脇田萌衣(教3=東京・白百合学園)だった。1Qの3分にフリーシュートを獲得し、これを確実に成功させ先制点をもたらす。その後同点に追いつかれるも、再び脇田が1on1を仕掛けてゴールを奪い、勝ち越しに成功した。ここから怒涛(どとう)の攻撃が幕を開ける。直後にAT拝原花歩(政経4=東京・早実)が続くと、MF茅野汐莉(教4=東京・早実)もフリーシュートを決める。13分には再び拝原がゴールを挙げ5ー1で1Qを終えた。

フリーシュートに臨む脇田

 2Qに入っても攻撃陣の勢いは止まらない。AT西川佳(文構3=東京・東洋英和女学院)、MF星川陽恵(スポ3=埼玉・浦和一女)、MF水野文萌(創理1=埼玉・早大本庄)が立て続けにゴールを決めてリードは7点に。さらに星川がもう1点取るなど9ー2で試合を折り返した。3Qも拝原が2点、脇田が1点を追加して、点差をさらに広げる。ここまで攻撃陣の活躍が目立つが、ディフェンス陣も負けてはいない。ゴーリーのG金井美穂主将(教4=東京・神田女学園)は「農大戦の悔しさをぶつけたい」とフリーシュートの際に、相手のシュートを決死のスーパーセーブ。チームのピンチを救って東海大に流れを渡さなかったことも、早大の一方的な展開の要因となった。

ボールを運ぶ拝原

 最終4Q。AT山口葵(教4=神奈川・桐蔭学園)がフリーシュートで、2試合連続となるゴールを挙げる。この後、拝原がこの試合5得点目となるゴールなどで早大の得点数は16に。試合終了間際にはAT上野美桜(国教4=東京・立川国際中教校)が、待望のリーグ戦初ゴールを挙げて快勝に花を添えた。試合を通して早大のオフェンス陣が躍動し17ー5で東海大に大勝した。

1on1を仕掛ける山口

 8月26日の東農大戦に負けたことにより、FINAL4争いから一歩後退してしまった早大。それでもFINAL4への望みをかけて東海大戦では攻守ともに自分たちのラクロスを60分通してやり続けた。泣いても笑っても残るは法大戦のみ。法大に勝ってもFINAL4進出は他大学の結果次第となってしまうが、とにかく死力を尽くして勝利をつかみ取ることは絶対条件だ。『金井組』の集大成を見せつけて悲願のFINAL4進出なるか注目である。

(記事 廣野一眞、写真 飯田諒)

 

コメント

G金井美穂主将(教4=東京・神田女学園)

――どのような思いで試合に臨みましたか

 次の法政戦に繋げるためにも、勝つだけではなくディフェンスはできれば無失点で、悪くても3失点、アタックは20点以上取ろうという目標を立てて臨みました。

――17ー5というスコアに関してはいかがですか

 正直言うと、目標を達成できていないので、勝てたうれしさより自分的にもチーム的にも悔しさを感じています。

――攻撃面はいかがでしたか

 1Qごとに5点取って20点(取る)という目標でしたが、3Qあたりから少し疲れも見えてきて、普段無いようなミスで点を失うところもありました。前半は思うように進められましたが、後半からディフェンス陣も修正し切れない部分やアタック陣ももっと点数が取れたかなと思います。相手ゴーリーのセーブ力の高さを痛感させられるようなシーンもありましたね。

――ゴーリーとしてスーパーセーブを連発しましたが、「止めるぞ」
という気持ちは入っていましたか

 そうですね、今ままでもそうですが絶対止めないといけなかったですし、前回の農大戦の悔しさを全てぶつけたいという気持ちが前面に出ていたと思います。

――次の法大戦までに修正したいところはどこですか

 自分がディフェンスということで、ディフェンスのことに関して言うと4Qまで同じやられ方やミスで点数を取られたり、危うく取られかけたりする場面がありました。そこの修正がゲームの中でできなかったので、法大戦ではゲームの中でしっかり修正していきたいです。

――法大戦向けて意気込みをお願いします

 自分たちのラクロスを最後まで体現し続け必ず勝利を掴みます。
応援のほどよろしくお願いいたします。

 

AT山口葵(教4=神奈川・桐蔭学園)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 今日の試合はまず大量得点というのを狙って、最初から積極的に仕掛けていきました。そういうところでは一人一人が攻撃的だったのが良かったかなと思います。

――攻撃面に関してチームで作戦はありましたか

 基本的には1on1とか2on2とか掛けられればいいね、という話をしていました。私たちの代の1on1を仕掛けるのが強い人が、リーダーとなって積極的に練習中から引っ張っていました。

――2試合連続得点となりましたが、いかがですか

 私自身は上からの1on1をコーチから評価されていたので、今日は高い位置に行って自分の好きなポジションで掛けました。結局、フリーシュートによる2点でしたが、しっかりとファールをもらって決め切ることができたので良かったです。

――暑い中での試合となりましたが、いかがでしたか

 どんどん時間が過ぎて体力と精神力の勝負になってくる中で、ダウンボールであったりパスだったりの集中力は今までの試合で一番きつかったです。暑い中積極的に選手を入れ替えてやって、一人一人の集中力は高かったと思います。

――法大戦に向けて意気込みをお願いします

 3試合連続得点と、次こそは自分の1on1で得点を決めたいと思います。

 

MF星川陽恵(スポ3=埼玉・浦和一女)

――試合を終えていかがですか

 勝たなくてはいけないというのがFINAL4に向けてあったので、もう少し点を稼ぎたかったというのが率直な感想です。ただやるべきことは全てやれたと思います。

――大量得点を挙げられた中で、チームとしてまだ改善できたと思うことはありますか

 全員がこれをやろうという意識を持ったうえで攻めた時は点まで結びつけられたのですけど、3Qにふわふわした時間帯があって。そういった全員の共通認識が取れていない時は攻撃がうまくいかなかったと思います。

――反対に収穫はありますか

 ラストの4Qで点差があまり広げることができなかった状態の中で、最後まで得点を取りに行って結果取りきれたことが収穫かなと思います。

――ご自身の3得点を振り返っていかがですか

 3得点は絶対に必要だなと自分でも思っていました。最初の1点目が決まったところでいけるかなと。1点ブレークのところで外してしまったのですけど、そのあとしっかり切り替えていけたのが良かったです。

――最後に法大戦の意気込みをお願いします

 法大戦は絶対に勝たなくてはいけないので、自分のやるべきことをしっかりやって得点以外の面でもしっかりとチームに貢献できたらと思います。