予選敗退に終わったサマーステージの悔しさを晴らした。1年生にとって2度目の公式戦となるウインターステージ。1試合目の明星大・一橋大合同チーム戦は開始早々に先制すると、そこから攻撃陣が躍動し7得点を挙げ、快勝を収めた。2試合目の東女体大戦は先制こそ許したものの、そこから落ち着いたプレーを見せ、3-1で逆転勝ち。2週間後に行われる決勝トーナメントへ駒を進めた。
7-0で勝利を収めた明星大・一橋大合同チーム戦。AT秋吉百花(政経1=埼玉・早大本庄)が試合直後にパス回しから先制点を奪うと、その後も攻撃陣の勢いが止まらない。「自分たちの流れをつくることができた」(AT倉田瑠々、文構1=東京・早実)。サマーステージでの予選敗退後から磨き上げてきた個々の技術でも相手を圧倒。さまざまな攻撃パターンで得点を積み重ねた。一方、守備でも相手に許したショットは1本のみ。攻守がかみ合った早大は、いい流れで初戦を白星で飾った。
秋吉の得点からゴールラッシュが始まった
迎えた2試合目。相手はサマーステージで3位と力のある東女体大だ。しかし、「1試合目のいい流れで入れた」とAT進藤理子学年キャプテン(スポ1=東京・青山)が振り返るように、この日の早大の勢いは2試合目も落ちなかった。先制点を献上したが、好調の倉田のゴールですぐさま追い付くと、その後もAT山本理恵(スポ1=大阪・早稲田摂陵)と倉田のゴールで順調に点を重ね、3-1で試合終了。佐久間南学生コーチ(スポ4=東京・国分寺)も「点を取りたい、勝ちたいという気持ちの一心が目に見えた試合」と評価した。
チームトップの4得点を奪う活躍を見せた倉田
「サマーまではみんながどこか自分にも仲間にも甘いところがあった」(進藤)。2試合目に敗れて予選敗退したサマーステージから3カ月、その悔しさを晴らすべく、全員が厳しい姿勢でラクロスに向き合ってきたという。その結果、この日は2試合目になっても勢いが落ちなかった。自身の『甘さ』を最後まで出さなかった努力の成果が生んだ勝利であろう。だが、決勝トーナメントで待ち構えているのは、練習試合で敗れている明大αやサマーステージの優勝校である日体大をはじめとする強豪校である。『厳しさ』を忘れずに、さらなる成長と飛躍に期待したい。
(記事 岡田静穂、中島和哉、写真 石井尚紀)
結果
▽予選Fブロック
1試合目
○7-0 明星大・一橋大合同チーム(得点者:秋吉2、山本2、倉田2、今井)
2試合目
○3-1 東女体大(得点者:倉田2、山本1)
コメント
佐久間南学生コーチ(スポ4=東京・国分寺)
――予選ブロックを通過して今のお気持ちはいかがですか
素直にうれしいという気持ちが大きいです。サマー(ステージ)までは自分の力を発揮できないというか、どう見せていいのか分からないというのがありました。でもウィンター(ステージ)まででチーム内でも指摘し合えるようになりましたし、関係性がお互いに厳しくなって、団結力が生まれて、試合中にミスが起こったときにフォローし合うとか、そういうところで成長が見られて、そこに感動しました。
――選手の皆さんをサポートする上で意識された点はありますか
最初の頃はラクロスというスポーツは初めてなので技術的にできないんですけど、そこで私とか結生子(倉田結生子学生コーチ、国教4=東京・青山学院)は教え過ぎてしまって、全部をやらせようとしていたらなかなか1年生が実際にプレーするときに自分でどうしようというのがなくて、反省とかになったときに自分たちでこうしようというのがなかったです。なのでメニューとかを考えるのは自分たちなんですけど、それをやるときの仕切りと反省を1年生に主体的にやらせました。言葉で主体性を持った方がいいというのは伝えていましたし、行動面から私たちが深く関わらないようにやらせていました。
――サマーステージ以降、プレー面で指導に注力した点はありましたか
基礎的な面で言えば、パスとキャッチとキープは安定しないと駄目だなと思ったのでそこに注意力を置きつつも、サマーの時に圧倒的なうまさを他の大学から見せつけられて、それを倒すにはどうしたらいいかと考えました。ディフェンスで一人一人が当たれるようになる、連動して守れるようになるというところと、アタックでは確実に1点を決め切るというところで、1人が攻めるにも周りの人がスペースをつくってあげないとラクロスは攻められないので、そこで確実に1点を取るというのを意識して指導しました。
――ウィンターステージではフルフィールドでの試合になりました
コートが大きくなるということはその分クリアとライドの攻守の切り替えの面が大事になってきます。ライドでボールダウンしてそこで奪うことができればアタックセットに持っていけて、クリアでは確実に1本運び切らないと自分たちのセットには持ち込めないです。そこをコートが大きくなってからすごく苦戦して、なかなかうまくいかなかったんですけど、私たちは軽いアドバイスだけで、自分たちで今どうやったらつながったのか、ミスはどうして起きてしまったのか、を考えさせるようにして取り組ませました。
――1試合目は7-0での勝利となりました
始めの雰囲気から高まっていました。そして最初の方に得点を稼いでおかないと次の試合で引き分けになったときとかに得失点差で負けてしまう可能性があったので、入りの方で確実にドローを取ったらブレイクを狙う、ボールを奪える相手だったら奪って攻めにいくという姿勢をみんなに持たせて、出れないメンバーも含めてその試合に全員出させるという気持ちでやりました。点が入ってからはみんなを入れさせることができて良かったです。
――2試合目は先制を許しましたが、逆転しました
そこは選手たちの粘り強さが見られました。前であればあそこで1点を入れられて、流れを持っていかれて、負けていたんですけど、今はそこで相手に向き合って、ライドとかもしっかり当たれていて、ボールを自分のものにできていたし、点を取りたい、勝ちたいという気持ちの一心が目に見えた試合でした。
――2週間後に控える決勝トーナメントではどのような戦いを見せていきたいですか
次に当たるところ(明大α)が一度練習試合で負けている相手ですが、ダウンボールへの寄りとかキャッチとかキープミスをなくすことができて1点決め切ることができれば絶対に勝つ試合になると思っていますし、きょうと同じようにみんなが応援したいと思えるような試合ができると思っています。
AT進藤理子学年キャプテン(スポ1=東京・青山)
――今のお気持ちを教えてください
サマーで負けてから、自分たちの甘さとかそういうものと向き合ってきて、倉田と私を中心に、ストイックに厳しく厳しくやってきて、自分たちも嫌われる覚悟でやってきたんですけど、そういうことが実を結んだというか、サマー3位のチームに勝てたことは、私たちの努力が正しかったのかなと思います。
――1試合目を振り返っていかがですか
1試合目は大差で勝たなければいけない相手だったので、AT陣全員がその気持ちを持っていて、普段あまり点を決めていない子とかもしっかり点を決めてくれて、ワセダの流れにできました。いい雰囲気で臨めたと思います。
――2試合目を振り返っていかがですか
2試合目は、(相手が)サマー3位だったこともあって、みんな結構緊張していたんですけど、サマーの時に1試合目大差で勝っていたのに、2試合目でびびってしまって勝てなかったので、夏とは違った成長した私たちを見せようということで、1試合目のいい流れで入れたと思います。
――サマーステージを終えて今日までの期間、チームでどのような変化がありましたか
サマーまではみんながどこか自分にも仲間にも甘いところがあったんですけど、ウィンターに向けて全員が自分にもみんなにも厳しくというチームにできたかなと思います。
――決勝トーナメントに向けて一言お願いします
相手がまず明治αということで、強い相手なんですけど、あと2週間あるので、しっかり自分たちの弱さとかと向き合って勝ち進めるようにしていきたいと思います。
AT倉田瑠々(文構1=東京・早実)
――予選を突破しました
サマーで予選敗退してしまって、きょうまで予選突破を目標としてやってきたので、素直にうれしい気持ちです。
――サマーステージを終えて強化してきた点は何ですか
一人一人のミスに対して甘い部分がありました。個々の技術を上げないとウインターでは勝てないことは分かっていたので、そこを上げるために練習中からミスには厳しく自分も甘えずにやっていくことは意識していました。
――1試合目は7点を奪いました
やはり東女体大との試合がヤマ場になることは分かっていました。そこで大量得点で勝つというのが目標だったので、最初に1点取って自分たちの流れをつくることができました。あれだけの大差で勝てたのは良かったと思います。
――2試合目は逆転勝ちでした
サマーは2試合目が引き分けでも予選を通過できる状況でありながら負けてしまいました。点を取られた時は正直焦ったんですけど、プレーを荒らさずに自分たちのプレーができたからこそ、1点に抑えて3点取ることができたのだと思います。みんなの自信のあるプレーが今回の勝ちにつながったと思います。
――きょうの試合の収穫と課題を教えてください
グラウンドボールの寄りや攻め切る気持ちは一人一人あって良かったと思います。次の相手は一回練習試合でやったことがあるんですけど、負けてしまっているので、まだ詰めの甘い部分があると勝てないので、パスキャッチやグラボを取り切る気持ちを強化してまずは決勝トーナメントの初戦を勝って優勝につなげていきたいです。
――決勝トーナメントに向けて意気込みお願いします
初戦から厳しい戦いになると思うんですけど、きょうも自分たちに自信を持ってできたからこそ勝利できたので、あと2週間もっと自信がつけられるように課題を克服して、さらに強くなり、優勝目指してやっていきたいです。
AT倉田瑠々(文構1=東京・早実)
――予選を突破しました
サマーで予選敗退してしまって、きょうまで予選突破を目標としてやってきたので、素直にうれしい気持ちです。
――サマーステージを終えて強化してきた点は何ですか
一人一人のミスに対して甘い部分がありました。個々の技術を上げないとウインターでは勝てないことは分かっていたので、そこを上げるために練習中からミスには厳しく自分も甘えずにやっていくことは意識していました。
――1試合目は7点を奪いました
やはり東女体大との試合がヤマ場になることは分かっていました。そこで大量得点で勝つというのが目標だったので、最初に1点取って自分たちの流れをつくることができました。あれだけの大差で勝てたのは良かったと思います。
――2試合目は逆転勝ちでした
サマーは2試合目が引き分けでも予選を通過できる状況でありながら負けてしまいました。点を取られた時は正直焦ったんですけど、プレーを荒らさずに自分たちのプレーができたからこそ、1点で抑えて3点取ることができたのだと思います。みんなの自信のあるプレーが今回の勝ちにつながったと思います。
――きょうの試合の収穫と課題を教えてください
グラウンドボールへの寄りや攻め切る気持ちは一人一人あって良かったと思います。次の相手は一回練習試合でやったことがあるんですけど、負けてしまっているので、まだ詰めの甘い部分があると勝てないので、パスキャッチやグラボを取り切る気持ちを強化してまずは決勝リーグの初戦を勝って優勝につなげていきたいです。
――決勝リーグに向けて意気込みお願いします
初戦から厳しい戦いになると思うんですけど、きょうも自分たちに自信を持ってできたからこそ勝利できたので、あと2週間もっと自信がつけられるように課題を克服して、さらに強くなり、優勝目指してやっていきたいです。