粘り強さが光り、3年ぶりに六大戦優勝!

女子ラクロス

 新チームが始動して2カ月弱。昨年関東学生リーグ戦(リーグ戦)に出場した選手が多く残った新チームで東京六大学交流戦(六大戦)に臨んだ。昨年の六大戦で敗れた明大や慶大との試合では引き分けに持ち込み、同じく昨年敗れた立大にはダブルスコアで勝利。最終成績は早大と慶大が3勝2分で並んだが、早大が得失点差で慶大を上回り、3年ぶりに六大戦優勝を飾った。

 Bチームで挑んだ初戦・東大戦は8-2で勝利。第2戦の相手は2年連続で日本一に輝いた明大。前半は相手に押され、2-5で折り返す。気持ちを切り替えて臨んだ後半も開始直後に1点を追加されるが、AT小谷英里主将(国教4=東京・大妻多摩)やAT大山咲里桜(人3=東京・国学院)らの猛攻で4連続得点を決め、6-6で試合を終える。第3戦・法大戦は前半こそ1点にとどまったが、後半は確実にショットを決め7-1で勝利。第4戦の慶大戦ではMF平野響子(スポ4=茨城・土浦二)が先制点を決めるも逆転され、1-3と序盤でリードを許す。しかし徐々に巻き返し、3-3で前半を終える。後半は一進一退の攻防戦。終了間際にAT滋野夏穂(人4=東京・桐朋女子)のゴールで6-6に追いつくも、「出し切れない部分があった」と小谷が話すように、力を出し切れず悔しさが残った。最終節・立大戦は前半14分に相手のファールによりゴール付近でボールを持ったMF畑田奈美(スポ4=東京・法政女)がそのままシュートを決めて3-2。この試合初めてのリードを奪う。後半に一時4-4と追いつかれるも、小谷のフリーシュートやAT山田美帆(社2=米国・サウスブランズウィック)、大山のゴールなどで4連続得点。8-4で勝利し、六大戦優勝を決めた。

出場した第2戦から最終節の全試合で得点を決めた大山。チームの得点源として期待がかかる

 今大会で際立ったのは粘り強さ。リードを許す場面でも諦めずに集中して確実に得点を奪い、追い付ける戦い方はことしのチームの強みだ。一方で、課題も多く見つかった。特に、選手が口をそろえて挙げたのが春から力を入れているグラウンドボールやパスキャッチといった基本基礎。法大戦では徹底できたが、明大戦や慶大戦のように強豪との試合ではまだミスが目立つ。「マイボールの時間が短いと攻める時間も短くなってしまう」(小谷)。基本基礎をさらに磨いてマイボールの時間を増やし、チャンスを広げていきたい。また、試合の立ち上がりも課題の1つだ。明大戦や慶大戦では序盤に思うようなプレーができず相手に押され、だんだんと調子を上げて盛り返し、追い付くという展開。「もっと前半に頑張れば後半も伸びる」(平野)との言葉通り、後半の粘り強さは強みでもあるが、追い付く試合ではなく序盤から圧倒できる試合を展開していけるかがチームの成長の鍵となる。

慶大戦で先制ゴールを決めた平野。試合の立ち上がりを今大会の課題に挙げた

 「負けないというのは非常に大きい」(川上順久女子部ヘッドコーチ、平10理工卒=東京・早大学院)。強豪相手に無敗で戦い終えたこと、そしてシーズン最初の大会での優勝はチームにとって大きな弾みとなった。リーグ戦本番は8月から。この大会で得た収穫と課題を生かし、ことしこそは『学生日本一』のタイトルをつかみに行く。

(記事 小川由梨香、写真 後藤あやめ、進藤翔太、小川由梨香)

六大戦優勝を決め、笑顔で大会を締めくくった

結果

○8-2東大

△6-6明大

○7-1法大

△6-6慶大

○8-4立大

コメント



東大戦

川上順久女子部ヘッドコーチ(平10理工卒=東京・早大学院)

――六大戦の初戦でしたが、試合を振り返っていかがですか

東大戦であったこともあって、多くの選手が出場する機会に恵まれたことは良かったと思います。ただ、きょねん負けてから春先に基礎をやっていく中で、自分たちがやってきたことを満足するレベルで試合で発揮できなかったことは課題です。それをどう改善していくかを考えながらやっていきたいと思います。

――きょねん以上に強化したいところは基礎の部分でしょうか

上位のチームとしっかりと個人レベルで張り合える基礎力を上げていきたいと思います。

――ことしの目標を教えていただけますか

学生の中の日本一というのを掲げています。コーチとしてはそれを学生に体現させてあげるべく、今までクリアしていないファイナル4を突破して、関東の決勝を突破して、一つずつ結果を出していきたいと思います。

――次の強豪校・明大戦に向けて一言お願いします

2年連続社会人を破っているチームなので、胸を借りる気持ちです。しかし、今の3年生は明大を破って学年で優勝しているチームなので、胸を借りると言っても倒す気で臨んでいきたいと思います。



明大戦

AT小谷英里主将(国教4=東京・大妻多摩)

――強豪の明大相手に引き分けに持ち込みましたが、きょうの試合全体を振り返って一言お願いします

自分たちの弱い部分がすごく見えてしまった試合だと感じています。最終的に負けではなく追い上げて引き分けになれたということで後半で立ち直れた、修正できたというのは良かったと思うんですけど、全体的には自分たちの課題がすごく分かった試合かなと思います。

――具体的にどのようなところを直していかなければならないと考えていますか

具体的には基本基礎のところ。やはり自分たちの戦術であったりゴール前での攻防があったとしても、途中でマイボールの時間が短くなってしまうと攻める時間が短くなってしまうので、グラボとかパスキャとかの基本基礎をもう少しやっていかないと自分たちがボールを持つ時間、ポゼッションの時間が短くなってしまうのかなと思います。

――そのような中でも後半に4連続得点など怒とうの追い上げがありましたが、前半と後半で変わった点は何かありましたか

案外みんな落ち着いていたと思います。この前の練習試合も同じ展開で、前半に負けていて後半に追い上げてという経験が1回あったので、同じように追い上げられるだろうという意識はみんなにあったというのと、全員で切り替えよう、グラボとかの基本基礎を徹底しようというのを話して後半に臨みました。

――次戦の法大戦に向けて伸ばしていきたい点や改善していきたい点、意気込みを教えてください

伸ばしていきたい点は私たちが今やろうとしていることをしっかり出すということ。課題としてはきょう見つかった基本基礎をきっちり修正して法政戦は僅差ではなく圧勝、すごい点差をつけて勝つ予定です。

――試合開始から全力を出していきたいということですね

そうですね。スロースタートではなく前半からしっかり100%の力を出していきたいです。

AT大山咲里桜(人3=東京・国学院)

――昨季日本一の明大との試合になりましまが、総括していかがですか

前半に点差をつけらましたが、後半追い付くことができました。相手にメンバーを変えられて追い付けたという感じなので、前半のうちに引き離されないようにやっていきたかったです。

――なかなかゴールに結びつかない場面が続きましたが、オフェンス面を振り返っていかがですか

私個人としては相手が日本一のメイジということで気後れしてしまいました。1on1も行けず、攻め気を持てていなかったので、試合の始めからもっとガンガンに攻め気を持っていけたらいいなと思いました。

――その中で前半、大山選手はワセダの1点目を決められました

2年生の子がナイスフィードをくれたので、点を取れたと思います。

――引き分けという結果に関しては

以前は結構点差をつけられていましたが、同点までいくことができました。これからは勝ちにいきたいです!

――課題や収穫は見つかりましたか

自分は心が弱いので、もっと強い心を持って、どんな相手にも強気でいきたいと反省しました。

――次の法大戦に向けて一言お願いします

次の法大戦でも点を取って、ワセダの勝利に貢献したいと思います!



法大戦

川上女子部ヘッドコーチ(平10理工卒=東京・早大学院)

――きょうの試合を終えての感想を聞かせていただけますか

この試合の前の春合宿でテーマを決めて、グラウンドに落ちているボール、内側に落ちているボールやフリーボールをなるべく自分たちのものにしようと重点的にやってきて、きょうはそれがよくできていたので、全体としてやるべきことはできたのかなと思います。

――前半は攻めてはいましたがなかなかゴールを奪えないという印象でした

そうですね。それがリーグ戦最終節とかであれば点を取れるところで取っておかないと負けてしまう可能性もあります。きょうは負けてしまう可能性があるというわけではありませんでしたが、攻めてはいるけれども点が取れないという点は反省しなければいけない点だと考えています。

――そこが今後への課題ということになるのでしょうか

そうですね。

――後半は点もたくさん入りましたし、グラボも前半より良かったのではないかという印象でした

そうですね、後半の方が取れていましたね。

――ハーフタイムに何か選手に指示を出したりはされましたか

特に大きな指示は出していないです。前半のことをもっと精度を高くやって、相手が疲れてきたときに同じことを同じようにできていたので、そこで差が出たのではないかと思います。

――次戦の慶大戦まで少し間が空きますが、その間に何か改善したいことはありますか

前半のように攻めていたけれども点が取れないということがないように、しっかり点を取れること。あとは1点といえども点を取られたので、それを0点にすべく修正すべきところを修正していきたいと思います。

AT小谷英里主将(国教4=東京・大妻多摩)

――きょうは7ー1での勝利となりましたが、試合を終えての感想を聞かせていただけますか

きょうは圧勝する予定だったので、7ー1というスコアを見ると、もう少しやれたかなという感じです。

――前回の明治戦は立ち上がりがうまくいかなかったとおっしゃっていましたが、きょうの立ち上がりはいかがでしたか

前半に1点と、立ち上がりに全然点を入れられなくて。でも立ち上がりで自分たちのやりたいことを一からしっかりやっていくことはできたので、それが最後のショットにはつながらなかったんですけど、全員で共通意識を持って練習でやってきたことは出せたかなと思います。

――前節の明治戦からの改善が見られたということですね

そうですね。

――後半は得点も多く入りましたが、何か前半とで違った点はありましたか

練習してきたことをやるというのは前半と特に変えてはいないですけど、全員がしっかりショットを決めきったというのと、ATに関して言えば全員が攻める気持ちを持ってガンガン行くというのを意識してやりました。

――小谷選手も後半に得点を決められていましたね。押し込んでゴールに持ち込んだという印象でしたが、ご自身の得点シーンを振り返っていただけますか

あと30秒という時だったんですけど、1点最後に欲しいときだったので自分の中では絶対に決めるという気持ちで撃ったシュートでした。

――次戦は強豪・慶大との試合で、2週間弱日にちも空きますが、その間に改善したいと考えている点は何かありますか

このまま練習でやってきたことを試合で出せるように、試合を想定して練習をやっていくこと。今やっている戦術や意識していることを追求していくこと。あとは5月の早慶戦の前に戦えるいい機会なので、しっかり勝ち切って今度の早慶戦への勢いをつけたいと思います。

――次戦のご自身の目標を教えていただけますか

早慶戦も控えていて、自分はATなので自分がどれだけ点を取れるかというのが大事になってくると思います。あとは自分のプレーをミスなく出せるかというところが4年生という立場としても、主将という立場としても出さなければいけないと思っているので、そこをやっていけたらいいと思います。

MF鳥羽麦穂(スポ4=埼玉・市浦和)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

先日春合宿があったのですが、そこでみんなでやろうとテーマにしていたグラウンドボールへの対応の成果が出たと思います。これからもそれを継続させていけるようにしたいです。

――前節の明大戦で課題として挙げられていた立ち上がりの点はいかがでしたか

スコアを見ても前半1点しか取れていないので、そこはこれからの課題でもあると思っています。

――ハーフタイムでは何かお話しされましたか

春合宿で攻撃では、ゆっくり回してそこから起点をつくっていこうと言っていました。回せてはいるので、その後のショットを決めるという部分をやっていこうという話はしました。

――2得点決められましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

私はMFなので試合をつくるというところに力を入れていますが、チャンスが来ました。自分が攻められる時はこれからも積極的にいきたいです。

――次は早慶戦になります

連敗がずっと続いていて、毎年「ことしこそ」というのは言っています。自分にとっても最後のシーズンですし、チームもだんだん良くなってきていると思うので、雪辱を果たしたいです。一つ一つ積み上げて、合宿などでやったことを生かして、絶対に勝ちたいと思います。



慶大戦

AT小谷英里主将(国教4=東京・大妻多摩)

――宿敵・慶大との試合になりましたが、総括していかがですか

自分たちがやろうと思っていたことを出し切れない部分がありました。全体的な評価としては、まだまだできた試合だったなという印象です。

――できなかったところとは

基本基礎のところです。3月から合宿などをしていて、自分たちの伸びてきたところというのが基本基礎でした。そこの部分がこの試合ではミスが多かったですね。

――昨年まではケイオーに負けることが多かったと思いますが、その相手に対して引き分けたことについてはいかがですか

先日三大合同合宿がありまして、そこでケイオーと試合をしました。その時は大差でワセダが勝っていたので、今回も大差で勝つ予定でした。なので、引き分けてしまったことに対しては課題がたくさんあったからだと思っています。

――オフェンス面はいかがでしたか

自分たちがやろうとしていたことをやりましたが、結果的にきちんとできたところ、考えなければならないところがありました。総括すると、三角と言いますか、まだまだ課題が残ります。

――ことしのケイオーの印象は

ケイオーは宿敵ですが、ことしはワセダが勝てるのではないかと思います。

――5月の早慶定期戦に向けて収穫はありましたか

つい最近10ー1で勝てた相手に対して、6-6で引き分けてしまって、こんなにも短い期間でメンバーがお互いあまり変わらない中で、点差が変わってしまいました。なので、早慶戦までの2カ月でどうなるか分かりません。練習試合で勝っていたとしても今回引き分けてしまったように、侮れません。まだまだ伸びしろがあり、いくらでも変えられると思います。また早慶戦で大差で勝てるように、しっかり準備していきたいと思います。

――次戦・立大戦に向けて一言お願いします

リーグ戦(関東学生リーグ戦)でも一番難しい試合をする相手だと思っているので、きょうの試合の課題を克服して、勝ち切れるようにがんばっていきたいです。

MF平野響子(スポ4=茨城・土浦二)

――きょうはどのような試合展開にしていきたいとお考えでしたか

前回合宿で戦った相手だったんですけど、その時に序盤から勢いをつけてできたので、きょうもドローから気合を入れて、マイボールの時間を長くして点差をつけていきたいと考えて試合に臨みました。

――実際に試合を終えてみて、ご自身の想像していたことはどの程度実現できましたか

最初は自分で行こう、まずは私が行こうと思っていたので、それで先制点が取れたのはよかったかなと思います。全体的には序盤はミスが多くて、後半の調子で前半もやっていたら勝てたのかなと思うので、そこは5月の早慶戦に向けて修正していきたいと思います。

――きょうは特に後半で攻守の入れ替わりが激しかったと思いますが、チーム全体として攻守の切り替えはうまく対応できましたか

そうですね、特にディフェンスのあとのクリアの切り替えというのはしっかり意識してやってきたことなので、それが出せているのはいいんですけど、もっとオフェンスでポゼッションを多くしてワセダがボールを持っている時間を長くできたらもっと流れが来て、相手を疲れさせて点が取れたかなと思うし、攻め急いでしまったところもあるので、そこは反省点ですね。ディフェンスとしては結構粘れているんですけどボールが奪えなくて。グラボとか今までしっかり力を入れてきたことをもっと高めていきたいと思います。

――後半はミスもなく、パスも良く通っていた印象でしたが、前半と後半で変わったことは何かありますか

いつもそうなんですけど、この前の六大戦の明治戦も後半に追い付くっていうスロースタートな試合が多くて。もっと前半に頑張れば後半も伸びると思うので、そこはしっかりやっていきたいと思うのと、後半の方が普通の状態で実力を出せると思うので、最初からその状態にできるようにしたいです。

――きょうは結果としては引き分けに持ち込み、良かった点も課題も見つかった充実した試合だったと思いますが、きょう特によかった点は何でしょうか

全員がチャレンジしながら、前半の反省を生かして後半修正できたところかなと思います。のびのびやれていたのが良かったなという印象です。きょうの会場は早慶戦の舞台にもなるので、そこでしっかり経験を積めたのはよかったと思います。

――先ほど何点か課題をおっしゃられていましたが、まず直していきたい点は何でしょうか

オフェンスで言うと、いつも言われているんですけど、ショットをしっかり決め切ること。きょうも結構外れていたので、そこをしっかりやることと、ディフェンスは当たるのが遅くてファールしてポゼッションになっちゃうっていう。1on1をしっかり高いところで粘って連動を早くすることをしっかりやっていきたいかなと思います。あとはグラボですね。

――六大戦は次の立大戦が最後になりますが、次の試合に向けての意気込みをお願いします

立教はすごく強い相手なんですけど、私たちも前半から飛ばしていけるように、しっかり練習を重ねていきたいと思います。



立大戦

川上順久女子部ヘッドコーチ(平10理工卒=東京・早大学院)

――きょうの試合を終えての感想を聞かせてください

きょうは日本代表の練習があってこちらも向こうも何人か選手が抜けている中で、ベストメンバーではなかったのですが、ダブルスコアで勝てたという結果には満足しています。

――きょうは立大相手にどのように試合を進めていこうとお考えでしたか

まだリーグ戦に向けての準備段階なので、普段練習でやっている基礎のところをきっちりやって勝つという戦術で臨みました。

――六大戦を終えて、今年度のチームの形は少しできてきましたか

そうですね。他大と比べてあまり大きい選手はいないものの、汗をいっぱいかいて運動量で戦っていくチームづくりをしていますが、その結果が少し垣間見れて良かったと思います。

――六大戦を総括しての収穫と課題を教えていただけますか

収穫としては、強豪校の、昨年優勝したメイジだったり毎年それなりに張ってるケイオーといった強いチームにも引き分けだったりということで、負けなく戦えているということは収穫だったと思います。負けないというのは非常に大きいと思います。課題としては、そういった強豪相手に勝ち切れないということ。勝ち切るためにどうオフェンスをつくってどうディフェンスで仕留めるかを追求していきたいです。

――次の試合は5月の早慶戦になりますが、早慶戦に向けての一言をいただけますか

女子は9年連続で負けていますので、10連敗とならないように、この六大戦の反省を生かしてしっかり勝ちに行きたいと思います。

AT小谷英里主将(国教4=東京・大妻多摩)

――きょうの試合を終えての感想を聞かせてください

こちらも相手も日本代表の練習で何人かいない中で、相手もベストなコンディションではないので、大きく圧倒して点差を開いて勝負するという気持ちでいました。結果それが4点差で、圧倒できたかというと微妙なので課題はたくさん見つかった試合だったかなと思います。

――目標であった六大戦優勝を達成されましたが、六大戦を総括するとどのような大会だったと思いますか

リーグ戦は8月に始まるんですけど、ユニフォームも着てそれを想定した緊張感を持って、リーグ戦の前のプレリーグみたいな形で本気で挑んでいこうという話をしていて、育成の子たちも出しつつメンバーを固めてやってきました。結果として1回も負けなかった。これはきょねんやおととしの六大戦と比べても非常に良かったかなと思っていて。引き分けた試合も途中で負けていたシーンも結構あったんですけど、結果的に逆転まではいかなくても追い付くという試合はたくさんあったので、粘り強く戦うという部分は達成できたと思います。

――六大戦を戦い終えて、今年度のチームの形というもの少しは形作られてきたのかと思いますが、改めてことしのチームの特徴は何でしょうか

ことしのチームは、きょねんリーグ戦に出た選手が多いというのもありますし、ずっと練習してきて後は出すだけというメンバーも多いので、一人一人がベストなパフォーマンスを出せれば勝てると本当に思えるチームじゃないかと思います。あとは、上級生が多いのでしっかり4年生としての自覚を持って、4年生が引っ張っていきたいと思います。

――六大戦を総括しての収穫と課題を改めてお伺いしてもよろしいですか

負けている場面でもしっかり追い付く、そして逆転することができた大会だったので、六大戦の時に自分たちが諦めずに、負けていたけど追い付いたよねという成功体験を踏めたので、それは今後の試合で諦めずに粘り強く戦うときに生かせる収穫だと思います。課題は、基本基礎を春からずっとやってきて、六大戦でしっかりぶつけていこうということだったんですけど、そこで基本基礎の自分たちの弱い部分が見えてきたので、それはリーグ戦に向けてしっかり継続していきたいです。でも戦術的な面ではやろうと言っていたことをできたので、基本基礎と戦術の両方を100%出せるようにしていきたいと思います

――次の試合である5月の早慶戦に向けての一言をお願いします

早慶戦は9連敗しているんですけど、ことしこそ自分たちが勝てると本気で思っていますし、本気で勝ちに行きたい。ケイオーとは練習試合や六大戦でも戦っていますけど、負けるはずがないという手応えを感じているので、六大戦で得た課題をあと1カ月でしっかり改善して勝ちに行きたいと思います。