「みんなともっと頑張りたかった」(山下MG)/4年生引退コメント集・スタッフ編

男子ラクロス

 10月7日、東伏見の地で法大に敗戦。これにより山﨑組の挑戦は関東学生リーグ戦(リーグ戦)敗退というかたちで幕を閉じた。この記事では4年間選手の活躍を裏側から支えてきたMG、TR、AS、そして選手として試合に出場することを諦め後進の育成という道を選んだ学生コーチのコメントを紹介する。試合に出ることができない彼らは試合中何を思い、引退が決まった今この4年間をどう振り返るのか―――。

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MGリーダー山下怜紗(文構4=東京・お茶の水女大付属)

※写真右から3番目

――今の率直な気持ちを教えてください

 まだ実感が湧かないです。山﨑組のAチームのみんなともっと頑張りたかったなと素直に思います。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 ここで勝って必ず勝ち進もうという気持ちで挑みましたが、法大は他のチームに全勝してきたチームということもあり、個々のプレー面での強さやチーム力に圧倒されてしまったように感じました。

――ベンチから今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 私は試合のタイムをやっていたのですが、点差が開いていく度に今までの練習でもっと Aチームのためにできることがあったのではないかと何度も今までの4年間を振り返るような試合でした。

――ラクロス部での4年間を振り返っていかがですか

 早大男子ラクロス部の一員として活動できて本当に良かったなと思います。本当に色々な人に支えてもらった4年間でした。部活を通して出会えたコーチの方々、先輩方、同期、後輩、全ての方々に感謝を伝えたいです。

――同期はどのような存在でしたか

 尊敬できる存在でした。一人一人が真剣に部活に向き合っている姿が自分のモチベーションにも繋がっていました。

――後輩に向けて4年生として一言お願いします

 これからもずっと応援しています、残りの部活生活を全力で楽しんでください!

 

MG佐々木佳音(文構4=埼玉・早大本庄)

――今の率直な気持ちを教えてください

 ぽっかりと胸に穴が空いたような感じです。3年間の選手の努力、私たちが日々行なってきたことが、こんなにもあっけなく終わってしまうのかと、虚しさがすごいです。 ただ、私たちの3年間は決して無駄ではなかったし、人生の中でも大切になるだろう仲間や、経験や力を得ることができました。とても悔しいですが、いつか後輩が日本一を取る瞬間を応援席で観たいと思います。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 先制点を取られ、何点差を取られても、早稲田なら逆転できると信じてずっと応援していました。自分ができることは全てやったと思います。

――ベンチから今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 絶対に勝つと最後まで信じていました。

――ラクロス部での4年間を振り返っていかがですか

 大学生活の全てです。ラクロスが青春そのものでした。できない自分が嫌で仕方がなかったですが、できるようになった日にはすごく嬉しくて、入部前の自分から考えると、とても強い人間になった気がします。

――同期はどのような存在でしたか

 戦友で、尊敬する仲間です。毎日をラクロスに注ぎ込み、努力している彼らのことを心から尊敬していました。

――後輩に向けて4年生として一言お願いします

 後悔のないように、やりたいことを全部やって、夢を叶えて。日本一を必ず取って下さい!

 

MG中井夏葉(国教4=東京・早実)

※写真中央

――今の率直な気持ちを教えてください

 純粋に悔しいです。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 苦しい展開になるだろうとは思っていましたが、法大がやはり強かったです。

――ベンチから今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 どんな展開になっても信じようと思って見ていました。

――ラクロス部での4年間を振り返っていかがですか

 濃すぎるくらいの思い出と様々な感情を教えてもらった4年間だったなと思います。

――同期はどのような存在でしたか

 同期が頑張っているから私も頑張ろうと思える、そんな切磋琢磨(せっさたくま)できる存在です。

――後輩に向けて4年生として一言お願いします

 4年生としての1年間は本当に短くて一瞬なので、とにかく今を楽しんでラクロスに励んでください!応援しています!

 

MG堀内菜々花(人科4=秋田・本荘)

※写真中央

――今の率直な気持ちを教えてください

 Aチームの選手の試合が見られなくなってしまうと考えると不思議な気持ちで実感が湧きません。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 途中点差が付いてしまいましたが、それでも諦めないでプレーする姿が印象に残りました。

――ベンチから今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 Aチームの4年生の引退が懸かった試合だったため、なんとか勝ってほしいという思いで見ていました。

――ラクロス部での4年間を振り返っていかがですか

 楽しいことばかりではなかったけれど、人間的に成長できる機会だったと思います。

――同期はどのような存在でしたか

 尊敬できるところがたくさんあり、安心できる存在でした。

――後輩に向けて4年生として一言お願いします

 スタッフは誰かのためにという気持ちが大きくなり、自分を大切にできなくなってしまうこともあると思います。だからこそ、自分を大切に、自分が楽しい、勝ちたいと心から思えるような組織を作っていってほしいなと思います。

 

TRリーダー沼野佑有(文構4=東京・雙葉)

※写真中央

――今の率直な気持ちを教えてください

 まだ敗退した実感が湧かない状態です。明日以降もまだAチームで練習をしているのではないかなと思ってしまいます。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 フルメンバーを揃えて準備できていた試合だったので勝ちたいという気持ちは強かったですが、法政の組織力に圧倒されてしまったなという印象です。私自身、非常に尊敬しているチームなので改めて凄みを感じました。

――ベンチから今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 かなり苦しいリーグ戦期間だったので、どうかこれまでの彼らの成果が発揮できるようと祈るばかりでした。私はTRとして1年間Aチームにつきっきりで過ごしていた分、ケガ明けの選手が伸び伸びとプレーしている姿を見られたのは純粋に嬉しかったです。

――ラクロス部での4年間を振り返っていかがですか

 早大ラクロス部という伝統ある組織に身を置けたこと、お世話になった方々のおかげがあり成長ができたことに感謝しかありません。今期1度も主将(AT山﨑大暉、政経4=神奈川・鎌倉学園)を胴上げしてあげられなかったことが後悔としてあります。1年生の頃から山﨑組は悔しい瞬間が多かったので、今シーズンこそ報われてほしいという思いで部活に挑んでいました。

――同期はどのような存在でしたか

 選手スタッフ問わずモチベーションを上げてくれる存在でした。同期のラクロスへの向き合い方を本当に尊敬しています。

――後輩に向けて4年生として一言お願いします

 勝負の世界において結果がすべてなのは重々承知です。ただその結果を得るためには、地道で苦しい努力を積み重ねなくてはいけないというのも同じくらい大事なので、常に高みを目指して取り組んでほしいなと思っています。

 

TR木村至佑(国教4=東京・早実)

――今の率直な気持ちを教えてください

 スタッフとして自分は直接勝ち負けを決める立場ではなかったので、まずはここまで全力でプレーし、試行錯誤した選手たちを労いたいです。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 過去の慶大との練習試合で感じた、隙を与えてくれない、攻め手が見つからない、そんな試合だと感じました。

――ベンチから今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 こちらの得点が無かった時、主将(AT山﨑大暉、政経4=神奈川・鎌倉学園)を中心に作り上げてきたオフェンス陣に一点でも取らせてあげたい、と思っていました。

――ラクロス部での4年間を振り返っていかがですか

 私は選手からの転向、留学など直接TRとして活動した時間が長くないのですが、考えて、実践して、を繰り返した実りある4年間だったと思います。

――同期はどのような存在でしたか

 楽しい、仲の良い、だけでは表せない、本気だからこそ、毎日時間を共にしているからこそ生まれる思いも含めて大切な存在でした。

――後輩に向けて4年生として一言お願いします

 たかが4年間の学生スポーツ、ただこの4年間を本気で駆け抜けることで得られる、普通の大学生にはない経験や感情を味わえる大切な場所だと思います。辛いこと楽しいこと含めて全て全力で頑張って下さい、

ASリーダー横山亮太(スポ4=早稲田佐賀)

※写真奥

――今の率直な気持ちを教えてください

 これまで目指して夢や目標が一瞬で目指せなくなってしまい、何もできなかったことに悔しさを感じています。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 法大戦の前の練習で意識していた点は全員がしっかりとやれていました。しかし法大が上回っていました。

――ベンチから今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 どんなビハインドでも最後まで勝てると思っていました。試合ではボックスから全力で応援することしかできないので、ラスト1秒まで点をとってほしいと思い声を出していました。

――ラクロス部での4年間を振り返っていかがですか

 ケガ、選手からスタッフ転向と様々なことがあり活躍できたかと言われると分かりませんが、ひとつの目標に向かって同期と全力で取り組めたので後悔はないです。幸せな4年間でした。

――同期はどのような存在でしたか

 個性的な人が多いけど同じ目標を4年間目指せた宝物のような大切な存在です。

――後輩に向けて4年生として一言お願いします

 最後に悔し涙ではなく嬉し涙で終われるように自分たちの分まで頑張ってください。応援しています。

AS黒柳花衣(文構4=カナディアンインターナショナルスクール)

※写真中央

――今の率直な気持ちを教えてください

 全日本選手権優勝という目標が絶たれた現実が受け止めきれず、いまだに感情の整理がついていないです。まだAチームと頑張りたかったなとか、大暉(AT山﨑主将 、政経4=神奈川・鎌倉学園)やコーチの方々と胴上げしたかったなとか色んな気持ちが巡っています。とりあえず今はラクロスからは距離を置きたくて、SNSは極力見ていないです。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 ASとして、勝利に貢献することの難しさを痛感しました。法大に対してしっかり分析してチームで充分対策したつもりでしたが、それでも8失点と2得点という結果でした。個々の強さでもチームとしての強さでも、法大が圧倒的に上回っていたと感じます。

――ベンチから今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 目の前のことが受け入れられず、無心でただベンチから自分ができることをしていました。4Qの中盤でふと今までのことを思い出し、これがAチーム最後の試合になるのかもしれないと思い一瞬苦しくなる時はあったのですが、諦めない同期を見て感情をぐっとこらえました。残り時間がわずかで逆転もほぼ不可能だった時、逆に開き直ってラクロスを楽しもうと思えました。

――ラクロス部での4年間を振り返っていかがですか

 2年入部なのですが、本当に色々な人に支えられてきた3年間だったと思います。入部当時4年生の先輩が1人しかいないASとして入り、そこから当時のMGリーダー、先輩、同期、コーチの方々など色々な人の刺激や助けを受けながらここまで組織としても個人としても大きく成長できたと感じます。まだシーズンは終わっていないですが、Aチームの活動が終わり、辛くも楽しかったラクロス部での毎日からはもうすぐで卒業なのだなと大きな穴が空いたような気持ちです。残りの期間は、先輩方、同期、後輩色んな人から学ばせてもらったことを来年以降のAS組織のために還元できればと思います。

――同期はどのような存在でしたか

 一緒の代になれてよかったと思える存在です。ほぼ毎日会うのでもちろん嫌な面もたくさん見ましたが、それでもラクロスに本気で打ち込んでいる姿はかっこよくて頼もしかったです。特に同期スタッフは気持ちが落ち込んでいる時など辛い時期に色んなことを相談出来る存在だったので、心強かったです。

――後輩に向けて4年生として一言お願いします

シーズン初めに掲げていた全日本選手権優勝を達成できずとても不甲斐ないです。来年以降はRED BATSのOGとして応援に来るので、活躍を楽しみにしています!

学生コーチ宮野翔大(社4=東京・早実)

――Aチームの敗退が決まりましたが今の率直な気持ちを教えてください

 誰よりも熱い気持ちで同期を応援していたつもりなので、悔しい気持ちと同時に自分よりも先に引退してしまった寂しさもあります。

――今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 自分が出るわけではないのに自分事のように緊張して応援をしていました。何がなんでも勝ってほしいという気持ちでした。序盤から押されていましたが、東大戦や武蔵大戦のように最後には逆転してくれるのではないかという期待もしていました。

――Aチームの4年生には改めてどのような言葉をかけたいですか

 今まで色々なプレッシャーがある中、最後まで本当にお疲れ様でした。大変な事ばかりだったと思うので、しっかり休んでほしいです。ある程度気持ちが落ち着いたタイミングで1年生の練習に顔を出してくれると嬉しいです。ウインター(新人戦ウインターステージ)は任せてくれ、と言いたいです。

――同期はどのような存在でしたか

 自分にとってかけがえのない存在です。この同期じゃなければ部活を続けていたかわからないですし、安心して学生コーチにもなれていなかったと思います。

――新人戦ウインターステージに向けて一言お願いします

 サマー(新人戦サマーステージ)に引き続き必ず優勝します。AVENGEを体現するべく、早大はやはり強いと証明するべく全力を尽くします。

 

学生コーチ矢野川武司(教4=埼玉・早大本庄)

――Aチームの敗退が決まりましたが今の率直な気持ちを教えてください

 めちゃくちゃ頑張っていたなというのが正直な感想です。学生コーチとしてチームの運営に携わる事が多くなり、Aチームの4年生やスタッフが日々試合に向けて努力している姿や考えている姿を目の当たりにして、全員で全日(全日本選手権)優勝という目標に向かっていると感じていました。

――今日の試合をどのような思いで見ていましたか

 非常に緊張していました。今までは先輩方の引退が懸かった試合でしたが、同期の引退となると今までとは違う感情でした。同期が引退するのは目の前で見たくないという思いと自分が何もできない不甲斐なさを感じていました。

――Aチームの4年生には改めてどのような言葉をかけたいですか

 本当にお疲れ様、めちゃくちゃかっこよかったと言葉を掛けたいです。後輩に非常にかっこいい姿を見せてくれましたし、自分はAチームで活躍する4年生やスタッフを自分の同期だと周りに誇りたいくらい、素晴らしいチームだし同期でした。

――同期はどのような存在でしたか

 非常に暖かくて優しい存在でした。自分は本当に同期にたくさん迷惑をかけてしまったのですが、それでも同期として迎え入れてくれて、自分なんかがとても対等に話してはいけないと思っています。ただそれでも同期から話しかけてくれたり、1年生のことを気にかけてくれたり本当に優しくて暖かくて、ありがたくて最高の同期です。

――新人戦ウインターステージに向けて一言お願いします

 山﨑組としては最後の公式戦になると思うので、最後良い形で締めくくるのと、これまで1年生に尽力してくださった方々の為にも全力で戦い、ウインターを優勝して、井原組(早大ラクロス部男子の1年生)のグランドスラム(3つの新人戦を制覇すること)への足がかりにしたいと思います。

 

(編集 飯田諒 写真 梶谷里桜、近藤翔太、権藤彩乃、廣野一眞)