明大に快勝！　花井が驚異の５得点を挙げる

　日が沈み切り、照明がグラウンドを照らす中で行われた東京六大学交流戦（六大学交流戦）の第３戦。前節、まさかの敗北を喫した早大は２連覇に向けて、絶対に負けられない試合となった。対戦相手は、昨年の関東学生リーグ戦ファイナル４で斎藤組（昨年のＲＥＤ　ＢＡＴＳ）を打ち破った因縁の相手、明大。試合は第１Ｑ（クオーター）から早大が２得点を挙げ、先制するも前半は膠着（こうちゃく）状態が続く。第３Ｑは、点を交互に取り合うが大勢は動かず。流れを決定づけたのは第４Ｑ、早大が一挙６点を奪い、追いすがる明大を突き放し、終わってみれば９―４の快勝となった。

 

ボールを運ぶFO高橋一史（法４＝東京・早大学院）

 

　第１Ｑは、ＡＴ永岡秀斗(創理３=東京・早実)の得点によって幕を開ける。更に、ＡＴ永岡が敵陣内を駆け回ることで相手選手の反則を誘い、明大は２人のマンダウン（一時的な退場のこと）状態に。数的有利な状況で、ＡＴ花井コルトンヘイズ（国教２＝アメリカ・マッキントッシュ）がロングシュートを放ち、貴重な追加点を挙げた。一転、第２Ｑは固い展開に。早大は２度のマンダウン状態のピンチをしのいだものの、追加点を奪うことはできずにスコアが動かないまま、前半を終えた。

 

ボールを取り合う両校

 

　第３Ｑ序盤、明大は待望の先制点を挙げたが、すぐさまＡＴ花井の得点で取り返す。しかし、明大の素早いパス回しに翻弄（ほんろう）され、フリーになった相手選手にゴールを許してしまう。悪い流れを断ち切ったのは、今日既に２得点の花井だった。第４Ｑが始まると、瞬く間に２得点を挙げる。そこから早大の攻撃陣が爆発。ＭＦ長谷川靖眞副将（創理４＝東京・早大学院）、ＭＦ筒井大雅（創理４＝埼玉・早大本庄）、ＡＴ長谷優太郎（商３＝東京・早実）が怒涛（どとう）の３連続得点を奪った。そして、早大最後の得点は本日の主役花井、個人５得点目を冷静にゴールに流し込み勝利を決定づけた。

 

試合後挨拶に向かう選手たち

 

　見事、昨年のリベンジを果たした早大。法大が立大を破り４連勝となったことで、優勝は厳しくなったもの、残りの２連戦狙うことは勝利のみだ。今節の勢いそのままに、来週の東大戦へ臨む。

（記事　飯田諒、写真　草間日陽里）

コメント

ＡＴ花井コルトンヘイズ（国教２＝アメリカ・マッキントッシュ）

――５得点を挙げられました。今のお気持ちを教えて下さい

　自分が大きく得点を挙げたことはとても嬉しいことですし、チームの協力がなかったら成し遂げられていないと思います。それ以上にチームにとって大きな役割を果たせてよかったです。

――明大のディフェンスはいかがでしたか

　試合前から去年ファイナル４で負けた相手ということもあって非常にいいチームだとは思っていました。第３Qまではぎりぎりの戦いでどっちに転んでもおかしくない試合だったので、今日の結果に過信せずこれからも良きライバルだと思います。

――最後に、次戦の意気込みをお願いします

　まずは勝ちにこだわって、個人的には今日の調子を維持してチームに貢献できるようにしたいです。