明大にまさかの逆転負け 日本一への夢は道半ばで途絶える

男子ラクロス
1Q 2Q 3Q 4Q
早大
明大
▽得点者
栗原2、斎藤、井原

 曇天の空の下で行われた関東学生リーグ戦ファイナル4。負ければ引退の重要な一戦。関東1部リーグBブロック2位通過の早大男子ラクロス部・RED BATSは、Aブロック1位の明治大学との試合に臨んだ。第1Q(クオーター)で早大は先制すると、さらに追加点を奪い、好調な滑り出しを見せる。第2Qでは、お互いに1点ずつ決め、両校一歩も引かない時間が続いた。第3Qで早大が思うように点が取れないなか、明大に1点差まで詰めよられる。さらに第4Qで同点、そして逆転となるシュートを決められ、そのまま明大に追いつくことができず、最終スコア4-5で明大に敗れ、斎藤組の戦いは幕を閉じた。

タイムアウト中に集まる選手たち

 前半は終始早大ペースで試合が進んだ。早大は試合開始のFO(フェイスオフ)を制すると、何度も明大を攻めチャンスを作るが得点には至らない。逆にボールを奪われピンチを作るも、DF田中進士(商2=神奈川・桐蔭学園)のナイスディフェンスにより、早大ボールとなる。すると早大は速攻で相手陣内に駆け上がり、AT栗原大喜(法4=東京・早大学院)が先制のゴールをあげる。さらにFOで試合が再開するとすぐさま早大はボールを運び、またもAT栗原がショットを決め、追加点をあげる。その後は両校ディフェンス陣の守備が光り、スコアは動かず第1Qが終了した。第2Qでも早大は何度も明大を攻め、ボール取られてもライドですぐに止めるなど試合の主導権を渡さない。しかし守備の時間が長くなると、明大にミドルからショットを決められ、1点差になってしまう。リードを広げたい早大は、MF斎藤励主将(創理4=東京・早大学院)がスタシューを決め、再び明大を突き放した。早大はその後も惜しい場面が何度もあったが、追加点を得ることができず、3-1で試合を折り返した。

ボールを運ぶ織田弘樹(商4=東京・新宿)

 後半は前半から一転してまさかの展開となった。第3Qが始まると、早大は明大を攻め立てるが、またしても得点することができない。逆に早大が攻め込まれる時間が長くなるが、ディフェンス陣が一体となり、明大の猛攻を退ける。するとMF井原優太(商4=東京・早大学院)が明大の隙を突いて得点。リードは3点差となる。その後攻守が激しく入れ替わるも、両校スコアを動かすことができない。しかし明大がキレのあるショットを放つと、G潟田泰成(商4=富山・片山学園)がナイスセーブで一度はゴールを守るが、こぼれ球を明大に押し込まれ得点される。さらに続くディフェンスで明大に裏から攻められ失点。1点リードで3Qを終える。第4Qになっても早大は攻撃の手を緩めないが、ここでも得点することができない。タイムアウトをはさみ、試合が再開されるとすぐに明大に攻められ、同点に追いつかれる。さらに早大はパスがつながらず、うまく攻撃に転じられないなか、明大のパスでゴール前に侵入されてしまい失点。ついに負け越してしまう。早大は最後までゴールを狙い続けたが、枠をとらえることができず、4-5で斎藤組の戦いの幕は閉じた。

パスを出す阿曽裕也(政経4=東京・早実)

 まさかの逆転負けで引導を渡された早大RED BATS。後半に入ってからなかなか追加点をあげることができず、厳しい展開を余儀なくされた。試合終了間際までスタンドからは惜しみない声援で選手たちの背中を後押ししたが、最後まで得点に結びつくことなく力尽きた。試合後のインタビューでは、まさかの敗戦に悔しい気持ちを口にする選手も少なくなかった。この悔しい思いを下級生たちは力に変えて、来年こそ悲願の全日優勝に向け戦い続けてほしい。

(記事 田部井駿平、写真 荒井理沙)

コメント

MF斎藤励主将(創理4=東京・早大学院)、AT中口穣副将(商4=東京・早実)、小林佳子マネジャー(法4=東京・国立)

――最終戦を振りかっていかがでしたか

斎藤 やっぱり点差が詰められたときに、自分たちの甘い部分が出て、自信を持てなくなってしまった。そこが敗因だと思います。

小林 内容に関しては詳しくはわかりませんが、負けるときは大体その状況を楽しめないのかなと思います。立大戦のときもなんとかしなきゃと硬くなってしまう。そういうまじめなところが今日も出てしまったと感じました。私はとても好きでしたが、優しい人が多い学年だったなと思います。

中口 最初の時点で点を取ることができたのに、点差を広げられなかったのが良くなかったと思います。相手の長いオフェンスをディフェンスが耐えても、そこから相手に流れを持っていかれたのが苦しかったかなと感じました。

――個人として4年間を振りかってどう思いますか

斎藤 すごくラクロス部に多くのことを学ばせてもらった4年間だったと思います。

小林 まだ気持ちの整理が付いてないですが、死ぬ前に人生を振り返ったら、一番に思い出すのは、ここになるだろうなと思うくらい楽しい4年間でした。

中口 自分は副将なのにリーグ戦に一度も出ないなど、他の人は経験したことのないことをたくさんやらせてもらって、変わったラクロス人生でした。そこで色々な人と関わることで学ばせてもらうことや支えてもらうことが多かったので、感謝でいっぱいです。

――幹部として同期や今年のチームにどんな思いがありますか

斎藤 ここまで一緒にやってきて感謝の気持ちはありますが、もう少し自分ができることがあったかなと思い、そこは申し訳ないと思っています。チームを日本一に導くために主将になったので、そこは申し訳がないと思っています。

小林 同期がすごく好きだったので、まだまだ勝ち続けてもっと一緒に喜びたかったです。特に同期のスタッフにはこんな私を信じて、一緒に戦ってくれたことに感謝しかないです。

中口 怪我ばかりの自分にこの役割を背負わせてくれたことに感謝ですし、みんなが上級生になってからいい意味で変わってくれて、一緒にプレーはできませんでしたがとてもうれしかったです。

――後輩たちに一言お願いします

斎藤 すごく難しくて、大変なこともたくさんあると思いますが、日本一を目指し続けることに意味があると思っているので、そこに向けて頑張ってほしいと思います。

小林 強くあり続けることは大変だし、必要以上に苦しい道かなと思います。それでも強くなりたいと思い続けることが早稲田のラクロスの魅力なのかなと思うので、自分たちは強いと信じることをやめずに頑張ってほしいです。

中口 どんな時でもチームで決めた目標の力になることはできると思うので、そこで一人一人がしっかり考えて行動してほしいです。自分たちより下の代は優勝を知らないので、自分たちが1年生のとき味わったことを経験してほしいです。

G潟田泰成(商4=富山・片山学園)、G佐藤万祐(文4=千葉西)

――最終戦を振りかっていかがでしたか

潟田 序盤はこっちが有利な展開だったので、いけると思っていました。後半は明大のディフェンスが立て直してきて、少しヤバなって雰囲気になって、流れを持っていかれたなという印象です。

佐藤 Gがどんなシュートでもあの小さな枠のゴールに入れられなければ絶対に負けないので、ディフェンスのどんなミスも自分が取るぐらいの気持ちで全てを突き詰めなければいけないと感じました。結局それをできていた明大が勝って、早大は負けたので。これは誰か一人のせいじゃないですし、自分も含めたみんなができていなかったので、この敗北は俺たちの責任だと思います。

――4年間を振り返ってどうでしょうか

佐藤 自分は運が良くて、1年生から試合に出れていましたし、3年生からはAチームに入ることができましたし、恵まれた環境で過ごしていました。だからこそ甘えていた4年間だったかなと思っていて、後悔しかないです。恵まれた環境に満足しないで、得られることはもっとたくさんあったし、日頃から鍛錬していればもっと違った結果があったかなと思うばっかりです。

潟田 自分がラクロス部に入った理由として、高校まで弱小の野球部だったので、日本一を目指せる環境の早稲田大学のラクロス部に入りました。心のどこかでいつもどうせ負けるという気持ちになってしまう負け癖みたいなものがありましたが、今日の試合では最後までまだ勝てるというメンタルで試合ができたので、もちろん悔しさはありますが、自分としてはかけがえのない4年間になったかなと思います。

――後輩たちへ一言お願いします

潟田 3年生のGがいない1・2年生の若いG陣なので、すごく将来性がありますし、期待のできる下級生です。僕が部にいる残り2ヵ月で今まで感じてきたことをひとつでも多く伝えたいです。来年、再来年に向けて、自分たちの果たせなかった全日優勝という目標を果たして欲しいです。頑張ってください。

佐藤 潟田も言ったように2年生が今年からAチームに絡んでいて、Aチームに入ったときの感覚やありがたさが薄れてきて当たり前になりかける時期が必ず来ると思います。だから俺みたいに恵まれた環境でズルズルと練習しないで、全ての失点や結果は自分ごとで、自分が止めればチームは負けないということを忘れずに、1秒も無駄にせずに全日優勝を成し遂げて欲しいです。期待してます。

DF阿曽裕也(政経4=東京・早実)、DF富永隼太朗(政経4=埼玉・早大本庄)、 DF清水俊輔(法4=東京・早実)、 DF尾崎大智(法4=東京・早大学院)、 DF柳瀬直矢(社4=東京・国学院久我山)

――最終戦を振り返っていかがですか

阿曽 勝てた試合だったとは思うのですけどディフェンスとしてやりたいこと、今年1年やってきたことはできたのかなと思うのでそこにたいする悔いはあまりないです。

富永 終わってみてまだ実感がなくて振り返れていないのですけど最初入りに掲げていた前に行こうというディフェンスの目標は割とできたのかなと、そこはよかったのかなと思います。

清水僕はずっとベンチにいて、外から見て、いつもの試合に比べて声も出ていたし勝てるかなという雰囲気だったのですけど途中の失点を修正できなかったのが負けに繋がったのかなと思います。

尾崎 勝てる相手だなというのは慢心抜きで思っていて試合途中追いつかれたときや自分のミスで失点したときも全然勝てるだろうなという気持ちでやっていたのですけど、ミスが続いたときに立て直せなかったことが今日の敗因なのかなと思います。

柳瀬 個人的にはキャッチミスを拾えていたら何か起きたのかなという悔やみはありますけどもうちょっと試合に出て貢献したかったです。

――4年間を振り返っていかがです

阿曽 3年生までは反省を生かしてやってきて、やってきたことは間違ってなかったのかなと思うのですけど結果だけが伴わなかったという思いです。

富永 自分は留学で1年間今年の夏前までいなくて、その前までは下級生ながらAチームにいさせてもらっていい経験ができたのですけど、帰ってきてからは個人のことで精一杯になってチーム全体を引っ張ることができなかったのは一つ反省かなと思います。

清水 怪我が多い4年間だったのですけど最後、Aチームで試合にはなかなか出られなかったのですけど、自身の目標としていたAチーム入りすることができたのは達成できてよかったのかなと思います。あと、最後全国に出たかったという悔しい気持ちは少しあります。

尾崎 後悔ではないですけど、全国に行くためにやってきてこのようなところで負けてしまったことは悔しいのですけど4年間は自分自身はやり切れたという気持ちがあります。練習しなかったから負けたというわけではないと思いますし、実力不足で負けたんのですけどやりきって終われました。

柳瀬 やり切れていないのかなとは思っていて、もっとやるべきことやったほうがよいこと、筋トレだったり壁あてだったりをやりきれなかった4年間だと思います。

――後輩たちに向けて一言お願いします

阿曽 負けている姿しか見せてなくて申し訳ないなと思うのですけど、こんな思いはしたくないと思うので一日も無駄にせずにやってほしいなと思います。

富永 自分はシンプルにみんなとやれて楽しかったです。ここからいきなり4年生がいなくなって切り替えるのは難しいと思うのですけど2年連続で、近くで先輩が負けているところを見ていると思うので来年こそ日本一をとってほしいです。

清水 悔いのないように日々妥協しないっていうのが重要なのかなと思います。

尾崎 ここで全国を体験させてあげられなかったのが申し訳ないのですけど今日の明治が勝って喜んでいる姿を泣きながら見ていた後輩もいると思うのでこういう経験を来年以降につなげて来年こそ全国優勝に向けて頑張ってもらいたいです。

柳瀬 後輩とは仲が良いのでとにかく頑張ってほしいなと思います。

MF井原優太(商4=東京・早大学院)、AT成澤颯(スポ4=東京・東海大高輪台)、MF佐藤幹太(法4=埼玉・早大本庄)

――最終戦を振り返っていかがでしょうか

井原 自分たちの実力出し切れなかったというのが第一印象です。相手も強かったと思うんですけど試合後半自分たちのミスで流れが行ってしまったので、自分たちのやりたいラクロスを出し切れなかったという気持ちで一杯です。

成澤 試合前はみんなすごい気合いも入っていて自分自身も気持ちを入れて臨んだ試合だったのですが、試合展開が思うようにいかなくて試合終盤どんどん追いつかれてそれで逆転されてしまった時にちょっと心のどこかで焦りとかがあって。結果的にこういうような結果になってしまったのかなと思います。

佐藤 追われる展開の中で自分たちが突き放さなければいけない場面で自分たちのやるべき攻めるラクロスができてなかったり、守りに入ってしまった部分が自分も含めてありました。最後にミスだったり隙に繋がって逆転されてしまったのかなと思います。すごく悔しい気持ちもあるんですが心残りが大きいかなと思います。

――4年間を振り返っていかがでしょうか

井原 自分はあまり後悔とかはなくて、1日1日全力で取り組んできたので。結果最後負けて終わってしまったんですけどすごい充実した4年間だったなと思います。

成澤 4年間すごく上手くいかない時期も多くて結構苦しい4年間だったなと振り返って思うんですけど、もうみんなと朝一緒に練習する機会もないとか、ミーティングして壁当てして電車で一緒に帰るとかそういうことがもうできないんだなと思うと悔しいというか悲しいです。しかし自分としては今やり切ったというという気持ちが大きいです。

佐藤 4年間で仲間と巡り会えたということが1番大きかったかなと思っています。自分ができないところは仲間がやってくれたり仲間ができないところは自分に頼ってくれたり。(そういうのところが)4年間を通して1番自分の中で付いた力かなと思います。

――後輩たちへ一言お願いします

井原 自分たちが負けて、勝つことで作られるという伝統を崩してしまった責任を感じています。しかしまだ後輩は来年あると思うんで自分たちの思いだったり歴代の先輩方の思いを胸にまたもう1回強い早稲田を取り戻して欲しいなと思います。

成澤 これからすごい大変な時期が後輩たちは続くと思うんですが、1年後こういう舞台で最後やり切ったなという気持ちで終えられるように1日1日全力で頑張っていって欲しいなと思います。

佐藤 やはり最後1点差で負けたこともあって1点の重みだったり1球1球の大切さ、執念というところは自分たち以上に意識して欲しい部分なのかなと思います。

AT八重倉良太(政経4=東京・早実)、AT栗原大喜(法4=東京・早大学院)、AT織田弘樹(商4=東京・新宿)

――最終戦を振り返っていかがですか

八重倉 自分はオフェンスをまとめている立場にあったのですけどなかなか相手のディフェンスに対していい攻めを共有できなかったのでそこがよくなかったのかなと思います。

栗原 自分はATでシュートを決めきるポジションだったのですけどシュート機会はいくつかあったのですけど決めきるところで決めきれなかったから負けてしまったので責任を感じています。

織田 今日、少ししか出場できなくてそこの部分の自分の力不足、日頃の練習からもっと自分をアピールして出場機会をスタメンの人から奪って自分の力でチームに貢献することができなくて悔しいです。

――4年間を振り返っていかがですか

八重倉 自分がやってきた取り組みに後悔はないのですけど、最後結果がすべてなので負けたということは何かが足りなかったのかなと思ってそこは後悔なのかなと思います。

栗原 4年間この試合に勝つために日本一をとるためにやってきたので今日負けてしまったことで悔いが残るものになってしまったのかなと思います。

織田 4年間を振り返ってまだ言葉が出てこないのですけど、去年Bチームで今シーズン最初もBチームにいて何とか必死にAチームに食らいつこうというそこの部分の過程だったり努力だったりというのは否定したくないです。ただ、結果がすべてで今後、早稲田ラクロスの斎藤組はファイナル4で語り継がれていくことになるので結果が出なかったことは、4年間通して努力してきたのに少し残念だなと思います。

――後輩たちに向けて一言お願いします

八重倉 自分たちの代はメンタルがあまり強くなかったので、それは日頃の練習から自信をつけるしかないと思うから後輩には練習量を積んでほしいです。

栗原 今日、自分は決めきるべきシュートを決めきれなかったということで日々の練習の積み重ねがすべてだと思うので後輩たちにはそういったことを意識してもらってこういう大きな試合で勝てるように頑張ってもらいたいです。

織田 結構自分もメンタル弱くて練習の時と試合の時とでパフォーマンスが大きく違っていた部分があるので、そこは日頃の練習でどれだけ自信をつけるかだと思います。しっかり1球にこだわって、あとどんなに調子が悪くても目の前のグランドボールや強度は落とさず徹底して苦しい時も頑張ってほしいです。

MF/FO佐々木健人(政経4=東京・早大学院)、FO古田栄作(スポ4=北海道・帯広柏葉)

――最終戦を振りかっていかがでしたか

佐々木 自分は今年初めからAチームにいましたが、リーグ戦前に怪我をしてしまいました。その怪我が治らず、最後まで試合に出ることはできず、試合に出てた古田くんをサポートできず、申し訳なかったなと思います。チームで役割を果たせず、スタンドで見ているのは辛かったですし、寂しい気持ちもありました。

古田 みんなが勝てると思っていたので、素直に悔しいです。自分は自信を持って、最後までプレーできたので良かったです。

――4年間を振り返ってどうでしょうか

佐々木 このポジション(FO)に転向したのが、2年生の途中だったのですが、そのおかげで古田くんとも一緒にできましたし、色々な経験をすることができました。辛いことの方が多かったですが、ポジション変更で自分は大きく変われたかなと思います。

古田 入部当初はFOをやるとは全く思ってもいませんでした。なんとなく始めたこのポジションで上に行けたのは、本当に良かったです。

――後輩たちへ一言お願いします

佐々木 どんなに頑張って1年間を過ごしても、負けたら悔やみきれないし、勝つことで周りにも自分自身にもやってきたことを証明できると思うので、どんな形でも勝ちにこだわって欲しいです。

古田 自分は負けても後悔はなかったので、後輩たちにも悔いが残らないように、自分なりに満足するまで練習して欲しいです。

MF江本達彦(政経4=東京・早実)、MF磯部隼輔(法4=東京・早大学院)、MF松村賢汰(スポ4=東京・早大学院)

――最終戦を振り返っていかがでしょうか

江本 あれだけ凡ミスが出てしまうとこういうゲームになってしまうかなと感じました。自分たちの力を出し切るということややりたいことは特に自分はディフェンスなのでディフェンスとしてはできたはずだという思いで一杯です。

磯部 自分は今週からAチームと合流したのですが、やはりチームとの擦り合わせがあまりできてなかった部分で出場機会もそんなになく、最初の入りの部分ではなかなかエンジンをなかなかかけることができなくてすごい反省だなと思います。自分のタッチミスとかもあったので、直接ではないですけど敗因に繋がってしまったのかなと申し訳ない気持ちで一杯です。

松村 ディフェンスとしては自分たちのアグレッシブに奪いにいくディフェンスというのを目標にしてやってきたのでそれは体現できたのかなと個人的には思います。しかしやはり得点差が縮められて緊張する場面であったりそういうところでのミスというのが試合の勝敗を分けるのだなと思いました。

――4年間を振り返っていかがでしょうか

江本 苦しい時期とかもあったのですかこの4年生同期で4年間高めあって来れたのはすごい良かったなと思います。まだ完全に終わったわけではないのでこのシーズン、このチームの試合を最後にやり切りたいなと思います。

磯部 みんながいたから頑張れたというのはすごく大きいので、同期に感謝してます。自分はまだBリーグの試合で出ることになるので最後そこでみんなの力を借りながら優勝できたらなと思います。

松村 正直みんなと一緒に目標である日本一を目指すためにもっとラクロスをやりたかったなと思います。まだそれだけであんまり切り替えられてないです。

――後輩たちへ一言お願いします

江本 今日の負けを何とかこの残りのシーズンや来シーズン以降に繋げていってもらえたらなと思います。

磯部 やはり勝負の世界て負けたら何も得ることがないなと感じました。本当に悔しさしか残らないと思うので、この悔しさをバネにまた来年日本一を目指してくれたらなと思います。

松村 自分は3つ上の代の青木組の代に憧れを抱いていて、先輩たちの試合を観て頑張ろうと思ってやってこれていたので。後輩たちにそう思わせるような試合ができなかったことを残念に思います。ただ、こんな試合だけどこんな試合からも学ぶことができると思うのでボックスメンバーに入っていた後輩もいるし、応援席にいた後輩もいるかもしれないけれど、それぞれの立場で感じたことを忘れずにいて欲しいです。しかしそういう気持ちは時間が過ぎると薄れていってしまうとすごい自分は思っているのでとても難しいことなんですけど、今感じた感情を忘れずに日々の練習に取り組んで欲しいなと思います。

G平林勇樹(商4=東京・早実)、MF杉田瑞起(法4=埼玉・早大本庄)、DF菅野壮介主務(政経4=東京・早実)

――最終戦を振り返っていかがですか

平林 まさか負けるとは思っていなかったので受け入れられないというか、自分個人としては2、3週間前にAチームからBチームに落ちてAチームに上がることだけを目標にやってきたので正直、今心にぽっかり穴が開いたような状態というかすべてなくなったような感じです。

杉田 まだこの現実が受け止め切れていないのが正直なところで、僕は半年間くらい怪我のせいでラクロスのプレー自体できてなくてその代わりとは言ってはなんですけどAチームの試合を見て刺激を貰って最終戦に向けて復帰できるかというところでした。刺激を受けてBチームで活躍したいと思っていたのでその前にAチームが敗退してしまって、心のよりどころがなくなって残念というか実感がまだわかないというか、自分がこの後どうすればいいのかというのが今の心境です。

菅野 同じ学年としてどれだけ質と量を詰めて練習してきたのかを近くでずっと見てきたのでこの段階で負けたというのは準備を見てきて知っていた分、これだけやっても勝てないのだなという怖さは自分も含めて後輩も感じたのかなと思います。

――4年間を振り返っていかがですか

平林 正直、大学生活をコロナの影響もあってラクロスに捧げてきたのでもう終わってしまうというのが想像できないです。

杉田 入部してからだんだんと日本一という目標を自分の中で掲げて個人としてそれができなくなった分、Aチームにかけてきた思いがあるのでそれがなくなってしまったことで喪失感というか悲しみに暮れているという感じです。

菅野 4年間という意味では練習して試合して、を一緒にやってきた日々っていうのはどこで最後まで勝ってもどこで負けたとしてもその過程は変わらないものだから僕の中では大学4年間は全く後悔がなくすごくよかったものであると同時に、最後笑って終わりたかったというのは皆が泣いているのを見て強く思いました。

――後輩たちに向けて一言お願いします

平林 この悔しさを来年にとなると思うんですけどそういうのって2カ月、3カ月したらどんどん薄れてしまって忘れていってしまうのかなって思うので、何かここで自分の中のきっかけとして自主練習を増やすとか継続してできることをやってほしいなって思います。

杉田 今、後輩を見ていても甘い部分があってそういった意味でもここを転機として変えていくべきものがたくさんあると思っています。この代はけっこうやるべきことをやったのに勝てなかったというのを感じるのでそれ以上に来年、再来年と自分たちのやるべきことは何なのか考えて努力を重ねてほしいなと思います。

菅野 4年生はすごく大変だよというのは伝えたいなと思っています。チームを動かすという意味でラクロス部は大人がすごく支えてくれる部分もたくさんあるのですけど、意思決定という意味で学生が主導権を持って自主的に動けている部活であると同時にその分4年生に降りかかる責任や重さっていうのもこの1年すごく感じて振舞ってきたし、Aチームとかで試合の結果が求められている中でそれを全うし続けたところを後輩を見てきたと思います。だから、その大変さも分かりながら来年、再来年自分たちがどんな4年生になっているのだろうということを次のシーズンが始まるまでに考えていてほしいなと思います。

AT白川龍聖(商4=東京・城北)、DF鈴木雅登(商4=東京・帝京大高)、MF/FO畔柳諒大(教4=東京・早大学院)

――最終戦を振りかっていかがでしたか

畔柳 まだ整理がついてないですが、お互い勝ったら全国という試合で勝ち切れなかったのと、こんな強い選手たちがここで引退というのが悔しいですし、もっと見たかったなと思います。

白川 お互い全国をかけた試合で、早稲田の看板であるAチームが負けてしまったことが本当に悔しいです。

鈴木 気持ちの面で負けていた訳ではないと思いますが、やはり負けたことは応援していた側としてもすごく悔しいです。これまで一緒にやってきて、みんなめちゃくちゃ上手い人たちなので、こんな所で終わるなんて思っていなかったので悔しいの一言につきます。

――4年間を振り返っていかがでしたか

畔柳 まだ自分たちのシーズンは終わっていませんが、4年間やってきても試合ひとつで終わってしまったり、最後日本一が決まるまでは気の抜けない緊張感を楽しめるのが、4年間やってきたからこそ味わえることだと思うので、最後楽しんでBチームの日本一を取りに行きたいです。

白川 長いようで短いものなので、日々の練習がこういった大事な試合で出ると思うので、Bチームの日本一を目指して頑張ります。

鈴木 やはり4年間全てをラクロスに注ぎ込んできた人たちでも、こうやって負けてしまうので、ここからBチームの試合はしっかり悔いのないようにやっていけたらなと思います。

――後輩たちへ一言お願いします

畔柳 自分たちの日本一の目標は終わってしまいましたが、自分たちの分までしっかり頑張ってほしいなと思います。

白川 近年の早稲田が日本一から遠ざかっているので、今年の斎藤組で強い早稲田を取り戻したかったですが、その目標を継いでもらいたいです。

鈴木 本当にいつ終わるかわからない戦いが来年の今頃はしていると思うので、後悔する前に一日一日を大事にラクロス部で生活してほしいと思います。

佐藤凜学生コーチ(法4=福井・藤島)、米津圭一学生コーチ(社4=東京・早実)

――最終戦を振りかっていかがですか

佐藤 4年間一緒にやってきて誰よりも練習してきた同期が負けるのかという驚きがあります。あいつらなら勝ってくれると思っていたので、そこのショックはあります。

米津 自分も全学までこいつらなら行けると思っていたので、今日負けたの驚きとショックでいっぱいです。

――4年間を振り返っていかがですか

佐藤 斎藤組としては、1年生の時から今の中心メンバーがみんなの手本として引っ張ってくれて、そこに追いつこうと努力していたので、今指導している1年生たちをウィンターで優勝させて、彼らに少しでも恩返しがしたいです。

米津 自分的にはこの代は1年生の時のウィンターでの敗北から、みんなが奮起して一歩ずつ成長してきたのかなと思います。強さ的にはここで終わる代ではなかったと思いますし、なにか斎藤組に恩返しできるとしたら、ウィンター優勝になるのかなと思うので、そこを頑張りたいです。

――普段から指導している1年生へ一言お願いします

佐藤 まずはウィンターまで1カ月半なので、そこまで斎藤組を見習って、その後も引退するまでラクロス漬けで頑張ってほしいです。

米津 これだけ練習して、ミーティングもして、ラクロスに時間を費やしたチームが負けることもあることを知ってほしいです。1年生もしっかりそれを自覚して、それ以上に今日からまずはウィンターまで頑張ってほしいです。

太田安優マネジャー(文4=三重・高田)、増田桃子マネジャー(商4=東京・八王子学園八王子)、垣内美咲マネジャー(商4=東京・吉祥女)

――マネジャー陣から見て斎藤組とはどういった代でしたか

太田 私たちが1年生だった時の4年生だった青木組を尊敬している同期が多くて、全チーム優勝することで日本一を目指せるようにみんなそれぞれのチームで頑張っていたと思います。

増田 みんなが愛されるチームであることの重要性を知っているなと思っています。ただ勝てばいいだけではなくて、自分とも向き合うし他の人も大切にして自分の力だけじゃなく勝っていこうという思いをみんなが持ってくれていた代で良かったなと思いました。

垣内 ラクロスに真っ直ぐな代だと思います。もちろん勝つことも(大切)なんですけど勝つ過程でラクロスが本当に大好きで楽しんでいて。そういう風に(ラクロスと)向き合う代が本当に大好きでした。

――4年間を振り返っていかがでしょうか

太田 こんなに早く終わってしまうとは思っていなかったのでまだ(頭の中が)まとまってないんですけど。私自身は最後負けて終わってしまったんですけど、ラクロス部に入って今の同期と一緒の代で本当に良かったなと思っています。

増田 私は思いに引力があると思っていて。自分も頑張ってみんなからも愛されて応援されるようなチームで勝っていきたいし、そうしたら勝てると思っていたんですけど。毎年私のような思いをしてた4年生がたくさんいたことを考えると、私は今までの先輩たちのようにこれからの早稲田を繋いでいくことが自分の役目だなと思ったので、今の1年生が引退する時が2度目の引退だと思って(私は)引退するけれど一緒に頑張っていきたいなと思います。

垣内 この代は全チームで優勝を目指すということに全員がこだわりを持っていて、私自身もすごくそこにこだわっていて。そういう代と一緒にラクロスができて良かったなと思います。

――後輩たちへ一言お願いします

太田 Aチームの試合は終わってしまったんですけど、まだBリーグも育成リーグもあるし1年生のウィンターもあるのでそこまで私たちはマネージャーとして組織を支えていきたいと思っています。来年以降も引退してからも早稲田OGとしてちゃんと応援していきたいと思っているので、是非ずっとこれから1回も負けないで済むように強い組織を作っていってくれたらなと思います。

増田 4年生として部活をやっていくうちに1年間を通して私たちが引退した後の組織としてどうやっていくのかその未来の姿が楽しみだなと思うことがどんどん増えていきました。スタッフもそうですけど選手とかもみんなそれぞれ良い代、良いチームを作って勝ちに向かって頑張ってそして喜んで欲しいです。

垣内 本当に(後輩たちに)感謝していて、自分自身の成長にもたくさん刺激をもらった存在だったのでビデオの撮り方1つでも後輩が上手い撮り方していると私も真似しようと思ったりとか。本当は教えなければいけない立場だったと思うんですけど、教えてもらうことも多くて。且つすごく我慢させてしまったりとか思い通りにいかないようなこともきっとあったと思うんですけど、ここまで一緒に戦ってくれたことに感謝しています。私たちもまだちょっと続くしこれから先もずっと応援していきます。

白井菜穂トレーナー(商4=埼玉・早大本庄)、山下貴子トレーナー(文4=佐賀・弘学館)、加藤尚喜アナライジングスタッフ(創理4=東京・早大学院)

――スタッフ陣から見て斎藤組とはどういった代でしたか

白井 同じ目線で立つことが前提にあって、だからこそ厳しいことも言われたし、褒められることもありました。同じ目線で戦える関係性が築けて、幸せだったなと思います。

山下 私たちの代は人数も多かったので、期待されていたと思います。だからいい意味でも悪い意味でもお互いが求めるレベルが高かったので、そこを尊重し合うことのできるいい代だったかなと思います。

加藤 この結果だったので、自分としては言うべきところを言えてなかったのかなと思います。誰が悪いとかではなく、全体的に緩くなってしまうところがあるので、もっと強く言える人がいてくれればと改めて感じています。

――4年間を振り返ってどうでしょうか

白井 マネジャーからトレーナーになり、業務内容が一気に変わったので、チームに新しいものをもたらさなければならないプレッシャーとそこで結果を出すことの義務感で、トレーナーになってからの2年間はそれらに執着していたなと思います。ただその中で誰のために何をやるかが明確なので、その結果が目に見えるのはいい経験で、今後の人生…ヽ( ´_つ`)ノ ?糧になると思っています。

山下 後悔しない時間をラクロス部では過ごせたと思っています。私自身コロナ禍で部活になかなか行けない日々が続いても、そこにはいつ帰って来ても受け入れてくれるみんながいました。私はそれにすごく救われていたので、負けたのは悔しいですが、今後の人生の財産になる4年間を過ごすことができました。

加藤 こんなに大所帯な団体に入るのが初めてだったので、本当に色々な人と関わって、色々な経験をさせてもらいました。それが大きいです。

――後輩たちへ一言お願いします

白井 自分が決めたことと、それに伴った行動をするのはすごく大事だと思っていて、それを続けていれば、どんな結果になっても受け入れられるかなと思っています。私自身今日の負けをまだ実感できていないので、はっきりとは言えないですが、そこを後輩たちに伝えたいです。

山下 私たちの代が最後の全日本選手権の舞台を見れた代なので、下級生はそれを知らないと思います。それでもまだまだ強い早稲田の伝統を、彼らが作る新しいページとともに刻んでいってほしいです。自分たちの代の形を大事にしながら、これからも頑張ってください。

加藤 一個下は人数が少ないので、一人一人が結果を残すために早め早めの準備をして欲しいと思います。

(取材・編集 田部井駿平、飯田諒、荒井理沙)