関東学生リーグ戦(リーグ戦)をAブロック1位で突破した早大。得点の源となるのは、攻撃専門のポジションであるATだ。最前線で相手ゴールに襲い掛かるATの3人、篠崎大雅(スポ4=栃木)、髭本慎吾(政経4=東京・早大学院)、秋山拓哉副将(スポ3=兵庫・豊岡)にお話を伺った。
※この取材は10月22日に行われたものです。
「それぞれが個性を出せている」(篠崎)
ぶっちゃけトークも飛び出し、盛り上がりました!
――まずは、リーグ戦5試合を終えた感想を聞かせていただけますか
髭本 リーグ戦の最初の方は競った試合が多かった一方で、去年2部であった相手や今までファイナル4に行ったことがないような相手にはしっかり大差で勝ち切ることができたのは成長できた部分かなと思っています。
篠崎 開幕戦の日体大戦とそのあとの明大戦は、ここで負けたらファイナル4に行けないかもしれないという緊張感があって、その中で勝ち切れたのは良かったなと思います。でも格下の相手に対してうまく攻められていないというシーンがあって、大差をつけることはできたかもしれないですけど、もっとできたかなと思います。
秋山 2人がおっしゃったように最初の2試合がヤマ場で、チームとしてはどういう形であれそれに勝てたというのは良かったなと。勝負強さであったり辛抱強さというのがチーム全体としてついてきたのかなとは思うんですけど、リーグ戦の自分のプレーを振り返ると、もどかしさが残ったりもう少し練習しておけば良かったなと感じる試合ばかりでした。
早大オフェンスの絶対的な柱、篠崎
――髭本選手と篠崎選手はリーグ戦でのご自身のプレーについてはいかがですか
髭本 僕はエキストラマンオフェンスっていう相手がファールになったときに1人有利な状態でオフェンスする場面で出させてもらっていました。点を取るべき人がそこで出させてもらっていると思うんですけど、個人としてはエキストラで点を取れていないので、ファイナル4、ファイナルでエキストラの場面があったらしっかり点を取りたいと思っています。エキストラに限らず得点を取るというのも目標なんですけど、1年間エキストラメンバーとしてやってきたので、そこでしっかり点を取りたいなと思っています。
篠崎 自分は全然駄目でしたね。東大とかケイオーはATで点が取れる選手は多いんですけど、そこがワセダの欠点になってしまっているというか。自分も含めてATが点を取れない部分があるので、ファイナル4、ファイナルではATが点を取っていきたいですね。
――DFに助けられたと感じる部分も大きいですか
篠崎 そうですね。ロースコアなゲームも多かったので。
――リーグ戦5戦の中で印象に残っているのはやはり日体大戦、明大戦あたりでしょうか
篠崎 そうですね。
髭本 開幕戦は開会式と同日なので他大の人も見に来ていて、ファイナル4、ファイナルも同じような雰囲気になると思うので印象に残っています。
――みなさんは試合前に緊張はされないタイプですか
篠崎 去年とかは全然しなかったんですけど、なぜか逆にことしはしましたね(笑)。でもやっぱり開幕戦は緊張した覚えはありますね。
――ことしのATの特徴はどのような点でしょうか
篠崎 去年は畑田さん(峻希、平28スポ卒)っていう大きな存在がいたんですけど、ことしはそういう絶対的なスーパープレーヤーみたいな人がいないので、逆に連携が取れているというか。あとはそれぞれが個性を出せているシーンがあるじゃないかなと感じています。
――別の対談で、ことしのオフェンスの4年生はあまり強く言わない人が多いとお聞きしたのですが…
一同 (笑)。
篠崎 そうですね(笑)。ことしの3年生の雰囲気からして自由度を持たせた方がチームとしてもいいんじゃないかと思うところはあるので。
――篠崎選手はオフェンスリーダーをされていますが、どのようなお仕事があるのですか
篠崎 仕事…。オフェンスの戦術をちょちょっと考えるくらいですね。そんなもんです(笑)。
「チームのことも考えられるようになってきた」(髭本)
エキストラマンオフェンスでのキーマン、髭本
――お互いのプレーの印象を教えていただけますか
髭本 大雅はオフェンスリーダーということでオフェンスの核になっている選手だと思うんですけど、1対1の強さであったりシュートの精度はチームの中でも群を抜いていると思うので、プレーで引っ張ってくれている選手だなって思いますね、お世辞じゃなくて。
秋山 朝の準備とかを僕らがやる(1年)前にやっていたのが大雅さんなので、そういうことも教えてもらっていて(自分が)1番よく知っている先輩で。特にことし感じたのは、プレースタイルが全然違うというか。大雅さんはスピードがあるけど自分はなかったり。自分と違うタイプのATだと思うので参考にならない部分もあるんですけど(笑)、パスの出し方とかシュートの打ち方とかシュートポイントはどういうプレーヤーであっても共通する部分だと思うんですけど、そこはすごく手本にさせてもらっています。自分は去年もAチームにいさせてもらっているんですけど、パスにすごく難があって。できるんですけど突き詰めていったら駄目かなというところを去年新チームが始まったときに1番に(篠崎に)指摘してもらって。それが直ったかは分からないですけど、意識することで自分のプレーも少しは良くなってきたのかなと思います。手本であって、指摘して下さることが自分の的を得ていることなので、すごく良く見て下さっているなという印象です。
篠崎 あざっす(笑)!
――では次に髭本選手のプレーの印象をお伺いします
篠崎 髭本の1番の武器はシュートだと思っていて。シュートを打つための動きがすごくうまい選手だなと思います。シュートって、自分で1on1を仕掛けてシュートを打つこともありますし、パスを受けてシュートを打つシーンもあるんですけど、パスを受けてシュートを打つときのポジショニングとかがうまいなと思っています。いてほしいところにいてくれるなって感覚があるので、そこはATとしてすごくいいプレーヤーだと思います。
秋山 自分も大雅さんと一緒でシュートが髭さんの武器だと思っていて、自分がボールを持っていて髭さんと組んでいるときはなるべく髭さんのシュートポイントにボールを持っていくじゃないですけど。そこ(シュートポイント)を逃さずに読んでいたり、チャンスで髭さんが打てるところを逃さないように自分はやっています。
――と言われていますが
髭本 逆に秋山はここでパスが出せるかってところでパスを出してくれるので、秋山がボールを持ったときはどこにパスがくるか逆に気が抜けないというか。パスが通ったときはチャンスになるシーンが多いと感じているので、秋山がボールを持ったときは常にゴールを意識してやっていますね。
篠崎 ことしは例年と比べてATの競争が激しい年かなと思っていて、その中でも鈴木潤一(AT、教3=東京・城北)とかはゴールに向かう力がすごく強いっていうそれぞれの特徴を持っていて。秋山はシーズン当初はそれ(自分の特徴)が明確じゃなかったんじゃないかなと思っていました。でもシーズンが始まってから自分がATとして何を強みにするかを自分で考えてプレーしているなと感じていて。1番に感じたのは、ATって攻めが失敗してボールを失ったときにディフェンスをするシーンがあって、そこでボールを奪えばまたオフェンスにつながるんですけど、それをしっかりやるというのが印象的というか、すごいなと思います。あとは髭本も言っていたようにボールを持っているときのパスがうまくなっていると思います。シュートについては、ただ思いっきり打つシュートもすごいと思うんですけど、Gを動かして打つ技ありシュートがうまくて。ATの競争が激しい中でしっかり自分の役割を見出してやっているなと思います。
髭本 すごいな、(プレーについて)全部言ったよ(笑)。
――先輩からの言葉についてどのように感じられますか
秋山 やっぱりシーズン当初は迷っていた部分もあって、オフェンス以外の面はアピールしないと生き残れないと思っていたので、そこが伸びたのかなとは思っています。
――髭本選手と篠崎選手は今シーズンで変化・成長したと感じる点は何かありますか
髭本 僕は4年生ですけど幹部ではないので、今シーズンはチームのことも考えるんですけど、チームのことをってよりかは自分がうまくなることが1番の貢献だと思っていました。でも7月くらいに1度Bチームに落ちてしまって、そのときBチームを引っ張っていかなければいけない立場になったので、そこからは個人の向上に加えてチームのことも少しは考えられるようになってきたのかなと思います。
篠崎 去年は自分が点を取って自分が活躍できればいいやって思いが強かったんですけど、ことしはオフェンスリーダーをやらせてもらっていて、シーズン当初を振り返ると結局自分のことしか考えられていなかったなって思いますね。シーズンが中盤になるにつれてチームのオフェンスをどう強くするかをより考えられるようにはなったのは去年と変わったところかなと思います。
――秋山選手から見たことしの4年生の特徴というのは
秋山 3年生の雰囲気的に自由にやらせてくださっているってさっきおっしゃっていたんですけど、4年生が「こうしろ」とか「なんでこうしないの」って言い方をするのは少ないなと感じています。逆に「今の自分のプレーはこうだと思ったんですけど、どうですか」っていうことが言いやすくて、言いやすいから一緒に組んでいてもどんどんやりやすくなるというか。意見を聞きやすいし、こっちから意見も言いやすくて、それにちゃんと返して下さるのでコミュニケーションは取りやすいですね。…まとまってないのでこの辺で(笑)。
篠崎 まとまってないな(笑)。
――4年生の方からは後輩に話し掛けることも多いのですか
篠崎 髭本はよく後輩と一緒にいますよ。
髭本 (4年生は)あまり怒らないと言っていたんですけど(笑)、少しミスをしてしまったときに大雅とか大(佐藤副将、MF、スポ4=東京・調布北)は厳しく言わなくてはいけないので、その後に自分が少し話掛けて、プレーをするときにその人が気持ちを切り替えられたらいいなって思って声を掛けるようにしてはいます。(4年生の中で)バランスを取れたらいいなと(笑)。自分から怒鳴ることはないですね。
――練習以外でもよく後輩と話はされますか
髭本 オフの日にわざわざ3年生や2年生と集まることはないですけど、3年生は自由というか調子に乗っている選手が多くて(笑)。僕たちが圧倒されて、結果としてコミュニケーションが取れていると思います。しゃべるときも3年生が元気だからっていうのは大きいと思います(笑)。話は続くので、(後輩と)しゃべるのは全然苦じゃないです。
篠崎 僕は全然…。秋山とはしゃべるというか、ご飯食べに行ったりはします。
――そういう時は篠崎選手がおごるのですか
篠崎 そうですね、一応おごってます。バイトしてないので親の金なんですけど(笑)。
一同 (笑)。
秋山 大雅さんと川本さん(祐輔、商4=岡山芳泉)がこの近くに住んでいるので。今週もごちそうになります(笑)。
篠崎 しゃぶしゃぶね(笑)。誕生日が10月28日(秋山)と10月30日(篠崎)で、川本も進路が決まって3人とも上がっているときに「行こうぜ」って話をしました(笑)。
――らいねんは秋山選手もおごる立場になりますね
秋山 でもそういう場で普段思っていることを聞けたりするので。頑張ろうと思います(笑)。
髭本 お前そういう話(後輩に)聞けるの(笑)?
秋山 僕結構しゃべりますよ(笑)!3時間くらい語ったりするんで。
篠崎 語り合ってるよね(笑)。
――髭本選手にお伺いします。新歓期に新入生に向けたメッセージをラクロス部のTwitterで掲載していましたが、髭本選手はなぜ「ベンチプレス130kg」と書かれたのですか
篠崎 出た(笑)。
髭本 僕は去年足をけがをして、ずっとウェイトトレーニングをやっていて。今は痩せてきちゃったんですけど、体が大きくなった結果って感じですね。少し盛りましたけど(笑)。
一同 (笑)。
――目標が130kgだったのですか
髭本 目標というか、誰かがその数字を見たときに「こいついかついな」って思う数字が130かなと思ったので(笑)。
一同 (笑)。
髭本 でもそれに近い数字は上げることができたので、いいかなと思って書きました(笑)。
――部内で筋肉自慢な方はどなたですか
篠崎 4年で言ったらやっぱり髭本じゃないですかね。
髭本 きのうも後輩の鈴木潤一(AT、教3=東京・城北)と髙杉昂生(G、文構3=東京・桐朋)と一緒に筋トレしていましたね。でも潤一とか大とかも身体能力が高くて「運動できますよ」って体をしているのですごいなって思います。
――オフの日の過ごし方を聞くと、昼まで寝て午後に筋トレをして一日が終わるという選手が多いのですが、みなさんはいかがですか
髭本 それに近いですね(笑)。
篠崎 自分は動画を見るのが好きなので…。この話去年もした気がするな(笑)。去年とやってることは変わらないんですけど、ラクロスの動画を見てますね。
――動画はラクロスばかり見ていらっしゃる感じですか
篠崎 そうですね。練習のときの動画を見て、息抜きに海外のラクロスの動画を見るとか(笑)。
――家からはあまり出ないのですか
篠崎 出ないですね。あ、あと最近ネットフリックスに登録しました。
秋山 え!大雅さんがですか!
篠崎 めっちゃ見てるよ(笑)。映画もドラマも。基本はあまり外に出ないですね。
――テレビはご覧になられないのですか
篠崎 テレビは昔見てたんですけど、最近は見てないですね。見なくなっちゃいました(笑)。
――秋山選手は
篠崎 お前は規則正しい生活してるじゃん。
髭本 でもお前も海外ラクロス見てるよな(笑)。
秋山 自分は最近けがもあって、上井草のワセダクラブ(接骨院・鍼灸マッサージ院)にすごくお世話になっていまして。他の部活の人がいない時間に行ってケアしてもらっています。あと大雅さんと違って自分はテレビが好きで、日曜日の朝にやってるワイドナショーが楽しみで。もちろんリアルタイムでは見られないので、Yоutubeに上がったのを月曜日にゆっくり見ながら笑ってる時間が好きですね。僕はワイドナショーを見るのが1週間の原動力になってます(笑)。
篠崎 ちなみに俺もワイドナショー録ってるけどね。
秋山 マジですか!
篠崎 面白いからたまに見てるよ(笑)。
秋山 でも大雅さんがネットフリックス見てるのはびっくりしましたよ。
篠崎 それがあれば十分だからテレビ見なくなっちゃうんだよね(笑)。つまらないオフの過ごし方です(笑)。
秋山 でも大雅さんが「オフの日は映画観に行ってます」とか言ったら「えーそんな人じゃないのに!」って思っちゃいますよ(笑)。
篠崎 たまに映画も観に行くけどな(笑)!
――買い物に行かれたりはされないのですか
篠崎 行かないですね。
髭本 服とかも全然買わないです。
篠崎 お前(秋山)は行くの?
秋山 買いはしないですけど、見には行きますね。自分は地方出身で、1回も買ったことはないんですけど、銀座とかに行ったりします。歩くだけで楽しいんですよ!
一同 (笑)。
髭本 お前銀ブラしてんの(笑)?
秋山 (地下鉄)東西線で大手町まで行って、皇居の前を通って有楽町を通って銀座に行って。「うわ~」って見て帰ります。テレビで見ていた場所に自分がいると「わ~」ってなりますね。
篠崎 俺も栃木だから分かるわ~(笑)。
秋山 初めて行ったときに『Armani(アルマーニ)』を見て感動して、写メって家族に送りましたね。まだ入ったことは一度もないです(笑)。(4年生2人に対して)引退したあととか、どうですか(笑)?
髭本 ふざけんなよ(笑)。
篠崎 (笑)。
髭本 ミーティングのあととかにみんなコンビニに行って軽食を買うんですけど、僕がレジに並んでると秋山が「これ買ってくださいよ~」みたいな感じで来るんですよ。でも実際に買おうとするとめっちゃ気を使って「いや、大丈夫です」みたいなこと言うんですよ(笑)。
篠崎 お前めっちゃいいやつじゃん(笑)。
秋山 そこまでの過程が楽しいんですよ(笑)。
――結局は自分で払われるのですね(笑)
秋山 そうですね、そこらへんはしっかりしてるので。
一同 (笑)。
――でも篠崎選手とご飯に行かれるときはおごっていただくのですね(笑)
髭本・篠崎 あれ(笑)?
秋山 そこらへんはまあ…(笑)。でも大雅さんとか川本さんとご飯に行くときは、2人の掛け合いが楽しいんですよ。すごく失礼な言い方をするんですけど、イチャイチャしてますね(笑)。
一同 (笑)。
篠崎 してないから(笑)!
髭本 でもこの間泊りに行ったりしてたよね。
篠崎 アイツ(川本)の家の方がグラウンドに近いので、一時期よく泊りに行ったりしてましたね。ゲームして、飯食って、銭湯行ってみたいな。一時期ずっと一緒にいましたね(笑)。
――1人暮らしの方の家だと遊びに行きやすいですよね
篠崎 そうなんですよ。しかもアイツの家、結構鍵が開いてて普通にガチャって入れるんで(笑)。「きょう行くわ」って連絡して、コンコンもピンポンもせずにガチャって入ります(笑)。
――川本選手の反応はどんな感じですか
篠崎 「おい(笑)!!!」って感じです(笑)。毎回同じくだりを繰り返してます(笑)。
――髭本選手は実家暮らしですか
髭本 そうですね。1時間くらいかかります。
――朝は何時起きですか
髭本 4時半起きですね。
――篠崎選手と秋山選手は何時起きなのですか
篠崎 僕は5時起きですね。
秋山 僕も5時前です。
――朝早いですね…
髭本 秋山はご飯作ってるもんね?
秋山 そうですね、自分も1人暮らしなので、自炊して茶碗洗って…ってやるとなるとそのくらいの時間に起きないとって感じですね。
――篠崎選手は朝ごはんはどうされているのですか
篠崎 自分はコンビニのおにぎりですね。だから(秋山が)すごいなって思います。
秋山 自分は朝からコンビニのおにぎりを食べるのがきつくて。自炊を始めたら「こっちの方がいいわ!」ってなりましたね。
篠崎 自分はもともと家に炊飯器があったんですけど、弟が大学に入ったときに、「お前米炊いてないだろ」みたいな話になって、弟に炊飯器を譲ってしまって…。そもそも家に炊飯器がなくて自炊できるレベルではないので、コンビニに頼らざるを得ない状況です(笑)。
一同 (笑)。
――朝ごはんを食べて、朝練後からお昼ご飯までの間でお腹は空かないのですか
篠崎 空くので、ミーティングの前に少し食べたりはしますね。
髭本 ミーティングのときに食べるものは人それぞれって感じです。ちょっとしか食べない人もいれば、皇希(伊藤、MF、スポ4=愛媛・今治西)とかは普通に弁当を食べて、その1時間後とかに昼飯を食べたりしています(笑)。
篠崎 皇希すごいよな。自分は少食なんで。
秋山 大雅さん食べないですよね。
篠崎 少食っていうのもあるし、食事に時間を割きたくないので(笑)。
一同 (笑)。
篠崎 他にすることもないんですけど(笑)、すき屋の牛丼みたいに安くてすぐ食べられるやつが好きですね。
――ご自身の中で食事の比重が小さめなのですね
篠崎 そうですね。でも最近はタンパク質とか炭水化物とか、そのへんは気にするようになりました(笑)。それ摂ってれば大丈夫かなって感じで。野菜は大戸屋に行ったときに食べてバランスを取ってます(笑)。
――自炊だとバランスが取りやすいですよね
秋山 そうですね。僕は逆に食事の比重が大きいので、料理はできないですけど、いろんなものを摂ろうとはしています。
篠崎 すごいな~。
髭本 絶対に梅干しと昆布だよな(笑)。
秋山 そうですね(笑)。
――実家暮らしだと自炊しないですよね
髭本 しないですね。
篠崎 1人暮らしでも俺は全然しないけど(笑)。
「自分も引っ張る側になれるように」(秋山)
自らゴールを狙うだけでなく、仲間を生かしたプレーも得意とする秋山
――ことしのファイナル4の相手は東大となりましたが、どのような印象をお持ちですか
篠崎 昔から強いんですけど、特にことしは強いなと感じています。六大戦(東京六大学交流戦、●6-7)、五月祭(東京大学五月祭招待試合、○8-7)の他に練習試合も何回かやっているんですけど、成績も良くないですし、全部接戦になっているので、勝ってもすっきり勝てた試合がなくて。東大もここ何年か連続でファイナル4敗退となっているので、ことしのファイナル4は気合を入れてくると思うので、自分たちもそれに向けて準備をしている感じです。
――その東大に勝利するために、ご自身でこんなプレーがしたいという目標がありましたら教えてください
髭本 2人(篠崎、秋山)も含めATっていうオフェンスしかしない、純粋に点を取らないといけないポジションだと思うので、絶対に点を取りたいという気持ちはあります。僕だけでなく全員が点を取ればおのずと勝利は近付いてくると思いますし、きれいなシュートじゃなくても点に絡むということは意識してやっていきたいと思います。
秋山 9月の法大戦が終わってからファイナル4までの間あたりが今シーズンの自分にとってのターニングポイントになるんじゃないかと感じていて。しんどいけれども今が1番伸びるときかなって思っています。今どれだけできるのか自分に負荷をかけてやっているので、それがファイナル4とかでどう体現できるのか、自分に少し期待をしている部分はあります。自分が思い描いているプレーができるように頑張ろうって感じですね。
篠崎 点を取るというのは絶対にやらなくてはいけないことだと思うんですけど、自分としては点を取ることにプラスして、オフェンスとか試合の流れとか、チーム全体を俯瞰(ふかん)して試合の流れをコントロールして良い方に持って行ければいいと思っています。
――自分以外の注目選手はいらっしゃいますか
髭本 翼(阿部、MF、スポ3=小山台)。最初は周りの先輩に気を使ってプレーしていたと思うんですけど(笑)、最近自信がついてきたのか思いっきりシュートを売ったりするシーンが多くて。シュートはチームの中でもトップレベルだと思うので、おそらくファイナル4、ファイナルでは点を取ってくれる選手じゃないかなと思っています。
篠崎 俺めっちゃ多いわ。それぞれに期待してることがある。
一同 あー、なるほど。
篠崎 侑大郎(池田、MF、商3=東京・早実)は東大戦で結構キーになるかなって思っていて、侑大郎がどんな仕事をしてくれるか楽しみですし、後藤(功輝、MF、政経2=東京・早実)は言わずもがな。アイツと翼が点を取ってくれれば勝てるんじゃないかなって思っています。でも全員に期待してるわ。
秋山 俺は田口(一希、AT、法3=東京・早大学院)ですね!クロスのエンドのところをテーピングで固めて野球のグリップみたいにするんですけど、僕はそこにアイツの背番号の27を書いてプレーしてて。めっちゃいいやつなんですよ、俺!
一同 (笑)。
秋山 開幕戦でユニフォームの下に着るやつも好感してもらったりしてて。アイツが帰ってきて、アイツにアシストするまでは負けられないって気持ちですね。
一同 お~。
――では最後にファイナル4、そしてその先へ向けての意気込みをお願いします
秋山 本当にこの1年大雅さんに頼ってばっかりで、勇気をもって仕掛けなかったり、覚悟を決めてゴールに向かわなかった自分にすごく後悔していて恥ずかしいですし、その自分から抜け出したいっていう思いがすごく強くあります。今までは「大雅さんについていこう」とか「大雅さんをサポートしよう」とか考えていたんですけど、ファイナル4、ファイナル、その先は同じような戦力になれるくらいの活躍をして、自分も引っ張る側になれるような1人のプレーヤーになりたいと思います。
髭本 ワセダは例年ディフェンスが強くて、少ない失点で守り切ってくれるというのはことしもだと思っていて、ディフェンスはある程度計算できると思うので、その中でどれだけオフェンスが点を取れるかで勝敗が決まってくると思います。なので点にはこだわっていきたいです。あとは早慶戦で負けているというのも
ありますし、ファイナル4で勝ってその先のファイナルでケイオーに勝ちたいという気持ちがあります。僕は高校のときからワセダに所属していて、7年間のワセダ生活の中で最後の早慶戦になると思うので、早慶戦に勝つというのも1つの目標としてやっていきたいと思います。
篠崎 どの試合も負けたら終わりなので、1試合1試合に対して自分ができることをしっかり準備することと、正直自分の中ではリーグ戦は全然活躍できなかったので、自分が点を取ったり仲間に取らせたりするために自分の力を発揮できるように、しっかり準備してやっていきたいと思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集 小川由梨香、冨田千瑛)
悩みながらも、それぞれの抱負を書いてくださいました!
◆髭本慎吾(ひげもと・しんご)(※写真右)
1994(平6)年5月21日生まれ。身長175センチ。体重75キロ。東京・早大学院高出身。政治経済学部4年。色紙に書いて下さった『Full Throttle』は、ことしのチームのスローガンを決める際にご自身が提案した言葉だそうです。髭本選手の力強い一撃は必見です!
◆篠崎大雅(しのざき・たいが)(※写真中央)
1993(平5)年10月30日生まれ。身長170センチ。体重64キロ。栃木高出身。スポーツ科学部4年。ネットフリックスでよく動画を見るという篠崎選手。最近は、ドラマ『最高の離婚』を見返していたそうです(笑)。ポイントゲッターである篠崎選手の大量得点に期待です!
◆秋山拓哉(あきやま・たくや)(※写真左)
1994(平6)年10月28日生まれ。身長181センチ。体重75キロ。兵庫・豊岡高出身。スポーツ科学部3年。自炊のレベルがもはや主夫の秋山選手。この日も対談の前に夕食で食べるブロッコリーをゆでてきたそうです(笑)。秋山選手のアシストやライドに注目です!