【連載・男子第1回】『歴史を変えろ~全日本制覇への挑戦~』岩野岳×畑田峻希

男子ラクロス
関東学生リーグ戦(リーグ戦)のAブロックを1位通過し、勢いに乗る早大。そんなチームを牽引するのは、MFリーダー・岩野岳(政経4=東京・三鷹)と、得点王争いにも絡んだAT畑田峻希(スポ3=福井・若狭)。7月に日本代表として世界大会も経験した2人が、これまでの戦いを振り返り、今後の抱負を語った

※この取材は10月15日に行われたものです。

当たり前のことを当たり前に

仲の良さも伺える対談となった畑田(左)と岩野

――これまでのリーグ戦を振り返っていかがですか

岩野 開幕戦は2点取れて、今回結構良いスタートを切れたなと思ったのですが、そこから無得点で、良かったのは最初だけでそれ以降は調子を落としてしまいました。

畑田 リーグ戦の最初の方は東大と引き分けたり、東京理科大や立教大とちょっと苦しい試合があったのですが、最後東海大とやってみて、チームとして成長してきてるなというのを感じて、ファイナル4や全日(全日本選手権)に向けて順調にチームが仕上がってきているのではないかなとは思っています。

岩野得点は?

畑田 あ、得点はたぶんなのですが、1点差で得点王争いに負けてしまって取れなかったので、その悔しさをバネに精進していきたいと思っております。

――岩野選手の不調の原因はなんですか

畑田 たぶん(もともとの実力が)そんなもんなんじゃないですか?(笑)。

岩野 おい(笑)。いや、まあ単純に実力が伴わなかったというのと、自分はシュートが下手なので、全然シュートが入りませんでした。

畑田 あと岳さん(岩野)は1on1が得意なのですが、だいたい他の大学はゾーンばかりをしてくるので、(戦術的に)岳さんの良いところを生かせないという感じはしましたね。あと、岳さんのクロスは俺が編んでるのですが、やっぱりクロスが合ってないのかなって思います(笑)。すごい申し訳ないです(笑)。

岩野 アメリカに行ったときに、峻希にこういうクロスを編んでとずっと頼んでいて、それ以来編んでもらっていました。でも、立教大戦のアップのときに投げたらボールがビュンビュン飛んで行ってしまって(笑)。

畑田 やばいと思いました(笑)。やっぱ岳さんには使えないなって(笑)。

――ブロック戦の中で印象に残っている試合はありますか

岩野 僕はやはり東大戦です。自分自身2得点取れたというのもありますし、いままでは点差を離されてそのまま終わってしまうというところが多かったと思いますが、そこからみんなで追いついて、相手を追い越すくらいの気持ちで試合の流れをもう一度つかみ直して、こぎつけられるようになったのはチームが成長したのかなと思います。

畑田 僕は第3戦の一橋大戦です。負けたらもうこのチームでやるのも終わってしまうかなという状況の大事な試合で、あの時期のチームの状態でベストな試合ができたと思います。試合の最初も良い流れで入れて、中盤は一橋大のペースになるときもあったのですが、相手のペースでずるずる行かずに、自分たちで建て直して、後半しっかり締めくくれたのが、やりたいようにできたという印象です。チームの成長を感じた一戦でした。

――いままでの試合で見つかった収穫や課題はありますか

岩野 ゾーンで来る相手に対して、効果的な攻め方ができなかったり、入れるべきときにシュート決めるということが自分には欠けていると思いました。これから社会人とやっていくときには、決められるシュートは確実に決め、そのうえで難しいシュートをどれだけ決められるかが勝ちにつながっていくと思うので、シュート力や勝負強さというのが今後の課題だと思います。

畑田 僕は、自分から積極的に点数を取りに行こうというタイプではないと自分では思っていて…違いますよね?

岩野 うん。生かす、生かされて…

畑田 まあ、そんな感じだったのですが、取りに行こうと思えるようになったのが収穫ですかね。取りに行く方法がわかってきたというか。一番大きな課題は、僕もシュート力です。決めきれるところやチームが乗りそうなところで外してしまうシーンがありました。シュート力が上がれば、おのずとペースも上がって来ますし、チームの点数も積み重なっていくと思うので、これからシーズン終盤になっていきますが、シュートの練習はしっかりやっていきたいです!

――今季チームの特徴や昨年と違うところはありますか

岩野 きょねんは決まった人が点を取っていたかなと思いますが、今回はいろんな人が点を取っているのではないかと思います。そこはチーム全体として得点力があるという点でいいと思います。あとは、みんなそれぞれ特徴を持った人がいるのかなと。それぞれの特徴がはまったときに得点につなげられている印象です。

畑田 僕は、きょねんと比べれば、ことしは機動力があると思います。試合展開の引き出しの多さがきょねんよりはあるなと。チームとしての練習がたくさんできているというのもありますし、いい意味できょねんみたいにスーパースターがいないというか。いい意味でずば抜けた人がいない分、チームでしっかり試合を作っていこうというところがあって、チームとして相手に立ち向かえる引き出しが多いかなと思います。

――ご自身で昨年から成長した点は

岩野 昨シーズンは、僕はぼろぼろな状態でメンタル的にもきつかったのですが、かなり人間的にも成長できたかなと思いますね(笑)。ことしは自信をもってプレーすることができたので。

畑田 僕もきょねんよりは自信をもってプレーできるようになりましたね。きょねんは下級生でもありましたし、大事な試合が多い中で、自分がミスをしてしまったらどうしようと、びくびくしながらプレーしていた部分もあったので。本当は技術が成長しなくてはいけないのですが、あまり技術は自分では感じなくて。たぶん成長してるとは思うのですが、メンタル的な部分で、試合中にアップダウンせずに常に一定でいけるようになったのが良くなったと思います。

――お二人とも7月の世界大会で日本代表として出場されましたが、戦ってみていかがでしたか

岩野 僕の得意なプレーが1on1なのですが、世界でやってみて意外に日本の方が強いのではないかと思うことがありました。シュートまで全然いけるというシーンが日本の方があったので、機動力や俊敏性はおそらく世界よりも日本の方が強いのではないかと思います。これから先戦っていくには、日本はそれを生かしたラクロスというのを持ち味にしていけば、世界と戦っていけるようになれるのではないかと思った大会でした。

畑田 世界のトップレベルの選手が集まったチームを実際に見たり、試合する中で、「こいつら無理だ」「止められないな」というシーンがかなりありました。でも、そういうプレーを僕もできるようになりたいと思って。「どうしようもない」「あいつ無理だ」みたいな選手になりたいです!(笑)。

――畑田選手はチーム最年少での参加でしたが、思い通りのプレーはできましたか

岩野 いやもう、最年少っていう扱いじゃなかったですよ!僕の方が最年少みたいな(笑)。

畑田 岳さんはなんか自分で最年少になろうとしてました(笑)。僕のポジション取ろうと(笑)。いや、でも思い通りにはできなかったですね。やはり先輩に気を遣うこともありました。チームのコンセプトに従うという点で徹底できたのは良かったのですが、自分の思うようにはできませんでしたし、思うような結果がついてこなかった分、まだ実力不足であることを痛感したというか。すごい良い刺激になりましたね。

――岩野選手の強みは1on1だと思いますが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

岩野 僕は起点の1on1で相手を崩すというのがチームでの役割だったと思うのですが、ほとんどそれに徹していました。僕の得意なプレーをチームでやらせてもらえたので、すごいやりやすく、のびのびとプレーできたかなと思います。その点で、自由にプレーできましたね。

――お二人とも得点を決められたと思いますが、振り返っていかがですか

畑田 岳さんは日本の1点目でしたからね。

岩野 めちゃくちゃ嬉しかったです。叫びました(笑)。

畑田 まあ、案外入るなって。

岩野 確かに。僕も思いました。もうどうしようもないくらい入らないのかなと思っていたら、意外にシュートは入って…。日本でも打てばシュートが決まるんだなと。

畑田 日本のゴーリーと外国のゴーリーは結構違う気がしますね。

岩野確かに。

畑田 日本のゴーリーの方が駆け引きしてくる感じがあるんですよね。海外のゴーリーは、彼らなりの理論があると思いますが、しっかり打てれば入る、打てなかったらセーブされるという感じの印象を受けました。あとシュートのバリエーションが外国人の選手は多くて、自分もそれがないと1試合で何点も取れる選手になれないのかなと思いました。

――日本代表として戦った経験でリーグ戦に生かせた部分はありましたか

岩野 一番はやはりグラボが大事だなと思いました。どんなに上のレベルに行っても最終的に大事になってくるのは、基礎的な当たり前のことを当たり前にやることだということを現時点で反省しています。切り替えで相手よりも一歩先に出て、ブレイク作りだったり、ゴール前のグラボを自分のものにできるかできないかで、1点が変わってきてしまうので、当たり前のことをどのチームよりも誰よりも意識して臨むことが大切で、これから生かしていかないといけないことだと思いました。

畑田 僕もグラボが大事だなと思っています。レベルが上がるにつれて、1つのグラボが取れたら1点が取れるし、取れなかったら1点を取られるしで、最終的にどんどん差がついていってしまったらどうしようもないので。グラボにもっとこだわっていきたいなと思います。

信頼できる者同士

1on1の強さが光る岩野

――ラクロスを始めたきっかけを教えてください

岩野 最初は幼稚園から高校卒業までサッカーをやっていたので、大学入学後もサッカーを続けようかと思っていたのですが、浪人して大学入学したらサッカー推薦の試験も終わっていて。でも、そのときやはり部活がいいなと思ったので、初心者から始めることのできるスポーツはラクロスしかなかったので、ラクロスでなければいけないという理由はなかったのですが、門を開いていて、誰でも入ることができるかなと思ったラクロス部に入部しました。

畑田 僕も小学校からバスケをしてきて、大学に入ってもバスケを続けたいなと思って、最初はバスケサークルを見に行っていました。ワセダのバスケ部も高校時代から有名な人が多くいたので、入部後試合に出られるかなという不安があり、ちょっと揺れていて。そのとき一緒にバスケ部に行っていた奴とラクロス部の新歓に一緒に行ってやってみたら楽しくて。僕もラクロスでなけれればいけない理由はなかったのですが、スポーツが好きでスポーツを続けたいと思って、試合にも出たいと思っていたので…。

岩野 試合に出られると思ったってこと?(笑)。

畑田 思いました!

岩野 やべえ(笑)。

畑田 いや、冗談です(笑)。スタートラインは一緒なので、自分の頑張り次第じゃないですか。だから、自分が頑張れば試合に出られるかなと思って、ラクロスを始めてみるかと思ったのがきっかけです。

――サッカーやバスケの経験はどのような部分で生かされていますか

岩野 (サッカーは)対人という面で、ステップや相手の身体の軸をぶらすというようなことはすごくメリットかなと思うのですが、やはり野球をやっていた人と比べると、自分はシュートフォームや投げるフォームが悪いので、そういう点では正直かなりデメリットの方が大きいのかなと思います(笑)。

畑田 バスケは経験を生かせているか分からないですけど…。

岩野 生かせてるんじゃないの?

畑田 生かせてるんですかね?

岩野 たぶん、裏取りとか上手いんですよね。

畑田 あー、でもフロアバランスって言われる、コートに対してどこに人がいるかのバランス感覚がラクロスでも生かせているのではないかと思っていますね。それぐらいです。あとは1on1でバスケっぽいって昔言われましたね。

――お互いの印象を聞かせてください

岩野・畑田 えー(笑)。

岩野 先言って!

畑田 岳さんは、1on1が速くて止められないなというのが印象で。でも、最近1on1が微妙なので…(笑)。

岩野 調子悪いです。

畑田 早く岳さんに復調してほしいですね。僕が2年生の時は、ビデオを見ているだけでも、「誰、今の?!」って思うぐらいのキレなんですよね。ディフェンスが気づいたら岳さんの後ろにいるみたいな。きょねん、日本代表と試合をした時も、相手の代表選手が岳さんの後ろに回り込んじゃって、「(岩野選手の1on1が)やばい!」と思いましたね。それぐらいがキレますね。あとは人がいいですね(笑)。

岩野 そういうの大事(笑)。

畑田 プレーの特徴じゃないのですが、岳さんの特徴として、やっぱ人がいいですね。

岩野 もっと具体的な話しといて!

畑田 人間が多分好きです(笑)。接しやすくて、後輩からも慕われているなと思いますね。岳さんは聞き上手なんですよね。いつも嬉しそうに聞いてくれるので、こっちも話していて岳さんいい人だなと思うし…あとはフランクな人なのでいじれるし…(笑)。

岩野 恥ずかしー!(笑)。

畑田 いや、本当にいい人です。場を和ませてくれます。

岩野 いつもこいつは俺のことをなめてるんですけど、そういう風に思っているんだな、尊敬しているんだなと思いました(笑)。

畑田 尊敬はしてないです…いや、してます(笑)。

岩野 僕は、プレーの面ではこいつは半端ない、上限ないなと思いますね。ひとつ思ったのが、世界大会のときに、練習試合でゴール裏からあんまり角度がないところから決めるっていうのを決め出したので、そのときに「こいつすごいわ」と思いました。開幕戦のオーストラリア戦で裏からバシッと決めたときがあって、目の前で見ていて、この場面で決め切るのは代表選手の中でも飛び出ているのかなと思って。

畑田 それは盛りすぎです(笑)。

岩野 本当に思った!あの時はかなりびっくりして、こいつどこまで成長するんだと思いましたね。

畑田 成長してます?(笑)。

岩野 あ、でもこいつプライベートはひどいです。

畑田 ひどくないじゃないですかー全然。

岩野 ひどいだろ(笑)!2週間ぐらいアメリカに行っていたのですが、ほぼずっとタメ口で!

畑田 いやいやいや、それは盛ってる!(笑)。敬語です!

岩野 俺先輩ですけど、ずっと俺の耳たぶ触ってたり…。

畑田 耳が好きなんです。岳さん喜んでましたからね(笑)。

岩野 ちょっかいを出してきたので、俺もちょっかいを出したら「謝って!」とか言うんですよね。

畑田 あははは(笑)。

岩野 「洗濯してきて」とか言うし。そこら辺はひどいなと思いましたね(笑)。

全てを出し切る

今シーズンは副将としてチームを支える畑田

――ファイナル4を控えた現在、チームの雰囲気はいかがですか

岩野 そんなに悪くはなく、結構いい雰囲気です。課題が明確なので、ポジションごとにそれぞれに目標が持てています。それに対してできていなかったら言い合うこともできていますし、できていたら褒め合う関係にもなれてきているのかなと思うので、雰囲気としてはかなりいい状態なのかなと思います。

――調子はいかがですか

岩野 そろそろ上げていかないとやばいので、大丈夫だと思います。ファイナル4からが勝負だと思うので、これまでのことは抜きにして、これから活躍していきます。余裕です!

畑田 余裕だな~(笑)。僕も、ファイナル4進出が決まり、相手も決まって、チームとして道筋が見えてきたのかなという風に感じています。いまは目指すべき方向が見えてきていて目標が明確なので、雰囲気としてはいいのではないかと思います。

――日体大戦、慶応または東大戦に向けてどのような調整を行っていますか

岩野 スカウティングを担当している僕が言うのもなんですが、結局相手が変わっても、体制は変わるかもしれないですが、ポジションごとでやることなど大本の部分では変わらないと思うので、MFとしては、切り替えであったり、攻守ともにしっかりとこなすことが大切だと思っています。相手より一歩先に足を動かすこと、グラボにも必ず寄ることを意識してプレーすることが大切なのではないかと思います。

畑田 僕も相手は変わってきますが、チームがやりたいことは一緒なので、それをぶらさずにいかにチームに浸透させていけるかが準備として大切なのかと思います。個人としては、僕の話になってしまいますが、食事を気にした時の試合ってすごく調子がいいんですよね。最近ラーメンばっかり食べているのですが(笑)。厳しいトレーニングをしても身体が大変だと思うので、そろそろ食事を気にして、身体の内側からしっかりやっていかないといけないなと思います。

岩野 とんかつは?

畑田 行きます?そろそろ?(笑)。

岩野 なんかいつも試合前日に家が近い人で集まって、とんかつを食べに行っているんですけど…

畑田 勝つ!みたいな感じで(笑)。

岩野 あれは?

畑田 あれいいんじゃないですか(笑)。細かいところですけど、食事を含めてやっていこうと思っています!

――ファイナル4においてご自身のプレーで「ここは見てほしい!」というところはありますか

岩野 ゾーンかマンツーマンかは分からないですが、結局自分の持ち味としては1on1というところが挙げられると思います。目の前の相手を全員ぶち抜くぐらいの気持ちで、シュートを打ってゴールを決めるところを見てほしいですね。

畑田 僕もゴールの後ろからの1on1が得意だと思っているので、そこを見てほしいのと、あとは得点にたくさん絡みたいと思っているので、アシストも含めて見てほしいです。

――チームのキーマンとなる選手を教えてください

岩野 誰だろう…。僕が思うに、結構ゾーンで来るのかなと思うので、まだあまり対策を始めていないのでわからないですが、そこで点が取れるMF丸山(卓郎、スポ3=埼玉・浦和)なのかなと思います。

畑田 僕は堤光一副将(商4=東京・国分寺)がキーマンだと思っています。こんな言い方をしたら失礼かもしれないですけど(笑)、ちょっとリーグ戦アレだったので、そろそろ光一さんが爆発してくれるだろうと思っていますし、光一さんが爆発してくれないとたぶんワセダは困っちゃうので、光一さんがキーマンだと思います。

――岩野選手は最後のシーズンですが、何か思いはありますか

岩野 正直言うと、最後のシーズンでも12月までやるつもりなので、まだ引退という考えは浮かんでいないです。いつも通りの練習をこなすことが大切だと思っているので、特に最後のシーズンということを意識した練習はしていません。ただやはり試合になると、負けたら引退という状況になるということ考えると、昨年以上に勝ったらうれしいという気持ちがありますし、試合で勝って喜ぶということを大切にして、過ごしていきたいなと思います。

――最後に意気込みを聞かせてください

岩野 悔いなくというのは難しいかなと思いますが、いい準備をして、全部出し切ったなと思うぐらいで引退したいです。しっかりいまからできることをやり、最後はFALCONSを倒して、燃え尽きて引退したいなと思っています。

畑田 (色紙に)「それもまた人生」って書いたのですが、この言葉のバックグラウンドには、毎日の練習、努力があって、結果が勝っても負けてもってことです。何もせずに勝てるとは思っていないので、他の大学、クラブチームよりも練習して、勝つにふさわしい選手、チームになれるように、毎日練習をしていきたいと思っています。僕としては、得点王を取られたので、もういっぱい点を取って、得点王の影が霞んじゃうぐらい点を取ってやろうと思っています。岳さんとか他の先輩を気持ち良く引退させることができるように、僕ら下級生は思い切ってやるだけです。

――ありがとうございました!

仲良くポーズもとってくださいました!

(取材・編集 後藤あやめ・上田密華)

◆岩野岳(いわの・がく)(※写真右)

1991(平3)年5月4日生まれ。175センチ、64キロ。A型。東京・三鷹高出身。政治経済学部4年。世界大会では2試合連続で失神を経験。1回目は、腕の傷口を治療する消毒液の太い管を注射針だと勘違いし、恐怖で失神。2回目は巨体のアメリカ選手にタックルをされて。そんなビッグアクシデントを乗り越え、磨かれた岩野選手の腕に注目です!

◆畑田峻希(はただ・しゅんき)(※写真左)

1993年(平5)12月16日生まれ。180センチ、74キロ。A型。福井・若狭高出身。スポーツ科学部3年。尊敬する人は高校時代の顧問・タカハシ先生。通称・タカカツ。緊張しているときには「お前らあほやなー。神様しか知らんけどな、勝負は決まっとんじゃー」と声を掛けられたそう。今回の色紙も恩師の存在があってのお言葉です!