リーグ戦4連勝でファイナル4進出を決める!

男子ラクロス
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q
早大 19
成蹊大
▽得点者
畑田5、忠平3、須賀3、山口大2、岸本2、伊藤大、柳田、倉田、岩野

 前節まで負けなしの3連勝で駆け抜けてきた早大。勝てばファイナル4進出が決まる第4戦、成蹊大との一戦に臨んだ。序盤から調子よく点数を重ね、落ち着いた試合運びを見せる。後半も攻撃の手を緩めることなく、成蹊大を圧倒。19-6で快勝を収め、ファイナル4進出を決めた。

得点を決めたAT岸本のもとに駆け寄るDF恒川

 序盤からペースを握ったのは早大。相手にボールを回されても、チェックの効いたディフェンスでゴール前に入り込ませない。安定した守備で良いリズムを生み出すと、AT柳田諒(社4=東京・早実)のアシストからMF山口大貴(スポ4=東京・成城)のショットが決まり先制。その後、相手のスラッシングによりエキストラマンオフェンスのチャンスを得ると、MF伊藤大貴(教3=東京・早実)の左横からのシュートで2点目。さらに直後のフェイスオフを取り、MF忠平裕司(スポ4=埼玉・松山)が瞬く間に3点目をあげた。早大はマンダウンの状態から1点を失うも、第1クオーター(Q)終了間際に柳田、AT畑田峻希(スポ2=福井・若狭)の連続得点で5-1とする。

 第2Qに入ると一瞬の隙を突かれ1点を返されるも、すぐさま高い位置でのパスカットから冷静に畑田が取り返す。また、守備からの速い切り替えからAT岸本僚介(政経3=東京・早実)のシュートで5点差。17分にもMF倉田將史(スポ4=愛知・明和)がこぼれ球を押し込み8点目を加えた。しかし、第2Qは守備の歯車が合わなく4失点。悪い空気が立ち込めたが、終了間際に忠平の目の覚めるような豪快なシュートで再び早大に流れを引き戻した。

この日チームトップの5得点を挙げたAT畑田

 しかし「全勝で関東ファイナルを優勝するというのが目的」とDF左官佑樹主将(スポ4=千葉・市川)が語るように、ファイナル4は一つの通過点に過ぎない。また、忠平も「社会人を倒したい気持ちしかない」というように選手たちの目線はすでに高い所に向けられていた。次週は全勝をかけたリーグ最終戦。内容、結果ともに充実させ、最高の形でファイナル4につなげたい。

(記事 田島光一郎、写真 荒巻美奈)

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コメント

DF左官佑樹主将(スポ4=千葉・市川)

――ファイナル4進出が決まりました。いまのお気持ちは

純粋に一位通過するのが目的というのと全勝で関東ファイナルを優勝するというのが目的なので、まずは当然というかそのまま進んでいかなくてはいけないので、このまま気を緩めずにやっていきたいと思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

幸先よくオフェンスが点を取ってくれて、まあディフェンスも1失点で、なるべく最少失点には抑えたのですが、チームとして1Qにある程度点が入った時に、その次のQがすごく緩くなってしまいました。それは3Qも一緒で、最初はポンポン点が入って、そしたら4Qの時に雰囲気的に緩んでしまうので、そこをもっと引き締めていかないと20点、ディフェンスは4失点という目標が果たせないかなと思うのでそこはまだ課題ですね。

――特に2Qでは4失点で、全体では6失点でした。この結果についてはいかがですか

ちょっとしたコミュニケーションが取れていなかったのかなと。1Qに点が入った時に、2Qでディフェンスがだらっと入ってしまったので。そういう気持ち的な部分でも緩んでしまったのかなと思いますね。

――ここまで4連勝で来ました。チームの状況、雰囲気はいかがですか

慶大戦が一番のヤマ場で、それに勝って、その後正直たるんでしまった時期がありました。それがきっかけで明大、東京理科大にあまり良い試合ができなくて。それを変えていこうとなった練習試合というのがあって、それが先日の東大との試合です。その時にもリーグ戦の流れを継続してだらっと入っていたので、その試合の後に幹部の4年生が中心となって気持ち的な部分とか、練習での激しさとか、もっと声だけではなくてプレーで引っ張っていかないといけないということを4年で話しました。変えないといけないということを各自が感じて、最近の練習の雰囲気がすごく変わってきているので、きょうの快勝に少なからずつながったのかなと思いますね。

――ファイナル4は決定しましたが、最終戦が残っています。どのように戦っていきたいですか

リーグ(Aブロック)の中でワセダ、ケイオー、日体大と、日体大が3番手だと思っているのですが、その日体大に対してもきょうのようなスコアで離していかなければいけないと思います。いまはそれができると思いますので、その自信を持って4日間練習して臨みたいです。

MF忠平裕司副将(スポ4=埼玉・松山)

――試合を終えての感想をお願いします

勝てて良かったです。

――19点をとっての快勝となりました。オフェンス面について

得点能力の高い選手が揃っているのでオフェンス面では良かったと思います。

――ご自身は3得点を挙げられましたが、得点シーンを振り返って

ラッキーな得点だったと思います(笑)。

――一方のディフェンスは6失点。見ていていかがでしたか

きょうはふわふわしたシチュエーションといいますか、まとまらない感じが少しあってそこからオフェンスにもつなげられないという部分が目立った試合でした。

――きょうは大量得点となりましたが、次戦に向けての課題は見つかりましたか

そうですね。この試合は相手が格下なのでこれくらいの点数をとれて当たり前なのですが、6点もとられている状況が目立ちます。もっと点数も取れたはずだし、もっと相手の得点も減らせるわけだし、そういうところを詰めていかないと社会人には勝てないのかなと思います。

――きょうの勝利でファイナル4進出を決めましたね

ファイナル4が目標ではないのですし、ファイナル4は当たり前。社会人を倒したいという気持ちしかないです。もちろんほっとしているという気持ちもありますが、それ以上に次に日体大戦があるのでそこでも大量得点で勝ちたいです。

――4年生としてチームに声をかけていることなどはありますか

集散速くというきびきびした行動をとるようにということは4年生中心となって言っています。集合とか、練習メニューが変わるときもテキパキやるようにとは言っています。

――次に向けての意気込みを

次も活躍できるように頑張ります!

AT畑田峻希(スポ2=福井・若狭)

――ファイナル4進出が決まりました。試合を終えての感想をお願いします

とりあえずファイナル4進出が決まりほっとしています。ただきょうの試合では点差はつきましたが、自分たちのやりたいことや相手のディフェンスの形に対してやらなければならないことがあまりできませんでした。そういう面では反省が多い試合でした。

――この試合においてチームで目標としていたことはありますか

特に何点とろうというのはありませんでしたが、いままで自分たちが練習していたことや自分たちの強みである切り替えの速さやボールを持っていない人の動きなどについてしっかりフォーカスしていこうという話はしていました。

――19得点のAT陣の中でもご自身は5得点の活躍。攻撃面を振り返って

きょうは本当にいっぱいパスをいただいて、それを決めるだけでした。点を取れたことは良かったです。でも僕としては柳田さん(諒、社4=東京・早実)が得点王争いをしていて得点を取ってもらいたかったのですが、わざわざ僕たちにパスを出していただいて。だから最後に得点を決めてもらいたかったですね…。それが心残りです。柳田さんはきょう1点だったじゃないですか。あと2点は取らせてあげたかったなと思います。

――では、次の試合では柳田選手にもパスを出しながらの攻撃になりそうでしょうか

そうですね。きょうの試合も柳田さんが主に起点になってデフェンスを引きつけてパスを出してもらったので、次は逆のことができればいいなと思いますね。

――きょうの試合では多くの選手が得点を挙げられましたが、チームとして多くの選手が得点に絡んでいこうというお話はあったのでしょうか

特にそういった話はなかったですが、誰が最終的に空くなどということがコートの中で分かっていたので、その空いた人にパスを出すだけというイメージができていたのかなと思います。

――次は最終戦です。そこに向けてはどのような調整をしていきますか

来週ですよね。リーグ戦最後になるのできょうより内容をもっと重視して自分たちがやりたいことをしっかり表現できるようにしたいです。

――次戦に向けて意気込みを

自分はATなので得点チャンスをつくっていくということをまずしなければなりません。あとは相手がどういったディフェンスをしてくるかわかりませんが、チームでフルフィールドのオフェンスであったり、相手のディフェンスに対しての対応を自分なりに考えていきたいです。