【連載・男子第1回】『Nonstop to the Top』岸本僚介×畑田峻希

男子ラクロス

 再び頂点を極めるべく、最前線で華麗に相手守備を破っていくワセダのアタック(AT)陣。今季からスタメン定着し、チームに欠かせない存在となっている2人のATがいる。新人戦で共にMVPを獲得した経験を持つ岸本僚介(政経3=東京・早実)と畑田峻希(スポ2=福井・若狭)だ。実績十分のヤングワセダが初の大舞台へ向けその思いを話した。

※この取材は10月23日に行われたものです。

「もうすこしできた」

笑顔も交えながらの対談となった岸本(左)と畑田

――ブロック戦を終えての感想はいかがでしょうか

岸本 オフェンスとしてはあまり良くなかったかなと思います。なぜかというと、成蹊大戦は18点取れたんですけどあとは15得点を超える試合がなかったので。オフェンスにとって結果として残るのが点数だと思うのでそこが伸びなかったというのはあまり良くなかったということだと思います。

畑田 僕も今岸本さんがおっしゃったようにATの得点があまり伸びない試合が多くて、日体大戦では6点しか取れていなくて相手にちょくちょく工夫されたゾーン(ディフェンス)を自分たちがうまく崩せず得点できなかったので、そこが反省点だなと思いますね。

――もっと圧倒して勝ちたかったということですね

岸本 そうですね。きょねんはもっと余裕のある試合が多かったのですが、ことしは成蹊大戦や東京理科大戦あたりは圧勝したかったんですが…。

畑田 実際そうですね。できれば日体大戦とかも。

岸本 日体大戦がね。

畑田 あれはだめでしたね。

岸本 こちらとしてはもうちょいできたね。

――とはいえ、6年ぶりの全勝でのブロック戦通過でした

岸本 僕が1年の時も2年の時も開幕戦に勝てていなくて、開幕戦は開会式の後ということもあって一番盛り上がるし相手も慶大ということで絶対に勝ちたいという風にはずっと思っていて。そこで慶大に勝てたというのはとても大きいことだと思います。そこで勝てたからこそ後に続いていったという感じですね。

畑田 結構苦しんだ試合とかもあったんですけど、そこでしっかり勝ち切れる力がことしのチームにはあったかなという印象です。どんな試合になろうとも負けないことが大切なので、そこは評価できると思います。あとはこれからは内容ですかね。

岸本 あとは強いて言うなら負けてる状況ってなかったじゃん?

畑田 確かに。

岸本 実際そういう(負けている)状況になった時に(しっかりとプレーを)できるかというのはあるよね。

――今季で印象に残る試合というのはありますか

岸本 僕は今季がAチーム(に出場するのが)ほぼ初めてなので全部印象に残っているのですが、やはり開幕戦ですかね。ことしも(5月の)早慶戦は引き分けてしまったのですが、やはりワセダであるからには慶大に勝ちたいし、高校からワセダということでその気持ちは人一倍あるので、あれだけ大差で勝てたことでことしのチームははまれば強いのではないかと思える余裕も出ました。そしてやってきたことも出たので印象的ですね。

畑田 僕は最終戦の日体大戦です。リーグ戦の最後の試合ということで、リーグ戦の約1ヶ月半の間でいかにチームが成長できたか確認できる試合ではあると思っていたので。個人的な話にはなるのですが、あまり良い印象のない試合というのが強いですね。本当にミスが多かったです。多かったですよね?

岸本 そうだっけ?あんまり覚えてないけど。

畑田 何してもミスしましたよ。

岸本 日体大戦…まぁ全体的にミスが多いというか、はまらなかったよね。

畑田 相手の勢いでしたね。日体大にとったらあの試合が引退試合でしたからね。

岸本 確かに。そういう面ではやりづらさがありましたね。

――慶大に対して5月の10-10から8月には9-3と差を付けました。大きく変えた部分があったのでしょうか

岸本 攻め方も守り方も基本的には変えてないのですが、試合全体としての流れというのはすごく意識するようになりました。練習でも主将やオフェンスリーダーを中心にいろいろな点差や状況を想定してやってきて、それぞれの場面での戦い方を練習してきました。そこを全体として共有できたことが(5月の)早慶戦と変わったところですね。

畑田 そうですね、自分もそう思います。早慶戦は終盤に追いつかれましたよね?それまでは結構楽な試合展開で。

岸本 そうだね、前半で5-0とか。

畑田 やはりシチュエーション別の練習とかをしっかりやったことで、点差がついても試合運び的に修正はできたかなと思います。

――ここまで全試合先行逃げ切りの戦いぶりが見られますがATとして満足度はいかがですか

岸本 僕は満足ですけど(笑)。畑田君は?

畑田 僕はちょっと先輩の足を引っ張ってるなというのがまだあるので、もう少し自分が主体的にやっていかないといけないかなと思います。

――下級生であっても引っ張っていくという姿勢が目標ということですか

畑田 そうですね。僕も主体的な選手に加わりたいです。

――畑田選手は成蹊大戦で5得点を決めたときも「柳田諒(社4=東京・早実)選手につなぎたかった」とおっしゃっていましたね

畑田 あの時は柳田さんが得点王争いをしていたので(笑)。柳田さんだけじゃないですが、AT3人がオフェンスをつくる中心だと思うので、自分もMFの人に指示したり、MFがプレーしやすいようにアシストしたりできたなという反省がありました。

岸本 何か気を使ってるの(笑)?

畑田 そういうわけではないですが(笑)、やはり先輩のやりやすいようにやってもらいたいので。

岸本 先輩に合わせてって感じ?プレー面で。

畑田 柳田さんが主なのですが、やはりオフェンスリーダーでやってきた中で柳田さんのやりたいことがわかるんですよね。それになるべく近づけるように、って自分も努力してるつもりですし、フォーメーションでもバランスを取ってるつもりです。そこにこれからは、さっきミーティングでも言ってた「自分の色を出す」ということをやっていきたいので、模索中です(笑)。

「ATが点を取らないと」

要所での得点が光るAT岸本

――2人とも新人戦MVPの経験がありますが、その経験が生きている部分はありますか

岸本 生きてる部分…あるかなぁ?

畑田 あんまないですね(笑)。

岸本 でもまぁ学年を引っ張っていかないといけないっていう自覚みたいなのはあるよね。でもMVPが直接どうとかはないかな。まぁうれしかったですけど(笑)。

畑田 うれしかったですね。

――2、3年生ということでそれぞれの学年のカラーはありますか

岸本 3年生は、うーん…。まぁはまれば勢いがありますね。あと結構みんなでワーワーやるのが好きなのではまった時は勢いがあるんですけど、逆にちょっとうまくいかなかったときとかはしゅんとしちゃったりします。

畑田 2年生は、1年生の時に自分的にはずっと言ってきたつもりなんですが、準備や片づけのような下級生がやる仕事やプレー以外の面をしっかりできないと、気の利いたプレーもできないと思うので、そこを改善しようとしているのですが、全然だめだなぁと思っていまだに直らないですね。だめです。

岸本 3年生もできないって書いといてください(笑)!

一同 (笑)。

岸本 4年生は結構そういうところがしっかりできてるよね。

畑田 あと、うちの学年は練習をやってる気になってるんですが、足りないですね。自主練とかもしないし、自分たちの中での「頑張ってるぞ」というラインが低いんですよね。遅いかもしれないですけど、そこを今から直していきたいですね。来年足を引っ張らないためにも今のうちからやっとかないと。

岸本 3年生も自主練足りないって書いといてください(笑)!

畑田 何か僕3年生の批判してるみたいじゃないですか(笑)。

岸本 まぁ下級生全体としてね。4年生がことしはすごく練習しているので、そこと比べてしまうと全然だし。

畑田 あと全然そういうとこ見てないのでだめですね。

――2年生で唯一のスタメンということで経験も積み、見えている部分も大きいのではないでしょうか

畑田 そうですね。明らかに他の2年生よりはいろいろやらせていただいて、ラクロスの知識とかもあると思うので、それを今度は逆に還元する立場になってくるのでしっかりできるように今のうちに3、4年生から吸収したいです。

――お互いのプレーを見ていかがですか

岸本 もちろん長所から言うと、長所は2つあって1つ目はスペースの間に入り込んで、球を取って点を決めることですね。それはなんでだろうってずっと思ってたんですけど、ことしのATは野球部出身が多いんです。でもこいつはバスケ部出身なんで、やっぱりそこらへんの動きは関係あるのかなと。関係ある?

畑田 確かに野球ばかりですね。いやーどうですかね?

岸本 でもさ、人の間に入り込むっていう動きとかタイミングは野球にはないじゃん。

畑田 あぁー。感覚的にはあるのかもしれないですね。でもバスケをやってた時はボールを持ってプレーするタイプだったんで、ラクロスを始めて変わった部分はあります。まぁでもいろいろと模索中です。

岸本 航平さん(須賀、先理4=宮城・仙台二)とか諒さん(柳田)もスペースに入り込むというのはうまいんですが、僕たちが3、4年かけてやることを(畑田は)1、2年でやってるからすごいなと驚いてます。もう1点はシュートですね。これもバスケに近いのかなと思うんですけど、置きに行くような感じでシュートをうってるんです。

――クロスを思い切り振るのではなく正確さがあるということですか

岸本 思い切り振るというよりはスペースにフワッと入れるみたいな。

畑田 いや、まぁそうですね。自分あまりシュート速くないんですよね。だから余計そういうとこ(正確さ)で行かないといけないかなと。でも、割と最近外してますね。

岸本 いやいやいや(笑)決めてるよ。きょうもすごかったですよ(笑)。

畑田 いや、すごいの一本もなかったですよ(笑)。

岸本 良さはその2点ですね。あと物足りないところはもう少し自分で(シュートを打ちに)行って欲しいところはある。「俺ならこれは勝負掛けてるな」と思うところは多々ある。

畑田 言ってください、その都度。

岸本 まぁその点は難しいところだよね。あとは合宿の時も話したけどシステムの入れ替えも雰囲気でやってるように見える時がある(笑)。まだ2年だから難しい部分だけど。

畑田 そうですね、やはり見抜かれてましたね。

岸本 自分もそこはこの1年で詳しくなったかなという気はするんですよ。だからまだ改善できるんじゃないかという風には思います。まぁでもうまいので。

畑田 勉強になります。あまり改善点を言われることってないですからね。その都度(助言が)欲しいですよ(笑)!

――畑田選手にはもっと考えつつ、決めに行くところは積極的になってほしいと

岸本 そうですね。難しいところではあるのですが、(決めに)行くところと、一歩引いてつなぐところを分けるのは。

畑田 岸本さんは結構顕著ですもんね。「あっ、今決めに行こうとしてるな」というのが分かります。

――それはATのスタメンとして共に出場し続けているからこそでしょうか

畑田 そうですかね。

岸本 どうなんだろうね。

畑田 岸本さん本当にうちに行くときはうちますよね。もう中途半端には行かないんです。行くときは行くんで。それだけ自分の中でチョイスできてるってことですよね。そこすごいなと思います。

――では逆に畑田選手は岸本選手のプレーにどのような印象がありますか

畑田 やっぱり自分が一番すごいと思うのはシステムの理解で、相手のディフェンスとかもしっかり見て、「次はこうした方が良い」というのを決めてプレーしていると思うので、そこは全然自分に足りない部分ですね。あとは最近、(ゴール)裏からの1on1で点取れてますよね。結構体が強いのでディフェンスに押されてもそれに負けないからゴール裏から仕掛けて、粘って一人で決め切れる力があると思います。結構一人でできますもんね。あれができたら割と打開できません?

岸本 実際リーグ戦になると、っていうのはある。

畑田 結構ワセダっぽくないATじゃないですか?

岸本 え?俺結構ワセダっぽくない?

畑田 ATの形なんですけど、ワセダにはあまりないかなと。ワセダはどっちかっていうとスピードで(相手の守備を)抜くタイプが多いじゃないですか。でも岸本さんはディフェンスを背負った状態でもプレーできて、ゴールの近くでプレーできて、自分はそういうプレーヤーを目指してます。

岸本 でも俺が一年の時弓場さん(貴文、平24スポ卒=大阪・大教大池田)って人がいて、その影響がある。その人はかなり(ディフェンスを)背負ってプレーしてた人だから、そんなに違和感はないね。

――逆に岸本さんの短所などは

畑田 短所ですか…(笑)。もうちょっと言って欲しいです!恐いんですよね、プレーしてて。「絶対何か思ってるな」て。

岸本 そんなこと言って全然気にしてないでしょ(笑)。

畑田 いや、本当に一番気にしてます。

岸本 あ、(畑田選手の)長所もう一個ある!何か、バランスとるよね、人間関係の。

畑田 本当ですか?

岸本 諒さん(柳田)はオフェンスリーダーなので全体を見なきゃいけなくて、航平さん(須賀)は分からない人で(笑)、俺は勝手にやってしまう感じなので、そこらへんをうまくバランス取ってますね。

――合宿はいかがでしたか

岸本 最終コマが雨でできなかったんですが、それ以外はほぼ全部こなせたので、特にシュートをいっぱい打ててそのへんは結構やりきった感はあります。

畑田 僕は初日の練習でけがしちゃったので。もどかしかったですね。雨で、とても寒かったので…。最終日はやばかったですよね。川になってましたよね。

岸本 そう、それで川になりすぎて僕の車は溝のところにはめちゃいました。そこからはもちろんJAFに助けてもらいました!

畑田 あとは何かありましたっけ?あ、自分は今まで鍛えてなかった部分を鍛えていました。トレーナーの凌佑さん(荒井、スポ4=東京・武蔵野北)にいじめてもらいました(笑)。

――今季のチームの強みとは

岸本 4年生がことしはかなり引っ張ってくれているので、得点に関しても4年生が多くて、オフェンスもディフェンスも中心は4年で、組織の根幹の部分はかなりしっかりしていると思います。その分下級生が4年生に頼ってしまってる部分が大きいですね。思ってはないかもしれないですが実際そうなってしまっているので、そのあたりは何とか変えていかないと、残り2ヶ月でシーズンが終わるということは2ヶ月で僕たちのシーズンが始まるということなので、今の期間でレベルアップしないといけないという風に思います。

畑田   オフェンス的な話にはなりますが、ことしはきょねんに比べてATが点を取れるかなと思っていて、まだまだラクロスに関してそんなに詳しくはないのですが自分としてはATが点を取らないと点は伸びないと思うので。あとはフルフィールドのオフェンスですね。ディフェンスしていた人がそのままオフェンスまで加わって、ロングを持ってる人も参加して、あとはディフェンスから攻撃につなげた時の展開を詰めてしっかり得点につなげるというところをことしはフォーカスしてやっています。リーグ戦ではあまり見られませんでしたが、これからはもうちょっとフルフィールドからの得点を増やしていければいいなと思います。そこは練習していて強みではあるかなと思います。

岸本 ロングの追い方は全然変わったよね?

畑田 確かに。

岸本  ロングの人はどうしてもロングの動きになりがちなんですが、割とショートに近づけているのでそこはきょねんよりかなり向上しているところだなと思います。

――ご自身のプレーで自信のあるプレーはありますか

岸本  評価されづらい部分ではあると思いますが、自分としてはクリースとかオフボールの動き方とかディフェンスの寄せ方というのは意識してやっているのですが、そこは結果には出づらいんですけど自分の寄せたスペースを誰かが使ってくれたら「これは俺の得点だな」と思ったりします。そのオフボールやシステム面は結構自信がありますね。

畑田 僕はあんまないですね。

岸本  うそつけよ(笑)。

畑田 飛び抜けたところがないんですよ。苦手はないですね。練習する段階でも一通り最低ラインまでは上げようと思うタイプなんですよ。あとはどこを伸ばすかですよね。

「目の前の試合を見ていく」

2年生ながらスタメンとして活躍するAT畑田

――昨年のファイナル4敗退の悔しさからより鍛えてきたといった感じはありますか

岸本 そうですね。きょねんファイナル4が終わって、始動が早かった分、オフェンスの仕方やフルフィールドオフェンスの仕方は2ヶ月早く始められたので、そこらへんのアドバンテージはやはり今も生きていると思います。あと、単純な練習時間というのも裏で工夫して調整してくれていて、少しでも長く時間を使って練習させてもらっている点で感謝していますし、練習時間が取れているということでそこはきょねん負けて変わったところですね。

畑田 ことしは本当に4年生が頑張っていますね。その背中を見て自分たちももっとやらなきゃいけないなという刺激をもらっています。本当ならもっと僕たちが刺激を与える存在じゃないといけないと思うんですけど、僕たちが刺激をもらって練習にも身が入りますし、練習の緊張感が違うなと思います。いまだにちょっと練習恐いですね。

岸本 絶対うそだ(笑)。

畑田 本当ですよ、めちゃくちゃドキドキします。

――ファイナル4まで2週間を切って練習の雰囲気はいかがですか

岸本 上がってるよね。

畑田 悪い時期もありましたが。

岸本 やっぱり合宿中は話す時間が多いじゃないですか。話すことによって「あの人はこう思ってるんだ」とか分かるので、そこからやりやすくなるというのはあって、きょうの練習とかもすごく良かったよね。

――相手は東大。対策はばっちりでしょうか

岸本 ばっちりです!

畑田 ばっちりです!

――五月祭で戦った際は10-9での勝利でした。当時に比べて良いイメージを持てているということですね

岸本 さっきの早慶戦の話とつながるのですが、5月の時点では試合状況によってオフェンスに変化をつけるというのはやっていなかったんですけど、それに比べて今は状況によって(決めに)行くべきところと引くべきところっていうのがはっきりできるようになったのでそこを踏まえれば大丈夫だと思います。

畑田  個人的に東大に苦手意識はないので良いイメージで行けそうです。結局東大ですよね、一番のヤマ場は。僕はそう思ってるんですがどうですか?

岸本 とりあえずファイナル4勝たないことにはね。

畑田  とにかく東大戦です。

――今後の戦いでカギとなる選手はいますか

岸本 畑田です。

畑田 本当ですか?真剣に考えてください(笑)。

岸本 いや、本当に。ここまでのMVP考えるとしたら畑田って言うと思います。理由はさっき言ったようにバランスを取ってくれたり良いポジションにいますからね。

畑田   僕は卓次さん(大場、スポ4=東京・国分寺)だと思っていて、データ見てもあまりリーグ戦で当たっていなくて。でも得意のコースが決まれば多分1試合で2、3点は稼げると思うので、卓次さんの爆発に期待しています。

――今後への思いや目標は

岸本 目標はもちろん全日(全日本選手権)優勝ですけど、かと言って先を見過ぎるのも良くないというのは誰もが知ってることだと思うので、とにかく東大戦、勝てれば次、というように目の前の試合を見ていくしかないと思っているのでそこに向けてやることはやるという感じです。

畑田  僕も同じで、目標はやっぱ全日で決勝に来たチームを倒すだけなのでそれに向けて、その舞台に立つためには一回一回勝たないといけないので、毎日しっかり練習をやり切って過ごしていきたいと思います。

――最後にファイナル4への意気込みをお願いします

岸本 佑樹さん(左官主将、スポ4=千葉・市川)もよく言うのですが、きょねん負けてここで負けたらことし一年間やってきたことが意味なかったことになってしまうので、何としてもファイナル4に勝つ、勝ったらファイナルに勝つということを一歩一歩やっていきたいと思います。

畑田   まだあまりラクロスの知識がない僕に今までしっかり教えてくださった先輩方が集大成に向かっていく中で僕もチームの一員として自分の仕事をしっかりやりたいと思いますし、そのうえで結果がついてくるように日々できることをしっかりやっていくのみかなと思っています。そして最後に4年生に恩返しができたら最高だなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 盛岡信太郎)

ファイナル4への意気込みを書いていただきました!

◆岸本僚介(きしもと・りょうすけ)(※写真右)

1992(平4)年9月4日生まれ。180センチ78キロ。B型。東京・早実高出身。政治経済学部3年。高校時代は野球部に所属していた岸本選手の現在の趣味はヨーロッパサッカー観戦。朝練をこなすラクロス部特有の『早起き力』を休日にも生かし、ライブ中継で観戦しているようです!

◆畑田峻希(はただ・しゅんき)(※写真左)

1993年(平5)12月16日生まれ。179センチ73キロ。A型。福井・若狭高出身。スポーツ科学部2年。空いた時間はクロスの網を編んだり、ラーメン屋でのアルバイトに励んでいる畑田選手。野方駅近くの味噌味が売りのラーメン屋で、ラクロス部員だけで店が埋まることもあるそう。店内では力強い湯切り、グラウンド上では巧みなクロスさばきに注目です!