実力見せつけ勝利!伝統の早慶戦を笑顔で締めくくる

男子ハンドボール

 本格的な冬の寒さが訪れるなか、早大のホーム・東伏見で行われた第66回早慶定期戦(早慶戦)。この試合をもって引退となる4年生たちは、観客の大きな声援を背に試合に臨んだ。前半は慶大と接戦を繰り広げたが、後半は早大のペースに持ち込み、31-21と相手に大差をつけて勝利。4年生たちは喜びと達成感に満ちた笑顔を見せ、伝統ある早慶戦の幕は閉じた。

 前半開始早々、小畠夕輝(スポ4=岡山・総社)のミドルシュート、三輪颯馬(スポ4=愛知)のサイドシュートによって立て続けに2点を先取。また、ゴールエリア付近での流れるようなパス回しを生かした三輪のサイドシュートが決まり、歓声が沸いた。パスカットや、意表を突いたループシュートを放つなど、早大の実力を見せつけながら相手を突き放していく。しかし、試合中盤を過ぎると慶大も勢いづき始める。GK齋藤孝佳(人4=城北埼玉)も好セーブを見せるものの、相手にブラインドシュートを決められてしまう場面も見られた。一進一退の攻防が続く状況下であったが、伊舎堂博武(社4=沖縄・興南)のカットインや、ジャンプシュートが決まる。また、山崎純平(社4=岩手・不来方)も倒れこみながらシュートを決めたり、ディフェンスの上からたたきこむようなシュートを放ったりと力強いプレーで相手を引き離そうと奮闘。つかず離れずの展開が続いていき、13-12で前半を終えた。

ベンチも全員で4年生を盛り上げた

 接戦で終えた前半と打って変わって、後半は完全に試合のペースを早大がつかんだ。後半開始2分、伊舎堂のノールックパスを受け取った高橋拓也(人4=群馬・富岡)のシュートが2連続で決まった。この流れにのった三輪は、GK永田奈音(スポ4=宮崎・小林秀峰)からのロングシュートを生かした速攻や、空中で一回転をしながらのシュートといった魅せるプレーで会場を盛り上げる。中盤を過ぎても早大の勢いは止まらず、三輪による大量得点で一気に慶大に差をつけた。途中、7メートルスローを相手に決められてしまう場面もあったが、全員が一丸となる4年生のチームワークを生かしたプレーで、31-21で試合を終えた。

見事優勝し、有終の美を飾った

 4年間、全力でハンドボールに打ち込んできた4年生はこの試合をもって引退する。エンジのユニフォームを身に着けチームと歩んだ道のりや、血のにじむような努力、悔しさや喜びに満ちた時間はきっと彼らにとって何事にも代えがたい、かけがえのないものになることだろう。彼らの背中を見送る3年生以下のメンバーは、彼らから学んだ多くのものを新チームに生かし、さらなる高みを目指していく。今後の早大ハンドボール部の活躍に期待が高まるばかりだ。

(記事 栗林真子、写真 村井稜 稲葉侑也)

集合写真

 

第66回早慶定期戦
早大 31 13-12
18-9
21 慶大
GK 齊藤孝佳(人4=城北埼玉)
LW 三輪颯馬(スポ4=愛知)
LB 小畠夕輝(スポ4=岡山・総社)
DF 四十宮実成(政経4=徳島市立)
CB 山﨑純平(社4=岩手・不来方)
RB 伊舎堂博武(社4=沖縄・興南)
RW 宗海皓己(スポ4=高知・土佐)