【連載】インカレ直前特集『To The GLORY』第2回 清原秀介×羽諸大雅×宮國義志

男子ハンドボール

 どの学年でも幅広く活躍するのが男子ハンドボール部。第2回の対談は、チームに勢いをもたらす2年生、清原秀介(商2=東京・早実)、羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)、宮國義志(社2=沖縄・浦添)の3人。下級生として出場する大舞台を前に、意気込みを語っていただいた。

※この取材は10月13日に行われたものです。

「チームにいい影響を」(宮國)

秋季リーグを振り返る宮國。カメラを向けると照れた表情を見せた

――秋季リーグ(関東学生秋季リーグ)を振り返って、チームとしていかがですか

羽諸 勝ち切れた試合が多かったというポジティブな面もありますし、東海大戦など勝ち切れなかった試合もあったので、その部分はインカレ(全日本学生選手権)に向けて、最大の課題だと思います。

宮國 上位に行く可能性も(途中までは)あったんですが、勝ち切れない試合が続いてこのような結果になってしまったのかなと思います。インカレだとトーナメントなので勝ち切れない試合を無くさなければいけないと思います。インカレまでに克服したいと思います。

清原 結果として5位ということでインカレのシードを取れなかったことは課題でした。いい点としては、得点力が上がったということです。日体大戦、法大戦で大量得点できましたし、こういう試合をインカレでもしたいと思います。

――個人としてはいかがですか

清原 正直、僕としては課題ばかり残ったリーグでした。シュートが入らなかったことが一番課題だと思っていて、それをインカレまでに克服したいと思っています。

宮國 春よりも出場時間をもらって試合に出る時間が増えたんですが、調子がいいときと悪いときの差が激しかったです。ミスでチームの勢いを止めてしまうことがあったので、インカレではミスを減らして、チームにいい影響をもたらせるようにしたいと思います。

羽諸 僕は試合内容の反省はあまりないですが、試合に対するコンディショニングがうまくいかなかった試合があったと思います。うまくできていた試合は調子が良く結構当たっていたんですけど、それを毎回合わせられるようにしたいと思います。

――ことしのすべての試合のうち一番印象に残っている試合はありますか

羽諸 秋の東海大戦です。勝ったらシードという試合で。前半4点差でリードしていたのに最後に同点で終わってしまったという結果でした。今のチーム状況を如実に表している試合でした。

宮國 秋の日大戦です。9点差で負けてしまって、手も足も出なかった印象です。僕自身は試合にすら出られず、ベンチでずっと見ていて、ベンチで何もできない悔しさやワセダが通用しなかった悔しさを痛感した試合でした。

清原 僕も秋の日大戦です。2連勝できていた試合だったんですが、手も足も出せずに終わってしまった試合でした。春季リーグも同じだったので悪いところが出てしまった試合だと思います。

――悪い印象の話でしたが、逆にチームとして秋季リーグの収穫はありましたか

宮國 春は試合に出る人が固定されていたんですが、秋は春よりも出場する選手が増えて、選手層が厚くなったと感じました。

清原 芳村さん(優太コーチ、平27スポ卒=愛知)がコーチとして加わったことで、試合中でも考えながらハンドボールをすることが増えたことが収穫だと思います。

羽諸 何もないです。

――春から自分で成長したことはありますか

宮國 (清原に向かって)身長が伸びた。

清原 伸びてねーよ(笑)。僕は春はケガで見ているだけだったんですが、秋は試合に出たということですね。試合に出れなかった悔しさがありましたが…。

宮國 中と外だったら空気が違ったんでしょ(笑)。試合に出たってことでいいじゃん(笑)。

清原 そうですね(笑)。

羽諸 自分の評価がこんなもんでいいかなという基準が秋は高くなりました。よりストイックになったというのはあります。

宮國 春は最終戦の国士舘大でしか出場せず、大学での試合経験があまりなく緊張もしたんですけど、秋は出場機会が増えて大学の試合に慣れてきた感じです。

――プレーとしてはありましたか

宮國 自分はフィジカルが強くないので、思いっ切り走りこんだときの一対一など、少しは通用したと思います。

お互いの第一印象は

プライベートについて話す守護神・羽諸

――お互いの第一印象を教えてください

清原 (初めて話したのは)羽諸は3月の中旬ぐらいです。高校で試合はしたことはあったんですが。

宮國 どうだったの?

羽諸 ボロ勝ち(笑)。

一同 (笑)。

清原 (羽諸は)太ったなと思いました(笑)。

一同 (笑)。

清原 アゴ周りが(笑)。8月から3月の間に5~6キロ太ったと思います。義志はフレンドリーな感じがありました。最初からうぇーい、みたいな(笑)。

宮國 俺がチャラいやつみたいじゃん(笑)。

清原 SNSで最初につながっていたんですけど、会っていないのにいじってきて。面白いなと思いました(笑)。

宮國 面白いのは否めない(笑)。

羽諸 清原はプレーではわかっていましたが、性格は知らなかったんですよ。3月くらいに一緒に練習に行こうということになったんですけど、こいつ(清原)が靴を忘れて行けなくて。一緒に行こうと言っていたのに。

清原 それ、実は真逆です(笑)。

一同 (笑)。

清原 結局僕一人で行ったんですよ(笑)。羽諸が靴忘れたって言って(笑)。

羽諸 義志はLINEしたときにいきなり臭そうって言われて(笑)。こいつなんて失礼なやつなんだと思いました。

宮國 それはボケだって(笑)。ボケのつもりで言ったのに羽諸は全然通じなくて。沖縄では結構冗談を言い合うんですけど、通じなかったのでやらかしたと思いました。

清原 義志は最初にそういうことをしてくるんですよ。

羽諸 そうやって距離を縮めようとするんです。

――今はその印象から変わっていますか

宮國 今も臭そうです(笑)。

――今、お互いを他己紹介するとしたらいかがですか

羽諸 清原は真面目ですね。僕ら同期の目が行き届いてないところもしっかり見ています。義志は友達思いですね。こっちが恥ずかしくなるくらいそういうのがあるので。

宮國 恥ずかしいな(笑)。

羽諸 やめてほしいですね(笑)。でもチームが勢いづくには必要だと思いますね。

宮國 僕は1年生の集合日より先に練習に参加していたんですけど、清原と羽諸が2人で入ってきて。羽諸がインターハイ(高校総体)で勝っていることは知っていたのでうまいキーパーだと知っていたんです。だから会うのを楽しみにしていました。しかも羽諸って名前がかっこいいじゃないですか。だから顔もイケメンだと思っていたんですけど、おっさんが入ってきて(笑)。イメージと違うと思いました(笑)。でも実力は本物でした。清原は最初小さいなと思いました(笑)。今は一番大人だと思っています。客観的に見てもいい人だなと思いました。俺が結婚するとしたら、こういう人と結婚したいと思いました。羽諸は関東の大学のキーパーでは一番うまいと思います。今ちょっとうれしがってると思います(笑)。

清原 義志は2年生のなかでもチームのなかでもムードメーカーだと思います。ご飯を食べてもずっとしゃべっているので一番遅いんですよ。一緒にいて楽しいです。羽諸は真面目に見えるんですけど、根は子どもっぽいところもあってかわいい感じです。近づいてみると関わりやすいです。

――今の2年生はどういう学年ですか

羽諸 常に盛り上がっているかなと思います。その分結束力が固いというか、仲がいいと思います。

清原 みんなで集まって遊びに行ってます。免許も全員持っているので、車で結構どこかに行きますね。

宮國 高校のときは周りにうまい人ばかりの環境だったんです。今実際に他の大学とかと比べるといい選手が集まっているわけではないんですが、練習も一生懸命に取り組んでいて、試合のときも変わってきているので成長が楽しみです。

――2年生以外で仲のいい部員さんはいますか

宮國 3年の先進理工学部の伊舎堂博武さん(社3=沖縄・興南)。

清原 すぐボケるじゃん(笑)。

宮國 同じ沖縄出身ということもあって。意地悪ばかりしてきますが、根はすごい優しい人で僕のこと大好きなんですよ。2人でいるときも必要以上に気をつかってないですね。伊舎堂さんってハンドボール界で有名じゃないですか。一緒にプレーしてて、さすがだと思う部分が多くて足を引っ張らないように頑張ろうと思っていい刺激になっています。

清原 誰だろう。

羽諸 清原いないじゃん。

宮國 奈音さん(永田、スポ3=宮崎・小林秀峰)とゲームの話で盛り上がるでいいじゃん。

清原 先に羽諸で。

羽諸 僕は紺碧寮の後輩4人(前田理玖、スポ1=福井・高志、中村祐貴、スポ1=北海道・札幌西、遠藤瞭、スポ1=神奈川・法政二、岡本隼、商1=滋賀・彦根東)と毎日仲良くご飯食べていて仲がいいです。先輩は苗字を忘れましたが皓己さん(宗海、スポ3=高知・土佐)です。

宮國 みんな宗海さんって呼んでるじゃん(笑)。なんで下の名前なんだよ(笑)。

羽諸 土佐から頑張って出てきた苦労人なんですけど、通じる部分があって。

清原 つながりが意外すぎる(笑)。

宮國 すごいいい人ですね。

羽諸 恋愛相談も僕にしてくれるんですよ。僕の部屋で語ったりとか。

宮國 噂では宗海さんはほれやすいらしいです。

清原 熱しやすく冷めやすい。僕は、誰だろう。

羽諸 こいつ(清原)人を拒絶しているんですよ。同期しかいないと思いますよ。

清原 いやそんなことない(笑)。特定の人と仲良くするよりは、みなさんとコミュニケーションを取っています。

宮國 いい人ぶってる。

清原 特定っていうのはあまり。

――ではあまりそういうのはないんですね

清原 そうですね。まあ、純平さん(山﨑、社3=岩手・不来方)とは結構絡みますが。

羽諸 人付き合いがうまい、というか。同期の中では一番愛想笑いがうまい。

宮國 全然面白くなくても1人で笑ってますよ。

羽諸 見習うべきですね。

――この夏の思い出はありますか

宮國 本当に何もないです。練習ばっかりでした。

羽諸 仙台行ったじゃん。

宮國 俺たちは行ってないじゃん(笑)。

清原 2人(羽諸と宮國)とマネージャーのあやぽん(佐藤綾花、商2=東京・早実)以外の同期で行きました(笑)。

宮國 俺たち誘われてない。

清原 誘ったじゃん(笑)。羽諸は金欠って言って、(予定が)空いてるのに来なくて。義志はなんで来なかったの?

羽諸 不登校なので。

一同 (笑)。

宮國 そんなことないでしょ(笑)。

清原 フットワークが重いので。みんなで宮城に行きましたね(笑)。

羽諸 あと、三重。

宮國 すごい前じゃん(笑)。

清原 春休みに行きました(笑)。

宮國 あと、ハンド部全員でバーベキューしました。

清原 してないよ(笑)。雨でつぶれました。

宮國 何もないんですけど。強いて言うなら勉強をたくさんしました。

清原 嘘つくなよ(笑)。

宮國 毎日5時間はしていました。

清原 今回フル単だったもんね。

宮國 それは当たり前だよ。フル単するのは呼吸するのと同じだから。まあ、夏は何もしてないですね。

羽諸 僕はありましたよ。

宮國 あれだけ嘘ついててあるのかよ(笑)。

羽諸 先輩たちと海に行きました。

清原 海入った?

羽諸 海は入ってない。僕海とか温泉とか嫌いなんですよ。

清原 温泉とか行ってもすぐに出て、外で待ってるんですよ。

羽諸 海に行って、夜みんなで騒いだのが楽しかったです。

――今の4年生はどういう学年だと思いますか

羽諸 みんないい人たちでワセダ来て良かったと思います。

宮國 右に同じで。

清原 志明さん(渡邉、スポ4=東京・両国)がすごい面白いです。

宮國 (通りがかった渡邉に向かって)志明さんは面白いです。

清原 僕たちの意見をちゃんと聞いてくれて、意見を尊重してくれるので。僕たちの目線になって話を聞いてくれるので。

――自分がハンドボールをしてなかったら、大学で何をしていたと思いますか

清原 羽諸は東大とかに行ってそう

宮國 羽諸は勉強したら、朝飯前で行ってますね。僕は京大ですね。

――ではハンドボールを始めたのはいつですか

清原 中学です。

宮國 小学校4年生ですね。

羽諸 僕もそのぐらいです。

宮國 僕は何かしらスポーツはやっていたと思います。野球かサッカーかバスケ。小学校4年生のときに部活やろうと思っていたんですが、そのときはハンドボールは候補になかったんです。最初サッカーをしようと思っていたんですけど、小学校にサッカークラブがなくて。野球の見学に行ったんですけど、見学を1週間しないと入部できないっていう決まりがあったらしく、めんどくさいと思って帰ろうとしたら、たまたま体育館でハンドボールをしていたんです。僕の担任がハンドボールの関係者だったというのもあって誘われて。それにクラスの仲がいい子にも誘われてやった感じだったので、もし体育館でハンドボールをやってなかったらハンドボールをやってないので、他のスポーツをやっていたと思います。どのスポーツをしても僕は極めていたと思うので。

羽諸 僕はハンドボールやってなかったらテニサーとか入ってたんじゃないですか。ダラダラ過ごしていると思います。

清原 僕はたぶん他の何かのスポーツはやると思いますし、大学までそのスポーツは続けていたと思いますね。親がそういうタイプなので。

宮國 こいつ(清原)の親自慢してもいいですか。お母さん、バドミントンでインターハイ優勝ですよ。日本一ですよ。その遺伝があるのでこんなにすごい選手になってるんです。

清原 お母さんはちょっとすごいんですけど。バドミントンはやってたかもしれないです。お母さんに勧められていたし、小学校で少しやっていたこともあるので。

――今までのハンドボール人生で一番印象に残っている試合はありますか

清原 中学の試合です。市大会で平針中という全国2連覇しているところと当たったんですけど、そこに2点差で勝ったんです。

宮國 勝ったのすごい。

清原 それで実績ができて、推薦がもらえて早実に入ることができたので、そこでもし負けてたら受験になって人生が変わったかなと思います。

宮國 ワセダ来なかったです。って言いなよ。

清原 ワセダに来なかったかもしれないです。

宮國 沖縄と言ったら興南っていうイメージがあると思うんですけど、その興南に勝って全国大会に出場したことですね。興南がたしか28連覇していたと思うんですけど、その連覇を僕たちが止めてその勢いで全国でも実績を残してワセダに来れるようになったので、興南に勝ってなかったらここにいなかったと思います。

清原 パクるなよ(笑)。

宮國 そのときの試合が人生を変えた試合なのかなと思います。

羽諸 僕は高2の長崎国体のときの沖縄との試合が自分が目指すところが明確になった試合だと思います。自分との差がしっかり見えたなと、いろんな意味で印象に残ってますね。その試合がなかったら今…。

宮國 つなげようとするなよ(笑)。それでいいじゃん(笑)。

羽諸 ワセダにいなかったので。

「少ないチャンスをものにする」(清原)

インカレに向けて意気込みを語る清原

――ここからはインカレの話に移りたいと思います、インカレの組み合わせを見ていかがでしたか

宮國 強いブロックに入ったという印象でした。1回戦から定期戦で負けている関学大だったので、他と比べても強い相手だし厳しいかなと思いました。でも目指しているのは優勝ですし、どのブロックに入っても勝ち上がらないといけないのでブロックは関係なしに勝たなければいけないと思いました。

羽諸 ことしの代はつくづくハンドボールの神様に試されてるなと思いました。

宮國 かっこいいな(笑)。

清原  他のところと比べて厳しい試合になると思うんですけど、プラスで考えれば競る試合をそこで勝っていければ流れに乗れると思います。トーナメントは流れで勝てると思うので、プラスに考えたらいいかなと思います。

羽諸 関学大と国士舘大という競るような相手が続くので、見えない何かが働いているのかなと思いました。

――今のチームの強みはどこにあると思いますか

宮國 今の1年から4年でスポーツ推薦が誰もいなくて、そのメンバーのなかで勝たなければいけないんですね。他の大学ではスポーツ推薦の人もいるなかでも自分たちはキツい練習をしてカバーしたりとか。僕の中で一番好きなのはチームメイトがいいプレーをしたときにチーム全体で盛り上がることなんですよ。それが「ワセダに来て良かった」と思う瞬間なんです。そういうのがたくさんあるのでチームの仲の良さや雰囲気の良さがいいところじゃないかなと思います。

――インカレを勝ち上がっていくのにキーマンは誰だと思いますか

清原 僕は義志だと思います。秋リーグでも途中から出る場面が多くて、誰か調子が悪かった選手の代わりに義志が入るので。一番印象に残ってるのは東海大戦の義志で、途中から出てきて3つくらい連続で決めてくれたことでチームの流れができて点差が追いつけました。なので義志がいかにうまくできるかが重要だと思います。

宮國 それを言われたら頑張ろうと思うね。

羽諸 2人いるんですけど、1人は小畠さん(夕輝、スポ3=岡山・総社)です。小畠さんが調子良ければセットオフェンスで楽に点数を取れると思います。小畠さんは結構気分屋なところがあるので、インカレではしっかり調子をキープしてくれれば毎回7、8点取ってくれると思うのでキーマンかなと思います。もう1人はこいつ(宮國)ですね。

宮國 なんでや、そういうのやめて(笑)。

羽諸 途中から出てくる選手は現状が良くないから代わって出てくるわけで、流れを変えないといけないという義務があるじゃないですか。流れを変えないといけないというプレッシャーもあると思いますが、秋リーグの国士舘大戦では流れをいい方向に持っていった印象がありますし、筑波大戦とか調子が悪くて相手にペちペちされたこともありましたけど、インカレでは勝ち上がっていくために流れを引き寄せるキーマンになると思います。

宮國 そんなに期待しないでよ。プレッシャーがすごい(笑)。僕は西山さん(尚希主将、社4=香川中央)と光也さん(松本副将、社4=神奈川・法政二)だと思います。いろんな選手だと言いたいんですけど、その2人は責任とかも背負ってると思いますし、今ワセダの核と言えばその2人なので。1年生のときからのいろんな思いを持ってくると思うので、期待しながらも下級生みんなでついていきたいです。

羽諸 その2人が抱き合っているのを見たいです。

宮國 熱い抱擁をね。

――インカレでの自分の役割は何だと思いますか

宮國 小学生の時からハンドボールをやっていますが、これまではスタートから試合に出ていたんですよ、でも大学に入ってからは途中からという役割でやらせてもらっていて。途中からというのは体が冷めてしまって難しいんですけど、チームの流れを変えられるようにすることが役割だと思います。

清原 僕のポジションはワセダに突発した選手がいなくて、宗海さんとかいるなかでのポジションで。いかに少ないチャンスで決められるかが大事になると思うので、サイドですしそんなにシュートを打つこともないですけど、少ないチャンスをものにできるかというのが役割だと思います。

羽諸 自分の能力の中でできることとできないことがあると思うんですよ。できることをしっかりとやることですね。インカレだと勝ちたいという思いが強くて、シュートを全部取りたいという風になりがちだと思うんですけど、そこは高望みしないでできることだけ最低限こなすことが僕の役割だと思います。

――最後にインカレへの意気込みをお願いします

清原 何よりもチームがインカレで優勝するということを目指して、僕ができることをやりたいと思います。

宮國 ワセダって高校生からも注目されていると思うんです。結果を残してここでプレーしたいと思ってもらえるようにすることと、4年生にとって最後の全国大会なのでみんなで笑って終われるように頑張りたいと思います。

羽諸 先輩たちが勝ってきたから今のワセダのハンドボールがあるので、その名に恥じないように成績を残さなければいけないというのと、絶対に後悔しないように80パーセント出して頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 平松史帆、佐藤慎太郎)

仲良く肩を組んで撮っていただきました!

◆清原秀介(きよはら・しゅうすけ)(※写真中央)

1998(平10)年2月8日生まれ。東京・早実高出身。商学部2年。春は肩のケガで欠場していた清原選手ですが、復帰した秋季リーグ法大戦ではいきなり6得点の活躍を見せました。インカレでは逆サイドの激しいポジション争いを勝ち取り、チームを救うサイドシュートを決めてくれるでしょう!

◆羽諸大雅(はもろ・たいが)(※写真左)

1998(平10)年2月17日生まれ。千葉・市川高出身。スポーツ科学部2年。普段は真面目に受け答えをしてくれる羽諸選手ですが、この対談中はユーモアあふれるコメントを連発していました。去年から活躍を続ける守護神は、インカレでも大爆発してくれるでしょう!

◆宮國義志(みやくに・たけし)(※写真右)

1997(平9)年7月15日生まれ。沖縄・浦添高出身。社会科学部2年。沖縄人らしい明るいキャラクターの宮國選手。秋季リーグ中大戦では残り2秒で値千金の同点弾を叩き込みました。チームを勢いづける一発で、勝利へと導きます!