1年生から4年生まで、全学年が活躍を見せていることしの早大ハンドボール部。第4回は全日本学生選手権(インカレ)でも活躍が期待される松本光也(社3=神奈川・法政二)、小畠夕輝(スポ2=岡山・総社)、羽諸大雅(スポ1=千葉・市川)の三人に話を伺った。チームの一員として彼らが抱える思いとは――。
※この取材は10月16日に行われたものです。
「4年生にいい思いをさせてあげたい」(松本)
ポスト、3枚目としてチームの中核を担う松本
――関東学生春季リーグ(春季リーグ)・関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)の結果について
松本 春が4位、秋も5位で結果としてはイマイチだったんですけど、春に落とした試合は1点差が多くてそこで1点の重みを感じましたし、秋はボロ負けも多かったんですが中大とは引き分け(△26-26)で、明大とは1点差(●27-28)というように改めて1点の重みを感じたリーグになりました。
小畠 順位的には全然満足できる結果ではなかったので、インカレに向けてもっと変えていかないといけないなってところはありますね。
羽諸 僕は秋は出ていないので春に関して言うと、1年生にしては良かったかなと。
――秋季リーグで見つかったチーム・個人としての課題は
松本 チームとしては、前半勝っているときに、後半そのままの勢いで逃げ切れないっていうのが課題で出て、点差を離すことができたときにもっと点を取るということができなかったなと。そんな中で自分も含めてですけど、簡単なシュートミスとかミスからの逆速攻とかが具体的には挙がりましたね。個人としての課題は、自分がシュートを打つときはだいたいノーマークなのでその決定率と、ディフェンスでは真ん中を守っていて、そこが崩れるとチームとして厳しくなってしまうので、そこをもう少し詰めてやっていきたいなと思います。
小畠 負けた試合は最初の立ち上がりが悪くて、もう前半にぼこぼこ点数を入れられてそのままの点差で、ということが多かったので前半の立ち上がりがかなり課題かなと。もし、インカレが立ち上がり悪くてそのままいったらそこで終わっちゃうので。立ち上がりをしっかりできるようになっておかないとなと思います。個人としては、逆45の位置からクロスで回りこんで悠太郎さん(川島副将、スポ4=福井商)とか西山さん(尚希、社3=香川中央)とかと合わせるっていうプレーがあまり秋リーグではできてなかったなと思うので、そういうプレーを意識してやっていきたいです。
羽諸 前半の立ち上がりが悪いのを最後まで修正できなかったのが課題かなと。個人としては、勝負どころでもっと高確率で止められるようになればディフェンスも締まるなと思いました。
――秋季リーグでは7人攻撃をするチームが多くみられましたが、守りにくさなどはありますか
松本 あんまりいいとは思わないですね。高いディフェンスに対してはマークがずれたりしていいかなとは思うんですけど。秋季リーグではあんまりそれで崩されてはいないので、攻められる側としてはあまり嫌ではなかったですね。
小畠 7人になった瞬間選手の足が止まっていて、その隙にやられているのをみていたので、僕はあまりやりたくないなと思います。
――羽諸選手は7人攻撃を受けたことは
羽諸 あります。
――いかがですか
(こちらの)得点チャンスですね(笑)。
――1年間戦ってきて、ここがワセダの強みだなと感じた部分はありますか
松本 他のチームに比べてディフェンスのときに声が出ているなと思います。声を掛け合うようには意識しているので。そこでコミュニケーションを取っているのはワセダらしさかなとは思いいます。
小畠 ワセダの強みっていうか個人の強みになるんですけど、悠太郎さんのパスカットから1人で行っちゃうみたいなプレーとか、他のチームにはない爆発力だったり、ほんと悠太郎さんはすごいです。そこがチームの強みかなと。
松本 もうそれ悠太郎さんの強みじゃん(笑)。
羽諸 僕も悠太郎さんのシュート、すごいと思います。
一同 (笑)。
――ことしは大城章氏(平18人卒=沖縄・那覇西)のコーチ退任などもありましたが、チームとしてなにか変化はありましたか
松本 ベンチで声を掛けてくれる人がいなくて、いるんですけど(笑)。監督(荒木進、平5人卒=熊本商)だったり、岳さん(岩本主将、スポ4=東京・早実)だったりも声を掛けてくれるんですけど、去年までとは違いますね。そのぶん、自分たちで試合中にどうしていこうとか話し合わなくてはいけないので。練習中とか試合中も結構そういう面で話すようになったなと思います。
――普段の練習メニューは主将が考えているそうですが
松本 監督は土日に来るという感じで。普段は岳さんがメニューを考えて、それに対して全員でもうちょっとこうしようとか言い合ってという感じですね。
――昨年、日本選手権で実業団チームと戦ってなにか感じたことなどありましたか
松本 あの時は、中野さん(裕通、スポ=兵庫・神戸国際付)と雄斗さん(東江、平28スポ卒=沖縄・興南)がいたので、それについていくという感じでやっていたので。それでも湧永製薬に勝てたり、トヨタ車体といい試合ができたりというのは自信にもつながることでした。ただ、二人のすごさを改めて実感したというか、悠太郎さんもすごくて。もう本当についていってただけという感じでした。
小畠 僕自身、日本選手権のときのチームの雰囲気が1番良かったと思っていて。あんな雰囲気でインカレも戦っていきたいなって思います。
――では次に一人一人に質問します。まず松本選手、ことしはレギュラーとして1人でポストを担っていますがプレッシャーや負担などはありますか
松本 去年のインカレまではディフェンスがメインで、オフェンスは逆サイドから攻めてポストに切って入る展開が多かったんですけど、去年の日本選手権から3枚目を守ってポストに入るのが定着してきて、ことしの春も秋もそれで出させてもらいました。最初の方は上と合わせるので精一杯だったんですけど、最近それも合ってきて僕のシュートチャンスも増えてきたんですけど、そこで決めないとチームとしても厳しいので、その責任というのはすごく感じるようになりました。去年までは、出てても自分のミスで負けることはないと割り切って、ミスしてもいいくらいの気持ちでやってきたんですけど、今は逆に自分のミスで負けるかもしれないという責任がありますね。
――60分間コートに立つというのはディフェンスメインのときとは違うものですか
松本 それも慣れなんですけど、ことし始まったときとか最初の方はきつかったですね。最近結構慣れてきたっていうのはあるんですけど、去年とかの方がワンポイントでディフェンスとかだったので、一本一本しっかり守るというのは去年の方ができてたのかなって…。インカレまでにそこは詰めていきたいなと思いますし、60分間しっかり守るというのが僕の仕事なんでしっかりやっていきたいです
――ディフェンスでも3枚目として守りの要ですが、その際の先輩・後輩とのコミュニケーションは上手くいっていますか
松本 そうですね。試合中は上下をあまり気にしないので、言われたらやるし、僕も思ったら言いますし。そこもワセダのいいところであると思うし、そういうのはチーム全体でできているかなと思います。
――4年生を支える一つ下の学年としての思いとかはありますか
松本 今まで長い間やってきたので、最後に4年生にいい思いをさせてあげたいというのはすごいありますし、4年生のために最後優勝で終わりたいなと思ってます。
――ありがとうございます。次に小畠選手にお聞きします。春までは左45で、秋からは右45で起用されていますが変わった部分はありますか
小畠 右利きからしたら逆フローターはめちゃくちゃやりにくいです。視野の使い方も全く違うし、感覚が全然違うんで、スポーツが変わったじゃないですけど(笑)、最初はやりづらいというのがありました。最近やっと慣れてきたぐらいなので、インカレに向けてもっと感覚を研ぎ澄ましていかないとな思ってます。
――左45では上から叩きつけるシュートなどが持ち味だったと思いますが、右45だとアウトカットなどの意識が増えますか
小畠 右利きだとアウトカットインというプレーは左利きよりやりやすいと思うんですけど、中に入って上から打つというのは本当にやりづらいです。そこで「ミドルシュート無いから」みたいに相手のディフェンスに見切られる場面が多くなると厳しいですね。
――その打開策などは
小畠 とりあえずいかに自分に食いつかせるかというのですかね。右利きの逆フローターってカモにされるじゃないですけど、結構流されたりするのでいかに自分に(相手ディフェンスを)引き付けるかというのは意識しながらやっています。
――試合を通して山崎純平(社2=岩手・不来方)選手と交代しながらの起用が多いですが何か意図があるのですか
小畠 前半30分でも疲れますし、タイプも違うので、変えながら戦った方が相手も嫌かなというのはあると思いますね。
――本当は60分間出続けたいのでは
小畠 いや、逆に変わりたいです(笑)。
一同 そうなんですか(笑)。
小畠 疲れたり調子悪かったりしたら、「純平行ってくれ」みたいな。しかも結構僕と純平って、僕が調子いいと純平が調子悪くて、純平が調子いいと僕の調子が悪かったりして、そこも役割分担できてますね(笑)
一同 (笑)
松本 役割分担じゃねえよ(笑)
――では競争意識という感じはないのですか
小畠 ふたりで「協力して」という感じですかね。その方が安心感というか、自分がダメでも替えがいるという安心の中でプレーができるというのはいいかなと思います。
――ありがとうございます。では羽諸選手にお聞きします。春季、1年生ながらスタメンキーパーとして起用されていましたが、高校時代と大学時代で違いはありますか
羽諸 球が速い…それぐらいですかね(笑)。
一同 (笑)。
――例えば「そんな位置から打ってくるのか」というようなこともないですか
羽諸 いや、 それはもう予測の範囲ですね。
松本 かっけえな(笑) 。
――それほど圧倒されているわけでもないのですね
羽諸 あ、最初はちょっと動きのスピードが速いなと思ったんですけど、それもだんだん慣れてきました。
――小畠選手と羽諸選手は世界ジュニアの選考会には出られたということですが、選考会はどういうものでしたか。また同世代の中でどんどんアピールをしていきましたか
小畠 僕は別にそんなにアピールしようとは考えていなくて、いいものを吸収できたらいいなと思っていて。いろんな練習のメニューだったり、ハンドボールの価値観だったりを吸収できたかなと思います。
――羽諸選手は選出もされましたが、世界と戦ってみてどうでしたか
羽諸 球が速いなと(笑)。実業団とかとやっている感じでした。日本を出る前に仮想カタールみたいにトヨタ車体とかと練習試合をやっていたんですけど、カタールはポストもデカいし、センターもデカいし、本当に実業団みたいでした。
――守っていてテクニックの差や体格差はありましたか
羽諸 そうですね。ここ割ってくるのかみたいなのはありましたね。(ディフェンスの)枝とかも全部度外視してました。
――その中で手応えとして挙げられるものはりますか
羽諸 5,6試合位やったんですけど、全試合通して、サイドシュートのセーブ率がよかったことですかね。
――世界と日本との違いはありますか
羽諸 日本は結構ノーマークじゃないとミドルシュートを打たないんですけど、世界はパワーゴリゴリでズキュンズキュン打ってくるのでそこらへんはすごいなと思いました。
オフの過ごし方、お互いの印象
学年を越えた仲の良さもハンドボール部の魅力です!
――では3人にお伺いしますが、ここは誰にも負けない自分のストロングポイントはありますか
松本 僕はやっぱりルーズボールへの執念ですかね。高校の時から1点取るよりもルーズボールを1本取ることの方が価値があると教わっていて、そういうのがチームを盛り上げたり、そのルーズボールから速攻につながって実際1点につながるときもあるので、そういうのは大事だなと思って今でも心がけています。
小畠 右45のアウトカットインかなと思います。きのうの練習試合とかでも明治のベンチから「利き手守れ、利き手守れ」って言われてたので、「ああ俺利き手強いんだ」と思いました。
松本 きのう気づいたんだ(笑)。
一同 (笑)。
――そのように警戒されると何か感じるものはありますか
小畠 基本あんまり関係ないですね。利き手警戒してるんだなくらいで。逆にきのうはインに行くプレーで何本かいけたので、その裏取ってやろうみたいな闘志は燃えるかもしれないですね。
――羽諸選手はいかがですか
羽諸 なんですかね?
小畠 動かないところだろ。
羽諸 「動かない」ですか(笑)。
松本 「待てる」ところ。
羽諸 トヨタ車体の甲斐選手とか大崎電機の木村選手を参考にしているので、それを目指しています。
――次はオフの過ごし方や、最近ハマっていることなどお聞きしたいのですが
松本 最近免許取ったんですよ。夏休み中は午前中練習行って、午後免許みたいな。
小畠 やっぱり夏休み中が取りやすいですか。
松本 うん、取りやすい。
――では夏は練習と免許という感じで
松本 そうですね。あ、でも海とかもいきました。ハンド部10人くらいで。結構毎年恒例で。僕が1年生の時から先輩とかと行っていて。これも1つの伝統かなと思います。続けていきたいですね。バーベキューとかもしてるんですけど。
――小畠選手はいかがですか
小畠 月曜を全休にして、日雇いバイトをやってます。
松本 え!何やってるの。
小畠 この前は楽天オープンで錦織選手とか見てきて。すごい良かったです。結構充実してます。
――どこか遊びに出かけたりはしますか
小畠 最近あんまり行ってないんですが、カラオケが好きなので行きたいなと思います。あと、ボウリングも最近行ってなくて。カラオケとボーリングに行きたいです(笑)。
松本 行きたいですって、それ過ごし方じゃないじゃん(笑)。
――羽諸選手は何か夏の思い出などありますか
羽諸 バイト始めました。
――なんのバイトですか
羽諸 ファミリーマートです。まだトレーニング期間なので大変です。
小畠 え、お前まだトレーニング期間なん?
羽諸 はい。9月からやってるんですけど、まだです。
松本 普通1週間くらいじゃないの。
羽諸 まだやってます。仕事ができないので。
一同 (笑)。
――ここまでのお話からも感じますが、ワセダは学年を越えて仲が良いという印象です。何かエピソードなどありますか
松本 僕が1年生の時、4年生とかとプール行ったり、そういうみんなでどこか出かけるとかはよくしてますね。ことしも僕は4年生とプール行って、その後ビアガーデン行きました。
――そういう企画ってどなたがするんですか
松本 言い出しっぺといいますか、ビアガーデンは僕が予約しました(笑)。
一同 おー!(笑)。
松本 4年生が結構飲みにいくのが好きで。1年生が成人したら僕らがやってきてもらったぶん、後輩にやってあげたいなと思います。
羽諸 まだなんもないです。
松本 後輩からなんもないんですよ(笑)。行きましょう行きましょうみたいな。僕らは結構言ってたんで。これからですね。
――羽諸選手から見た先輩2人はどんな印象ですか
松本 出た、この質問(笑)。
羽諸 光也さんは、ポストとかでもみくちゃにされててかわいそうだなと。
一同 (笑)。
小畠 なにそれそういう質問なのこれ。
松本 そういう質問じゃないだろ(笑)。
小畠 人間としてじゃないの(笑)。
羽諸 人間としては、いい先輩だなと(笑)。
――どんなところが
羽諸 どんなところが…。いつもあいさつしたら「ういっ」って返してくれるところですかね。
松本 普通じゃない?それ(笑)。
――小畠選手はどんな先輩ですか
羽諸 ゴリゴリいくじゃないですか、試合中。だから相手のディフェンスがかわいそうだなと。
小畠 ディフェンスがかわいそうなんだ(笑)。
羽諸 ひじとか痛そうだなと。人間性は、なんだろう。入学して時間割とか分からなくて最初に聞いたのがこばさんで。優しく教えてくれていい先輩だなと。
小畠 だよな、いい先輩だよな。
――では今はどうですか
羽諸 今もまあ…(笑)。
小畠 いい先輩だよな?
――授業の情報交換などもしているんですね
羽諸 はい、教えてくれます。
小畠 GPA高いんで僕(笑)。
――逆に先輩お二人から見た羽諸選手は
松本 プレーとしては、1年生なのに1年生に見えないというか、自身たっぷりじゃないですけど、どっしり構えていて。かなり安心感はありますね。普段は…(笑)。口数少ないですけど、結構なめたところがあります。まあ、ちょっとなめられているくらいのほうが接しやすいのでいいんですけど(笑)。
羽諸 なめてないですよ(笑)。
松本 誰に対してもなめてるので、そこがこいつのいいところだと思います。
小畠 最初の方、敬語使わんかったもんな(笑)。でも僕はそういうの全然ウェルカムなので。話しやすい後輩です。
――プレーヤーとしては
小畠 羽諸の代でもめちゃくちゃいいキーパーなので、安心感というか。僕らの代までいてくれると思うと、いい戦力だなと思います。
――ハンド部のおもしろエピソードはありますか。去年は戸部大悟(教3=大阪・桃山学院)選手のお話でしたが。
小畠 じゃあ大悟さんの話で(笑)。アップのとき、スポーツ鬼ごっこっていうのをやるんですよ。コーンの上に小さいコーンがあって、それを取っていくっていう。それでタッチされたら自分の陣地に戻らないといけないんですけど、そのときに大悟さんだけ簡単にコーンを取るんですよ。それで、影が薄いから取れるんじゃないかってなりました(笑)。
――いまのハンド部のムードメーカーはどなたですか
松本 岳さんかなあ。最近、親知らず抜いたらしくてすごいうるさいです。「痛い痛い」って。(笑)。
――岳さんはイジられ役ですか
松本 誰とでもしゃべるのでそこらへんはすごいなと。
小畠 僕はゼミが一緒で、この前先生の教授就任パーティーみたいなところで30代とかのOBとかにも物怖じせず話せていて、この人すごいなって思いました。
松本 顔広いしな。
小畠 顔広いし、顔デカいし(笑)。
一同 (笑)。
集大成・インカレへの思い
U20の日本代表にも選出された羽諸選手
――いよいよインカレについての質問です。まず松本選手と小畠選手にお聞きしたいのですが、去年のインカレはどのような印象でしたか
小畠 去年は雰囲気がすごく良かったと思います。インカレで勝つにつれてどんどん盛り上がっていきました。でも決勝前に盛り上がりすぎて章さんとか泣いちゃったんですよ。それぐらいに盛り上がっていたなあというのはありました。
松本 去年はリーグで全然結果が残せなくてチーム的には沈む時期もあったんですけど、章さんはインカレしか見ていなくて。春と秋負けた時も「インカレで『ダントツ優勝』するから」って言っていて。秋季リーグが終わってからインカレまでの練習でチームがすごく一つになって、インカレに臨んでいきました。自分も試合には出ましたが、章さんが言ったみたいに結構点差を付けてダントツで決勝まで勝っていったので、去年は4年生のすごさを感じました。
――みなさんはそれぞれインカレはどのような舞台だと考えていますか
松本 「結果が全て」というのを去年も一昨年も感じました。一昨年は三冠した後の代で、三冠連覇というのを目標にしていて、春・秋のリーグは優勝してあとはインカレだけという感じだったんですけど、その時は決勝まで行けず3位で終わったんですよ。リーグは優勝してるのにインカレで決勝まで行けないととこんな感じになるのかと。逆に去年はリーグでは結果が出なかったですけど、インカレでは決勝まで行けたので、インカレで結果を出すのが全てだなと思いますね。
小畠 インカレはその年の集大成なわけじゃないですか。4年生はそれが最後になるチームも多いし、トーナメントだから1試合1試合負けられない戦いになるしプレッシャーもかかるので、一年間を通して一番大事な試合なのかなと思います。
――今は何をメインに練習されていますか
松本 秋季リーグが終わってミーティングしたんですけど、インカレまで時間がないので常に試合を想定した練習をしています。
小畠 きのうも、またきょうもこれから練習試合があるんですけど、今は試合形式の練習が多いかなと思います。
――練習試合の中でも自分はこれを意識しているというものはありますか
松本 僕はシュートの決定率ですね。
羽諸 僕はアウトカットインだったり、素早さのあるシュートをちゃんと止めるということですかね。あとはパスをちゃんと投げようとかですね。
小畠 最近スローの調子悪いんだよな。
羽諸 松ヤニっていうせいもあるんですけど。
小畠 まあ、インカレは両面(テープ)だから。
羽諸 だから大丈夫です、心配してないです。
小畠 僕はクロスプレーと、さっき言い忘れてたんですけど、ディフェンスの方が結構苦手なんですよ。だからいかに自分のところでやられないように、声を出してコミュニケーションを取るかっていうのは頑張ってやっています。
――ズバリ、インカレの目標は
小畠 チームが立ち上がった最初から『インカレ優勝』というのを言っているのでそれです!
――インカレで「俺のここを見ろ!」という点を教えてください
小畠 フィジカルを利用したパワープレーをぜひ期待しておいてください!
松本 春・秋で課題だったノーマークシュートをインカレでは全部決めたいと思います!
羽諸 サイドシュートのキーピングです!
――最後に、それぞれどのようなインカレにしたいですか
松本 今まで一緒に頑張ってきた4年生が満足したかたちで終われるインカレにしたいです。試合に出てない4年生もいるので、その中で出させてもらっていることを考えると、出てる責任もあるので、その4年生のためにも頑張っていきたいです。
小畠 インカレではリーグ戦にはないチームのまとまりを感じられるので、ことしも春や秋よりももっとすごい盛り上がりやまとまりを感じられたらいいなと思います。
羽諸 4年生とは1年間しか一緒にいられなかったですけど、練習通りのプレーをすることなど、微力ながらでもやれることしっかりやりたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 篠原希沙、比留田孟徳)
4年生のために、負けられない戦いが始まります!
◆松本光也(まつもと・みつや)(※写真中央)
1995年(平7)5月3日生まれ。神奈川・法政二高出身。社会科学部3年。先日、アイスホッケーを観戦したという松本選手。激しい体のぶつかり合いにハンドに通じるものを感じたそうです。関東でも屈指のフィジカルを武器にインカレでも鉄壁のディフェンスを見せてくれるはず!
◆小畠夕輝(こばたけ・ゆうき)(※写真左)
1996年(平8)7月7日生まれ。岡山・総社高出身。スポーツ科学部2年。早大期待のエース候補・小畠選手。そのプレーは試合を重ねるごとに凄みを増しています。強靭なリストとスピードを生かして相手のディフェンスを圧倒して欲しいです!
◆羽諸大雅(はもろ・たいが)(※写真右)
1998(平9)年2月17日生まれ。千葉・市川高出身。スポーツ科学部1年。彗星のごとく現れた期待のルーキー。大学のシューターにも臆することなく、堂々としたキーピングを見せてくれます。シュートを止めた後の笑顔に注目です!