まさかの2敗目、暗雲立ち込める

男子ハンドボール

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第3戦。この日は国士舘大と対戦した。試合は緊迫したシーソーゲームとなる。両チーム共に守備が安定し、なかなか得点を挙げられず13−13で前半を折り返す。後半は一時早大がリードする展開に。しかし相手に追い上げられ同点で終盤を迎えると、試合終了とほぼ同時にゴールを許し25−26で敗れた。

 前半からロースコアの接戦に。西山尚希(社2=香川中央)を中心に相手の長身ポストプレイヤーを抑え込み、国士舘大の攻撃パターンを封じる。さらにGK中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際大付)も好セーブを連発するなど早大のディフェンスが機能。しかし、攻撃面では齊藤凌(スポ4=岩手・不来方)を中心に得点を奪うものの決定打にかけ、国士館大を突き放すことができない。主導権を奪えないまま同点で前半を終えることになった。

5得点を挙げた東江副将

 後半に入っても早大の守備は安定していた。守りから波に乗ると東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)らの得点でリードを奪い、流れは早大に傾いたかのように見えた。だが国士舘大の猛攻を防ぎ切れず逆転を許してしまう。29分に西山の得点で追いつき25−25とするが、試合終了間際に悪夢が待っていた。速攻を仕掛けるもパスミスで好機を逃し、相手ボールでタイムアウトを取られる。するとタイムアウト明けの国士舘大の攻撃を防ぎ切ることができず、試合終了のブザーが鳴るのとほぼ同時にシュートを決められてしまった。まさかの幕切れで、悔しい敗戦を喫した。

後半29分、西山の得点で同点に並ぶ

 「ディフェンスが機能していたのに1点差で負けてしまったというのが悔しい」(西山)と唇を噛んだように、ディフェンスは狙い通りにいったものの、ミスもあり得点を決め切れず惜しくも敗れてしまった。これでリーグ戦2敗目。優勝に黄色信号がともった。だが下を向いている暇はない。あすは春に敗れた強豪日体大との戦が控えている。この敗戦の悔しさを糧に選手達が奮起することを期待したい。

(記事 新津利征、写真 藤巻晴帆)

関東学生秋季リーグ
早大 25 13―13
12―13
26 国士舘大
スタメン
GK 中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際大付)
CP 桐生正崇(人4=群馬・富岡)
CP 東江雄斗(スポ4=沖縄・興南)
CP 齊藤凌(スポ3=岩手・不来方)
CP 西山尚希(社2=香川中央)
CP 三輪颯馬(スポ1=愛知)
CP 伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)

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コメント

西山尚希(社2=香川中央)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

前半は5―1のディフェンスで、一試合通してディフェンスが機能していたのに1点差で負けてしまったというのが悔しいです。

――ご自身の出来はいかがでしたか

前半はディフェンスだけ(の出場)で、声を出して守ることができたのは良かったです。後半サイドに入ったとき1本外してしまったので、その1点が決まっていればというところです。

――長身の選手をマークし、うまく守れていたような印象を受けたのですが手応えはいかがでしたか

試合前から大きいポストが出ることは分かっていたのでしっかり対策して、ポストシュートではやられなかったのが良かったと思います。

――後半、大事な場面で得点を重ねて流れを引き寄せたように見えたのですが手応えはいかがでしたか

普段はサイドをやってないのですが試合に出てる以上やるしかないと思ってやって、得点につなげることができました。でも3本目の1点を決められなかったのが悔しいです。

――明日は日体大との対戦になりますがどのように戦っていきたいですか

日体大は走ってくるチームなので、自分たちも走り負けずにしっかりとディフェンスから1本取っていきたいです。関東学生春季リーグでは僕の責任で負けた印象があるので、1点差でも勝ちたいです。