『三冠連覇』を目指す男子部に密着!

男子ハンドボール

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)、関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)と頂点に立ち、目標である『三冠連覇』に挑戦している早大ハンドボール部男子部。残すは11月下旬に控える全日本大学選手権(インカレ)のみ。これまでのリーグ戦形式とは違い、トーナメント形式で行われるインカレでは一敗も許されない大会だ。最大の関門であるインカレ制覇を目指して、日々さらなる強化に取り組んでいる。そんな男子ハンドボール部の練習に伺った。

 17時30分。東伏見スポーツホールで行われた練習はまず入念なアップから始まった。トレーナーを中心にストレッチや筋トレなどで体を温める中、バランスボールやハードルを使ったメニューもあり様々な工夫が見られた。続いて行われたのはビデオを使ったミーティング。大城章コーチ(平18人卒=沖縄・那覇西)によるビデオの解説で練習のコンセプトをより理解し、効率のよい練習をするため、真剣にビデオを見る選手たちの姿があった。この日のコンセプトはディフェンスの足の向きやポジショニング。細部までこだわる姿勢が見られた。このビデオを基にボールを使った練習を開始。フットワークからの1対1や、ディフェンスのコンタクトに重きを置いた2対2などに汗を流した。

練習の大事な点をビデオを使って説明する大城コーチ

 キーパー練習や各ポジションに分かれての2対2などが終わると、練習は実戦に近い形式へ。ハーフコートでの4対4やオールコートでの6対5などになると選手たちにも熱が入る。また試合形式の練習になると体育館中に大音量で音楽が流れ始めた。「指示がわざと通らないように」と玉城慶也主将(スポ4=沖縄・興南)が語るようにインカレ本番を見据え、本番に近づける工夫が見られた。練習の最後を締めくくったのは紅白戦。本番さながらの緊張感の中、レギュラー争いに向けて選手たちは自らのプレーをアピール。20時30分、約3時間にわたる練習が終了した。

ディフェンスの連携について意思疎通を密にする選手たち

 約3時間選手たちは細かいディフェンスの部分にまで注意を払い練習に取り組んだ。「春、秋とやってきてそこで見えた課題を修正する」(玉城)と語るように、春秋のリーグ戦でディフェンスの部分に課題が見えたようだ。インカレまでに課題を克服し、今シーズンの目標である『三冠連覇』へ――。インカレまであと約1ヶ月。早大ハンドボール部男子部はきょうも熱い練習に励んでいる。

(記事 東哲也、写真 中澤奈々)

コメント

玉城慶也主将(スポ4=沖縄・興南)

――インカレまで残り約1ヶ月となりましたが、いまはどんなことに重点を置いて練習をしていますか

春、秋とやってきてそこで見えた課題を修正するような練習をしています。インカレに合わせて自分たちの全力のプレーをするっていう照準ですね。

――その課題とは具体的には

1対1で押し込まれて、そのまま3枚目のディフェンスが陥没してそのまま上から(シュートを)打たれる場面が何度かあったので、ディフェンスではそこで押し返せるようにと練習しています。オフェンスでは、いままでと違ったボール回しだとか攻撃のきっかけづくりですね。それでもまだ全然完成とかではないので、インカレまでに間に合わせます。

――トーナメント表も発表されましたが、チームの雰囲気はいかがですか

別にそんな雰囲気が変わったとかはありません。インカレまであと少ししかないので、みんな全力でそれに向けてやっていると思います。対戦相手が決まったからどこを警戒するとかもないですし、全チームを倒さないと優勝できないので強いて言うなら全チームを警戒しているって感じですかね。全チームのエースを警戒しないといけないんですけど、警戒しすぎても自分たちのプレーができなくなるっていうのは春と秋で分かったので、それでも自分たちのプレーをやり切れば結果はついてくると思います。

――きょうは練習中に大音量で音楽を流していましたが、いつも流しているんでしょうか

大きな大会があるといつも流しています。指示がわざと通らないようにです、試合中はもっとうるさいので。試合を見据えてやっています。

――きつい練習とかは

きつい練習ですか…(笑)どれもきついんですけどそれは自分たちがやらなきゃいけないことなので、みんな理解してやっています。

――インカレに向けてはまだまだこれから詰めていくといった感じでしょうか

練習試合もしていないので、なにが良いのかとかはまだまだ全然分かりません。翌週からは練習試合があって、それをやってみて秋リーグ終わってからの練習の成果がでると思うので、とりあえずはそれからですね。それでもいまのところオフェンスもディフェンスも良くなっているので、流れは良いと思います。