36得点で圧勝!開幕2連勝を飾る!

男子ハンドボール

 初戦から大差をつけて勝利し、順調な滑り出しとなった早大。2回戦のきょうは法大と対戦した。試合は、前の試合で見つかった課題である立ち上がりの部分は良かったが、その後中盤相手にリズムを奪われ、シーソーゲームが繰り広げられる。しかし、前半残り5分というところで早大は粘りをみせ、4連続得点。5点差をつけて前半を終える。迎えた後半、出だしで点差を開き続けて猛攻。堅固なディフェンスで得点も与えず、終始流れをつかまれることはなかった。最後は16点差をつけて圧勝。格下相手に確実に白星をあげた。

 「前半10分で流れをつかめなかった」(森田啓亮、スポ4=岩手・不来方)。森田が先制ゴールをあげ、好調なスタートをきることに成功。しかしそこから攻めきれず、逆に法大に押し込まれる展開に。それでも要所要所で川島悠太郎(スポ2=福井商)がシュートを沈め、点差を引き離されることはなかった。前半残り5分というところで、相手に退場者が出ると、早大はその隙を見逃さず攻めたてる。前半終了間際に奪った得点がそのままリードとなり、17-12で後半を迎える。

豪快なシュートを放つ内海副将

 後半のスタートから戸部大悟(教2=大阪・桃山学院)をセンターに起用するなど、勝利を目指すと同時にチームの底上げも計る早大。後半開始早々、戸部は東江雄斗(スポ3=沖縄・興南)と共に3得点に絡む活躍を見せた。そうしてリズムをつかむと、持ち味のディフェンスからの速攻で法大ゴールを猛襲。8連続得点で一挙に点差を16まで広げた。最後まで攻撃の手を緩めることなく法大を圧倒、36―20と大きく差をつけての勝利となった。きょうの試合は松本光也(社1=神奈川・法政二)、西山尚希(社1=香川中央)、萩原侑(文2=東京・早実)ら、下級生も奮闘。大城章コーチ(平18人卒=沖縄・那覇西)も「十分な活躍をしてくれた」と彼らのプレーを高く評価した。

積極的に相手ゴールを狙う西山

 この試合で見つかった修正すべき点は「出だしの後。中盤にばたついてしまった」と語る玉城慶也主将(スポ4=沖縄・興南)。昨季果たせなかった「完全優勝」を達成するためにも、試合で見つかった課題を修正していく力が問われる。次の中大戦では、課題を克服しさらに成長した早大が見られることに期待したい。次戦も確実に勝利を収め、連勝数を3に伸ばせるか、注目である。

(記事 佐藤凌輔、写真 松田萌花)

関東学生春季リーグ
早大 36 17−12
19−8
20 法大
スタメン
GK 中野裕通(スポ3=兵庫・神戸国際大附)
CP 玉城慶也(スポ4=沖縄・興南)
CP 内海祐輔(スポ4=香川中央)
CP 森田啓亮(スポ4=岩手・不来方)
CP 東江雄斗(スポ3=沖縄・興南)
CP 田崎裕晃(スポ3=神奈川・桐光学園)
CP 川島悠太郎(スポ2=福井商)
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コメント

大城章コーチ(平18人卒=沖縄・那覇西)

――試合前に選手たちにどういった指示を出しましたか

きのうは出だしがあまりよくなかったので、そこをしっかり締めること。それと、前の試合でディフェンスの課題がでたので、ディフェンスが枝を張ること、相手オフェンスの方向付けをしようということ、あとはルーズボールをしっかり拾いにいくこと。ディフェンスの指示が多かったですね。

――前半、試合中に「運動量」という言葉を選手たちにかけていましたが

常に先手を取るように、自分たちから動くことによって相手をワセダのリズムにするということで、運動量という言葉を使いました。やはり、運動量あっての自分たちのリズムだと思うので。

――なかなかリードを奪えない展開が続きました

先週までチームの底上げのため、チームをずっと2つに均等に分けていて、この数日で1つにしたので、なかなかコンビネーションが合わないところがあったのかなと思います。ただそれはこっちの都合なので、どうやって自分たちでリーダーシップを発揮して流れが悪いところを最小限に踏みとどまらせるかが課題になっていきますね。

――チームの底上げということですが、現時点で日体大との一戦を意識しているのでしょうか

意識していないと言ったら嘘になりますが、僕らの敵は日体大だけではないので。ことしは三冠連覇が目標なので、相手どうこうというのではなく、チーム全体がレベルアップすることが目標達成に必要だと思っています。

――きょうの試合で見つかった課題は

やはりきのうと同様ですね。きのうは出だしが3失点で、きょうはそこまではよかったんですが、その後中だるみの時間が長かったので、来週の課題としてはスタートの15分をいかに粘るかというのが課題になってくると思います。

――終盤、1年生の活躍が目立ちましたが

もともと2人とも全国大会等で活躍していた良い選手なので、いまは自由に彼らが思っていることをプレーしていいよと言っています。きのうきょうを見る限りでは十分な活躍をしてくれたかなと思っています。あとはチームの中で、自分がどういった働きをするべきかを覚えていってくれればいいのかなと思います。

玉城慶也主将(スポ4=沖縄・興南)

――法大はシュートを決めるたびにベンチからも声を張り上げ盛り上げていましたが、やりづらさは

やりづらいということは特にありませんでした。これからはそういったチームとも戦わなければならないので。でも、そうやってチーム全体で声をだすところは自分たちも見習わなければいけないなと思いました。

――出だしは良かったが、中盤少しだれた部分があったという印象ですが

そうですね、きのう出た課題としてスタートがあげられたんですが、そこは良かったと思います。でもその後少しばたついてしまったので、そこをこれから修正していって、試合を通して良いプレーができればいいかなと思います。

――途中、選手間でディフェンスの確認をしていましたが

法大のサイドのプレイヤーが良い選手だったので、そちらを守るためにディフェンスを広げることになってしまい、その分相手のセンターに上からシュートを打たれることが多くなってしまいました。そういったところだと思います。

――終盤、1年生の活躍も見られました

チームの底上げということで1年生も試合に出ていますが、あれだけやってくれたらこっちも助かるし、あれぐらい自分から積極的にプレーをしていいと思います。

森田啓亮(スポ4=岩手・不来方)

――きょうの試合を振り返って

出だしはあまり調子が良くなかったのですが、後半しっかり立て直して、点差を開けたので良かったです。

――きのうの試合を経てきょうの試合にはどう臨まれましたか

きのうは初戦ということもあって、動きに固さがあってミスも多かったので、ミスは減らしていこうということだったのですが、前半にあまりリズムに乗り切れず、その点に関しては次に向けての修正点だと思います。

――前半は接戦の展開でしたが、何か課題を挙げるとするならば

新チームになってまだ対戦したことのなかった相手で、最初の10分で相手を知るということで試合に入ったのですが、それに時間がかかってしまって、そのままの流れでしばらく試合を進めてしまったのかなと思います。もっと立ち上がりを集中して相手を知って、そこから相手に応じていければいいと思います。

――その中でご自身は得点チャンスも逃さず、好調のように思えましたが

得点もそうですが、オフェンスはみんな点数を取れると思うので、僕はしっかりディフェンスをメインで、抑えるところを抑えていかないと駄目だと思います。きょうの相手はロングシュートがあまりなかったので、そういう点を早く気づいて、ディフェンスも対応していけば良かったかなと感じています。

――後半は徐々に点差をつけていく展開でした。ルーキーたちの活躍も見られましたが新戦力としてどう見ていますか

1年生らしく、フレッシュで元気にやっていると思います。きょうのように思いっきりやって、これからもそれを継続して自分を出していってくれればと思います。

――開幕2戦を終えて、チームの仕上がりはいかがですか

試合中よくコミュニケーションは取れていると思います。ミスなどを試合中に自分たちで修正していく力も大事だと思いますし、このコミュニケーションをこれからも取っていく必要があると思います。

――最後に次の試合に向けて意気込みをお願いします

これからどんどん強い相手との戦いになっていくので、1戦1戦集中して、出だしの悪さを修正してやっていきたいと思います。