全日本学生大会(全日本学生)も終了し、今年度の試合も残すところわずかとなった早大。次世代への継承が求められる中、来年度以降の早大を担う人馬が関東学生男子競技大会及び関東学生女子競技大会(自馬大会)、関東学生馬術協会会長杯争奪戦(会長杯)に出場した。今回の大会はいずれも関東学生競技大会や全日本学生への出場がかなわなかった人馬による大会。来年度へ向け、実戦を積んだ。自馬大会では男子馬場馬術(男子馬場)で糸山大樹(政経2=熊本・済々黌)とココドロが6位入賞すると女子馬場馬術(女子馬場)で板橋真央(商3=早稲田佐賀)とココドロが5位入賞。板橋は会長杯の小障害A飛越(小障害A)でもデクスターとともに4位入賞を果たした。阿曽村理桜(国教1=神奈川・桐蔭学園)は会長杯の小障害C飛越(小障害C)と馬場馬術の両競技で健闘。小障害Cでは入賞を逃しながらも10位にランクインすると、馬場馬術で稲彩と6位入賞を果たした。
自馬大会の第1競技・男子障害馬術(男子障害)、女子障害馬術(女子障害)には糸山とココドロ、栗田春香(政経3=東京・頌栄女学院)とアイシングラーが出場。両障害は110センチメートルで実施された。糸山とココドロは56.26秒で経路を完走しタイムでは出場者の中で上位につけたが、痛恨の2落下で総減点8。ジャンプオフへの出場を逃し、順位も18位へ沈んだ。栗田とアイシングラーは2反抗による失権。第1競技では結果を残せなかった。しかし、第2競技の男子馬場と女子馬場では好成績を残す人馬が現れた。3人の審査のもと実施された第2競技。糸山とココドロは3人の審査員からいずれも62.500%を超える得点率を獲得。最終得点率63.125%をマークし、6位に入賞した。女子馬場では板橋とココドロが奮闘。こちらは2人の審査員から65.000%を超える得点率を獲得し、最終的に64.861%をマーク。見事5位入賞を果たした。
男子馬場で6位に入賞した糸山とココドロ(古賀有希氏提供)
女子馬場で5位に入賞した板橋とココドロ(古賀有希氏提供)
会長杯では阿曽村と板橋、稲彩とデクスターを中心に活躍を見せる。80センチメートルの設定で行われた小障害Cでは、阿曽村とデクスターが落下0のまま59秒台で経路を完走。入賞は逃したものの上位の10位に食い込んだ。100センチメートルに設定された小障害Aには板橋とデクスターが出場。タイムは上位ではなかったものの、減点を出さない正確な走りで4位入賞を決めた。馬場馬術のAブロックでは阿曽村と稲彩がペアを組む。最終得点率を60%台に乗せ、6位入賞を果たした。
着実に経験を積んだ。4年生の引退、新体制への以降を直前に控え、来年度の主将を務める板橋を中心に結果を残した。収穫もあった一方で課題の見つかる機会にもなり、各人馬にとって今後の糧になる自馬大会、会長杯となった。まずは4年生の引退試合となる早慶戦に勝利し、来年度へ良い流れを持っていきたいところだ。
※掲載が遅くなり、申し訳ございません。
(記事 横山勝興、写真 古賀有希氏提供)
結果
▽自馬大会 団体成績(四種目総合結果)
1位 日本大学 498.5
2位 東京農工大学 126.0
3位 早稲田大学 123.5
4位 東京大学 99.5
▽第1競技 男子障害馬術競技
18位 糸山、ココドロ タイム56.26 タイム減点0 障害減点8 総減点8
▽第1競技 女子障害馬術競技
25位 栗田、アイシングラー 2反E
▽第2競技 男子馬場馬術競技(第3課目A)
6位 糸山、ココドロ 最終得点率63.333%
18位 熊田、如月 最終得点率56.736%
▽第2競技 女子馬場馬術競技(第3課目A)
5位 板橋、ココドロ 最終得点率64.861%
33位 中山、稲彩 最終得点率54.930%
34位 栗田、如月 最終得点率54.514%
▽会長杯 小障害C飛越競技
10位 阿曽村、デクスター タイム59.96 タイム減点0 障害減点0 総減点0
17位 尾ヶ井、稲蓮 タイム89.51 タイム減点24 障害減点4 総減点28
▽会長杯 小障害A飛越競技
4位 板橋、デクスター タイム68.54 障害減点0 タイム減点0 総減点0
▽会長杯 馬場馬術競技(Aブロック)
6位 阿曽村、稲彩 最終得点率60.192%
12位 三木、グランダーマ 最終得点率56.731%
18位 船田、稲蓮 最終得点率50.700%
▽会長杯 馬場馬術競技(Bブロック)
15位 川島、グランダーマ 最終得点率53.077%
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