障害、馬場ともに表彰台入りは逃す

馬術

 全日本学生大会(インカレ)への出場を目指して、関東学生賞典障害飛越競技大会に4名、関東学生賞典馬場馬術競技大会に3名が出場した。しかし、得意の障害でまさかの団体8位に沈むと、続く馬場でも団体6位と非常に悔しい結果となった。

 障害飛越競技(障害)は、各大学の上位3選手の総減点で順位が決まる。そのため、いかにして全員が帰ってくるかがカギとなってくる。昨年度この大会において、準優勝を飾ったワセダに今年も期待が高まっていた。1走目では、河野貴大(スポ3=東京・東農大一)がタイム減点のみの総減点2点で抑え、工藤千明(人4=東京・三鷹)は新馬ゾビオンで減点なしの素晴らしい走行を披露する。しかし、石山晴茄(スポ1=茨城・つくば秀英)、田中萌(スポ4=東京・関東国際)が共に二反抗による失権となってしまう。勢いに乗り切れないまま迎えた2走目では、河野がタイム減点のみの総減点2点にまとめるも他選手が続けず、団体8位に終わった。

障害を越える河野・稲嵐組

 続いて行われた馬場馬術競技(馬場)でも表彰台を逃した。今季不調に苦しんだ三川莉奈(基理3=東農大一)、カプチーノA組が12位につけ、「今までよりはるかに良かったので、うれしい。」と心境を語った。しかし、1年生の下愛理彩(社1=東京・早実)、エーデル・シュタイン組は思うように得点が伸びずに24位、河野、稲武組は28位と団体としては惜しい結果に終わった。「自分の練習次第でもっと出来ることがあった」(河野)。

落ち着いて演技する三川とカプチーノA

 毎年馬場を苦手としている早大だったが、今回は馬場だけではなく障害でも表彰入りを果たすことが出来なかった。結果は非常に厳しいものかもしれない。しかし「もっと周りを納得させられるように、夏に頑張ろうと思います。」(三川)と、選手は前を向いている。これから鍛錬の夏に入る。部員一人一人のスキルアップを図り、秋のシーズンのインカレに備えたい。

(記事 石田耕大、吉田安祐香 写真 吉田安祐香)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽関東学生賞典障害飛越競技大会 団体結果

優勝 日大

2位 立大

3位 明大

8位 早大

▽関東学生賞典障害飛越競技大会 個人結果

12位 河野、稲嵐

20位 工藤、ゾビオン

▽関東学生賞典馬場馬術競技大会 団体結果

優勝 日大

2位 明大

3位 慶大

6位 早大

▽関東学生賞典馬場馬術競技大会 個人結果

12位 三川莉奈、カプチーノA

24位 下愛理彩、エーデル・シュタイン

28位 河野貴大、稲武

コメント

河野貴大(スポ3=東京・東農大一)

――今大会にはどのような意気込みで臨まれましたか

シーズン前半の中で一番大きな大会で、これで枠が取れないと全日本に進めないので気合い入れて頑張りました。

――障害の走行を振り返っていかがですか

馬のコンディションがちょっと良くなくて、その中では落ち着いて回れたのかなと。結果だけ見ると違いますけど、よかったのかなと思います。

――第一、第二走行ともにタイム減点がついていますが、それも馬の調子との関係でしょうか

そうですね。あまりテンションを上げないようにやりました。

――続いて馬場を振り返っていかがですか

馬場の馬も調子が良くなくて、あまり調整出来ないまま入ったので…。残念ではあるんですが、精一杯やれたかなと思います。

――今回の結果についてはどのように受け止めていらっしゃいますか

自分個人としては、障害は十分納得できたかなと思います。馬場は、自分の練習次第でもっと出来ることがあったので、そこを頑張ろうと思いました。団体としては…、団体戦なので一人一人思うところがあると思うんですけれど、出来れば全日本で団体が組めるように3人返ってこられたらなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

ここからしばらく夏で休んで秋ぐらいからまた始まるので、それまでに休ませて調整もちゃんとして、人馬共に健康でいけたらなと思います。

三川莉奈(基理3=東農大一)

――今大会への意気込み

今回は、今までの練習試合では思うように結果が出せていなかったので、馬がいい馬なので、その馬に見合った結果を出したいなと思っていた。団体として、全国ラインに行くために超えなくてはならないボーダーラインを最低限目標にして臨みました。

――今大会の演技を振り返って

結果はよかったが、自分の中ではそこまで納得のできるような結果ではなかったので、馬もまだまだ練習が必要だなと思いました。

――今大会の結果について

今までよりはるかに良かったので、うれしい。しかし、これから夏秋の全国大会に出られるようになったので、その時にはもっと周りを納得させられるように、夏に頑張ろうと思います。

――団体としては表彰台を逃す結果となりましたが

馬の調子とかもあったが、悔しい結果となった。来年頑張ります。

――今回のカプチーノAとのコンビネーションはいかがでしたか

冬頃から乗せていただいていて、今まで一人で練習してきていたが、あまりうまくいかなかった。今回は、以前コンビを組んでいた先輩に助けていただきました。その先輩とのコンビとはほど遠いので、近づいていけたらなと思います。

――今後の目標

自分の問題が自分の姿勢なので、それを注意されないようにしていきたいなと思います。