好発進とはならず

馬術

 各大学が代替わりを経て、関東学生馬術新人競技大会(新人戦)が行われた。障害飛越競技(障害)のみで勝敗を決める今大会。早大からは山田瑞月(創理2=栃木・立教英国学院)が出場した。結果は悔しくも19位にとどまり、今後に課題を残すかたちとなった。また、オープン戦には他の2・3年生も出場しており、その中でも河野貴大(スポ2=東京・東農大一)が障害(110cm)で減点なしで1位という好成績を収めた。

 今回、山田は自分の試合馬である稲師と臨む初めての学生戦だった。幸先の良いスタートを切りたいところだったが、前半3番障害を落とすなど、12点と大幅に障害減点がついてしまう。さらにタイムでも2点減点され、19位という悔いの残る結果に終わった。「この先大丈夫なのかという不安もあるんですけれど、始まったばかりなので、そういうのも色々と反省しながら良くしていけたら」と語り、厳しい結果を受け入れながらも前向きな姿勢を見せた。

障害を越える山田と稲師ペア

 オープン戦には他の2・3年生も出場したが、なかでも河野は障害(110cm)で減点なしで1位という成績を残す。また、工藤千明(人3=東京・三鷹)は馬場馬術競技(馬場)では2位、障害(90cm)では減点なしで2位という成績を収めるなど、それぞれ公式戦ではないが収穫のある試合になった。

減点なしで走りきった河野と稲嵐

 今大会では公式戦とオープン戦で明暗分かれる結果となった。しかし、まだまだシーズンは始まったばかりだ。結果ではなく、今回の内容は選手たちの大きな糧になったことは間違いない。今後の公式戦に向けて、いかに馬との関係を詰めていくことが出来るかがカギになってくるだろう。これからのワセダの飛躍に期待したい。

(記事 吉田安祐香、写真 加藤耀)

 

コメント

河野貴大(スポ2=東京・東農大一)

――今回のオープン戦にはどのような意気込みで臨まれましたか

新しいペアを馬場でも障害でも組んだんで、この2頭との参加で関東とか大きい大会の調整や練習で臨んだ大会だったんですけど、昨日は手応えが良かったです。

――減点なしで1位という結果についてはどのように捉えていらっしゃいますか

やはり大きい大会への練習なので、結果どうこうより内容かなと思うので、もう少し改善できるところはあるのかなと思います。

――内容についてはいかがでしたか

すごく走ってしまう馬なので人が邪魔せずコントロール出来た方がいいので、もう少しかなと思います。

――今回の試合での収穫はありますか

きょねんよりもランクを上げて大きい大会に照準を合わせているので、一つ上のランクを経験できたというのが収穫かなと思います。

――今季の抱負を教えてください

障害はすごく能力があって上位を狙える馬に乗っているので、プレッシャーに負けずに期待に応えて成績を残したいです。馬場は、あまり点数を取れる馬ではないんですけど、能力はあって予選は突破できる馬だと思うので、団体枠を取りたいです。

山田瑞月(創理2=栃木・立教英国学院)

――今大会への意気込みを教えてください

今回から私は試合馬を持たせていただいていて、稲師という、今の副主将である工藤さんがきょねん乗っていた馬なんですが、その馬で今季はやっていくということで、きょねんの11月から組ませてもらって、初めての学生戦ということで、自分の思う通りに帰ってこられたらいいなと思って臨みました。全くもって何もいいことが出来ずに終わってしまったのですごく悔しいですし、この先大丈夫なのかという不安もあるんですけれど、始まったばかりなので、そういうのも色々と反省しながら良くしていけたらいいなと考えています。

――試合を振り返っていかがですか

元から走ってしまう馬なので、それをどうにかいい風に持っていこうと思ってやっていたんですけれど、あまりそれが上手くできなくて。それを今後改善していきたいなと思います。

――今後の課題などは見つかりましたか

やはりまだ馬のコントロールが出来ていないのと、馬に乗っているんですけど、こういう時はどうする、というような馬の特徴をまだ分かっていなくて、そういうところがもっと出来るようにならないとなと思います。

――今季の抱負をお願いします

稲師号と一緒に満点で帰ってくることを目標にして頑張りたいと思います。