新体制に移行してから初めて臨む公式戦である関東学生女子大会(関東女子)。同時に関東学生会長杯(会長杯)が開催された。大学から競技を始めた試合経験の少ない選手が多く出場。表彰台には程遠い厳しい結果になった。
初日に行われた馬場馬術競技。関東女子では団体を組まず早大は個人順位を争う形に。関谷怜子(文構3=東京・頌栄女子学院)は馬が反抗し、規定タイムを超えてしまったために失権となってしまった。三川莉奈(基理1=東京・東農大付一)も36位と沈んでしまう。続く会長杯では真鍋安佳理(教2=大阪・大教大付天王寺)が14位、北原侑一郎(教2=東京・早稲田)が16位と苦戦するなか高橋実(教3=東京・カリタス女子)が健闘。入賞にはあと一歩届かなかったが6位についた。
落ち着いた演技を披露した高橋と稲麟
2日目には障害飛越競技が行なわれた。ここで大澤佳純主将(教3=神奈川・桐蔭学園)が関東女子に出場。惜しくも障害を1つ落下させてしまい減点4とジャンプオフに進出することはできなかった。会長杯の小障害Bでは村田哲農(社2=神奈川・鎌倉学園)と井戸直人(国教2=東京・The American School In Japan)が走行するも、両者ともにタイムがこぼれてしまい減点0とはならず。順位も村田が8位、井戸が10位と振るわなかった。小障害Aに出場した平栗祐介(先理3=東京・開成)は6番障害で3反抗により失権となってしまう。
残念ながら失権となってしまった平栗と稲斗
今回の大会はやはり試合経験の少なさが結果として出てしまったといえるだろう。ここからオフシーズンを迎える早大。この期間でどこまでチームの底上げを図れるかにその将来がかかっている。一人一人が課題を1つずつ克服し成長を遂げた姿を春に見られることに期待したい。
(記事 藤巻晴帆、写真 荒巻美奈、藤巻晴帆)
コメント
高橋実(教3=東京・カリタス女子)
――どういった意気込みで臨まれましたか
キャロットステークスの時も同じ経路を踏んでいるので、その時よりは上手く乗れればいいなと思っていました。
――チームとしては
無事帰ってくればいいなと思っていて、ジャンパー組が誰か入賞してくれれば嬉しいです。
――ご自身の走行を振り返っていかがですか
キャロットステークスの時に全く同じ経路を踏んでいて、その時は後半で駈歩を出した時に馬が前に行こうとする力に負けてしまって自分も前傾するような姿勢で乗ってしまいました。なので今回は安定して乗ることを心がけて乗りました。
――修正点を今後どういかされますか
L1課目という難し目の経路を踏むことになると折り返し手綱が使えなくなってしまうので、それがなくてもちゃんと乗れるようにというのが目標になると思います。今回のところとしてはシンプルチェンジ(※1)は止めるつもりでやった方がいいとOBの方が言ってくださったので、そのおかけでそれなりに上手くやれました。シンプルチェンジは普段からもう少し強めでいこうということが分かったことでした。
※1 速度を落として手前を変える踏歩変換のこと