予想以上に厳しい結果となる

馬術

 全日本学生大会(全日本)への出場をかけた今大会。早大は初日から想像以上の苦戦を強いられることとなった。障害飛越競技大会(障害)では入賞となる6位以上を狙い挑んだが、結果は圏外。2日目の苦手とする馬場馬術競技大会(馬場)では7位に終わり、惜しくも障害、馬場ともにチームとしては悔しい結果となった。

 全日本出場への自信をもって臨んだ初日。早大からは4人エントリーしたうち、長谷部悦郎主将(法4=埼玉・城西大川越)と畠山聖(スポ3=茨城・常総学院)は馬が二回反抗したことにより失権する。その中で大澤佳純(教2=神奈川・桐蔭学園)と五十嵐裕哉(創理3=新潟南)が健闘するも「1走目で2人ともミスをしすぎたのでそこが反省点です。」と五十嵐が言うように1走目で大澤が4回、五十嵐が2回と複数の障害物を落としてしまい決して満足いく演技ではなかった。個人の結果としては五十嵐が17位、大澤が23位となる。しかし上位3人の減点合計を競う団体では2人が失権した早大は順位が出ず、大変悔しい結果になった。

悔しい失権となってしまった長谷部主将とGグラナダ

 初日に上手く流れを作ることができないまま、2日目の課題としてきた馬場を迎えることになった。前日から引き続いて出場したのは畠山と五十嵐の両名。個人では畠山が17位、五十嵐が21位と振るわず、チームとしての順位も7位にとどまった。選手たちの苦手意識を今回も払拭できなかったようである。入賞となる6位まではあと1歩という順位ではあるものの選手の手応えは全くとしてなかったからだ。ここから今後の大会に向けてどう調整を図ってくるかに注目したい。

納得のいく演技ができなかった五十嵐とファイネス

 障害、馬場と悪い流れができてしまったが、まだ総合馬術競技(総合)を残している。2日間とも思うような結果を出せていない早大はまさに背水の陣。「このままの流れで行くとどうしようもないので気持ちを切り替えたい」と五十嵐が話すように総合ではこれまでの反省をふまえたうえで気持ちを新たにして挑む。

(記事 藤巻晴帆、写真 目良夕貴、井上雄太)

コメント

五十嵐裕哉(創理3=新潟南)

――個人としてきょうの障害競技はいかがでしたか

(障害物が)1落1落でいければ良かったんですけど、1走目に1個余計に落としてしまったので…。2走目では修正できたんですけど、最初人間が焦ってしまったなと思いました。

――チームとしての反省点についてはいかがですか

3頭が(最後まで)帰ってきて3位か4位ぐらいかなと思っていたので2人失権は残念でした。1走目2人ともミスをしすぎたのでそこが反省点です。馬場馬術に関してはどうでしたかボロボロでどうしようもなかったです。(全日本に)行けるかは分からないですが、行けたらもう少し練習をらいねんに向けて頑張りたいです。

――きょうまでの反省を受けて総合に向けてどのようにつなげますか

このままの流れでいくとどうしようもないので、そこは修正してとりあえず気持ち切り替えて、あすの馬場はミスせず落ち着いて演技したいです。

畠山聖(スポ3=茨城・常総学院)

――きのうの障害馬術について、失権という結果に終わりましたが

もともと総合馬術の馬なので、ただ出てみたという感じで、無理なものは無理なので、総合に控えようと思いました。

――チームとしても、障害はある程度いけると言われていた中で良い結果にはなりませんでしたが

(失権になって)ゴールを切らなければ話にならないので、団体で出れなければ意味がないので、2走目は棄権して、それはそれでしょうがないかなと思います。

――きょうは課題とされていた馬場馬術が行われましたが

まあその通りで、全滅してしまいました。(3頭中)1頭が全然駄目で、2頭も(全日本学生に)行けるか行けないかという感じです。

――1日目、2日目の反省を踏まえて、あすからの総合馬術にはどのように生かしていきたいか

きょねんと比べたら、馬も人も戦力ダウンだったので、目に見えてたといったら目に見えてた結果だったんですけど、まあできる中でやるしかないので、あした、あさっては総合の馬で試合に出るので、もうちょっと良くなってくれれば良いと思います。