対談特集の最後を締めくくるのは、原田脩(スポ4=東京・帝京)選手と小長井倫(スポ1=岡山・関西)選手です。いよいよ明日、全日本学生選手権大会(インカレ)が開幕。現在の調子や意気込みを伺いました!
※この取材は10月9日に行われたものです。
「(インカレの)本番中はずっと笑っていられるように」(原田)
あん馬の演技を披露する原田選手
――他己紹介をお願いします
原田 自分はまだ新入生とあまり喋っていないので…。印象は、キャラクターみたいでかわいいなという感じ(笑)。最初はさすが関西高校というか、動きが正しいので、そこはすごいなと思いました。
小長井 正直に言うと、少し他の人とは違う雰囲気がある感じ(笑)。体操は、基本がしっかりしていて、いつも見ていて心配にならない、失敗しそうにないという感じですね。信頼しています。
――部内に推しメンはいますか
原田 渡邉向祥(スポ1=千葉・船橋)です。体操がめちゃめちゃ好きで、インカレ2か月前のチェックでも負けていますし、最近も技を入れてきているので、これから上手くなりそうだなというところで推しています。
小長井 自分も渡邉向祥で。同級生なんですけど憧れますね。かっこいい体操をしています。
――現在の調子はいかがですか。
原田 調子は今崩してきていて(笑)。仕上がっていて余裕が出てきた分、新しい技とか入れて最近練習していて。それで負担が大きくなって、痛いところが出始めたという感じですね。少し故障が出ています。
小長井 自分はどちらともいえないという感じです。演技の失敗は普段あまりしないんですけど、完成度が最近少し下がってきているかなという感じです。なので、試合までに磨き上げて、完璧な演技をできたらいいなと思います。
――コロナウイルスの影響で試合の延期が決まったときは、どのような心境でしたか
原田 自分は試合に出たいとはあまり思ったことがないので(笑)。そこまで気持ちが変化したとかはないですね。
小長井 入学前にコロナが流行り始めて、気持ちがすごくダウンしていたんですけど、インカレが延期して開催されるとなってから、出れたらいいなと思いながらやる気をどんどん上げて練習していました。試合が延期になった分いろいろ練習できるので、嬉しかったです。
――自粛期間中はどのように過ごされていましたか
原田 完全に筋力が落ちないようにするだけで、家とか近くの公園で体をほぐしたり、ちょっとトレーニングしたりしていました。
小長井 自分も、家でトレーニングしたりランニングに行ったりしていました。
――家にいる間に、なにか始めたことはありましたか
小長井 大学の授業が始まって、その課題が一番大きかったんですけど、それ以外に暇な時間もあったので、アニメを少しだけ見始めたりとか、コロナが流行る前からもともと始めていたギターをもっと練習したりしました(笑)。
――小長井選手に伺います。同期の1年生の雰囲気はいかがですか
小長井 同期はみんな仲良い感じです。もう何度か遊びに行ったりご飯に行ったりしています。
――1年生から見て、上級生はどのように見えていますか
小長井 みんなすごく優しいし、体操を含めいろいろなことを分かりやすく教えていただけるので、良い先輩だなと思います。
――原田選手は4年生として最後のインカレとなります。なにか特別な思い入れはありますか。
原田 後悔しないようにというのがまずあって、本番中はずっと笑っていられるように、どんなに失敗してもさらっと受け流せる感じの気軽さでやりたいと思っています。その分、試合直前までの体育館で練習できるときに、今までの積み上げてきたものとか費やした時間とかを全てぶつけられるように、今やっています。
――小長井選手は初めてのインカレとなります
小長井 自分はチームメイトと比べて技の難易度が高くなく、演技する順番が早いので、みんなを持ち上げられるように、みんなに繋がる演技ができたらいいなと思っています。
――試合でのルーティーンはありますか
原田 練習中に曲が流れているんですけど、その曲を鼻歌で歌いながら(練習を)やっているので(笑)。試合中も頭の中で音楽を流してリラックスしてやろうと思っています。
小長井 去年ぐらいからなんですけど、試合前に好きなアーティストのライブ映像を見たりしてテンションを上げていますね(笑)。
――お二人とも、音楽で気持ちを高めているんですね
原田 そうですね。
――試合で注目してほしいところを教えてください
原田 力技を新しく入れようと思っていて。今はやめてしまわれたんですけど、前の監督にトレーニングでお世話になってきたので、その成果を発揮するつもりで、力技を見てもらいたいと思っています。
原田 自分は得意種目が平行棒で、Eスコアにこだわって試合で減点の少ない演技をできるようにずっと練習しているので、そこに注目してほしいなと思います。
――最後に意気込みをお願いします
原田 小さい頃からコーチに「美しい体操」を心掛けるように言われてきているので、最後までその「美しい体操」を貫けるように演技したいと思います。
小長井 チーム全員が気持ちよく演技をスタートできるように、自分が繋げる演技ができたらいいなと思っています。
――ありがとうございました!
(取材・編集 足立涼子、大滝佐和)
インカレに向け、意気込みを書いていただきました!(写真提供:体操部)
◆原田脩(はらだ・しゅう)(※写真左)
1998(平10)年6月27日生まれ。161センチ、54キロ。東京・帝京高出身。スポーツ科学部4年。安定感のある演技で多くの選手から推しメンとして挙げられていた原田選手。最期の秋として、美しい体操を披露します!
◆小長井倫(こながい・みちか)(※写真右)
2001(平13)年10月27日生まれ。160センチ、56キロ。岡山・関西高出身。スポーツ科学部1年。大学入学後、初めての試合や対面授業を経験する小長井選手。スタートの秋として、みんなにつながる演技をします!