舵手なしクォドルプル。4人の選手が同時にスカルオールで漕ぐにも関わらず、コックスは存在しない。その難易度は想像以上に高く、真っすぐ進むことすら容易ではない。今回は、この種目で全日本学生選手権(インカレ)にエントリーする杉田陸弥(人4=栃木)、尾崎光(スポ2=愛媛・今治西)、川田諒(社1=愛媛・松山東)、藤井拓弥(社1=山梨・吉田)の4人にその意気込みを聞くと共に、チームワークの秘けつを探った。
※この取材は8月30日に行われたものです。
「一発結果を残したい」(杉田)
最後のインカレに挑む杉田
――最近はどのような練習をされていますか
杉田 ポイントは、クルーとして一本一本の長さを意識して、そこから前をつかんで安定させ、いいサイクルをつくるようにしています。
尾崎 全体的に若いクルーなので、一体感というか、全員がまとまることを意識している段階ですね。
――皆さん個人の調子はいかがですか
尾崎 調子ですか…。モチベーションは高く保っています。試合間は結構空いているんですけど、このモチベーションは切らさずに毎日練習できているので、そういう部分で調子は悪くないのかなと思います。良い練習が出来ているのかなと。
藤井 一回一回の練習で課題を見つけて克服することを積み重ねていて、日々成長できているかなという感じです。
杉田 僕は最初、漕ぎが藤井とだいぶ違って苦労したんですけど、藤井に個人的に教えてもらったりして最近合うようになってきて。良い流れになってきたので、調子いいかなと思います。
川田諒 絶好調です。あと虫にかまれます。
杉田 最近艇庫で大量発生していて、悩まされている人が一部います(笑)。
――個人で今取り組んでいる課題は
尾崎 自分はフィジカル面に問題があって、自覚しているんですけど、毎日必ず一人でパワートレーニングをするということを決めています。まずそこから改善に取り組んでいます。
藤井 自分はストロークで船のリズムをつくらなきゃいけないんですけど、皆が漕ぎやすいリズムをつくるということです。また四人で漕いでいく中で、漕ぎの長さを、長くつくっていかなきゃいけないところが自分はまだ短かったので、そういう部分を意識しています。
杉田 僕は3番で、ストロークの藤井のリズムを伝えるのが仕事だと思っているので、うまくいかなかったら学年関係なく藤井に教えてもらうということですね。後は、個人的に最後なので、ちょっとでも漕ぎを乱したくないです。なのでケアもしっかり時間かけています。
川田諒 僕は2番で、クルーの中で体格も一番悪いので、足を引っ張っている部分はあるなと思います。練習の時のポイント、例えば「3本で立て直そう!」というコールを入れることを尾崎さんに任せてしまっていたので、最近は自分でも発信するようにしました。
――杉田選手、尾崎選手はことしの1年生のイメージはいかがですか
杉田 全体ですか? 個性の強い子が多いなと。
川田諒 いや、個性は大事だと思います。
杉田 まあ、いい意味で強いってことです(笑)。
尾崎 このクルーに乗っている二人は責任感も強いので、いろいろはっちゃけながらやるっていうのはいいよね? 盛り上げてやることはいい雰囲気でやるので。
杉田 全く、僕も同意見です。
――1年生の藤井選手、川田選手は早大漕艇部の印象はいかがでしたか
藤井 自分たちはまだ高校生気分が抜けてないというのを感じるんですけど、そういうところで責任感を持って積極的にやるところは見習っていきたいと思います。かといって、先輩面をして指図ばかりするんじゃなくて、自分たちの話も聞いてくれます。いろいろな人の意見を聞いていい方向に進もうとしているのが、先輩として雰囲気いいなあと思います。
川田諒 オープンキャンパスの時艇庫見学に行かせていただいて。そのときにいろいろあって、高校の顧問の先生から(自分の)印象が良くないと聞いていて、少しびくびくしながら入寮しました。尾崎さんとは愛媛出身ということで面識があり「光くん」と呼んでいたんですけど、「光くん」じゃ印象良くないなと思って「光さん」と呼ぶようにして、そういうところから変えていこうと思いました(笑)。実際は、杉田さんと僕みたいに4年生と1年生でも仲良くて、楽しいです。
――藤井選手は漕艇部に入って何か予想外だったことはありましたか
藤井 予想外だったことですか…。基本的に寮生活なので結構ルールが厳しいと聞いていたんですけど、実際は全員がいい意味で仲良いです。もちろん縦の関係はあるんですけど、そこまで厳しいものではなく、自由な感じです。さっき言ったように先輩は先輩らしくするんですけど、後輩の言うことも聞いてくれて、そういうところが自由で、入って良かったなと思います。予想以上、ですかね。
尾崎 素晴らしい。カードゲームもやってるもんね。
藤井 (笑)。
――1年生のお二人は、自分たちの学年をどんな雰囲気だとお考えですか
川田諒 入部したての頃は環境に慣れていないこともあって、「お風呂みんなで行こう」みたいな感じでみんなでくっついて、内向きの集団でした。でも気付いたら、藤井は顕著なんですけど、ソロプレイヤーなので、「みんなで飯行こう」って言っても一人で自炊始めてしまうとか、そういうことが多いですね。別にディスっているわけじゃないんですけど、好き勝手やっている印象がありますね。いいんですけど(笑)。
――藤井選手は「ソロプレイヤー」についてはいかがですか
藤井 何でしょうね…。自分はだいぶ好き勝手に動いているんですけど、かといって派閥ができるわけじゃなくて、いろんな人と仲良くできます。グループ分けがあるわけじゃないので、皆が皆仲良いなという感じです。
――尾崎選手は初の上級生になりますが、心持ちの変化などはありますか
尾崎 去年までは自分がやりたいようにというか、あまり気にせずやっていたんですけど、一つ一つの行動の意味が大きくなったような感じはあります。例えば自分が練習後に何するかとか、時間がある時にどのようなことをするかとか。毎日掃除があるんですけど、それに対しても結構取り組む姿勢は変わったかなと。自分がやらなきゃいけないという気持ちは去年に比べたら上がったなと思います。頑張っている後輩もいるので、そういう子には負けたくないなと思いますね。
――杉田選手は最高学年になりましたが
杉田 もちろん最後なので、僕の気持ちとしては一発結果を残したいなというのはあるんですけども、このクルーでやってみて、ある意味気負わずいつものクルーの感じで落ち着いてできているので、それもいいのかなと思います。落ち着いて、目標に向かって漕げていていいのかなと思います。
「最大のモチベーションです」(川田諒)
初のインカレ出場となる川田諒
――尾崎選手、川田選手、藤井選手は先輩が早大漕艇部にいらっしゃるという立場ですが、入学や入部のきっかけはその方々でしたか
尾崎 多分自分が典型的なその立場なんですけど、いま4年生の竹内さん(友哉、スポ4=愛媛・今治西)がいて。僕も同じようにワセダで活躍したいなと思って練習して入ってきて、また一緒に練習することができて、って感じです。やっぱり入ってまた練習するようになると怖いなという感じはあるんですけど、いろいろ刺激を受けながら、やっぱりこの人みたいになりたいなと今でも思っています。
川田諒 僕だけ二人と違って異性の先輩なんですけど、工藤さん(かれん、スポ2=愛媛・松山東)はすごく可愛くて、一言で例えるなら天使かなと思います。僕が高3のインターハイで納得いかない結果に終わってしまって、それをラインで報告したら「じゃあワセダで続けたら」という風に言われて、じゃあ自己推薦で入ろうかなと思えました。それまで大学で(ボートを)続ける気はなかったんですけど、そうやって声を掛けていただいて、いまも優しく接していただいています。練習がしんどかったり、大学に行くのが面倒くさかったりして辞めたくなることもあるんですけど、工藤さんをモチベーションにしています。ワセダに来た理由は8割方工藤さんかなと思います。
杉田 お前そんなにでかいの(笑)。
川田諒 そうですね、「工藤さんに会いたいな」というか、「工藤さんと同じ空間にいたいな」というか。
杉田・尾崎・藤井 (笑)。
――これは全部書かれてしまいますが大丈夫ですか
川田諒 大丈夫です。
杉田 そうだよ、これ全部HPに載るんだよ。
川田諒 最大のモチベーションです。
杉田 うん、ならいいよ。
――藤井選手は先輩とのエピソードはございますか
藤井 僕は、内田先輩(達大、スポ3=山梨・吉田)という3年生の先輩がいて。それ以外にも、学校は違うんですけど同じ県から何人もワセダに入った先輩がいて、そういう先輩が大学で結果を残して、インカレなどでやっているのを見て大学でも続けたいなと思いました。ただずっとワセダには入れるものだと思っていなくて、他の学校でやろうと思っていたんですけど、「ワセダで頑張ってみたら」というふうに言われてここに来ました。内田先輩とかの姿を追いかけていて、でもまだ力の差、技量の差が縮まっていないというかむしろ離されているので、そこを詰めて追いつけるように頑張っていきたいなと思います。
――では皆さん同士のイメージをお聞きします。まず藤井選手のイメージはいかがですか
杉田 真面目だよね。アップも早く来ているし、オール出すのもいつも早いし、ムラなくやってくれて、すごいなと俺は思っています。
川田諒 自己推薦で、入試の時から一緒でした。高校のときの大会で、自分は愛媛で、藤井は山梨で、大会でちらっと見ることはあったんですけど、僕的に少し「お猿さんっぽいな」と思ってはいました。ただ話してみると根がすごく真面目で、少し変態なところがあって、髪を水色に染めようとしたという逸話があります。
藤井 高校の時の部活のオールの色が水色だったので(笑)。
――では、杉田選手のイメージはいかがですか
川田諒 前厄です。
杉田 今度厄年なんですよ(笑)。
尾崎 杉田さんのことは川田くんがよく知っていますよ。
川田諒 同じクルーになるまではあいさつするくらいの仲だったんですけど、クルーに乗って、ここ二人(杉田、川田諒)が漕ぎで改善する部分がアウトペアに対して多くて、ちょっと悩むじゃないけど二人で慰め合う光景も多々ありまして。まあ、いい意味で『同期』ですかね。
尾崎 杉田さんは結構考えてくれる方で、タイム設定だったり毎回の課題だったりを、具体的にクルーが共有しやすいように工夫してコーチともやりとりもしてくれています。そういうところでクルーをまとめてくれているので、そこは僕たちからしたらありがたいし、そういうところを見て自分たちもちゃんとやっていかなきゃな、と思います。
杉田 いや、恥ずかしいな。ありがとうございます。
――川田選手のイメージはいかがですか
杉田 いやもうムードメーカー。以上です。こういうやつがいると、雰囲気が駄目なときに帳消しにしてくれます。僕はそういうことはできないので、いて助かります。
川田諒 すごく助けています。
一同 (笑)。
――最後に、尾崎選手のイメージはいかがですか
川田諒 クルーキャプテンです。
杉田 違うわ(笑)。いろいろ一番後ろからずばずば言ってくれて、楽しいです。いつもいい意味で頭が上がらないというか。信頼しています。
藤井 練習でストイックですし、練習が終わっても陸上で何するかとか、ストイックに考えています。僕達にも練習中にげきを飛ばしてくれて、集中力を欠かないようにしてくれるので、すごく頼れる先輩です。
川田諒 異議なしです。
「害虫と遊戯王が流行しています(笑)」(藤井)
取材に丁寧に応じる藤井
――皆さんオフの日はどのように過ごされていますか
川田諒 きのうおとといのオフは、先輩に高田馬場に連れて行っていただいて、同期とレイクタウンにお買い物に行きました。ありがとうございます。みんなでおそろいのビーチサンダルを買いました。ありがとうございます。
一同 (笑)。
杉田 最近、前厄のせいなのか病気になることが多くて、そのトラウマのせいか外に出るのが怖くなっています。病気をもらってくるので。なので、疲れをためないように外に出ないようにしています。引きこもりみたい(笑)。マスクをしないと最近怖いです。
藤井 僕はさっき川田からもあったように、一人で行動することが多くて。気が向いたらみんなと動くんですけど、最近は雨が降っていたので、映画を一日中ずっと見ていました。後はこの間部屋にWiiUが来たので、ずっとそれをやっています。
杉田 初耳。いいな。
尾崎 自分も最近はゆっくり映画を見るとか、本を読むとかそれくらいで、ゆっくりリラックスして過ごしています。
――部内で流行っていることはありますか
川田諒 遊戯王(笑)。
杉田 野活で持ってきたのかな、最近少し害虫が流行していますね。
藤井 害虫と遊戯王が流行しています(笑)。
杉田 害虫は部内で駆除に躍起になっていて。遊戯王はついさっきもやっている人がいました。
藤井 あ、ハートレート計がはやっています。
杉田 心拍数が計れる腕時計を部で買って、より効率良くトレーニング強度を調節しようと。そういう意味で腕時計を艇庫の中でつけています。そんなところです。
――皆さんが部内でよく一緒に遊ぶ人は誰になりますか
杉田 その質問は、きついものがある。
川田諒 (笑)。二人でどこかに行くとなると、高山格(スポ1=神奈川・横浜商)ですかね。あとは3年生の東駿佑さん(政経3=東京・早大学院)が仲良くて、大好きなんですよ。まず顔がタイプで。
杉田 (笑)。キャラが定まってないよ。
川田諒 先日も東さんと得居さん(亮太、法3=東京・早大学院)に映画に連れて行ってもらって、たまたまもらったチケットが2人の間で、良かったなって思いました。映画ってどきどきするじゃないですか。それが映画のどきどきなのか、東さんと暗い空間で一緒に座っているシチュエーションに対するどきどきなのか、ちょっと分からなくて。自分の中であのときはどきどきが止まりませんでした。
杉田 ネタが豊富だな。僕は最近寂しいので、その質問は保留で(笑)。
藤井 僕はその場にいる人と一緒に行動することが多いんですけど、だいたいご飯は菅原諒馬君(商1=東京・早大学院)と一緒に食べます。その子が最近遊戯王にはまり過ぎて、ご飯にかけるお金をけちっているので、ちょっとつらいです(笑)。
川田諒 まじでけちってますよ。
杉田 遊戯王のカード買うために?
川田諒 毎食何百円以内とかにして、ちょっとずつ捻出して、レアカードを4000円で買うとか。
尾崎 僕は3年生のマネジャーの山崎さん(直、商3=東京・早大学院)とかですかね。この前も男二人でブランド品を眺めたりして一日過ごしました。よくお出掛けや食事に連れて行ってもらったりして、すごく良くしてもらっています。
――漕艇部の、先輩後輩の仲はいかがですか
杉田 最近ちょっと引き締めようというのはあるんですけど、僕はこういう系(川田諒)が好きなので。やるときはやるし、それ以外はあまり関係なくというのが好きなので、僕は今心地いいです。
――皆さんは勉強の方はいかがですか
川田諒 僕は入学当初に他の先輩が学校に行かないっていうのを聞いて、なんで行かないんだろうと思っていたんですけど、意外と行かなくなって。多分同期の中で僕が圧倒的に行ってないと思うんですけど、まあ単位がくればオッケーだと思っています。折り合いをつけて、一番効率がいい授業の取り方を考えて、燃費良くいけたらいいなと思います。
杉田 僕は大丈夫です、多分。
尾崎 僕も、どちらかというと真面目に勉強している方じゃないかと思います。
杉田 尾崎は優秀。毎回フル単だし、表彰ももらっていますし。秀才の一人です。
尾崎 秀才まではいかないですけど(笑)。勉強は4年間頑張ろうと思っています。
藤井 まだ分からないんですけど、学校の友達や川田、先輩たちと連携して、落とさないように団体戦で頑張っています。
「ゴールした後のポーズを毎晩考えている」(尾崎)
真面目な姿が印象的な尾崎
――インカレの目標は何ですか
杉田 クルーは優勝が目標で、そこから具体的に数値まで掘り下げていって、細かく練習しています。
――クルーの課題やテーマは
川田諒 なしクォ(舵手なしクォドルプル)って、艇の中では軽いと言われていて。高い回転数で行くんですけど、僕らはまだ高い回転数で安定できなくて。一本の加速感が足りないといろんなコーチにフィードバックをいただいていて、課題です。
――加速感を出すための練習は
杉田 1本ロー(フィニッシュのかたちから全員で1本だけ漕ぐ練習)とかだよね。
藤井 加速感を出すには、一本一本精度を高く、ロスしないようにしないといけないので。そこを変に短く漕いで無駄にするのではなく、大きく漕いでそれを何回も何回もできるようにしています。
尾崎 いろいろな動画を見たり、自分たちの漕ぎをビデオで見たりして、ローイングイメージを共有してということを特に意識しています。
――藤井選手は初めてのインカレでストロークになりました
藤井 すごく未熟者の自分がクルーの一番前にいて、自分のリズムでクルーの漕ぎを決めることになって不安はあるんですけど、与えられたポジションを全うできるようにいろいろな人の意見を聞いて、あと少しの期間ですけど頑張りたいです。
――尾崎選手はことしストペア(ストロークとその後ろのポジション)で漕ぐことが多い中、今回バウのポジションになりましたが
最初は3番に乗る予定だったんですけど、後ろに飛ばされて(笑)。高校の時に国体でバウとして漕いでいたので不安はないんですけど、バウとしてできる仕事があるので、それを見つけてやりたいなと思いますけど。
――杉田選手は2年連続でクォドの3番になります
杉田 まあポジションはどこでも変わらないなと思うので。自分はストロークの藤井の動きをコピーして、藤井が漕ぎやすいように自分が押すことが一番かなと思うので、そんな気負いはないです。
――川田選手は2番というポジションについては
川田諒 2番というより、僕はクォドにあまり乗ったことがないので。高校のとき二人乗りが多くて、最初は前に二人もいることに慣れませんでした。いまは、真ん中二人(2番・3番)がエンジンとなるペアで、まだ僕はエンジンとしての機能を果たせていないので、フィジカルをもう少し上げて僕が出力を出せば、藤井もリズムをつくりやすくなるし、杉田さんも押しやすくなるので、1年生としていい意味でがむしゃらにやれたらいいなと思います。
――クルーのユニホーミティーはいかがですか
杉田 今は長さというポイントでいい感じに乗り始めて、このままレースレートの高い回転数でも乗っていけたらいいですし、駄目だったらまた探していいサイクルに乗せていくだけです。今はいい感じですかね、全体の大きな流れとしては。
――練習の時の雰囲気はどのような感じですか
尾崎 もっとピリッとしています。
杉田 水上ではもっとバシッっとやって、陸に上がったらこんな感じで(笑)。メリハリをつけるのは当然かなと思っています。
――インカレへの意気込みを一言ずつお願いします
川田諒 初めてのインカレなんですけど、きっちり優勝して、工藤さんをものにしたいなと思います。
藤井 最後にローアウトといって、失神することなんですけどそれくらいまでいって、優勝して終わりたいなと思います。
尾崎 ゴールした後のポーズを毎晩考えているので、それができるように過程をしっかりしていきたいです。とりあえず普通に水を叩いたり、ガッツポーズしたり、そういう感じですね。
杉田 最初にも言ったんですけど、一発結果を残したいなと。それだけですね。
――ありがとうございました!
(取材・編集 喜田村廉人)
騎馬戦のポーズをしてくださいました!
◆杉田陸弥(すぎた・りくや)(※写真上)
1993年(平5)12月9日生まれ。栃木高出身。人間科学部4年。ポジションは舵手なしクォドルプルの3番。最終学年にしてクルーの実力を押し上げる精神的支柱。積極的な発言で対談をまとめてくださいました。時には1年生にいじられるようなところから、クルーの仲の良さが垣間見えた気がします!
◆尾崎光(おざき・ひかる)(※写真前)
1996年(平8)10月26日生まれ。愛媛・今治西高出身。スポーツ科学部2年。ポジションは舵手なしクォドルプルのバウ。確かな目と的確な言葉でクルーの漕ぎを導く司令塔役。練習中から日常生活まで、高い意識を持って取り組んでいることがうかがえました。勉強では、学業との両立を図るWAP(早稲田アスリートプログラム)から表彰されたとか!
◆川田諒(かわだ・りょう)(※写真左)
1997年(平9)4月8日生まれ。愛媛・松山東高出身。社会科学部1年。ポジションは舵手なしクォドルプルの2番。クルーの雰囲気づくりを一手に引き受けるムードメーカー。独特な話し口調から面白い話を連発してくださいました。一方、インカレの話となると、途端に引き締まった表情で的確に説明してくださったのが印象的です!
◆藤井拓弥(ふじい・たくや)(※写真右)
1998年(平10)1月14日生まれ。山梨・吉田高出身。社会科学部1年。ポジションは舵手なしクォドルプルのストローク。1年生ながら、クルーのストロークという大役に抜擢された藤井選手。淡々とした話し口調で、大人びた意見をたくさん聞かせてくださいました。なんでも、部内では『博識キャラ』になりつつあるとかないとか…!