【連載】インカレ直前特集 『Row out!』 第7回 S:石田良知×7:石橋広陸×B:内田達大

漕艇

 大学日本一の座を懸けた戦いとなる全日本大学選手権(インカレ)の開幕を控える漕艇部。今回は2年連続で対校エイトのクルーに選ばれた石田良知(スポ3=滋賀・彦根東)と内田達大(スポ3=山梨・吉田)、インカレでは1年ぶりに対校エイトに帰ってきた石橋広陸(スポ3=愛知・豊田北)の3人にお話を伺った。上級生として臨むインカレに対する思いとは。 

※この取材は8月20日に行われたものです。

インカレ前に二郎行こう

今回ストロークを務める石田

――オリンピックはご覧になられましたか

石田 僕はあんまり見ていないですね。

石橋 僕もたまに見るくらいですね。ボートはチェックしましたけど、あまり他の競技は見てないです。

――ボートはどういう印象でしたか

内田 種目によっていろいろありましたけど、うまい選手は荒れている中でもきちんと漕げていて、やっぱり強いといわれている選手は当たり前のように勝つなという印象ですね。

石田 僕はあまり見てないです(笑)。柔道見てましたね。

石橋 僕もボートに関しては、今までのオリンピックの中でも荒れている方だったと思いました。内田も言っていたようにその中でも今まで世界選手権で金メダルを取ってきた人たちは確実に勝ってきているので 、その適応力などは見習いたいなと感じました。

――3年目になりましたが昔と印象が変わった同期の方はいますか

石田 あんまりないな。

内田 高山順(スポ3=秋田)っていう子が激太りしましたね(笑)。

――その原因は

石橋 食べちゃったんじゃないですかね(笑)。

石田 トレーナーになっちゃったんで。

石橋  あと、留学組の松下大志(国教3=愛知・豊田南)と森内龍(商3=東京・早実)が1年間の留学から帰ってきて。

石田 塩島(千瑛、商3=千葉・専大松戸))も帰ってきたね。

石橋 3人帰ってきましたね。

石田 一人が激太り(笑)。

一同 (笑)。

石橋 これ、早スポに載せるんだよ(笑)。でもそんなに変わってないよね。

石田 うん。

内田 我が強いから中身もそんなに変わることもないね(笑)。

――早慶戦の事前特集でラーメン二郎がお好きだとおっしゃっていましたが、今もよく行かれますか

石田 そう!出た(笑)。

内田 はい、今も行っていますね。

石田 でも最近は練習が多いので、ひばり(ひばりヶ丘店)は最近行ってないよな。

内田 学校も終わっちゃったんで。

石田 あっち(ひばりヶ丘)の方に出ないし、出られないので。最近ひばり行ってないな。

内田  やっぱり二郎でも行く?

石田 そろそろさ、エイトで行こう。一回ひばりかまそう。絶対ひばりかまそう、マジで。

内田 早スポも読んでくれているんでね。

石田 「これ言っちゃダメだよ」って俺怒られた(笑)。「これ言っちゃダメだよー、石田くーん」って。めっちゃ怒られた(笑)。

石橋 「いいの?あれで」って(笑)。

石田 「監督(内田大介監督、昭54教卒=長野・岡谷南)に怒られるよ」とか言って(笑)。

石橋 一回うっちー(内田)怒られたもんな、二郎行き過ぎて。

石田 本当に、インカレ前にエイトで行こう。

石橋 8人で二郎行くの?

石田 行こ行こ行こ!絶対ひばり行こ。まあ、あとはたまに赤羽に行ったりします。自転車で行ったり、自転車で西台の方まで行ったりします。

――この辺で一番近いのは赤羽ですか

石田 いや、一番近いのはチャリで西台です。

石橋 ラーメン特集になってる。

一同 (笑)。

石田 一番はぶっちぎりでひばりやな。

石橋 宣伝してどうすんの。

石田 チャーシュー増える。チャーシュー増えるかもしれない(笑)。

内田 烏龍茶!

石橋 烏龍茶くれるかもしれない(笑)。

一同 (笑) 。

石橋 全然ボート関係ない(笑)。

――後輩が入部して何か刺激を受けたことはありますか

石橋 こっちが刺激を入れてる感じですね。

――それはどういった刺激ですか

石田 喝を入れてますね。

石橋 やっぱり、1年生から僕たちになかなか声をかけにくいっていうのはあると思うので。僕たちから声をかけないと向こうも答えてくれないので、そこでもっとこうしたらいいんじゃないかという助言やアドバイスをしています。本当は向こうからきてもらうのが一番いいと思うんですけど、まずは僕たちから行くことがやるべきことなのかなと思いますね。

――先輩後輩の仲はいかがですか

石田 毎回聞くよね。

石橋 毎回ある(笑)。

内田 1個上はめっちゃ仲良い。

石田 1個上は仲良いな。そっか、もう2個下がいるのか。上とは仲いいですね。

石橋 僕たち二人部屋で1個上の先輩と一緒になることが多いので、それで部屋で話しますね。

石田 3、4年生は仲良くて、1年生は1年生で2年生は2年生で仲良いみたいな。3、4は仲良いんだよ。

石橋 そうだね。

石田 良い意味でも。そんなもんじゃない?

内田 1個下から縦のつながりが…。

石橋 ちょっとね。

石田 1個下は確かにあんまりないかも。

石橋 あとは個人って感じじゃないですかね。学年で仲良いかはうーん、って感じですけど、あとは個人でそれぞれ。例えば、内田だったら山梨の後輩が3人もいますし。

3人は部の成績優秀者

丁寧な受け答えをする石橋

――最近部内で面白かったことなどはありますか

石田 基本おもろいからな(笑)。

石橋 なんだろう、最近ぶっとんでたこと…。

内田 監督主催のバーベキューをやりましたね。花火大会もあったね。

石橋 戸田橋と板橋の河川敷で花火大会をやったんですけど、そういう感じでイベントがちょいちょいありました。

石田 監督主催のバーベキューやって、その3日後に花火大会って感じで。海産物が取れるところの出身の人はホタテ、サザエをたくさん持ってきて。ホタテとか生で食べたしな。

石橋 あと何だろう?最近面白かったこと。

石田 基本、毎日笑ってるからな。なんかある?

石橋 あ!俺の寝言がまた再発したらしいです。

石田 こいつ寝言すごいんですよ(笑)。

石橋 最近やばかったのは、同部屋の先輩から聞いたんですけど、「どうかしてるぜ」みたいなのを夜言ったらしくて。それでみんな飛び起きて(笑)。是澤さん(祐輔主将、スポ4=愛知・宇和島東)は次の日ゼミ合宿で合宿先で、もう1人の先輩と「あれやばかったよな」って裏でLINEで話されてて、ちょっと辛かったです(笑)。

石田 そんなんまだ甘いよな。

内田 甘い甘い。

石田 石橋はマジで寝言すごいですよ。

――自分では意識されていないのですか

石橋 いや、意識してたら怖くないですか(笑)。

内田 ほぼ毎日寝言で「お疲れ様です」は言ってるよな。

石橋 是澤さんがゼミ合宿から帰ってくるのが1時くらいだったんですけど、僕が「お帰りなさい」みたいなのを寝言なのか、それとも起きてるのか分からない感じで言ったらしくて。是澤さんがマジで怖いって言ってました。

――他の人を起こしてしまうこともあるのですか

石田 石橋と部屋が一緒だった時は結構大きい声で言ってるので、そうですね。基本面白いですね。

――オフの日はどのように過ごされていますか

石橋 良知君はもう(笑)。

石田 やめって。ほんまに(ボイスレコーダーに)入ってまうから。ウソでもそう入っちゃうから。

石橋 多分そのまま書かれて(笑)。

石田 汗かいてる、もう。普通に部外の人とみんなで飲み行くよな?

石橋 まあ、うっちーはな(笑)。

石田 ああ、うっちーはね。しょっちゅう遊びに行くもんね。

内田  まあ、月曜日に猫カフェ行ってきましたね。

石橋 可愛い(笑)。

石田 猫カフェかい!

内田 ちょっと精神的に辛くなったので癒されに。めっちゃ可愛かったです。

石田 今週末同期会がありますね。久しぶりの。

石橋 けど2人とも(調整スケジュール)バツにしてなかった?

石田 まあまあ、そこはね。

石橋 全員で集まろうって言ったんですけど、彼らは他の予定を優先して。

石田 いや、いつも一緒にいるんで。風呂も一緒に入って、飯も一緒に食べるんですよ。

石橋 まあ、タイミングが良ければって感じだよね。20人いるので全員が全員同じ予定で集まるのはなかなか難しいですね。やっぱり僕たち週に1回しかオフ日がないので、他の人と会うのはその日しかなくて。僕も元々予定あったし。

石田 行くの?

石橋 うん、(予定が)無くなった。

石田 同期会行くの?

石橋 行く。偉いでしょ、普通に最初同期会切ろうとしてたけどね。

――特に何部と仲が良いとかありますか

石田 僕は野球部と仲良いですね。めっちゃ仲良いですよ。しょっちゅう遊んでます。

内田  僕はア式蹴球部の子と仲良いです。何人かと遊んでますね。

――早慶戦を見に行きはしますか

石田 いや、練習とかですね。一回も行ったことないですよ、他の部活の早慶戦。

石橋 なのに僕たちは早慶戦来いとか言うしね。

石田 うっとおしいよね(笑)。他の部活とはちょっと違うんだよっていう思いが(笑)。

内田 それはある(笑)。

石橋 本当に僕たちの生活は大変なので。ほぼ監禁生活を送っているようなもので。

石田 やっと日曜日の夜に解放されて、また月曜日が門限10時なので。しかも練習があるので、そこまで外に出ないじゃないですか。練習して風呂入って飯食って、10時には電気が消えるので。日曜日だけ解放されるんです。

石橋 日曜日だけ外に飲みに行ったりとか。

石田 最初の方とかはクラスの子に誘えわれてたけど、「ごめん。門限ある」って言ってるとだんだん誘われなくなって。あいつボート部だから無理、みたいな。クラスのLINEですごい盛り上がってる写真があって、右上に俺の写真が貼られてて(笑)。あー、まあ同じクラスやし、みたいな。そんなのばっかです。

石橋 他の部の人と飲みに行くかって感じになっても、オフいつ?ってなって日曜の夜しか出れないってなるとね…。

石田 こんな寮ないじゃないですか。門限がある寮なんて。学生寮でも門限は無かったり、早朝だったりとか。

石橋 僕たち所沢で1限あったら、朝5時には練習スタートさせないといけないので、そうなると4時起き不可避なんですよ。そしたら外出られないんです。寝ないとやっていけないので。

石田 毎日ですよ。ゼミ合宿とかも行けないので。ことし北海道ですよ!みんな行くなって。ゼミの飲み会とかもあるよな。

石橋 あるけど行けないです。

内田 ゼミの飲み会も「みんな空いてる時間ある? 」って聞かれて、僕だけ「ない」って送ると、じゃあ別の日にしようかってなるんですけど。本当にごめんみたいな(笑)。

――3週間ほど前にテストがありましたが、勉強との両立とのはいかがですか

石橋 今回はイージーすぎてやばかったです。

石田 本当?

石橋 こういうこと言うの、もうやめとこう(笑)。今回レポートが多かったので、あらかじめ6月くらいから手をつけていて、7月の時点でレポート課題はもう一個も無かったです。テキストもその前に一周は見ていたので、後は前日に見るだけ、みたいな。テストがひとつ月曜日にあったんですけど、日曜日に朝まで飲んでそのままテストに行ったのにできちゃったので、今回は楽でしたね。良知は結構大変そうだったよね。うっちーはレポートが。

石田 俺はやばかった。

内田 俺は10個くらい授業があって2つテストで8つレポートっていう。

石田 レポート多かったな。

内田 ずっとパソコンとにらめっこしてました。

石橋 テストない代わりにレポートっていうのがスポ科(スポーツ科学部)では多いので。

内田 文学部の授業とか取ると、4000字のレポートとかがバーンって出てくるので。

石田 スポ科の俺らで4000字とか3日はかかる。いまだに俺こうやって(指一本で)打ってるもん。

石橋 (デスノートの)Lみたいにね(笑)。

石田 俺めっちゃテスト多かった。結構きつかった。ずっと石橋の部屋行ってたし。

石橋 そう。やばいやばいとか言って。

石田 石橋ここ分かんない。石橋!石橋!起きてー、って。

石橋 寝てる時もあったよね。勘弁してくれよって感じで(笑)。でも俺ら単位は取れている方なので、まあまあ大丈夫でしょう(笑)。一応俺ら成績優秀者だもんな。

内田 3人部の成績優秀者なので。

石田 今回はちょっと無理だけど(笑)。

石橋 諦めた(笑)。部活を頑張るためにはそれなりのことをやっておかないと、足かせになってしまうので。

内田 監督にも結構言われるので。きちんと単位は取っておけって。

石橋 僕は来季、週2ですね。週2であとはゼミだけで。

石田 いいな。俺結構行かないといけない。

――ゼミは何系に所属されているのですか

石橋 僕は動作解析です。動画を撮ってそれを分析するんですけど、野球のピッチングフォームとかをボートに応用できないかなと思って挑戦中です。忙しくてまだあまり手をつけられていないんですけどね。

石田 僕はスポーツマネジメントです。経営学ですね。

内田 僕はスポーツ教育学と倫理学です。

爆発力がカギ

冷静な姿が印象的な内田

――前期を振り返っていかがでしょうか

内田 思うように結果が出なかったことが多かったです。でも東日本(選手権)くらいからチームとして徐々に上がっていっている印象ですね。練習は毎日、死に物狂いでやってますけど(笑)。

石田 1回、早慶戦終わって1人乗り(シングルスカル)になって、そのあと東日本選手権に出ました。まあ、順調ではないですけど落ちてはないかなと。シングルで少し悩んだんですけど良い経験したので、そこから東日本もエイトに乗ったんでいい感じですね。

内田 東日本は試験みたいな感じでした。レースの実験みたいな。

石田 インカレに向けての。

石橋 こうやったらどうなるかなみたいな。決勝行けたらラッキーだね、くらいの感じでいたら決勝残って、メダルも、あれ、取っちゃったって。やっぱり監督の指導方針の下でみんな同じベクトルに向かって練習に取り組んで、僕たちはある程度のものは積み重ねてきていて、それが良い結果に向いてきたのかなと。あと僕も軽量級(全日本軽量級選手権)はそこまで良い結果ではなかったんですけど、そこから自分の課題に対してだいぶうまくできているなという実感は持っているので、良い練習を積めてきているとは思います。

――石橋さんは1年ぶりにインカレでの対校エイトクルーに復帰しましたが

石橋 きょねんは本当に、正直悔しすぎましたね。この二人の優勝も僕は見れなかったです。結局、早慶戦の時まで対校エイトに乗っていて、インカレに入ったときに対校に乗ってなかったのは僕だけで、あと僕以外早慶戦と同じメンバーだったのでそれがもう悔しすぎて。インカレ優勝もあんまり直視できなかったんですけど、僕はその経験があったからこそ、冬に死に物狂いで取り組めましたし、そのことがあって今があると思っています。当時は本当にに苦しかったですけど、今となっては結局良かったのかなと。それでU-23の方の選考でもそこそこの結果で、冬もきちんと積み重ねてこれたので、それはそれで去年のことは良かったのかなというように割り切ってます。ことしはことしで頑張りたいと思っています。

――お二人は去年に引き続きのメンバー入りですが、いかがですか

石田 僕とうっちーで声出しています。何ですかね、去年より勢いはもっと欲しいですね。スピードは出ているんですけど、クレイジーにというか。精神的にもっともっとクレイジーにならないと勝てないんで。

内田 ポジションが変わりましたね。僕は一番前から一番後ろのバウっていうポジションになったんですけど、一番後ろから全体を見渡せるんですね。そこから見えているテクニックの部分を見て、みんなをフィードバックすることと、あとさっきも言ったように勢いが必要なのでコールでみんなを盛り上げるというか、あおる感じでやっています。僕とその前にいる竹内さん(友哉副将、スポ4=愛媛・今治西)が上手く漕げないとエイトの船ってクラクラっとしちゃうので、そこは竹内さんとテクニックの部分を合わせるように意識してますね。

――石田さんのご自身の役割について教えてください

石田 僕は一番前なのでリズムつくったり、レートというかピッチを調整したりですかね。スピードを僕がコックスと相談しながら決めるんですけど、みんなが漕ぎやすいようにリズムをつくっています。後ろ7人はきょねん以上にはパワーあるんで、僕は黙々とみんなが漕ぎやすいようなリズムをつくるだけですかね。僕と石橋が前二人でペアなんですけど。

石橋 僕は7番なのでもちろん、その後ろの6人を漕ぎやすくするっていうのもあるんですけど、どっちかというとそれよりもストロークをいかに漕ぎやすくするかのほうが重要だと思っています。きょねんの早慶戦あたりから7番を何回かやらせていただいているんですけど、やればやるほど7番の難しさがあって。ストロークに合わせたとしても後ろ6人がずれてしまうとそれだけで艇がダメになってしまいますし、逆に僕が後ろ6人と合っていたとしても、ストロークがずれるとまた艇がコントロールできなくなってしまうので、そこをいかにストロークが漕ぎやすい中でかつ後ろ6人も上手くリズムに乗せられるかってところが僕の仕事だと思ってます。もう僕はとにかく良知を、「今いいねー、すごいいいねー」って良知をおだてながら(笑)。

石田 めっちゃおだててきます(笑)。

石橋 そうやって二人でコミュニケーションをとりながらリズムをつくって、良い状況だと思います。

石田 その都度うっちーがコメントくれてるもんな。きょねんは僕とうっちーが2年生で乗って、4年生が全員いたんですけど、ことしは新しい2年生が来て、その二人がすごいシャイで。シャイやな。伊藤(大生、スポ2=埼玉・南稜)と鈴木(大雅、スポ2=埼玉・浦和)が。言っといてくださいよ、次の取材で!3年生からシャイって言われてますけど、どうですかって(笑)。

石橋 うん、シャイ(笑)。

石田 先輩に付いていくぞ、みたいな。きょねん、僕とうっちーは思いっきしな、先輩をあおって盛り上げて、なかなかクレイジーだったんです。それを待ってるんですよね、2年生は。先輩まだかな、先輩きたら乗るぞ、みたいな。

内田 去年の僕と良知は先輩とケンカするくらいの勢いでした。今のところあまりないですね(笑)。

石田 かなり先輩をあおって。だから結構ケンカしましたし。コックスとケンカすることもあったんので。2年生はパワーはあるんですけど、シャイなんです。もう勢いでしか勝てないんで、日大には。

石橋 もう1つ殻を破ってほしい。まあそれは相模湖合宿で楽しみにしてるってことで。まだまだ、いい子ちゃんですね(笑)。

石田 いい子ちゃんやな。

――逆に今回のメンバーの強みは何でしょう

内田 きょねんよりエルゴのスコアは高いかもしれないですね。

石橋 あと体の大きさというよりかは、長さがあるというか。ボートの長さっていうのは身長プラスいかに水を長く押せるかという技術的な部分なんですけど、そのスキルは内田監督になってから年々積み重なっているものがあって、そこが今の僕たちにとっては他大よりも強みなのかな、と思いますね。体の大きさプラスさらにそこから水に長さを伝えられるかっていうのが、体の大きい小さいに関係なく僕たちの強みだと思います。

――普段の練習ではどういうことをしていますか

石田 何してるんやろな。

石橋 3パターンくらいじゃない?

石田 まあ長い距離は漕いでるよな。

――見つかった課題などはありますか

石田 課題っていうよりかは、まだまだ上にいけるなっていう。悪いところがあるという訳じゃなくて。まあ落ちてはいないですね。まだまだいけるところがあるって感じですかね。

石橋 きのうが良かったとしてもきょうになったら、あれ?みたいな。良い悪いを繰り返すのがもったいないので、さっきのオリンピックじゃないですけど常にどのようなコンディションでも、どんなときでも良いパフォーマンスをできるようにすると思っているので、僕たちさらに高みに上れるのかなと。だから決して悪いわけではなくて、そこをさらにできそうだなっていうのはみんなそれぞれ感じていることだと思いますね。

――相模湖合宿ではどのような練習をしていきますか

石橋 とにかくスピードですね。

――戸田で練習するのと違いはありますか

石田 涼しいっすね。

内田 うん、涼しい。広くて、他の大学の艇がいないのでストレスもないですね。

石橋 やっぱり戸田ってコースが狭くて、艇が多いので、僕たちが漕いでる後ろでエイトがきたりするとすごい揺れるんですよ。でも相模湖だとそれがないので、センシティブにできるというか。科学的にできるのでスピードも上げやすいのかな、と。毎年いい練習できてるよね。

石田 できてる。涼しいしな。

石橋 それ大きいな。

――戸田は暑いですか

石田 暑い!やばいっすよ!本当に!え、やばくない?

石橋 やばい。だって厨房にいるときとか汗だくだもんね。

石田 カレーとかな。

石橋 そう(笑)。カレーの中に汗水入ってんじゃないか、みたいな(笑)。

石田 だって暑いとき35、6度じゃない?その中でみんなやってますね。

――体調管理などはどうしていますか

内田 崩さないように。まあ無意識ですね。

石田 うん、無意識。飯食って、水いっぱい飲んで、そんくらいですね。特別なことはしてないですね。

内田 うん。当たり前のことをちゃんとやっています。

石橋 飯じゃない?

石田 飯か。

石橋 僕も夏の最初あたりに、夏バテかなと思うことがあったんですけど、そこから体重一気に増やして乗り越えられた感じがあります。軽量級のときに比べて僕は3キロくらい増やしたので、特に夏は食事が大事なのかな、と思いますね。

石田 二郎っしょ。

一同 (笑)。

石橋 二郎行くしかないな(笑)。

――ライバルは日大になると思いますが

石橋 やっぱり仮想日大じゃないですけど。

石田 日大、日大って。ずっと日大って言っていますね、僕が。長い距離漕いでるときも、ずっと真横に日大がいるって言ってます。もうずっと。一生言い続けてます。

石橋 ボートの良いところって明確なタイムがあるので、これくらいのタイムだったら勝てるっていうのがわかるんです。やっぱり球技とかだったら、どうしても仮想って難しいところがあるじゃないですか。けどボートって、タイムがあって、これだけのタイムを出したら間違いなく勝てるっていうのが分かるので、それに向かって今は練習していますね。対校エイトの良いところってその目標のタイムに向かってひたむきに練習ができているっていうところなのかな、と。いま良知がすごく言ってくれるんですけど、こんなスピードじゃ勝てねえ、みたいな感じで。それに対して後ろが乗っかるみたいな。

石田 うぇーい、みたいな。

石橋 うぇーい、だと軽い…(笑)。

石田 いやまあ、ガッツリとね。

石橋 そういう感じでいいイメージを持ちながらできていますね。

――では、連覇するためのカギはどのようなことになってくるでしょうか

石橋 爆発力?

石田 僕は2年に期待ですね。期待ってのもあるんですけど、あの2年生二人が本当に殻を破って爆発すれば絶対に勝てます。まだちょっと甘い。

内田 温室育ちみたいなね。

石田 そう。乗せてもらってます、みたいな。まだぬるいね。

――2年生の爆発がカギになるのですね

石田 そうじゃないかなと。爆発して、周りを燃え尽くすくらいに燃えればな、と。

石橋 ちょうど場所的にも6番と3番ってつなぎ目なので、6番だったらちょうどストロークのペアとバウシックスで中心となって後ろ6人を引っ張っていかないといけないですから。3番はバウペアにリズムをつなげるかどうかでボートの安定性がまったく変わってくるので、それだけ大事な場所にいるということですね。 あとは、上級生はそれぞれ照準を合わせてやってくれると思います。

――では最後に、インカレへの意気込みをお願いします

内田 大口言うとだいたいコケるんで、僕は…頑張ります(笑)。

石田 え、それだけ?(笑)。

内田 ベストを尽くします(笑)。

石田 シンプルだな。

石橋 いやあ、シンプル!(笑)。

石田 僕は相模湖行ってスピード上げたいですね。

石橋 もちろん優勝が目標なのでそれに見合うだけの仕事をしたいかなというのが、僕の心の中で静かに燃やしてることですね(笑)。僕がちゃんと仕事をできればストロークも漕ぎやすいですし、後ろ6人も絶対にバックアップしてくれるって信じてるんで、もう僕のやるべきことだけを徹してやっていきたいなと思ってます。

――ありがとうございました!

(取材・編集 寺脇知佳、杉山睦美)

今回は色紙の代わりにお互いの似顔絵を描いていただきました

◆石田良知(いしだ・りょうち)(※写真左)

1995(平7)年10月26日生まれ。滋賀・彦根東高出身。スポーツ科学部3年。今回も恒例のトンカツくんTシャツを着て登場してくれた石田選手。ペアの7番・石橋選手の似顔絵を、特徴的な大きな目をとらえて描いてくれました。インカレではクレイジーな爆発力に期待です!

◆内田達大(うちだ・たつひろ)(※写真中央)

1995(平6)年1月7日生まれ。山梨・吉田高出身。スポーツ科学部3年。3人の中では絵心に自信のある様子を見せた内田選手。さらさらと石田選手の似顔絵を描き上げてくれました。対校エイトの一番後ろのポジションからメンバーを鼓舞する姿に注目です!

◆石橋広陸(いしばし・ひろむ)(※写真右)

1995(平7)年4月25日生まれ。愛知・豊田北高出身。スポーツ科学部3年。始めにお天気の話で早スポとの緊張をほぐしてくれた石橋選手。笑いつつも内田選手の顔をよく見ながら描いてくれました。インカレでは7番としての腕を鳴らせて早大を連覇に導いてください!