男子舵手なしペア、女子ダブルスカルが表彰台に

漕艇

 最終日を迎えた全日本軽量級選手権。この日は予選を勝ち抜いた選手が準決勝以降の戦いに挑んだ。強敵ぞろいのレースで健闘を見せた早大勢。中でも男子舵手なしペアが3位、女子ダブルスカルが2位入賞を果たす。夏に控える全日本大学選手権(インカレ)に向け、多くの選手が収穫と課題を手にする大会となった。

強豪相手に最後まで食らいついた男子舵手なしペア

 トップのタイムで予選通過を果たした男子舵手なしペア。準決勝では圧巻の漕ぎを披露する。中盤までリードを許す展開となるが、持ち味のラストスパートが光った。ゴール間際で他艇をかわし、トップでフィニッシュ。予選を上回る6分台の好タイムをたたき出し、決勝に駒を進めた。決勝でも中盤まで粘り、レース後半に猛追するが一歩及ばず3位という結果に。それでも「かたちがある結果が出たということに対してはすごく良かったなと思います」(東駿佑、政経2=東京・早大学院)と語るように、社会人相手に見事なレース展開を披露した。また、男子舵手なしフォアは準決勝、終盤の追い上げで迫るが惜しくも届かず決勝進出を逃す。僅差で敗れ一様に悔しさをあらわにした選手たち。その後の順位決定戦の結果により、6位入賞となった。

惜しくも優勝を逃した女子ダブルスカルの早大A

 女子部の先陣を切って登場した女子シングルスカルの田口えり花(商2=埼玉・浦和一女)は、中盤以降突き放され準決勝で姿を消す。続いて2艇が出場した女子ダブルスカル。1年生コンビで挑んだ早大Bは序盤の差を最後まで埋められずに敗退する。一方、土屋愛女子主将(スポ4=新潟・阿賀黎明)、佐藤紫生乃(スポ3=宮城・塩釜)の早大Aが決勝に勝ち上がった。決勝は前半から首位に大きく差を広げられる苦しい展開となる。しかし最後まで健闘を見せ、混戦の2位争いを勝ち抜いた。頂点には手が届かなかったものの、表彰台は死守。レース後は「全体的に力不足」(土屋)と振り返り、今後はクルー全体の実力向上を目指す。

 学生、社会人の精鋭が集った今大会。多くの選手が驚異的なラストスパートで終盤まで接戦を繰り広げ、男子部、女子部共に存在感を示した。早大にとって次なる目標はインカレ。それまでに更なる強化が期待される。チーム、個人で課題を克服し、いざ勝負の夏へ。鍛錬の時期を乗り越え、大舞台で笑顔の花を咲かせたい。

(記事 石川諒、写真 須藤絵莉)

★榊原が圧巻の勝利!下級生も練習の成果示す

余裕のある漕ぎで他艇を圧倒した榊原

 全日本軽量級選手権と同時に行われた小艇タイムトライアル。前日の予選を勝ち抜いた榊原春奈女子副将(スポ4=愛知・旭丘)、木野田沙帆子(スポ2=青森)、米川志保(スポ1=愛知・旭丘)が決勝に姿を見せた。スタートで飛び出し、500メートル地点でトップに躍り出た榊原。第2クオーターでややスピードが落ちたものの、圧巻の漕ぎを見せ堂々の1着でフィニッシュした。序盤から積極的にレースを展開していた米川。木野田は驚異的なラストスパートで仕掛け猛追。わずかに及ばず早大で上位を独占することは叶わなかったが、日々の練習の成果を示した。

 「女子はシングル(スカル)に乗っても速いので、チームとして勢いがあるのかなと思う」(榊原)。ロンドン五輪代表が太鼓判を押すほど、波に乗っているワセ女たち。悲願のインカレ総合7連覇へ向け、さらなる成長を遂げるだろう。

(記事 八木瑛莉佳、写真 須藤絵莉)

★青松前主将が男子舵手なしフォアで優勝!

卒業後も活躍する姿を見せた青松

 昨年、早大漕艇部を主将としてけん引した青松載剛前主将(平27スポ卒=現東レ滋賀)が再び戸田に姿を現した。卒業後は、国内トップチームの東レ滋賀のボート部に所属。今回は早大からもエントリーしていた男子舵手なしフォアの3番として出場した。これまで共に戦ってきた仲間の前に、今度は強力なライバルとして立ちはだかる。予選から他を寄せ付けない圧巻の漕ぎで順調に勝ち上がり、決勝進出を決めた。早大は惜しくも決勝進出を逃してしまったため、直接対決とはならなかったが、青松の活躍に早大勢も注目。決勝戦では強豪チームがひしめく中、東レ滋賀はここでも圧倒的な強さを見せつける。スタートから飛び出すと、他艇に先行を譲ることなく自分たちのレースを展開。終盤、関西電力美浜が決死のスパートを仕掛けたが、東レ滋賀も力強い漕ぎでリードを保つ。2位以下に3秒以上の差をつけてフィニッシュ。見事優勝を決め、表彰台の頂点へと上り詰めた。この快挙に早大漕艇部も喜びに沸く。青松は金メダルと優勝杯を掲げ、喜びを爆発させた。

 青松にとってこの栄冠は大学2年時の全日本新人選手権以来のこと。久しぶりに上った表彰台の頂点からの景色は青松の目にどのように映っただろうか。前主将のレベルアップした姿を目の当たりにし、早大も負けてはいられない。次なる対決は真の日本一を決める全日本選手権である。両者の白熱した戦いが見られる未来はそう遠くはないはずだ。

(記事、写真 須藤絵莉)

男子舵手なしペア3位の東(左)と石阪(右)

女子ダブルスカル2位の土屋(左)と佐藤紫(右)

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結果

▽全日本軽量級選手権

▽男子部(準決勝)

【舵手なしペア】

早大A

S:東駿佑(政経2=東京・早大学院)

B:石阪友貴(政経3=東京・早実)

6分58秒34【1位、決勝進出】


【舵手なしフォア】

S:竹内友哉(スポ3=愛媛・今治西)

3:石橋広陸(スポ2=愛知・豊田北)

2:内田達大(スポ2=山梨・吉田)

B:和田優希(教4=滋賀・膳所)

6分29秒05【3位、順位決定戦へ】


▽男子部(決勝)

【舵手なしペア】

早大A

S:東駿佑(政経2=東京・早大学院)

B:石阪友貴(政経3=・東京・早実)

7分12秒32【3位】


▽男子部(順位決定戦)

【舵手なしフォア】

S:竹内友哉(スポ3=愛媛・今治西)

3:石橋広陸(スポ2=愛知・豊田北)

2:内田達大(スポ2=山梨・吉田)

B:和田優希(教4=滋賀・膳所)

7分01秒31【全体6位】


▽女子部(準決勝)

【シングルスカル】

田口えり花(商2=埼玉・浦和一女)8分29秒27【4位、敗退】


【ダブルスカル】

早大A

S:土屋愛(スポ4=新潟・阿賀黎明)

B:佐藤紫生乃(スポ3=宮城・塩釜)

7分46秒77【組1位、決勝進出】



早大B

S:北村綾香(スポ1=滋賀・膳所)

B:工藤かれん(スポ1=愛媛・松山東)

7分59秒38【組4位、敗退】


▽女子部(決勝)

【ダブルスカル】

早大A

S:土屋愛(スポ4=新潟・阿賀黎明)

B:佐藤紫生乃(スポ3=宮城・塩釜)

8分22秒45【2位】


▽小艇タイムトライアル(決勝)

【女子シングルスカル】

榊原 8分02秒99【1位】

米川 8分16秒20【3位】

木野田 8分16秒82【4位】


コメント

S:土屋愛女子主将(スポ4=新潟・阿賀黎明)

――これまでのレースを振り返っていかがですか

私たちは予選までに自分たちの思う完璧な状態に仕上げられなくて。予選から決勝まで3本(レースが)あったのですが、そこで1本1本でしっかり成長できたというか、改善していけたというのはすごく収穫だったなと思います。

――具体的にはどのような部分で修正していきましたか

漕ぎの中でいろいろなところがあるのですが、中でも、前からつかんで固定してから突き離すというところを2人が苦手としていたので、そこをコーチの方々に教わって、徐々に直していけたというのはすごく良かったです。

――今回のレースプランは

レース全体として私たちは淡々と漕ぐということをテーマにしていました。なのですが前半はリズムよく、後半はめりはりのある漕ぎをしようというふうに2人でプランを立てました。私たちはスタートがあまり得意ではないので、スタートではもし出られたとしても、焦らずしっかりと後半で伸ばしていこうというふうに決めていました。

――決勝戦ではスパートを仕掛けたものの、先頭の筑波大に離されてしまいました

私たちはどちらかというと逆風よりも順風の方が得意で、準決勝は順風だったので結構良い漕ぎができたのですが、決勝になって逆風になってしまったので、そこで私たちの力不足だった部分もあったかなというふうに見ています。

――佐藤紫生乃選手(スポ3=宮城・塩釜)とはどのくらい練習されていましたか

ケガとかもいろいろあって2週間半くらい一緒に漕ぎました。

――クルーとしては未完成のまま今大会を迎えたということですか

はい、そうです。

――主将としてチーム全体の結果についてはどのように評価されますか

全員が小艇に出る大会というのはあまりなくて。今回みんなが小艇で出たというので、私的にはすごく全員が自分たちの艇をしっかりと進めようとする姿というのを見ることができて、とても意欲的だなと感じました。ここで自分の艇を速く進めようとすることで、夏の大会でしっかりそれが生かせるのではないかなと思います。

――最後に今後の目標と意気込みをお願いします

私たちは全体的に力不足なところが今回の大会で痛感したので、まずはそこをしっかりと徹底して、最後まで漕ぎが続けられるようになること。それとやっぱり、クルーになっても個人個人の良いところを伸ばして、みんなでまとまりを持っていくというところを重要視していきたいなと思います。

榊原春奈副将(スポ4=愛知・旭丘)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

スタートで出遅れはしましたが、500メートル地点まで頭を取れずにいて、徐々にスピードに乗っていきました。結局第2クオーターが遅く、第3、第4クオーターにかけてラップが上がっていくというレース展開でした。懇親会でも監督(内田大介監督、昭54教卒=長野・岡谷南)からお話があったのですが、チーム全体の傾向とおっしゃっていたレースになったと思います。

――チーム全体としてスタートが遅めでしたのでしょうか

そうですね。他のクルーは(他艇に)離されてから着いていくという展開でした。私の場合に当てはめると、自分の力量から見てももっと離せるはずなのではないかとは思いますが、それがあまり離せず、並んだまま500(メートル)を通過して離していくという展開でした。

――どういった位置付けで今レースに出場されましたか

シングル(スカル)で国内レースに出るのは久しぶりでしたが、自分の中ではいまどれくらいのスピードが出せるのかということを意識していました。本当はタイムを狙っていたのですが、(出場した)2レースとも逆風が吹いてしまいました。タイムは狙えないと思ってレースに出たという感じです。

――レースプランはありましたか

特にどこで出るとかは決めていなくて、スタートから自分のリズムで淡々といって、ラストスパートでスピードアップできれば良いと思っていました。その通りにできたかなと思っています。

――今回のレースで見つかった課題などはありますか

コンスタントはだいぶ安定感が出てきましたが、スタートスパートのマックススピードがキープできていないしそもそも出ていないので、パワー系のトレーニングをしないといけないのかなと思います。

――木野田沙帆子選手(スポ2=青森)や米川志保選手(スポ1=愛知・旭丘)も決勝に進むなと下級生の健闘がありましたが、副将としてどのようにお考えですか

欲を言えばもっと他の後輩にも(上がって欲しくて)オールワセダくらいの勢いで(決勝を)並べたかったです。ただ社会人クルーもいる中で二人共大健闘してくれたので、悪くないのかなと。いまチームとして女子は特にシングルに乗っても速いので、勢いがあるのかなと思いました。

――夏に向けて強化したいところはありますか

個人的にはパワー系のトレーニングと、あと全日本でエイト優勝という目標があるので、まだ自分がどういうクルーになるかはわからないですけれどスイープもやっておかないといけないかなとは思います。

――今後のレース予定と目標をお願いします

次はインカレまでレースがないのですが、そこまで3カ月と長い時間があると思います。暑いのが苦手なので暑さに負けず集中して、いまやっていることを継続して、きょう見えたことを淡々とつぶしていくだけかなと思います。

B:和田優希(教4=滋賀・膳所)

――今回の結果についていかがですか

順位決定戦での2位なので全然力が及ばずという感じです。

――第3クオーターまで4位でしたが焦りなどはありましたか

焦りというか、ずっと第2クオーター、第3クオーターで落ちてしまうというのが課題だったのでそこを何とか修正したかったのですが上手くはまらなかったです。焦りよりも、どうして上手くいかないんだろうなという感じです。

――きょうのレースを振り返っていかがですか

準決勝、それから順位決定戦と結構ラストスパートを上げるってところで長めにスパートを入れたのですが、追いつききれなかったです。それはさっきも言った通り、中盤が課題であったのでそこのところをもっとベースアップというか中盤落ちすぎなので、ラストスパートであれだけ上がるのであれば中盤でももっと強いコンスタントで漕いでいけたらいいのかなと思います。

――見つかった課題などはありますか

課題としては船をしっかり、一本一本の漕ぎで動かすということです。一生懸命漕ぐのですがそれに反応して船が動かないと結果がタイムにつながらないので。それから、細かいところを合わせるというところです。きょうは船があまり良い船ではなかったというのもあるのですが、そこは船のせいにせずに自分たちでしっかり合わせていければいいのかなと思ったので、しっかり合わせて一本一本を長く船を進めていければなと思います。

――全日本学生選手権、全日本選手権に向けて、意気込みをお願いします

正直、対校(エイト)に乗るであろう主要メンバーで今回臨んだのですが、なかなかうまくいきませんでした。このままだと夏は絶対に勝てないので、しっかりおのおののトレーニングで課題を克服して、ここ近年で(ことしは)一番のチャンスだと思うので、ことしの夏は最高のラストイヤーにしたいなと思います。

S:東駿佑(政経2=東京・早大学院)

――今大会の結果に対する率直な感想をお願いします

ここまで2年間やってきてメダルとか順位とかかたちのある結果がなくて結構苦しんだのですが、そのかたちがある結果が出たということに対してはすごく良かったなと思います。

――きょうのレースプランは

まずスタートスパートを250メートル入れてそこからコンスタントに刻み続けて、それからラスト500メートルでラストスパートを入れるというのがレースプランだったのですが、舵手なしペアということで2人なので、そこはレース相手とレース展開でうまくスタートだったりスパートだったりを前後させたりしていきました。レースプランは決めてたんですけど、そこはうまくレース展開で変えていきました。

――実際にレースを行ってみていかがでしたか

全体的に展開は良かったと思います。レースプランを決めてプラン通りできたと言えばできたのですが、そこは2人でうまく対応できたので良かったと思います。

――社会人が相手でしたが

社会人だからという意識は持たなかったのですが、やはり決勝を漕いでみてNTT東日本もそうですしトヨタ紡織もそうですし、やはり強かったなと思いました。レース展開もそうですしフィジカルの面、テクニカルの面もやはり自分たちより一枚、二枚上だったかなと思いました。

――決勝はどのような心境で臨みましたか

自分は緊張しやすいタイプなので、結構緊張したのですが、石阪さん(友貴、政経3=東京・早実)にもコーチ陣にもサポートしてもらって、緊張とリラックスがうまい感じで(バランスが)とれた感じでした。緊張していましたが楽しく漕げたので、結果的にはすごく良い心境で漕げたのではないかと思います。

――力を発揮できたということでしょうか

自分たちの中では良いレースができたのではないかなと思うんですけど、やはり結果は結果で3位なので、優勝できなかったのはすごく悔しいです。

――終盤の追い上げが光りましたが

自分たちの持ち味がスタートというよりは、コンスタントとラストというイメージだったので、相手が最初の1000メートル突っ込んでくる中で、自分たちはそこで焦らずに徐々に上げていって最後差すというイメージだったので、それはすごく良かったと思います。

――石阪選手とのペアはいかがでしたか

すごく楽しかったですし、自分は下級生ですが石阪さんが自分の話を聞いてくれて受け入れてくれて、水上でも練習の中でも自分が結構(意見を)言っていたのですがそれを全部受け入れてくれて、そこから改善した方がいいよねというアプローチも掛けてくれて上級生として信頼しやすかったですし、良いペアだったと思います。

――今後に向けて意気込みをお願いします

この軽量級が終わって最終目標はインカレ(全日本大学選手権)と全日本で勝つということなのですが、まずまだエイトの選考に入れるかどうか分からないので、とりあえずがむしゃらにこの結果に満足せず、しっかり死ぬ気で練習していきたいと思います。

田口えり花(商2=埼玉・浦和一女)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

スタートではしっかり出られたのですが、その後にそのままの勢いで行こうとしてしまい、後半にうまく回転数や伸びをつなげていけず他艇に離されてしまいました。自分ではわからなかったのですが、ラストスパートで少し詰められたと聞きましたが、中盤で離されてしまったことが大きな反省点だったと思います。

――レースプランはありましたか

準決勝で当たっていたのはかなり実力がある方々だったので、まずスタートで食らいついていこうと考えていました。

――序盤は積極的にレースを展開されていました

スタートが決まったことはすごく自信にもなりましたし、良かったと思います。その後に自分で自分を信じてコンスタントのレートにしっかり落とし込んで、後半に備えるということができませんでした。スタートからコンスタントにうまく移れなかったことを見れば、コンスタントにつながるスタートができなかったということにもなるので、そこは課題だったかなと思います。

――その他に見つかった課題などはありますか

先日の岐阜レガッタでもそうなのですがラストスパートでレートを上げ切れませんでした。ラストスパートに向けて水中の出力もそうですが、もっともっと手数を増やしていければ良いのかなと思います。

――次のレースのご予定は

国体の埼玉県予選です。きょう負けてしまった樋口さんと1000メートルで直接対決できるかもしれないということで、しっかり潰しに行きたいと思います。

――もともと樋口選手をライバル視されていたのですか

高校時代にシングルスカルではなくクォドルプルで彼女の出身校の南陵高校と私の出身校の浦和一女高校で、どちらがインターハイに行くかということを競っていたので、絶対に負けられない相手でした。ですがきょう負けてしまって、すごく悔しい気持ちがあります。

――夏に向けての目標や意気込みをお願いします

きょう上がって来てからOBの方に、「負ける相手じゃなかっただろう」とおっしゃっていただいたのですが、そうやって期待してもらえるようになったことに対し言われたときはプレッシャーを感じました。ですがいまになってそれは期待してもらえるようになったということで、そこには自信を持って、ワセ女としてのプライドを持てるようになろうと思います。

S:北村綾香(スポ1=滋賀・膳所)

――今回のレースを全て振り返ってみていかがですか

大学入って初めて2000メートルのレースということで、緊張と不安と楽しみでいっぱいいっぱいだったのですが、3本とも楽しんで漕ぎ切ることができたので、良い大会だったと思います。

――各レースを終えて修正していった点はありますか

1本目も2本目もコンスタントで落ちてしまうということが私たちクルーの課題だったのですが、きょうのレースでは真ん中で落ちることもなく、ずっと力強く漕ぎ切れたということを修正できてよかったかなと思います。

――各レースともにラストの粘り強さが印象的でした

もともと粘るのは大切にはしていたのですが、特に1本目は他の隣のクルーと競って、バウの工藤(かれん、スポ1=愛媛・松山東)が「差そう」というふうに声掛けをしてくれたので、そこで追い上げられました。きょうのレースでは最後までどんなに離れていても漕ぎ切ろうと思って漕げたので、そういう気持ちで臨めたのはよかったかなと思っています。

――1年生同士でのレースはいかがでしたか

最初は全然漕ぎ方とかも違って不安でしかなかったのですが、練習を積み重ねていくうちに合ってきて、すごく楽しく組めて本当に良かったと思います。

――今回の大会を通して得られたものはありますか

初めての2000メートルということで、レースプランの立て方とか臨機応変にレースに対応していくということも学べましたし、練習を通して土台はつくれたかなと思いました。

――見つかった課題などはありますか

まだ体力が全然ないので、これからは体力を他の大学生に追いつけるくらい、つけていきたいなと思いました。

――今後の目標と意気込みをお願いします

まずはインカレに出場することが目標です。出場できたらやはり全種目優勝、総合優勝を目指していきたいなと思います。