選手の中でも結果が分かれることに

自転車

 ※学年は新学年表記となっております。

 2月26日、強風が吹く中行われた明治神宮外苑クリテリウムに早大からは石田眞大(法3=東京・豊多摩)、石田唯(スポ3=京都・北桑田)、美甘星次郎(スポ3=鳥取・倉吉総合産)、中野大詞(スポ3=岩手・紫波総合)、大仲凛功(スポ2=愛媛・松山学院)、大蔵こころ(スポ2=愛媛・松山学院)が参戦した。個人では男女ともに1周1.5キロで8周、大学対抗では1.5キロを20週走る国立競技場が見えるコースで行われた今大会。気温は10度と寒い中行われた試合で石田眞が3位で表彰台へと登る。しかし、途中棄権となるなど思うような結果にはいかなかった選手もいた。

 

  石田眞は序盤から攻めた走りを見せ、見事に3位と好成績を残した。当初のレースプランの後半での攻めを他選手の飛び出しにより変更し、そのまま流れについていき見事に3位を勝ち取る。2人で先頭を駆け抜けていた石田眞は一度後方の選手集団に追いつかれたものの、そこでは自分を落ち着かせ最後のスプリントを警戒しながらも上位をキープ。去年足切りされた今大会で、3位表彰台と見事に成長を見せた石田眞。「調子が良かった」と話し、コンディションの調整がうまくいったことを成功の要因とした。また今大会における成績をみて今年の早大自転車部の活躍に期待を寄せた。

 

先頭集団でレースを展開した石田眞

 石田唯は序盤から積極的に自分からレースをつくるように先頭を走り、逃げの姿勢を見せ先頭集団を走り続けた。最後には4人の先頭集団の中でスプリントをかけ表彰台を狙ったものの惜しくも4位という結果に。スプリントの部分を課題としたものの「積極的な走りができて収穫もあった」と話す。

 

表彰台には届かなかったものの積極的な走りを見せた石田唯

 美甘は大学対抗に出場し、他の2選手がリタイアする中、自分の走りを見せた。今年はじめのレースで良い結果を残しこれからにつなげたいという気持ちで臨んだ今大会。レース序盤から集団のなかで走り、後半に爆発させるかたちをイメージし走ったそうだが、去年もこの大会に出場した美甘は「去年と同じ失敗を繰り返した」と話し、足とレース感覚を鍛えることを今後の課題とした。

 

自身の課題を痛感したという美甘

(記事・写真 長野雪華、写真 髙田凜太郎)

結果

▽男子グループ2 A組

石田眞 3位

▽女子

石田唯 4位

大蔵 DNF

▽男子グループ1(大学対抗)

美甘 16位

中野 DNF

大仲 DNF

コメント

石田眞大(法3=東京・豊多摩)

――今日の試合の位置付けは

 年明けて、今シーズン最初のレースだったので、今シーズンの今後の自分の調子を占う上で結構希望をもてるレースになりました。

――今日のコンディションは

 すごい良かったです。ちょうど1週間リカバリーにあてていて、足の調子がすごい元気な調子で臨めたので、それも要因かなと思います。

――今日のレースプランは

 本当はもう少し後の中盤から後半にかけて飛び出そうかなと思っていたのですが、ちょうど強い選手が飛び出したので、それに飛びついて、あとは流れで最後までという感じでしたね。

――今大会で見つけた課題と収穫は

 自分はどうしてもインターバルの姿勢が低いので、そこは今日も課題だなと感じた部分ですね。ですが、去年は足切りされちゃった大会でこうやって表彰台に登れたというのは大きな収穫でした。

――最初、集団から2人で出てたときにどのようなことを考えていましたか

 一緒に走っている選手がかなり強い選手ということはわかっていたので、後ろの集団がとにかく止まってくれることを願って、走っているときは自分たち2人がこの集団で1番強いなっていうことはわかっていたので声かけもしながら走っていました。

――追いつかれたときはどんな気持ちでしたか。焦りはありましたか

 とりあえず楽できるなと思いましたが、一緒に合流した選手にスプリントが強い選手がいたのでそこはまずいなと思いました。

――今後の大会への意気込みをお願いします

 今大会良い成績を残せて、早稲田のチームもいいメンバーが揃っているので今年は去年より高いレベルの結果を残せるかなと思っています。

石田唯(スポ3=京都・北桑田)

――この大会の位置づけは

 ロードシーズンの初戦だったので、2月のはじめにシュクロクロスという競技の世界戦に出て、その後すこし休んで練習を始めてすぐくらいのレースだったので、自分のなかではそれほど重要視してたレースではないのですが、とりあえず積極的なレースをしたいと思ってレースに臨みました。

――今日のコンディションは

 調子は悪くなかったのでいけるかなと思いました。

――今日のレースプランは

 私はすごい逃げたいと思っていたので、今日出ているメンバーも逃げたいと思っているメンバーが多かったと思うのでそれは予定通り逃げに乗れて、4人の逃げでレースをすることができたのですが、ずっと課題であったスプリント力で最後負けてしまったのでそこが今後の課題だなと思いました。

――今日の試合で収穫できたものは

 自分からレースをつくりたいと思っていたのでそういう積極的なレースができて、結果は負けてしまったけれど、自分からしっかり動けたのは今日の収穫かなと思います。

――ラストのスプリントはどのようなことを考えていましたか

 自信はなかったのですが、先頭で直進に入ってしまったので誰かがいったら私もついていこうと思っていたのですが、やっぱり弱かったです。

――今後の大会に向けての意気込みをお願いします

 来週もクリテリウムがあるのですが、本格的にレースシーズンが始まるのは4月なのでそれまでにしっかり乗り込んでシーズンに向けて上げていきたいと思います。

美甘星次郎(スポ3=鳥取・倉吉総合産)

――今回の大会の位置付けは

 大学のシリーズ戦の最終戦がこの大会なのですが、僕たちからしたらインカレが終わって、このレースは今年のはじめのレースだと思ってみんなで挑んでいるので、結果とかは今後に向けていいものが出たらなと思って走りました。

――今日のコンディションは

 長距離のレースよりも狙えるレースだと思っていたので、かなり調整して挑みました。

――今日のレースプランは

 脚質的にあまり前で展開してという動きはできないのでなるべく後半で動けるように足をためて、最後に爆発させるというのが得意な形なので、それをイメージしてスタートしました。

――この大会で見つけた課題と収穫は

 去年もこの大会に出させてもらって、今年も同じような失敗を繰り返してしまったので自分の足も鍛えながら、レース感覚というものももっと鍛えて、今後のレースに活かしていけたらなと思っています。

――今後の大会への意気込みをお願いします

 チーム的にも今年はかなりいいと思っているので、総合で狙える部分も結構あると思うので、チームとして結果が残せていけたらいいかなと思います。