ついにインカレ開幕!河野主将らが表彰台に

自転車

 いよいよ迎えた大一番。早大自転車部は、全日本大学対抗選手権(インカレ)のトラック部門に臨んだ。男子チーム総合の順位は、トラック部門全種目を終えて、暫定8位。河野翔輝主将(スポ4=奈良・榛生昇陽)は、「それぞれが全力を出し尽くし、結果を出せば、おのずとついてくるものだと思っていました。結果的に8位は残念」と語る。しかし、その河野を中心にいくつかの種目では表彰台を獲得する結果となった。

 インディヴィデュアルパーシュートは、雨が降る厳しいコンディションのなか行われた。「個人種目の優勝を狙っていた」との目標を掲げていた河野は、良い感触をもった状態でレースを開始したという。しかし、最終盤粘るきることが出来ず、失速した結果、トップと0.6秒の差がつき2位に。表彰台の中央に立つことは叶わなかった。そして、河野は3日目に、細田悠太(スポ3=鹿児島・南大隅)とペアを組んでマディソンに出場し、3位で表彰台に。「トラブルがない限り、表彰台は乗れると信じていたが、僕個人の積極性が足りず、順位を上げられなかった」(河野)、「河野主将と走る最後のペアレースとして、気合を入れて走った。大学入学後初の表彰台なので嬉しいが、自分の実力不足で3位になった」(細田)とそれぞれ振り返る。ロードレース部門にも出場する2人は、そこでの健闘を誓う。

男子マディソンにて走者交代をする河野(左)と細田

  早大から唯一の女子選手としてレースに臨んだルーキーの石田唯(スポ1=京都・北桑田)は、初インカレながら爪痕を残した。優勝を狙っていたという得意のインディヴィデュアル・パーシュートは、2位に。そして4種目にわたって行われるオムニアムでは、3位に入り込んだ。石田にとって今大会は、「インカレトラック全体を通じて、悔しい結果に終わってしまったが、自分の課題がはっきりと見えた大会だった」と更なる飛躍を誓う契機となったようだ。次戦に控えるのは同じくインカレのロードレース。男子選手同様に、闘志を燃やす。

女子オムニアムに挑む石田唯

(記事 青山隼之介、写真 シクロワイアード様ご提供)

結果

▽男子インディヴィデュアルパーシュート

河野 2位

▽男子スプリント

佐藤威吹(スポ3=岩手・紫波総合) 8位

諸隈健太郎(スポ2=高知工) 11位

▽男子ケイリン

佐藤 5位

▽男子タンデムスプリント

小野豪太(スポ3=岐阜・鶯谷)、川村峻輝(スポ2=京都・北桑田) 8位

▽男子オムニアム

美甘星次郎(スポ1=鳥取・倉吉総合産)  13位

▽男子チームパーシュート

早大(河野、細田、美甘、中野大詞(スポ1=岩手・紫波総合)) 8位

▽男子チームスプリント

早大(佐藤、小野、諸隈) 6位

▽男子1キロメートルタイムトライアル

諸隈 10位

小野 13位

▽男子マディソン

河野・細田 3位

▽女子インディヴィデュアルパーシュート

石田唯 2位

▽女子オムニアム

石田唯 3位

▽男子トラック総合成績

早大 8位

▽女子トラック総合成績

早大 7位

コメント

河野翔輝主将(スポ4=奈良・榛生昇陽)

――今大会の全体的な目標をお願いします

 今大会は主に個人種目の優勝を狙っていました。もちろん、団体種目では表彰台を目標にしていました。

――マディソンでは3位となりましたが、振り返っていかがですか

 マディソンでは落車などのトラブルが無い限り表彰台は乗れると信じていました。しかし、僕個人の積極性が少し欠けていた事によって順位を上げる事が出来ず、そこは反省点だと感じています。

――インディヴィデュアルパーシュートでは2位でしたが、そこについてはいかがですか

 インディヴィデュアルパーシュートでは優勝と学連記録だけを狙っていました。しかし、当日は雨が降っていて正直厳しいかなと走るまで思っていました。ですが、僕の前の選手が良いタイムを出していてこれは狙えると感じ走り始めてからも良い感触を得ることができ確信に変わりました。ですが、残り1キロ(3周)残すところで失速してしまい、0.6秒の差で負けてしまいました。これはどんな事があっても勝ちに行くと言う気持ちが欠けていた事が敗因だと思っています。

――チーム総合成績に関しては、どのような思いですか

 チーム総合は特に意識はしていなくて、それぞれが全力を尽くし、結果を出せば自ずとついてくるものだと思っていました。結果的に現在8位と言う低い位置にいて残念です。

――ロードでの目標をお願いします

 今年1番頑張ってきたロードレースなので優勝だけを狙って楽しみながら走りたいと思います!

細田悠太(スポ3=鹿児島・南大隅)

――今大会の目標をお願いします

 今回のインカレでは、個人団体ともに表彰台を狙っていました。

――今大会に向けてはどのような取り組みをおこなってきましたか

 スタミナ不足が課題だったので、長い時間乗り込みをしていました。

――マディソンの結果に関してはいかがですか

 河野主将と走る最後のペアレースとして、気合いを入れて走りました。結果は3位と入学してから、初の表彰台なので嬉しいです。しかし、自分の実力不足で3位で終わってしまったので反省しています。

――ロードでの目標をお願いします

 サバイバルレースになると思うので食らい付いていきます。

石田唯(スポ1=京都・北桑田)

――今大会の全体的な目標は何でしたか

 得意のインディヴィデュアルパーシュートで優勝することを一番の目標にしていました。

――オムニアムで、収穫を感じた点や、手応えを感じた種目がありましたらお願いします

 2つ目のテンポレースで、点数が取れずピンチな状態から冷静に考えて動いたことで、自分の得意な展開で点数を取ることができたことです。

――反対に課題などを感じた種目や点をお願いします

 3つ目のエリミネイションで、最初から位置取りが悪く、無駄足を使う場面が多くあったことです。エリミネイションは戦術が最も重要になるので、これからもっと自分なりに研究したり経験を積んだりすることでうまく走れるようになりたいです。

――全体的な結果に関して、何か感想はありますか

 インカレトラック全体を通して、悔しい結果に終わってしまいました。ただ、自分の課題がはっきりと見えた大会だったので、しっかり反省し、次に繋げたいと思います。ロードレースでは優勝できるように頑張りたいです。